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前のエントリーで紹介した「高齢者入所施設における痛みマネジメント戦略」を以下に。

コピーライトの問題からすると、
勝手にこんなふうに翻訳転載していいのかどうか……という懸念はあるのですが……。
(それを言えば、このブログのエントリーの大半はコピーライト違反ですよねぇ……)

とりあえず、仮訳として。


痛みに気づく
高齢者入所施設における痛みマネジメント戦略

(1)顔の表情

・ ちょっと顔をしかめる。悲しそうなおびえた顔つき。
・難しい顔つき。額のシワ、目をつぶっている。きつくつぶっている。
・顔をゆがめる表情
・せわしなく瞬きをする

(2)言葉に出したり、声を出して訴える

・ため息をつく、うめき声、うなり声
・口の中でぶつぶつ言う、節をつけて声を出す、大きな声を出して何かを求める
・大きな呼吸音
・助けてくれと求める
・言葉の暴力

(3)身体の動き

・こわばって緊張した姿勢、防御
・ごそごそして、じっとしていない
・ひたすら歩きまわったり身体を揺らす行動の増加
・身体の動きが限定されてくる
・歩幅や動き方に変化がある

(4)対人関係の変化

・攻撃的、好戦的になる、ケアを拒む
・人とのやりとりが減る
・社会的適応性が下がる、場を乱すような行為
・ひきこもり

(5)行動パターンやルーティーンの変化

・食べ物を拒否する、食欲の変化
・休息している時間が長くなる
・睡眠や急速のパターンが変わる。
・いつもやっていることを突然やめる
・徘徊が増える

(6)精神状態の変化

・通常の認知状態が悪化する
・泣いたり涙を流す
・混乱が増す
・腹を立てやすくなり、落ち着きをなくす


【注】
入所者の中には非常に強い痛みによる行動をほとんど見せない人がいること、
中には全く見せない人もいること、

また痛み以外の理由でこのような行動を見せる入所者もいることは
念頭においておきましょう。

P. 32
Observing and Talking About Pain Behaviors: A Workshop for Family Members of People with Dementia
University of Alberta, Edmonton, Canada
January 2008

ただし、この戦略は、
2002年のThe American Geriatrics Society(AGS)の
高齢者の継続的な痛みに関する委員会のガイドラインを

2007年にオーストラリア痛み学会が
「高齢者の入所施設における痛み・マネジメント戦略」として刊行したものを、

アルベルタ大学作業療法学科がオーストラリア痛み学会から使用許可を受けて
Brown準教授のプロジェクトに転載しているもの。
2009.09.09 / Top↑
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