米国で親によるワクチン接種拒否が問題になっていると知ってはいたけど、
まさか、ここまでの“闘争”になっているとは。
まさか、ここまでの“闘争”になっているとは。
女優のJenny McCarthyが上梓したばかりの新刊書
“Mother Warriors: A Nation of Parents Healing Autism Against All Odds”
(母親戦士:治らないといわれる自閉症を治す親たちの国)
について語っています。
“Mother Warriors: A Nation of Parents Healing Autism Against All Odds”
(母親戦士:治らないといわれる自閉症を治す親たちの国)
について語っています。
何も知らずに最初にこのビデオを見た時には
あまり女優として高い評価のある人でもなさそうだから
話題づくりということもあるのかな……などと暢気なことを考えていたのですが、
あまり女優として高い評価のある人でもなさそうだから
話題づくりということもあるのかな……などと暢気なことを考えていたのですが、
Amazonで検索してみたら
McCarthyはこれまでにも4冊の本を書いていて、
最初の3冊は妊娠中のものや息子の乳児期の子育てについてのものですが、
直前のものは今年春に刊行された“Louder Than Words: A Mother’s Journey in Healing Autism”
やはり息子の自閉症を“治した”体験を書いたもの。
McCarthyはこれまでにも4冊の本を書いていて、
最初の3冊は妊娠中のものや息子の乳児期の子育てについてのものですが、
直前のものは今年春に刊行された“Louder Than Words: A Mother’s Journey in Healing Autism”
やはり息子の自閉症を“治した”体験を書いたもの。
ウィキペディアの記述を見ても、
どうやらワクチン拒否運動のカリスマ的存在の様子。
昨今のはしかの流行は彼女の活動のせいだという医師もいるほどだとか。
どうやらワクチン拒否運動のカリスマ的存在の様子。
昨今のはしかの流行は彼女の活動のせいだという医師もいるほどだとか。
そういえば上記番組の中で流れるビデオには
大規模な集会で演説をし、そろいの緑のTシャツを着た聴衆を熱狂させたり、
デモ行進を行うMcCarthyの姿があって
ワクチン拒否がここまで過激な闘争になっていることが衝撃的だった。
大規模な集会で演説をし、そろいの緑のTシャツを着た聴衆を熱狂させたり、
デモ行進を行うMcCarthyの姿があって
ワクチン拒否がここまで過激な闘争になっていることが衝撃的だった。
ABCのビデオで彼女が言っていることのポイントとしては
・息子はMMRワクチンを受けるまでは普通に発達していた。
・あのワクチンから行動がおかしくなった。
・息子は自閉症というレッテルを貼られて、その中に閉じ込められているだけなのだから、私はこの子をそこから引っ張り出してみせます、と医者に言った。
・2005年から食事療法を始めて、息子の自閉症は治った。
(最初から誤診だったのでは、と指摘する医師もあるとのこと)
・デトックス、サプリ、食事療法、いろいろやっている。
・映画の「ファインディング・ニモ」を見た時に、息子が「ママ、ボクは昔ドリーみたいだったんだね」と言った。何を言ったかをすぐに忘れてしまっていた自分のことを息子は当時から自覚していたということ。そういう子どもたちが沢山いる。分かっているのに外に出てこられないだけ。それが医師にはわかっていない。
・自閉症に伴う身体症状まで「自閉症だから」で済まされてしまう。小児科医には自閉症の治し方が分からないからだ。自分たちも自閉症を治しているわけじゃない、ワクチン害を治しているだけ。
・ワクチンの成分はきっちり調べなおす必要がある。
・ワクチンが病気を防ぐ優れた発明だということは認めている。ただ、あまりにも短期間にあまりにも多くのワクチンをやりすぎる。スケジュールが過密すぎるということ。一つ一つのワクチンの調査はあっても、複数摂取についての調査はない。
・CDCのみの出資で、製薬会社からお金が出ていない調査でなければ。
・自閉症の子どものいる夫婦の8割が離婚している今、親の体験に耳を傾けて欲しい。これは本当に起こっていることなのだから。
