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二分脊椎などの障害で車椅子生活を送る Alice Davis さんが、8日、
最高裁に対して訴えを起こし、

Debby Purdy さん訴えを受けてDPPにガイドラインの作成を命じた
7月の法務卿らの決定の取り消しを求めました。

当時のニュースなどはこちらの7月31日のエントリーに。

DPPのガイドラインは暫定案で、
12月16日までコンサルテーションが行われています。
その結果を受けて来年、最終的に内容が決まる予定。

Davisさんは、No Less Humanという障害者のアドボケイト団体所属。

法務卿の1人Lord Phillipsが自殺幇助に対して個人的に賛同しているために
法務院の最終決定はそれに大きく影響されており、不当。

これまで障害のある人にも障害のない人と同等の法の保護が存在していたが、
このたびのガイドラインは不明瞭であるだけでなく、
障害者に健常者と同等の保護を保障しないものであり、不当……として
最高裁の決定の取り消しを求めている。

(最高裁が英文でHouse of Lords と上院議会と同じ名称で書かれているので紛らわしいのですが
これは最高裁の判事に当たる法務卿が上院議員の身分を有して、組織上も議会の一部になっているためで
英国では近く、最高裁が上院から独立した組織に改組されるとのこと。)




私も7月に報道で法務卿らの発言を読んだ際に、
Lord Phillipsの発言に「うわぁ、露骨だなぁ……」という感想を持ったのは記憶しています。

上記リンクの7月のエントリーから、他の法務卿の発言もたどれますが、
他の法務卿の中からは、慎重を求めるニュアンスの発言もありました。

今回の記事から、Lord Phillipsが当時 Daily Telegraphに語った言葉を抜くと、

I have enormous sympathy with anyone who finds themselves facing a quite hideous termination of their life as a result of one of these horrible diseases, in deciding they would prefer to end their life more swiftly and avoid that death as well as avoiding the pain and distress that might cause their relatives.

ああいう恐ろしい病気の一つにかかって、そのためにおぞましい死に方に直面している人たちが、早めに人生を終わりにして、そういう死を避けたい、それと同時に家族にも辛い思いをさせないようにしたいと決めるということに、私は大きな共感を持っている。

a quite HIDEOUS termination of their life
as a result of one of these HORRIBLE diseases ……


以下のリンクにも拾っているように、
このところガイドラインへの批判の声は続いていましたが、
ついに障害当事者が法的な行動を起こしました。

勇気ある行動に、エールを――。



2009.12.09 / Top↑
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