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WA州とOR州から、それぞれ尊厳死法で自殺した人に関する
2009年分のデータが出ている。

まず、WA州の尊厳死法は、施行からの9カ月間で
29人の医師が63人に致死薬を処方。

そのうち死んだ人は47人で、
その致死薬を使って死んだことがはっきりしているのは36人。
7人は別の原因で死んでおり、
残りは死因がまだ明らかになっていない。

(別の死に方をした人が持っていた致死薬は誰がどのようにトラッキング・回収するのか、
私はずっと気になっているんですけど、ご存知の方があったら、ご教示ください)

どういう人たちだったかという像は
これまでOregon州の尊厳死法で言われてきたのと同じで、

ほとんどが白人、学歴が高く、医療保険があって、癌患者だった。
全員が、この先、自律できなくなることを(losing personal autonomy)恐れていた。

NYTimesの記事にちょっと気になることが出ていて、
致死薬を求めた人のうち10人は「家族の重荷になりたくないから」という理由を述べている。

(7日追記。こちらのSeattle Timesの記事に、より細かい詳細が出ています。
http://seattletimes.nwsource.com/html/localnews/2011255213_death05m.html)

Washington州のプロライフの活動家は
先取り不安が自殺の理由になっていることを指摘し、
「自殺幇助運動は、人の不安をもてあそんで、自殺へとあおっているが、
不安にするのは医療じゃない。
不安だから死にたいという患者に手を貸す医師は
患者をも、医師の倫理基準をも裏切っている」と。

また、Oregon州では、08年の60人よりも1人少ない59人。
年齢は48歳から95歳で
全員が州の西部に在住だった。
ほとんどの人が医師から余命6カ月以内だと告げられていた。

(西部に在住というのは、どちらかというと富裕だったということを意味するのでしょうか?)

Wesley J. Smithは今後、合法化する州が増えることを懸念し、

自殺幇助合法化には巨額の資金が投入されて世界的規模のキャンペーンになっている。
主流メディアも一緒になって、
「病気や障害のある人には、死こそエンパワメントであり合理的」と説いている。

苦しいから自殺したいという人のいうことを聞いていると、
自分以外の人の苦しみや、他の人が死にたいという理由は自殺幇助に値しないけど、
自分の苦しみだけは自殺幇助に値する理由だと考えている、と。




Smithの指摘には、Debbie Purdyさんが頭に浮かんだ。
いつも自分と自分の夫のことしか頭にない、想像力の欠落した人だ。
そういう人だからこそ、よけいに合法化ロビーの広告塔として都合がいいのだろうけど。


なお、これまでに出てきた両州のデータについては、以下に。
(関連リンクも文末にあります)

2010.03.05 / Top↑
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