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映画「イーグル・アイ」を見に行ったところ、
当ブログで何度も取り上げてきた“Tropic Thunder”の予告に出くわしました。

8月に米国でプロモに使われたキャッチや
作品内での知的障害者への差別的な用語の多用で物議を醸し、
多くの障害者団体やアドボケイトが抗議の声を上げ、ボイコット運動まで起こった
Ben Stiller監督主演映画です。

日本語版のタイトルは「トロピック・サンダー/史上最低の作戦」。
11月15日公開。

また予告編のキャッチは「本年度アホデミー賞最有力候補」でした。
画面に大きく「本年度ア デミー賞最有力候補」という赤い文字が出て、
その空白部分に、ホ という文字が飛んできて填まり込む、という仕掛け。

世界のナベアツの「3の倍数でアホになる」の「アホ」は
外見(肢体不自由?)と知的レベルの低さとを関連づけて笑いものにする
障害者蔑視ではないのかと前から漠然と疑問を抱いていて、
この映画への障害者団体の抗議について初めてニュースを読んだ時にも
あの「アホ」への違和感と連想が繋がってしまった私は、

恐らくは英語版への批判を充分に意識して
考えに考えて当たり障りのないところに落とすための工夫だった「アホデミー賞」にも
またもや、ナベアツの「アホ」を連想してしまいました。

予告編の中には黒人差別に絡んだ場面が1箇所ありましたが、
障害者差別だと指摘を受けた場面は含まれていませんでした。

Never go full retard, idiot, imbecile などのセリフのhate speechとしての毒も
「アホデミー賞」と同様に翻訳の工夫によって希釈されるのでしょうか。


ちなみに、Tropic Thunderに対する障害者団体の批判は
空しく撥ね付けられて終わったわけではなく、
ハリウッドは10月上旬に障害者の人権キャンペーンを発表しています。

      ―――――

8月に米国の騒ぎを追いかけていた頃には
日本の報道にまで目を向ける余裕がなかったのですが、
今日検索してみたら、案外に映画関連のサイトなどで
Thunderへの障害者団体からの抗議も簡単に報じられていたようです。
いずれも当初の通り一遍の記事の要約程度の内容ですが、
その一部を以下に。







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2008.11.01 / Top↑
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