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米国NYとボストン地域で7つのケアホームを運営するHearthstone Alzheimer Careの社長で
社会学者でもある Dr. John Zeiselが
Times紙が主催した科学フェスティバルの講演で

英国のアルツハイマー病患者は抗精神病薬で薬漬けにされて
自宅や施設や病院で、ただぼうっとなったまま放置され
あとはベッドで衰えていくだけ。

まるでビクトリア時代の癲癇や自閉症患者への扱いのような
時代遅れのケアだ、と指摘。

患者を美術館や劇場や海辺へのピクニックに連れ出したり
絵画を描いたり地域の活動への参加などの刺激を与えることによって
不安や攻撃性が抑えられたり、言語機能が改善している、と
米国での試みとその効果のほどを語り、

投薬を減らして、もっと残存機能に刺激を与えて働きかける工夫を、と説いた。

英国アルツハイマー病協会が今日発表した報告書でも、
去年10月のアルツハイマー病患者への処方のうち20%が抗精神病薬だった。



同じ指摘は4月に英国内部の大手介護企業からも出ていました。
認知症患者への不適切な抗精神病薬投与、教育・意識改革が必要(2009/4/17)

ちなみに英国の全国認知症戦略についてのエントリーはこちら

日本でも家族へのICなしの投薬って、あるんじゃないのかな、と思ったのは、
佐野洋子「シズコさん」を読んだ時。

「米国では違う」というのだって、そうそう信じにくい。
こんなデータも出ているのだから。
2009.06.05 / Top↑
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