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世界中の子どもたちの死因の第1位は肺炎。
(第2位は下痢。)

毎年、世界中で200万人以上の子どもたちが肺炎で死んでいる。
これは、エイズ、マラリア、はしかで死ぬ子どもの数を合わせたよりも多い。

エイズやマラリアは撲滅運動が活発に行われ
活動家らから欧米先進国の政府にプレッシャーがかかって資金も集まるが、
肺炎で死ぬ子どもを減らそうという声はなかなか上がってこなかった。

アフリカやアジアの貧困国で
1人の子どもの肺炎を治療するのに必要な抗生物質には
たった27セントしかかからないというのに。

しかし、先月やっと Save the Children他のアドボケイトが動き、
11月2日を世界肺炎デイとすることに決まった、とのこと。

また Hedge Funds vs. Malaria というアドボカシー団体が
名称を Hedge Funds vs. Malaria and Pneumonia に変更。

エイズやマラリアの子どもたちには既にアドボケイトがいる。
肺炎の子どもたちにも、やっとここにきてアドボケイトができたのだとすれば、
肺炎で死ぬ子どもたちが大幅に減るのでは、と、

コラムニストの Nicholas D KristofのOp-Ed。

The Killer No One Suspects
The NY Times, May 9, 2009


何年か前に医療ツーリズムを調べてみた時のことを思い出した。

欧米の富裕層をターゲットにしたインドの大都会の超豪華病院コングロマリットが
大当たり・大繁盛している一方で

インドの農村部の貧困層は簡単に治せるはずの下痢でばたばたと死んでいて、

さらに医療ツーリズムに力を入れて予算を投入しようとする政府に対して、
それよりも自国民の基本的な健康を守るほうが先だろう、と
一部の医師らから批判の声が上がっていたっけ……。
2009.05.10 / Top↑
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