・あのワクチンから行動がおかしくなった。
・息子は自閉症というレッテルを貼られて、その中に閉じ込められているだけなのだから、私はこの子をそこから引っ張り出してみせます、と医者に言った。
・2005年から食事療法を始めて、息子の自閉症は治った。
(最初から誤診だったのでは、と指摘する医師もあるとのこと)
・デトックス、サプリ、食事療法、いろいろやっている。
・映画の「ファインディング・ニモ」を見た時に、息子が「ママ、ボクは昔ドリーみたいだったんだね」と言った。何を言ったかをすぐに忘れてしまっていた自分のことを息子は当時から自覚していたということ。そういう子どもたちが沢山いる。分かっているのに外に出てこられないだけ。それが医師にはわかっていない。
・自閉症に伴う身体症状まで「自閉症だから」で済まされてしまう。小児科医には自閉症の治し方が分からないからだ。自分たちも自閉症を治しているわけじゃない、ワクチン害を治しているだけ。
・ワクチンの成分はきっちり調べなおす必要がある。
・ワクチンが病気を防ぐ優れた発明だということは認めている。ただ、あまりにも短期間にあまりにも多くのワクチンをやりすぎる。スケジュールが過密すぎるということ。一つ一つのワクチンの調査はあっても、複数摂取についての調査はない。
・CDCのみの出資で、製薬会社からお金が出ていない調査でなければ。
・自閉症の子どものいる夫婦の8割が離婚している今、親の体験に耳を傾けて欲しい。これは本当に起こっていることなのだから。
本を読めば理解できるのかもしれないけれど、
それぞれの主張の間の繋がりがいまいち分からなくて、
どうしてもトンデモな印象を受けてしまう。
それぞれの主張の間の繋がりがいまいち分からなくて、
どうしてもトンデモな印象を受けてしまう。
一番気になったのは彼女の最後の言葉で
「私たちは“ロレンツォのオイル”世代。親が我が子を救うんです」
「私たちは“ロレンツォのオイル”世代。親が我が子を救うんです」
うわぁ、いかにもアブナイ感じ。
子どもが自閉症だと診断されて不安でいっぱいで、
何かにすがりつきたい気分の親だって多いんだから……。
何かにすがりつきたい気分の親だって多いんだから……。
ただ、何でもかんでもゴチャマゼでまくし立てられる中で1つだけ
単独ワクチンの副作用研究はあっても、複数の複合的な長期的影響の研究がない、
短期間に多くのワクチンを打ちすぎるのでは、という点については、
単独ワクチンの副作用研究はあっても、複数の複合的な長期的影響の研究がない、
短期間に多くのワクチンを打ちすぎるのでは、という点については、
新しく開発されたから、新たな病気の予防が可能になったからといって、
安易に子どもたちに摂取すべきワクチンのリストに加えていいのだろうか
という点については、私もずっと感じていた疑問。
安易に子どもたちに摂取すべきワクチンのリストに加えていいのだろうか
という点については、私もずっと感じていた疑問。
こういうトンデモな人の言動に扇動される親が多いというのも、
案外、その根っこにあるのは、もっと漠然とした
科学とテクノロジーで何でも簡単解決してしまおうという文化への不信だったり、
そうした文化が生む莫大な利権(その分かりやすい“象徴”がとりあえず製薬会社)や
製薬会社との癒着が取りざたされる政府や医療者への不信の方なのかもしれない。
案外、その根っこにあるのは、もっと漠然とした
科学とテクノロジーで何でも簡単解決してしまおうという文化への不信だったり、
そうした文化が生む莫大な利権(その分かりやすい“象徴”がとりあえず製薬会社)や
製薬会社との癒着が取りざたされる政府や医療者への不信の方なのかもしれない。
それにしても米国で自閉症の子どものいる家庭の離婚率が80%というのも衝撃。
たいていは母親が育てることになるんだろうな。
たいていは母親が育てることになるんだろうな。
【追記】
米国で子育てをされている方の記事に
生後2ヶ月めに5種類のワクチンが推奨されているという話が出ていたので、
以下にトラックバックさせてもらいました。
米国で子育てをされている方の記事に
生後2ヶ月めに5種類のワクチンが推奨されているという話が出ていたので、
以下にトラックバックさせてもらいました。
2008.10.02 / Top↑
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