とても追い切れないし、まともに追っていると鬱になりそうなので
とりあえず目に付いた続報や喧々諤々の中から
いくつかを以下に拾っておくのみ。
とりあえず目に付いた続報や喧々諤々の中から
いくつかを以下に拾っておくのみ。
【Inglis事件、Gilderdale事件、慈悲殺議論】
http://www.guardian.co.uk/uk/2010/jan/25/mercy-killing-kay-gilderdale-cleared
http://blogs.telegraph.co.uk/news/georgepitcher/100023776/did-the-dpp-spin-the-gilderdale-assisted-suicide-case/
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/8481021.stm
http://www.guardian.co.uk/society/2010/jan/26/trial-kay-gilderdale-dpp-starmer
http://www.telegraph.co.uk/comment/letters/7079596/Carers-for-ME-sufferers-are-ignored-until-a-desperate-act-brings-sympathy.html
http://www.independent.co.uk/opinion/commentators/sarah-wootton-only-clearer-laws-can-bring-compassion-to-the-euthanasia-debate-1879738.html
http://www.thesun.co.uk/sol/homepage/mysun/2825277/Assisted-suicide-right-or-wrong.html
http://seniorspeaks.blogspot.com/2010/01/assisted-suicide-debate-confused.html
http://www.guardian.co.uk/uk/2010/jan/25/mercy-killing-kay-gilderdale-cleared
http://blogs.telegraph.co.uk/news/georgepitcher/100023776/did-the-dpp-spin-the-gilderdale-assisted-suicide-case/
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/8481021.stm
http://www.guardian.co.uk/society/2010/jan/26/trial-kay-gilderdale-dpp-starmer
http://www.telegraph.co.uk/comment/letters/7079596/Carers-for-ME-sufferers-are-ignored-until-a-desperate-act-brings-sympathy.html
http://www.independent.co.uk/opinion/commentators/sarah-wootton-only-clearer-laws-can-bring-compassion-to-the-euthanasia-debate-1879738.html
http://www.thesun.co.uk/sol/homepage/mysun/2825277/Assisted-suicide-right-or-wrong.html
http://seniorspeaks.blogspot.com/2010/01/assisted-suicide-debate-confused.html
【Isaiah事件】
http://www.theglobeandmail.com/news/national/legal-fight-has-childs-life-in-the-balance/article1445242/
http://www.cnsnews.com/news/article/60477
http://www.theglobeandmail.com/news/national/legal-fight-has-childs-life-in-the-balance/article1445242/
http://www.cnsnews.com/news/article/60477
今日27日はIsaiah事件で判事が判決を出すと言っていた日。
おそらく今日、明日のニュースで何か出てくるでしょう。
おそらく今日、明日のニュースで何か出てくるでしょう。
でも、今日のところは、退散――。
2010.01.27 / Top↑
最初は重症児の母親であるClairさんが
Ashley父のアップデイトを見つけて記事にしてくれました。
Ashley父のアップデイトを見つけて記事にしてくれました。
私はそれを読んで、日本語の記事を2つ、英語で1つ書きました。
英語のエントリーを書きながら、
