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英国では、この春、今後の社会福祉の方針をまとめた緑書が発表されることになっており、
その前段階として1月27日にCSCI(社会福祉監査委員会)が議会に提出した
2007-2008年の社会福祉状況報告書がCSCIのサイトにアップされています。

The state of social care in England 2007-2008

報告書のダウンロードはこちらから。

CSCIのプレスリリースはこちら


全般的な改善は認めつつも、
ケアが画一的で個別のニーズに応じたものになっていないと問題点を指摘。

CSCIの委員長 Dame Denise Platt氏は
「社会福祉を必要とする人は何よりもまず1人の人である。
従って、それぞれ自分が選んだ人生を生きられるための
テーラーメイドの支援が行われなければならない。
複雑なニーズのある人にもきちん支援が行われてこそ、
初めてすべての人に支援を届けることができるのだ」

          ――――――

ところが、この報告書に
高齢者アドボケイト団体である Help The Aged とAge Concernからは
だいたい次のような怒りの声。

(私の耳に聞こえたまま、ちょっと意訳しております)

な~にが「ピープル・ファースト」だ。
全体に改善されたなどというが高齢者は社会福祉制度で差別を受け、
質の低いケアに苦しんでいるんだぞ。

重度者のニーズばかりに対応して、
中等度・軽度者への支援は後回しになったままじゃないか。

だいたい制度が機能していないし政府が介護を重要視しないから
介護職の不足が深刻になるのだ。

ケアホームは人手不足に苦しんでいるし、
このままでは支援を受けられない高齢者は増えるばかり。

それに、ニーズが同じでも
ダイレクト・ペイメントで高齢者がもらえる金額は
若年層よりも低いことが多いみたいだし。

ダイレクト・ペイメントを受けている高齢者への
情報、アドバイス、支援も断固、足りてない。

こういう制度上の不備、根本的な不備に緑書はちゃんと答えを出すんだろうな。こら。


2009.02.05 / Top↑
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