英国の介護者週間で恒例になっていることの1つは、
その1年間に介護者支援で功績のあった政治家を表彰すること。
その1年間に介護者支援で功績のあった政治家を表彰すること。
それから、もう1つが、
英国の介護者の実態調査を行って、
それを介護者週間のスタート時に発表すること。
英国の介護者の実態調査を行って、
それを介護者週間のスタート時に発表すること。
今年もオンラインと郵送で1941人の介護者にアンケート調査を行った。
(期間は1月22日から3月25日)
(期間は1月22日から3月25日)
Cares Week 8-14th June ‘09の公式サイトでは
世論調査会社YouGovによって
5月5-7日に一般2000人(18歳以上)を対象に行われた調査から
一般の人の介護者に対する認識について概観し、
その後に独自調査から介護者自身の意識について報告している。
世論調査会社YouGovによって
5月5-7日に一般2000人(18歳以上)を対象に行われた調査から
一般の人の介護者に対する認識について概観し、
その後に独自調査から介護者自身の意識について報告している。
そこで、ここでも、まず、一般の人の意識から。
・社会に対する貢献が大きいと感じる人として、介護者は、看護師(91%)、消防士(90%)に次いで3番目(86%)だった。
・介護者給付の金額が低すぎると感じている人は76%。
・その一方、英国の介護者の総数を正しく600万と答えられた人は少なく、71%は450万人も少ない数を回答した。
(ただし、先月英国保健省が作った Caring with Confidence という介護者支援サイトでは
全英の介護者数は約500万とされています)
・介護者給付の金額が低すぎると感じている人は76%。
・その一方、英国の介護者の総数を正しく600万と答えられた人は少なく、71%は450万人も少ない数を回答した。
(ただし、先月英国保健省が作った Caring with Confidence という介護者支援サイトでは
全英の介護者数は約500万とされています)
次に介護者週間の独自調査から、介護者自身の意識。
・介護者のほぼ74%が「もう限界(breaking point)」と感じたことがある、と回答。
・限界に追い詰められた理由として最も大きなものは、41%が回答した「お役所仕事に対するフラストレーション」。給付や医療・福祉サービスを受けるための手続きの煩雑さと、かかる時間。その他には、自分が介護している人の健康状態の悪化、自分の睡眠不足、経済的な心配。
・限界を感じたときに助けとなる「現実的な支援」については、1位は「もっとお金があること」。ほとんど差のない2位に「話を聞いてくれる人がいること」。
・8割の介護者が、GPやソーシャルワーカー、病院スタッフなどの専門職に介護者の役割が見過ごされている、または無視されていると感じている。3分の2の介護者は家族や友人にも自分たちの介護者としての役割を認識してもらえていない、と感じている。それによって生活する中で困ったり不愉快な思いをしていると答えた人は約63%。
・介護者役割が見過ごされているために自分の健康に影響があったと答えた介護者は54%。そのために経済的にも困ることになっていると答えた人が55%。
・限界に追い詰められた理由として最も大きなものは、41%が回答した「お役所仕事に対するフラストレーション」。給付や医療・福祉サービスを受けるための手続きの煩雑さと、かかる時間。その他には、自分が介護している人の健康状態の悪化、自分の睡眠不足、経済的な心配。
・限界を感じたときに助けとなる「現実的な支援」については、1位は「もっとお金があること」。ほとんど差のない2位に「話を聞いてくれる人がいること」。
・8割の介護者が、GPやソーシャルワーカー、病院スタッフなどの専門職に介護者の役割が見過ごされている、または無視されていると感じている。3分の2の介護者は家族や友人にも自分たちの介護者としての役割を認識してもらえていない、と感じている。それによって生活する中で困ったり不愉快な思いをしていると答えた人は約63%。
・介護者役割が見過ごされているために自分の健康に影響があったと答えた介護者は54%。そのために経済的にも困ることになっていると答えた人が55%。
介護者週間の調査結果のうち介護者の健康状態に関する部分は
別立てでこちらに報告されている。
別立てでこちらに報告されている。
それによれば、
・アンケートに参加した介護者の77%が、介護での無理が自分自身の健康状態の悪化に繋がっていると答えた。
・95%は、しかし、介護の責任を背負い続けるために、自分の健康状態を隠したり、偽っている、と。
・常に気分が悪いが、無視している、という人が19%。
・介護者役割の肉体的・精神的ストレスから、日々の介護がもう無理だと頻繁に感じる人が24%。時々感じる人が64%。
・1年間に少なくとも一週間の「休暇」または介護をしない自由な時間を持てたことがないと答えた人は71%。
・有給就労をしていて、介護のためにもっと時間を使うために有給休暇を取ったことがあるという人は60%。
・時間がなかったり家から出られないために自分の健康不安でGPの診察を受けることができなかったことがあるという人が67%。
・55%の介護者には自身の精神的または肉体的な健康不安を相談できる人がいない。
・65%が、自分の健康問題が介護能力に影響している、と回答した。
・95%は、しかし、介護の責任を背負い続けるために、自分の健康状態を隠したり、偽っている、と。
・常に気分が悪いが、無視している、という人が19%。
・介護者役割の肉体的・精神的ストレスから、日々の介護がもう無理だと頻繁に感じる人が24%。時々感じる人が64%。
・1年間に少なくとも一週間の「休暇」または介護をしない自由な時間を持てたことがないと答えた人は71%。
・有給就労をしていて、介護のためにもっと時間を使うために有給休暇を取ったことがあるという人は60%。
・時間がなかったり家から出られないために自分の健康不安でGPの診察を受けることができなかったことがあるという人が67%。
・55%の介護者には自身の精神的または肉体的な健康不安を相談できる人がいない。
・65%が、自分の健康問題が介護能力に影響している、と回答した。
今年介護者週間を組織した10のチャリティは
政府やNHSなどに対して、介護者を支援し、介護者の生活改善に努力するよう求めている。
政府やNHSなどに対して、介護者を支援し、介護者の生活改善に努力するよう求めている。
2009.06.11 / Top↑
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