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前のエントリー「自閉症児を教会から締め出し、裁判所も認める」関連です。 
       
英国のキリスト教系のサイトがこの問題を取り上げて、
法王が教会に対してガイドラインを出すよう自閉症のアドボケイトが求めている、
とする記事を掲載していますが、

なかなか冷静な内容になっています。

ここでは
診断技術の向上で自閉症児が増加していること、
それにともなって教会に所属する自閉症児も増えていること、
しかるべき支援と教育を得るためだけでも親は大変な思いをしていること、
4月に国連が新たに「自閉症理解の日」(World Autism Awareness Day)を作った際にも
障害のある子どもたちを支援する環境を整えることの大切さが説かれていたこと
などが触れられて、

英国の教会に自閉症の人々の複雑なニーズを理解するよう呼びかけています。

末尾では the Autism Awareness Campaign UK が英国の教会に対して
自閉症の人のために感覚ルームやタイムアウト用の静かな部屋を設ける、
聖職者、スタッフに自閉症に関する研修を行う、
PECs(Picture Exchange Communication system)などのコミュニケーションシステムなど
多様なリソースを使って工夫するよう提言していますが、

その中でも最も強調されているのは
宗教組織と親と介護者とが起こりうる問題に対して、
パートナーシップを組んで対応すること。



"Ashley療法”論争と、引き続いて起こったKatie Thorpeの子宮摘出問題を巡る論争と対応、
また、そうしたケース以降、諸々のニュースで追いかけてきた障害者・高齢者への対応からすれば、

英国の方が米国よりも冷静にしかるべき手続きを押さえて、
丁寧な現実対応をしているような……。

その反面、英国では
ある段階までは、少なくとも理念の上では権利擁護も支援もしっかり行い、
ある段階では、逆にすっぱりと切る……ということなのかなぁ……という感じもあるのですが。
2008.07.02 / Top↑
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