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さっき、人に教えてもらったばかりなのですが、
昨日のエントリーで触れた映画「私の中のあなた」に
日本臓器移植ネットワークと骨髄移植推進財団がタイアップしています。

映画の公式HPはこちら。
http://watashino.gaga.ne.jp/

ここの「最新情報」をクリックすると、
映画の最新情報など出てこなくて、出てくるのは以下のメッセージ。

日本臓器移植ネットワークは「私の中のあなた」とタイアップしています。

あなたの意思で救える命があります。
臓器提供の意思表示にご協力を!

財団法人日本臓器移植ネットワーク

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骨髄バンクは「私の中のあなた」とタイアップしています。

財団法人骨髄移植推進財団
登録をお考えの方はこちらへ

映画の公式サイトで「最新情報」をクリックしたら、これが開くんですよ。
なんで、これが「最新情報」なんだ?

それに、いったい、これは、どういうメッセージなのか。

まさか、日本臓器移植ネットワークと骨髄移植推進財団は
病気の子どもを救うために臓器目的のデザイナー・ベビーを作ることを是認するとでも?

タイアップするというのなら、
この映画に描かれている“救済者兄弟”の存在について
自分たちのスタンスを、まず明確にするべきではないのでしょうか。


もう一度声を大にして言いたい。

この物語は、単に「病気の子どもを支えあう美しい家族愛」の物語ではありません。

この映画の原作となった小説のテーマは
病気の子どもを救うために臓器目的で作られるデザイナー・ベビーの倫理性・人権です。

そして“兄弟の臓器庫”として生まれてくる“救済者兄弟”が
私たち日本人にとって、どんなに非現実的・荒唐無稽な話に思えるとしても、
これは決して小説や映画の中の作り話ではありません。

米国では現実に無規制で行われているだけでなく、
当ブログの知る限り少なくとも英国・スウェーデンでは合法化されてもいます。

法律的な背景は不明ですがスペインでも生まれています。

当ブログの知る限りの事実関係をこちらのエントリーにまとめました。
”国際水準の移植医療”の最先端で起こっていることの1つ、”救済者兄弟”の実情をぜひ知ってください。


倫理問題が指摘されていながら、
それでも世界中で着実に広がっている“救済者兄弟”の実態が
なぜ日本では広く知らされないのか。

そんな実態を知らさないまま、なぜ、
この物語が本当に問いかけている”子どもの人権”という問題が
「病気の人に臓器を」と”愛の贈り物”の話に摩り替えられてしまうのか。

先の臓器移植法改正議論と同じマヤカシがここでも起こっている──。

まさか、またしても
「ここまでするのが国際水準の移植医療。日本は遅れている」とのメッセージ?
2009.09.16 / Top↑
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