今朝、新聞を見て思わず「わ、ついに出た」と口をついたのは、
「文藝春秋」2月号の特集タイトルが目に飛び込んできたから。
「文藝春秋」2月号の特集タイトルが目に飛び込んできたから。
「不老革命 アンチ・エイジングの衝撃」
キャッチは
「寿命はどこまで伸びるか? 知の巨人たちが論じ尽くす」
「寿命はどこまで伸びるか? 知の巨人たちが論じ尽くす」
立花隆、茂木健一郎、玄侑宋久と、
加齢制御医学(こんな医学があるなんて知りませんでした)と
加齢医学(こっちは特に驚きはありませんが)の先生がお二人
という5人のメンバーが対談をしているのですが、
加齢制御医学(こんな医学があるなんて知りませんでした)と
加齢医学(こっちは特に驚きはありませんが)の先生がお二人
という5人のメンバーが対談をしているのですが、
だいたい顔ぶれから予想される役どころを
それぞれ予想通りに演じておられるという感じの対談。
それぞれ予想通りに演じておられるという感じの対談。
読む前に興味も期待もあったのは
玄侑宋久氏がどういう切り口で異議を唱えるかという点で、
期待通りの活躍にまずは拍手。
玄侑宋久氏がどういう切り口で異議を唱えるかという点で、
期待通りの活躍にまずは拍手。
科学と医学の人たち(オタクも含めて)がアンチ・エイジングとはただの長寿じゃない、
高いQOLを維持しながら健康寿命を延ばすのだと熱く夢を語っている中で、
その「アンチ・エイジング」という言葉が自分はイヤだ、とばっさり。
老いはそのように否定的に捉えるものではなく、
もっと豊かなものだったはずだ、と。
高いQOLを維持しながら健康寿命を延ばすのだと熱く夢を語っている中で、
その「アンチ・エイジング」という言葉が自分はイヤだ、とばっさり。
老いはそのように否定的に捉えるものではなく、
もっと豊かなものだったはずだ、と。
檀家の人が死んでも家族は医者の治療が悪いせいだと考えて、
以前のように「寿命だったんだね」と死を受け入れられなくなっている、
「老衰」とか「寿命」という言葉が説得力を失っている
これは恐ろしい時代だ、と。
以前のように「寿命だったんだね」と死を受け入れられなくなっている、
「老衰」とか「寿命」という言葉が説得力を失っている
これは恐ろしい時代だ、と。
もう1つ玄侑氏は
「長生きしたい」という欲望によって長寿を成し遂げようとしていることの
浅ましさ(そういう言葉を氏は使っていませんが)を指摘し、
欲望を離れ、長寿への執着を捨てた人が結果的に長寿になるのであり、
だからこそ長寿の人が尊敬されるのだ、と。
「長生きしたい」という欲望によって長寿を成し遂げようとしていることの
浅ましさ(そういう言葉を氏は使っていませんが)を指摘し、
欲望を離れ、長寿への執着を捨てた人が結果的に長寿になるのであり、
だからこそ長寿の人が尊敬されるのだ、と。
これを加齢制御医学の先生の患者さん観察も
立花隆の取材体験も裏付けているというのは面白いな、と思いました。
茂木先生がそこのところを
「玄侑さんがおっしゃるように、基本的に長寿と欲望は相容れないのでしょう」と。
立花隆の取材体験も裏付けているというのは面白いな、と思いました。
茂木先生がそこのところを
「玄侑さんがおっしゃるように、基本的に長寿と欲望は相容れないのでしょう」と。
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それにしても本気でびっくりしたのは、
立花隆が最近アメリカ医療の影の部分を書いた本を立て続けに読み、
その本で無保険者問題について知って衝撃を受けたとかで、
「アメリカの医療には日本人の想像を絶する恐ろしい側面があるのを知」ったと
言っていること。
え? まさか
あれだけ最先端医療をレポートしておきながら、
その足元がどうなっているか
最近までご存知なかったんですか……?
最近だったら普通の日本人だって「シッコ」で知ってますよ。
あれだけ最先端医療をレポートしておきながら、
その足元がどうなっているか
最近までご存知なかったんですか……?
最近だったら普通の日本人だって「シッコ」で知ってますよ。
2008.01.11 / Top↑
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