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当ブログで既にお伝えしたように
3月に米国Washington州でOregonとほぼ同じ尊厳死法が施行されましたが、
医師や病院はこの法律に参加するかどうかの選択が認められており、
参加しないことを選ぶ病院や医師が相次いでいます。

法律で定められた条件を満たした患者が自殺幇助を望んでも、主治医がこの法律に参加せず、
住居地域で参加する医師も病院も見つけられないケースが発生したことを機に、

死の自己決定権アドボケイト、Compassion and Choice が
尊厳死を望む患者の意思を尊重するよう、
6名の医師の連名で呼びかける書簡を州内の医師らに配布した、とのこと。

この書簡に署名した6名にはWA州医師会の元会長が含まれています。
(現会長ではないのが興味深いところ)

それから、私はここがものすごく引っかかるのですが、もう1人が
The Seattle Cancer Care Alliance の入院移植サービスのメディカル・ディレクター。

医師に対して自殺幇助を呼びかける声の中に移植医療の声が混じっている──。

まったくもって、なにをかいわんや、という感じ。

Physicians urged to honor Death With Dignity Act
The Seattle Times, April 12, 2009


もう1つ、Ashley事件を追いかけてきた者としては
この記事が完全にC&Cサイドの視点から書かれていることについて
「ああ、いかにも Seattle Times だなぁ」と感じていたのですが、

(なぜ「らしい」のかについては Ashley事件「シアトルタイムズの不思議」の書庫を)

そうしたら、プロ・ライフの生命倫理ブログLIFENEWS.COMが14日にこの記事を取り上げて
一方的にC&C側の視点で書く、メディアのバイアスだ」と非難していました。
(リンク記事の3つ目です)

だ、か、ら、Seattle Timesてのは、もともと
世界の医療を企業の効率主義・功利主義で変革しようとする慈善資本主義の御用新聞なんだってば。

なんでAshley事件がシアトルで起こり、
なんで米国第2の自殺幇助合法化がワシントン州だったか。

実はみんな繋がっていると私は思うのだけどなぁ。

            ―――――――

WA州に続いて自殺幇助が合法であると裁判所が判断したMontana州でも
医師会が会員の自殺幇助を容認しないとする見解を発表するなど
法律的には認められても、実際にやろうとする医師がいない状況になっています。

One News Now というサイトに
The Montana Family Foundation のJeff Laszloffyという人が
「医師による自殺幇助、合法化され、無視されて」というタイトルの論説を書いています。

それによると去年12月の Dorothy McCarter判事による合法との判断は
州最高裁に上訴されているとのこと。

Laszloffy氏は、今後、McCarter判断が覆るのではないかと期待。

Doctor-assisted suicide legalized, ignored
OneNewsNow.com, April 14, 2009
2009.04.16 / Top↑
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