きっと呼応してくれるだろうとひそかに期待していた、お馴染みBad Crippleさんが、
2人の記事を読んだと言って、独自に詳細な突っ込みを入れてくれました。
きっと呼応してくれるだろうとひそかに期待していた、お馴染みBad Crippleさんが、
2人の記事を読んだと言って、独自に詳細な突っ込みを入れてくれました。
大きく言えば、私が指摘したように、
父親が挙げている「専門家の賛同の証拠」というのは、
みんなDiekemaとFostらのことに過ぎない、ということと、
父親が挙げている「専門家の賛同の証拠」というのは、
みんなDiekemaとFostらのことに過ぎない、ということと、
反論や批判については一切触れずに、
まるで賛成と支持ばかりのように書いているとの指摘なのですが、
まるで賛成と支持ばかりのように書いているとの指摘なのですが、
1つ、ああ、さすが当事者だなと思ったのは、
成長抑制には側わん症の予防・軽減という利点もあるのではないかという父親の発言に対して、
成長抑制には側わん症の予防・軽減という利点もあるのではないかという父親の発言に対して、
(私は、つい説得されてしまったのですが、)
幼少時に側わん予防のコルセットをつけさせられた自身の経験を語り
振り返って当時の“治療”が如何に的外れで効果のないものだったかを述べて、
ことほどさように医学も治療法も進歩するのだから、
治療方法を改良していくことを省いて子どもの体を変えようというのはおかしい、と批判。
振り返って当時の“治療”が如何に的外れで効果のないものだったかを述べて、
ことほどさように医学も治療法も進歩するのだから、
治療方法を改良していくことを省いて子どもの体を変えようというのはおかしい、と批判。
整形の医師らからは反論もありそうな気がするけど、
とりあえず、私にはできなかった批判をしてくれて、イェ~イ。拍手。
とりあえず、私にはできなかった批判をしてくれて、イェ~イ。拍手。
だいたい、なんで、この親はここまでやりたがるのか。
当初の論争でCNNにも登場したし、メディアにあれこれ取り上げられたし、
それで満足じゃないのか、この上、なんでここまでして広めたいのか、さっぱりわからん、
とも書いていますが、
当初の論争でCNNにも登場したし、メディアにあれこれ取り上げられたし、
それで満足じゃないのか、この上、なんでここまでして広めたいのか、さっぱりわからん、
とも書いていますが、
私に言わせれば、それは、彼なりの独善的な善意ではないでしょうか。
“独善的な善意”で金と権力に物を言わせつつ、
結果的に世の中の障害児・者を踏みつけ切り捨てていこうとしている人は彼の背後にもいる。
結果的に世の中の障害児・者を踏みつけ切り捨てていこうとしている人は彼の背後にもいる。
おそらくは、その人と同じテクノ文化の中で暮らしつつ、
その人から多くを学んできたのがAshley父なのだから。
その人から多くを学んできたのがAshley父なのだから。
医学モデルでしかものが見えなくなっているのは、
親が十分な正しい情報を与えられていないからではないか、と
Bad Crippleさんが書いているのは
親が十分な正しい情報を与えられていないからではないか、と
Bad Crippleさんが書いているのは
Ashleyの親の方が医師らに利用されていると考えているのでしょうか。
でも、それは逆というものです。両者の力関係は、
当初の資料を注意して読めば、ありありと分かりますし、
(「親と医師の関係性の不思議」の書庫で検証しています)
当初の資料を注意して読めば、ありありと分かりますし、
(「親と医師の関係性の不思議」の書庫で検証しています)
そして、その構図は、おそらく、
Ashley父の背後にいる大きな存在の人が、
医療や倫理や法律や教育や障害者支援については全くの素人でありながら、
相当に偏向した彼の個人的な一家言が、誰も抵抗できないほどのお金と権威をまとって
独善的に世の中を変えようと突き進んでいる構図の、実は単なるミニチュアに過ぎないのでは――?
Ashley父の背後にいる大きな存在の人が、
医療や倫理や法律や教育や障害者支援については全くの素人でありながら、
相当に偏向した彼の個人的な一家言が、誰も抵抗できないほどのお金と権威をまとって
独善的に世の中を変えようと突き進んでいる構図の、実は単なるミニチュアに過ぎないのでは――?
【30日追記】
Bad Crippleさんが28日、
さらにDiekema&Fost論文への痛烈な批判を書きました。ブチ切れています。
Bad Crippleさんが28日、
さらにDiekema&Fost論文への痛烈な批判を書きました。ブチ切れています。
受けた批判の上げ足取りと詭弁を弄するばかりで、まともに議論していない、と
Ashleyに対するヤリクチと議論のヤリクチを重ねて、「要はアンタら、傲慢なんだよっ」というトーン。
Ashleyに対するヤリクチと議論のヤリクチを重ねて、「要はアンタら、傲慢なんだよっ」というトーン。
この点について、Clairさんがコメントで
「その傲慢は、もしかして小心な卑怯からくるんじゃないの」みたいなニュアンスで。
「その傲慢は、もしかして小心な卑怯からくるんじゃないの」みたいなニュアンスで。
私は全面的に賛同。他にも色々いいことを書いてくれているので
