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前のエントリーで紹介したCNNの記事2本のうち、
Ashleyの両親のEメール・インタビューについても
別途まとめようとは思いますが、

取り急ぎ、非常に懸念される内容が
そのインタビューに関するもう1本の記事の中にあったので、
先にまずその件についてのみ。

The American Academy of Pediatrics Committee on Children with Disabilities
(米国小児科学会障害児委員会)の委員長Nancy Murphy医師が
今年の小児科学会で医師の間にコンセンサスを作りたいとの意向。

承認の方向でコンセンサス……との意味と思われます。

それだけでも目を剥いてしまいますが、
さらに彼女がCNNに語っているのが、
一気にとんでもない方向にズレ落ちていきかねない問題発言なのです。

[This disability] shatters the reason we become parents: to watch kids grow, to be part of their lives and to launch into their own lives.

When you have a child with lifelong dependency, you don’t get to launch your kid, and your caregiver options are limited.

(こういう障害)は私たちが親になる理由を打ち砕いてしまうのです。つまり、子どもが成長するのを眺めるとか、子どもの人生に参加して、独立した人生へと独り立ちさせてやるといった理由を。

生涯にわたって依存する子どもを持つと、その子どもを独り立ちさせることができません。そのうえ介護者として自分の選択肢も少ないのです。

しかし、“Ashley療法”を実施されたことで、
Ashleyはめでたく独り立ちが可能となったでしょうか?

ホルモンの大量投与で身長を抑制しても
外科手術のリスクを犯して子宮や乳房芽をとってしまっても、
Murphy医師がここで挙げる問題の解決にはなりません。

Murphy医師がここで挙げている問題の解決を探そうとすれば
重症児は親にとって「親になる理由をそもそも消滅させてしまう存在」だとして、
殺してしまうこと以外にはないでしょう。

「本人のQOLのため」というアリバイで行われたはずの処置が
いつのまにか「親の不利益」を理由にした子どもの全否定へと飛躍してしまっています。

重症児が生まれたら、親は何のために子どもを産んだのかわからない

小児科学会の障害児委員会の委員長が言っているのは、そういうことなのです。
それは一体どういう小児科医なのか。



昨日のCNNニュースと上記のMurphy医師の発言を受けて、
FRIDAが抗議行動を呼びかけています。

2008.03.13 / Top↑
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