ずいぶん前のことですが、
母親仲間の1人が家で
とりたてて深くも考えずに
「私もこの子の介護で疲れがたまっているんだから……」と口にしたら
「おいっ、“介護”という言い方はないだろう」と夫が気色ばんだ、と。
とりたてて深くも考えずに
「私もこの子の介護で疲れがたまっているんだから……」と口にしたら
「おいっ、“介護”という言い方はないだろう」と夫が気色ばんだ、と。
その時、重症心身障害があって寝たきりの彼女の息子は
確か中学生だった。
確か中学生だった。
未成年だから、「子育て」であって「介護」ではないのだろうか。
愛情がある親なら「子育て」と捉えるはずで、
「介護」と捉えるのは愛情がないのだろうか。
「介護」と捉えるのは愛情がないのだろうか。
寝たきりの子どものケアは一体何歳までが「子育て」で
何歳から「介護」になるのだろうか。
何歳から「介護」になるのだろうか。
それとも子どもが30になっても40になっても
親と子である限り、子どもがどういう状態でも、
それは「子どもの世話」であって「介護」ではないのだろうか。
親と子である限り、子どもがどういう状態でも、
それは「子どもの世話」であって「介護」ではないのだろうか。
……と、
その話を聞いた時に、いろんなことが頭を駆け巡った。
その話を聞いた時に、いろんなことが頭を駆け巡った。
英国では
アン王女の肝いりで1991年に創設されたthe Princess Royal Trust for Carersのほか、
介護者支援団体がいくつかあって、
それらの共催で14年前から毎年6月に介護者週間(Carers Week)が開催されるなど
介護者支援の活動が活発に行われているのですが、
アン王女の肝いりで1991年に創設されたthe Princess Royal Trust for Carersのほか、
介護者支援団体がいくつかあって、
それらの共催で14年前から毎年6月に介護者週間(Carers Week)が開催されるなど
介護者支援の活動が活発に行われているのですが、
その際、介護者(Carer)の中には障害児の親も含まれています。
Princess Royal Trust for Carersのサイトにある
介護者(Carer)の定義を以下に。
介護者(Carer)の定義を以下に。
A carer is someone, who, without payment, provides help and support to a partner, child, relative, friend or neighbour, who could not manage without their help. This could be due to age, physical or mental illness, addiction or disability. The term carer should not be confused with a care worker, or care assistant, who receives payment for looking after someone.
介護者とは、金銭の支払いを受けずに、パートナー、子ども、親戚、友人または近所の人など、その人の支援なしには暮らせない人に手助けやサポートを提供している人のことである。年齢、身体的または精神的な病気、中毒や障害によるもの。介護者(carer)という言葉を、誰かの世話をすることで金銭の支払いを受ける介護労働者(care worker)や介護助手(care assistant)と混同してはならない。
介護者とは、金銭の支払いを受けずに、パートナー、子ども、親戚、友人または近所の人など、その人の支援なしには暮らせない人に手助けやサポートを提供している人のことである。年齢、身体的または精神的な病気、中毒や障害によるもの。介護者(carer)という言葉を、誰かの世話をすることで金銭の支払いを受ける介護労働者(care worker)や介護助手(care assistant)と混同してはならない。
子育て期の只中にある障害児の親も
子育て期が過ぎた障害者の親も
「介護者」として捉えてみれば、
「親」としてのみ考えているよりも
ずいぶんいろんなことが整理されるんじゃないでしょうか。
子育て期が過ぎた障害者の親も
「介護者」として捉えてみれば、
「親」としてのみ考えているよりも
ずいぶんいろんなことが整理されるんじゃないでしょうか。
2008.10.10 / Top↑
| Home |