余裕があったらエントリ―にしたいのですが、とりあえず、リンクにて。
余裕があったらエントリ―にしたいのですが、とりあえず、リンクにて。
2010.01.27 / Top↑
先天性障害を回避するために3匹の生物学上の親を持つサルを作ったそうな。この技術が人間に応用されれば、どういう法的な問題が起きるのか、というNYTの社説。:ものすごく興味があって、読みたいのだけど、余裕がない……。
http://www.nytimes.com/2010/01/26/opinion/26tues3.html?th&emc=th
http://www.nytimes.com/2010/01/26/opinion/26tues3.html?th&emc=th
どこかの大学の医療倫理の教師の方のブログに、AJOBのDiekema&Fost論文が学生向けに紹介されていて、ここから起きてくる倫理的な問題は分かりやすいが、この療法の利用に反論するのは難しいぞ、と。:最近つくづく思うのだけれど、やっぱり医療モデルで考えている人と、その外にいる人とでは、異星人同士くらいの隔たりがあるのかもしれない……。
http://fabio9000z.blogspot.com/2010/01/ashley-x-revisited.html
http://fabio9000z.blogspot.com/2010/01/ashley-x-revisited.html
祈りで治そうとして尿路結石の息子Neilを死なせてしまったBeagley夫婦の裁判で、Diekema医師が専門家として証言。インフルエンザに似た症状で、普通の親なら死ぬとは予見できないだろうと、弁護側で。:お忙しいことで。
http://www.oregonlive.com/clackamascounty/index.ssf/2010/01/live_blog_defense_opens_case_w.html
http://www.oregoncitynewsonline.com/news/story.php?story_id=126447177412842300
http://www.katu.com/news/local/82650382.html
http://blog.beliefnet.com/news/2010/01/doctor-testifies-for-parents-i.php
http://www.oregonlive.com/clackamascounty/index.ssf/2010/01/live_blog_defense_opens_case_w.html
http://www.oregoncitynewsonline.com/news/story.php?story_id=126447177412842300
http://www.katu.com/news/local/82650382.html
http://blog.beliefnet.com/news/2010/01/doctor-testifies-for-parents-i.php
オーストラリア首都特別区で、高齢者はGPの往診を受けられるようになる。
http://www.canberratimes.com.au/news/local/news/general/gp-house-calls-for-elderly-patients/1733054.aspx?src=enews
http://www.canberratimes.com.au/news/local/news/general/gp-house-calls-for-elderly-patients/1733054.aspx?src=enews
2010.01.26 / Top↑
昨日のTimesの報道では、suspended sentence とだけで、
詳細が分からなかったのですが、
詳細が分からなかったのですが、
今日のTimesの記事によると、
Kay Gilderdaleの殺人未遂罪は陪審員の全員一致で取り下げられて、
自殺幇助罪によって執行猶予1年。
Kay Gilderdaleの殺人未遂罪は陪審員の全員一致で取り下げられて、
自殺幇助罪によって執行猶予1年。
判事は殺人未遂罪を取り下げた陪審員に向かって
その「常識と良識、それにヒューマニティに」感謝し、
その「常識と良識、それにヒューマニティに」感謝し、
こんな「無私で献身的な」母親を訴追したこと自体が
そもそも間違いだった、と公訴局を批判。
そもそも間違いだった、と公訴局を批判。
この記事によると、去年のガイドラインを出した公訴局長のStarmer氏自身が
ガイドラインを出した後で、この事件を検討し、
殺人未遂での起訴を決定したというのですが、
ガイドラインを出した後で、この事件を検討し、
殺人未遂での起訴を決定したというのですが、
その決定を判事が批判したことによって
「慈悲殺議論が再燃するだろう」とTimesは書いています。
「慈悲殺議論が再燃するだろう」とTimesは書いています。
公訴局は、法が慈悲殺を認めていない以上、訴追は正しかった、と現在も主張。
Kay Gilderdaleさんは、さっそくBBCのPanoramaなどに出演し、
