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先日、当局とすったもんだの末に英国に入国し自殺ワークショップを開催して回った
オーストラリアの Dr. Death こと Dr. Philip Nitschkeが語ったところによると、

今度はUAE在住のターミナルな病状の人数人からの相談を受けて
EXIT International が苦しまずに死ねる方法を伝授した、と。

EXIT Internationalは Dr. Nitschkeが創設した自殺幇助の国際組織。

ただ、記事を読むと、ここでもまた、
「ターミナルな人に」という点で疑問が生じてくる部分があって、

Dr. Nは
「彼らの多くはターミナルな病状か、あるいは
歳を取った時に自分がどうなるかということを心配している人たちだった。

どういう薬が入手可能で、どういう方法だと穏やかに命を終えられるかを伝授した。
UAEからも興味のある人が出てくればワークショップの開催も考える」と。

(ゴシックは spitibara)

EXIT Internationalが濫用防止として設けている条件は
その人が50歳以上であるか、もしくはターミナルな病状であること。

(「50歳以上であり、なおかつ、ターミナル」ではなく。)

イスラム教では自殺は他人を殺すのと同じ殺人とみなされるため
自殺クリニックはUAEでは違法。

しかし、このインターネット時代、
EXIT International や Dignitasのサイトへのアクセスは簡単だ。

一方、Nitschke医師はUAEでのワークショップも視野に入れつつ、
今のところ慎重な構え。

先月シンガポールの警察がワークショップを認めず、入国が拒否され、
英国に入国する際も当局と揉めたばかりであることから、

UAEにまず入国できるかどうかという点と、
西側諸国のように言論の自由が保障されていないことを懸念しているらしい。

去年1年間にDr. Nのワークショップに参加した人は世界中で4000人。


2009.06.09 / Top↑
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