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1月23日に予定されている
シアトル子ども病院の成長抑制療法に関するシンポの情報が
14日、シアトル地域の医療情報サイトにアップされました。


記事本文では
当日はAshleyケースそのものについての議論が行われるかのように書かれているのですが、

しかし、同時に、
記事タイトルは「重症児(複数形)に対する成長抑制に関するフォーラム」となっており、
ここのところにギャップがあります。

記事を書いた人は、その違いを意識していないのでしょう。

実はこのギャップ、
Ashleyケースについて議論する人たちの多くにも見られるものでもあり、
私が今いちばん気にかかっている点。

Ashleyケースそのものを検証することと
一般的な重症児を対象と仮定して成長抑制なり子宮摘出なり乳房芽の摘出を論じることとは
この場合、別のことであるはずなのですが、
そこの区別をきちんとつけないままに、
どちらも混同して論じてしまう人があまりにも多い。

しかし、それは非常に危険なことではないでしょうか。

Ashley事件そのものが、
まだきちんと検証されてもいなければ
解明すらされていないのというのに、

病院の当該サイトを見る限りでは、今回のシンポ、
病院サイドは個別のAshleyケースは既に検証が終わった第一例という扱いで
成長抑制そのものの倫理的な是非について一般化して論じようとしている気配。

詰まるところ、
しかるべき議論をすっ飛ばして強引に話を先に進めることによって
問題を摩り替え、Ashley事件の特異性から世間の目をそらせて
あの個別事件に幕引きを狙っている。

そういう時だからこそ、
Ashley事件そのものを検証することと
Ashleyに行われた医療措置のいずれかを一般化して論じることとは
きっかりと区別しておかなければならない、と思うのですが。
2009.01.15 / Top↑
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