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1つは、CDCの新たな長官への
New York 市の保健医療コミッショナー Thomas R. Frieden氏(48)の抜擢。

(この人、豚インフルでNYで死亡者が出たという昨日夕方のニュースに出てました。
 顔の長い、あの人。)

氏はNY市における7年間の在任中、
禁煙の推進やトランス脂肪の消費削減にアグレッシブに取り組んで
時に批判を受けてきた人物。

Obama大統領は
「心臓病、ガン、肥満、肺炎とエイズなどの伝染病との闘いの最前線に立ち、
また電子医療記録の確立も率先してきた」と評価している。


②その電子医療記録への予算が
経済危機につけ込んで妙なところにもぐりこんでいると
指摘しているのは同じくWPの同日の記事。


Obama大統領の7870億ドルの経済刺激策の中で、
365億ドルが医療情報のIT化に当てられている。

当面の経済への刺激には何の役にも立たないものが、
しかも下院での議論が進展せずにいたというのに
ここへきて突然勢いを得て、こんなところに組み込まれたというのは
業界からの資金を背景にした10年来のロビー活動が
今回の経済危機を千載一遇の好機と
Obamaの側近に食い込んだ成果。

医療情報が電子化されてオンラインで患者情報を共有できれば
医療が効率化されて多額の医療コストが削減できる、と
推進派は主張してきたが、

そのエビデンスを提供する研究機関the Center for Information Technology Leadershipの
理事の一人 Blackford Middletonは
草創期から電子医療技術の研究と資金調達に関わってきた人物で、

ロビー活動に資金を提供し多くのアドボケイトや研究団体に影響力を行使する
業界グループThe Healthcare Information and Management Systems Society の理事でもある。

Middletonは2004年のJohn Kerryの大統領選挙の際にも、
また去年のObamaの大統領選挙のキャンペーンにもボランティアとして加わり、
側近に食い込んで、電子医療テクノロジーの効用を説いてきた。

しかし、経済刺激策としての予算のうち、
これだけの資金を割いて推進するほどのコスト削減効果が果たしてあるか
疑問視する声も。

(確か、去年、英国でまったく同じ批判が出て
医療情報の電子化が政治問題になっていたような……)
2009.05.19 / Top↑
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