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抗精神病薬と認知症の薬の処方が1996年から2006年の10年間で倍増していることが
5日刊行されたHealth Affairs誌に掲載の論文で明らかに。

2006年には成人の10人に1人、
子どもの20人に1人が精神科薬を処方されている、と答えており、
96年と比べると成人で73%の増加。
子どもでは50%の増加。

精神科医療にかかる一人当たりの医療費も2006年までの10年間で30%増加しており、
その増加分は、ほとんどが薬にかかったもの。

これらの増加は主に精神科医療へのアクセスがよくなったことからくるものだが、
「近年は増加傾向も鈍っている」と
論文著者でHarvard Medical Schoolの医療経済学者 Richard Frank氏。

「私にとっては、この増加自体は
しかるべき薬を処方してもらえる人が増えた、
症状が軽くなる人が増えた、という意味だ」とも。

しかし、以下の WS Journalの記者は
「その理由のひとつとして精神科医療が薬物療法に傾斜していることもあるのでは、
心理療法などの、いわゆる心理社会的療法が同じように増加しているわけではないのだから」と。

2006年に、精神科以外の領域では
医療費全体に占める医薬品代は26%であったのに対して、
精神科医療では51%が医薬品代だった。

精神科で患者一人当たりにかかった費用では
1996年の40ドルから2006年には148,56ドルへと跳ね上がった。

Mental-Health Drug Usage Rises
The Wall Street Journal, May 5, 2009


医療費を膨張させているのは、本当に高齢者や障害者や
現在、欧米で「治療は無益」と決められて栄養と水分を停止され
餓死させられているような患者たちなのか……

本当は科学とテクノロジーで見果てぬ夢を追いかけようとする、その文化と
そこに蠢いて人を人とも思わない利権構造ではないのか……と

いつも思うことを、また考える──。


なにしろ、当ブログがたまに目に付いたものを拾ってきただけでも、
関連エントリーが、こんなにも沢山ある。




2009.05.07 / Top↑
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