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3月5日にワクチン施策への提言論文を読んだ際に、
去年12月の補遺に拾ったままエントリーにしていない情報が
結構、重要なのではないかと思い出したので、以下に。

2002年から2009年まで米国疾病予防管理センターCDCを率い、
Obamba大統領の就任に際して職を辞したDr. Julie Gerberdingは、
今年の1月25日付で、Merck社のワクチン部門(50億ドル規模)の責任者に就任しています。

Merck社とは、HPVワクチン、Gardasilの製造販売元ですが、
去年9月期決算ではGardasilの売り上げは22%もダウン。

ライバルGlaxoSmithKline社のHPVワクチン、Cervarixの方が
米国の推奨ワクチンとなり、好調なため。

(去年、たしか英国でも、安価だとしてCervarixが使われているという
記事を読んだ記憶があります)

また、GlaxoSmithKline社は途上国でもマーケッティングを行っている。



おそらくMerck社の起死回生策なのでしょうけれど、

CDCの官僚がビッグファーマとこんなにも仲良しの関係であって
果たして、いいものなのか――?


それに、このロイターの記事、
どうやらビジネス関連として扱われているらしくて、
記事の上下にも右のコラムにも、「株式」情報や株式情報関連ボタンが並んでいる。

他にも、
The Wall Street JournalのBusiness欄 (December 21, 2009)
http://online.wsj.com/article/BT-CO-20091221-709821.html

それから、やはりビジネス関連中心のthe Bloomberg News (Philadelphia Business Today)
http://www.philly.com/philly/business/79879282.html

あ、これらは別に私が作為的にそういう記事だけを拾ってきたわけではなく、
もともと、この情報を知ったのが、いつも覗いているMedical News Todayで
そのMNTの記事が拾ってリンクしていたのが上記の記事だったということですから、
念のため。


        -------

ついでに、昨日、たまたま見つけたのだけど、
3月10日に Bill Gates氏が米国上院で話をするらしい。

テーマは Building on Success: New Directions in Global Health


もちろん「グローバル・ヘルスの新たな方向」の1つは
間違いなく「ワクチンによる予防医療」でしょう。

CDCの高級官僚がこんなにもワクチン・ビッグ・ファーマと仲良しで、
ワクチン・ビッグ・ファーマも 米国政府も WHO も、Gates財団とは仲良し。
で、ここに保健施策としても経済施策としても意見(利益?)が合致した三角形ができあがっている。

日本だけが、その三角形の外に、その三角形とは無縁に存在している……なんてことがあるでしょうか?
2010.03.09 / Top↑
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