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英国の脳性まひ者のアドボケイト団体Scopeの依頼による調査で
障害者の7割が自殺幇助合法化に反対、とのこと。

18歳から24歳の障害者の77%、
25歳から34歳の障害者の71%が

「自殺幇助に関する法改正が行われると」
「障害者にはまだ死なずにいられる時から死ぬようプレッシャーがかかる」と懸念。


この記事によると、1月にBMJにまたも
自殺幇助合法化議論で障害者を非難する記事が掲載されたらしい。

検索してみたら、その論文はどうやらこちら
(全文が読めます)

この人、もしかして、あの人……? と思ったら、やっぱり
09年に「生きたい障害者が死にたい病人のジャマするな」と書いた、あのBMJ副編だったよ。

09年のあの「考察」のあまりの品性の無さを考えると
今回のはどうにも読む気にならなくて私は読んでいませんが

今回の論文にはさっそく、ある医師からこちらの反論コメントが入っていて、
「この論文こそ、最近の自殺幇助議論でのBMJの偏向を証明するものだ」と。

その通りだっ! 

British Survey: Disabled Opposes Legalizing Assisted Suicide
LifeNews.com, May 9, 2011


なお、英国の障害当事者で障害学の著名な学者でもあるTom Shakespeareは
文末に関連エントリーをリンクしたように、自殺幇助合法化支持の立場を明らかにしており、

09年に議会が法案を否決した際にも
Baroness ChambellとNDYのStephen Drakeと論争を行っています。

私は彼の論理については、
フェミニズムと同じ轍を踏んでいるんじゃないか(詳細は以下の最後のリンクに)というのと
自分のような身体障害のみの「障害者」にしか想像が及んでいないのでは、という2つを思う。

最近、日本の臓器提供関連で
「知的障害者を対象から外すのは逆差別だ」という議論が出てきているらしいのだけど、
そういうことにも通じていく危うさが、そこには潜んでいるような気がする。


Tom Shakespeareが「自殺幇助合法化せよ」(2009/3/15)
Campbell/Shakespeare・Drake:障害当事者による自殺幇助論争 1(2009/7/9)
Campbell/Shakespeare・Drake:障害当事者による自殺幇助論争 2(2009/7/9)
ダウン症スクリーニングでShakespeare「技術開発と同じ資金を情報提供に」(2009/11/10)
「ケアの絆」とShakespeareの「障害者にも“死の自己決定権”を(2010/1/19)
2011.05.10 / Top↑
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