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ヨーロッパ医療機構(EMEA)が長期に行った調査を受けて
去年の5月27日に、ヨーロッパ・コミッションが
リタリン、コンサータなど、 メチルフェニデート製品に対する警告を発し、
製造元の製薬会社に有害な副作用について長期間の調査研究を命じた。

提出を命じられたのは、例えば、ウツ、攻撃性、精神反応などの副作用や、
学習や知的機能への影響など、認知への影響についてのデータ。

それに対し、当該製薬会社数社の連合から
以下の非公開の報告書が去年10月30日に提出された。

Feasibility Assessment of a Study of Long-term Effects of Methylphenidate on Cognition and Psychiatric Outcomes.
(メチルフェニデートが認知と精神アウトカムに及ぼす長期的影響に関する研究の実行可能性アセスメント)

その内容がこのたび、スウェーデンの裁判所によって公開された。

報告書は
例えばADHDの子どもの26%は双極性障害を伴っているとの調査結果などにより
ADHDは他の精神障害を併発していることが多いため、
副作用の影響のか、他の障害による症状なのかが分からない、
したがって、副作用の検証研究は実行困難、と主張。

また、製薬会社から多額の資金提供を受けていたBiederman医師や
同僚のWileens, Spencer, Faraone医師らについて頻繁に言及し、
むしろ認知機能や学習にポジティブな効果のエビデンスが出ている、とも。

しかし、記事は、
メチルフェニデートが偏執、攻撃性などの精神反応を引き起こすことは、
2006年のFDAの報告書など多くの研究で実証されている、とし、

警告が出されるまで何年間にもわたって、
副作用で起こっていることを別の精神障害の症状と解されて
多くの子どもたちに抗精神病薬が投与されてきた、と。

はたしてヨーロッパ当局は、どのように対応するのか、
安全性の調査を阻もうと抵抗するビッグ・ファーマの言い分を受け入れるのか、
それとも子どもたちへの害を防ぐことを選ぶのか、と記事は書いている。

2010.03.07 / Top↑
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