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この事件について調べ始めてまもなくから、私がずっと不思議に感じていたことがありました。

調べ始めた当初、どこかの記事で父親の仕事はソフトウエア会社の重役だと読んだ覚えはあるのに、
その後の報道にはそれがまったく出てこないのです。

倫理委の席上、パワーポイントを使ってプレゼンテーションを行ったという情報も同様でした。

あれは自分のカン違いだったのかな、と一時は思い込みそうになったくらいです。
それくらい、最初の数社を除き、どこのメディアもこの2つの事実に触れていないのです。

「ラリー・キング・ライブ」では予め文書で両親に質問を送り、
届いた回答を番組中で紹介しています。
父親の個人情報をCNNは明らかに掴んでいるはずです。
それは多くのメディアで同じことでしょう。

既に報じられた事実なのだから、他のメディアが書いたところで、
とりたてて問題はないと思われるのに、なぜ申し合わせたように触れないのか? 

それは、ずっと、この事件を巡って私の頭に沢山あった小さな疑問の一つでした。

LAタイムズの記事から消えた2行を見ていると、その疑問がだんだん大きく膨らみました。

最初に父親に直接取材できたメディアがどれくらいあったのか、
私も全てを把握していない可能性はあるのですが、あまり多くはなかったと思います。

私の手元の資料では、まず3日のLAタイムズ。4日のガーディアン。それから5日のデイリー・メール。

このうち、
「父親はソフトウエア会社の重役である」、「倫理委でパワーポイントを使ってプレゼンを行った」
という2つの情報を含んでいるのはLAタイムズとデイリー・メール。
後者では、プレゼンで乳房芽の切除は比較的小さな手術だと主張したとの父親の言葉も紹介されています。
この前後に、この2つの情報を流したメディアが他にもあった可能性ももちろんありますが、
大事なのはどこが出したかということよりもむしろ、
その後でこの2つの情報がぱったり消えてしまったことではないでしょうか。

私の手元の資料では、この2つの情報が再び出てくるのは2月9日の例のSalon.comの記事。

しかし、
いったん表に出た情報がそれまでの1ヶ月間まったく消えてしまったというのも、
不思議な現象ではないでしょうか。

地元紙なのに、わざわざLAタイムズの前日の記事を再掲するシアトル・タイムズ。

その記事から消えた2行。

しかもその2行には、その後のメディア報道からぷっつりと消えてしまう情報が含まれていた……。

そして、

シアトル・タイムズがこの記事の2週間後に書いたのが、
あのヒステリックとも思える全面擁護の社説なのです。
2007.07.10 / Top↑
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