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ダウン症女性の母親でWP紙の記者でもあったPatrichia Bauerさんのブログから。

NY大学医学部の調査で
遺伝子診断を希望する999人にアンケートを行ったところ、
出生前遺伝子診断では、もっといろんなものを調べられるようにしてほしい、と。

何を調べたいかというと、

知的障害を調べたい人が75%
聴覚障害を調べたい人が54%
視覚障害 56%
心臓疾患 52%
癌 51%

5歳までに死ぬ病気や障害を調べたいと答えた人が49,3%

その他に
運動能力を調べたい人が10%
頭のよさを調べたい人が12,6%
背の高さ 10,4%
寿命 9,2%

Study: Broader prenatal genetic testing desired
PatriciaEBauer NEWS& COMMENTARY ON DISABILITY ISSUES
January 30, 2009


元論文は登録しないと読めませんが、
上記のまとめよりも多少詳しい記事がこちらに。

Genetic Testing Yes, ‘Designer Babies,’ No
The Med Page Today, January 28, 2009


この結果について研究者は
「多くの人が遺伝子検査は認めるものの、
“デザイナーベイビー”を作ろうという人は
メディアが騒いでいるほど多いわけじゃない」と。

運動能力やら知能やら身長やら寿命やらまで調べたいと言っている人が
今の段階で10人に1人もいるというのに──??


性別については設問がなかったようです。

いろいろある遺伝子疾患も問われていないことなど、
ちょっと設問の方に疑問も感じるのですが、それはともかく、

こういうデータがずらっと並んだ子どもの“仕様書”を前に、
若い夫婦がとても無邪気に会話している姿を想像してしまいました。

「この子、どう? ほしい?」

「そうだなぁ……ええっと……」

「運動能力はまぁ、合格ラインかな」

「男にしては背が、ちょっと低いぜ」

「私的には背は許容範囲だけどな。それより、ほら、知能の方が問題じゃない?」

「確かに背をこのままでOKするんだったら、よほど頭が良くないと勝てないな」

「だよね。寿命が長いから私たちの老後は安心できそうだけど、
成功してくれなけりゃアテにもできないしね。
じゃぁ、今度は諦めて、次ということにしようか」

「うん。ボクたち、まだ若いんだから」

「ねぇ、次は、いっそ体外受精にして着床前遺伝子診断ってやつ、やらない?」

「ああ、それ、いいな。できちゃった子どもをYES/NOするよりも、
いろんな胚から、どれがいいか選ばせてもらう方がチョイスが広がる」

「産まれたらどんな子になるのかなぁって、
1つずつ想像しながら胚を選ぶのって、なんだかワクワク楽しいよねっ」

「じゃ、次に期待して今回ははボツってことで」

「うん。それで決まり!」
2009.02.02 / Top↑
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