娘に自殺幇助をせがまれて、引き裂かれた胸の内を語っています。
娘に自殺幇助をせがまれて、引き裂かれた胸の内を語っています。
Devoted mother Kay Gilderdale should never have been prosecuted, says judge
The Times, January 26, 2010
The Times, January 26, 2010
Debby Purdyさんが「死の自己決定権」の体現者に祭り上げられたように、
これからはKay Gilderdaleさんが
「慈悲殺までする無私な親の愛」の象徴とされていくのでしょう。
「慈悲殺までする無私な親の愛」の象徴とされていくのでしょう。
でも、私はやっぱり
「法は慈悲殺を認めていない」とした公訴局長の判断が正しいと思う。
「法は慈悲殺を認めていない」とした公訴局長の判断が正しいと思う。
【Gilderdale事件関連エントリー】
Gilderdale事件:「慈悲殺」を「自殺幇助」希望の代理決定として正当化する論理(2008/4/18)
慢性疲労症候群の娘を看護師の母親がモルヒネで殺したGilderdale事件(2010/1/19)
Gilderdale事件から、自殺幇助議論の落とし穴について(2010/1/22)
Gilderdale事件で母親に執行猶予(2010/1/26)
Gilderdale事件:「慈悲殺」を「自殺幇助」希望の代理決定として正当化する論理(2008/4/18)
慢性疲労症候群の娘を看護師の母親がモルヒネで殺したGilderdale事件(2010/1/19)
Gilderdale事件から、自殺幇助議論の落とし穴について(2010/1/22)
Gilderdale事件で母親に執行猶予(2010/1/26)
2010.01.26 / Top↑
ったく、もう信じられない。
英国の尊厳死議論は、ゼッタイに、おかしい。
英国の尊厳死議論は、ゼッタイに、おかしい。
これまで3つのエントリー(文末にリンク)で追いかけてきたGilderdale事件で
自殺幇助と殺人未遂の罪に問われた母親に、執行猶予です。(年数は以下リンクには見つかりません)
自殺幇助と殺人未遂の罪に問われた母親に、執行猶予です。(年数は以下リンクには見つかりません)
私は、なんで執行猶予なんだ? と刑の軽さに目を剥いたけど、
英国では、そんなこと、誰も言わない。
英国では、そんなこと、誰も言わない。
たまたまInglis事件(文末にリンク)の母親に対する終身刑と時期が重なったこともあって、
世論もメディアも、一貫性がないだの、そもそも何で有罪なんだと、非難ごうごう。
世論もメディアも、一貫性がないだの、そもそも何で有罪なんだと、非難ごうごう。
いわく、
この愛情に満ちた母親は、殊勝にも自殺幇助については罪を認めているというのに、
なんで有罪なんだ?
DPPのガイドラインで、
本人の自殺意思が明白で、思いやりからやったことなら訴追しないと
決められたんじゃないのか?
同じ愛情から子どもを殺した母親なのに、
Inglis事件では母親が終身刑で、Gilderdale事件では執行猶予はフェアじゃない。
こんな一貫性のない判決が出るから
やっぱり安楽死に関しては法律を見直し、明確化しなければならないのだ。
親が子どもの悲惨を見かねて殺す場合には、温情・慈悲のある判決が当たり前だろう。
うんぬん……。
なんで有罪なんだ?
DPPのガイドラインで、
本人の自殺意思が明白で、思いやりからやったことなら訴追しないと
決められたんじゃないのか?
同じ愛情から子どもを殺した母親なのに、
Inglis事件では母親が終身刑で、Gilderdale事件では執行猶予はフェアじゃない。
こんな一貫性のない判決が出るから
やっぱり安楽死に関しては法律を見直し、明確化しなければならないのだ。
親が子どもの悲惨を見かねて殺す場合には、温情・慈悲のある判決が当たり前だろう。
うんぬん……。
以下の記事リンクは、上からTimes, Guardian, Telegraph。
http://business.timesonline.co.uk/tol/business/law/article7002006.ece
http://www.guardian.co.uk/uk/2010/jan/25/kay-gilderdale-case-expert-view
http://www.telegraph.co.uk/news/newstopics/politics/lawandorder/7072965/Assisted-suicide-mercy-killing-and-the-law.html
http://business.timesonline.co.uk/tol/business/law/article7002006.ece
http://www.guardian.co.uk/uk/2010/jan/25/kay-gilderdale-case-expert-view
http://www.telegraph.co.uk/news/newstopics/politics/lawandorder/7072965/Assisted-suicide-mercy-killing-and-the-law.html
ったく、全然、理解できない。
まず、去年9月のガイドラインはあくまでも暫定案で、
現在は既に終了したパブコメの結果を検討中。最終決定は春なのです。
現在は既に終了したパブコメの結果を検討中。最終決定は春なのです。
そこで、公訴局までが、一応、DPPのガイドラインは念頭に置いて検討したのだ、
そのうえで、Gilderdale事件の母親を無罪放免することは
公益にならないと判断したのだ、と釈明。
そのうえで、Gilderdale事件の母親を無罪放免することは
公益にならないと判断したのだ、と釈明。
だって、当たり前でしょう。
この人が殺した娘の病気は、慢性疲労症候群、ですよ。
この人が殺した娘の病気は、慢性疲労症候群、ですよ。
ターミナルでも何でもないだけでなく、
そもそも何でLynnさんが寝たきりだったり経管栄養にならないといけないのか
まったく不可解な、治癒の可能性があったとしか思えない病状だったのに、
そもそも何でLynnさんが寝たきりだったり経管栄養にならないといけないのか
まったく不可解な、治癒の可能性があったとしか思えない病状だったのに、
「Inglis事件の息子は自分の意思を表示できなかったけど
Gilderdale事件では娘本人に自殺の意思があったから、話が違う」という人はあっても
(その違いにすら触れていない記事もあるから、これまた、あきれ返るのだけど)
Gilderdale事件では娘本人に自殺の意思があったから、話が違う」という人はあっても
(その違いにすら触れていない記事もあるから、これまた、あきれ返るのだけど)
Inglis事件で殺された息子は医師から回復の可能性があるといわれていた事実や
Gilderdale事件で殺された娘が慢性疲労症候群だった事実に注意を払う人は
どこにもいない……少なくとも、上記3つの記事を読む限り、
Gilderdale事件で殺された娘が慢性疲労症候群だった事実に注意を払う人は
どこにもいない……少なくとも、上記3つの記事を読む限り、
殺された人が実際にどういう状態だったのかには、もはや誰も関心をもたない。
言われているのは「本人が死にたがっていたか」「親が愛情からしたことか」のみ。
言われているのは「本人が死にたがっていたか」「親が愛情からしたことか」のみ。
GuardianにあるDignity in Dying の幹部 Sarah Woottonさんの発言を以下に。
The law needs to protect potentially vulnerable people by being tough on malicious or irresponsible behaviour, but it also needs to be flexible enough to show mercy when the motivation is clearly compassion.
法が、自分で身を守ることができにくい弱者を、悪意があったり、無責任な行動から守ることは必要ですが、動機が明らかに思いやりである場合には慈悲を示すだけ法が柔軟であることも必要。
法が、自分で身を守ることができにくい弱者を、悪意があったり、無責任な行動から守ることは必要ですが、動機が明らかに思いやりである場合には慈悲を示すだけ法が柔軟であることも必要。
医師が回復すると言っていて、
栄養と水分の供給を中止する病院の基準には当てはらまないといわれている息子を、
勝手に「もうこの子は助からない。助かっても重症障害の身では」と思い込んで殺すのが
母親の美しい思いやりなのか。
栄養と水分の供給を中止する病院の基準には当てはらまないといわれている息子を、
勝手に「もうこの子は助からない。助かっても重症障害の身では」と思い込んで殺すのが
母親の美しい思いやりなのか。
それこそ「無責任な行動」ではないのか。
慢性疲労症候群で14歳から31歳まで寝たきりのままだった娘を
17年間“献身的に”介護してきた母親が
絶望して死のうとした娘を殺したことを
英国社会は「美しい愛と献身」と讃え、
この愛に満ちた母を無罪放免にせよと迫る。
17年間“献身的に”介護してきた母親が
絶望して死のうとした娘を殺したことを
英国社会は「美しい愛と献身」と讃え、
この愛に満ちた母を無罪放免にせよと迫る。
この母と娘の17年間に、なぜ、もっと適切な介入ができなかったのか、
なぜ、ここに至るまでに支援できなかったのかとは、誰も問わないまま――。
なぜ、ここに至るまでに支援できなかったのかとは、誰も問わないまま――。
【Gilderdale事件関連エントリー】
Gilderdale事件:「慈悲殺」を「自殺幇助」希望の代理決定として正当化する論理(2008/4/18)
慢性疲労症候群の娘を看護師の母親がモルヒネで殺したGilderdale事件(2010/1/19)
Gilderdale事件から、自殺幇助議論の落とし穴について(2010/1/22)
Gilderdale事件:「慈悲殺」を「自殺幇助」希望の代理決定として正当化する論理(2008/4/18)
慢性疲労症候群の娘を看護師の母親がモルヒネで殺したGilderdale事件(2010/1/19)
Gilderdale事件から、自殺幇助議論の落とし穴について(2010/1/22)
2010.01.26 / Top↑