Judicial Watchの発表では
米国保健省の文書によると、
これまで米国ワクチン被害補償プログラムがHPVワクチンの被害者49人に支払った
賠償金の総額は 5,877,710ドル。
それでも、これまでに出された200件の被害の申し立ての
半分も処理されていない。
Judicial Watchの会長 Tom Fittonは、
This new information from the government shows that the serious safety concerns about the use of Gardasil have been well-founded. Public health officials should stop pushing Gardasil on children.
この政府の新情報によると、ガーダシルの使用への深刻な安全性懸念には十分な根拠があることが明らかである。保健当局はガーダシルを子どもに強要するのをやめるべき。
2010年9月1日から2011年9月1日までの間に
新たに報告された死者は26人で
その他に、
けいれん発作、マヒ、視覚障害、すい臓炎、
言語障害、短期の記憶障害、ギラン・バレー症候群が
FDAワクチン副作用事象報告システムに報告されている。
なお、ウォール・ストリートの分析によると、
ガーダシルの製造販売元のメルク社では
来年ワクチンの販売額が10億ドルに達する見込み。
今後5年間の売り上げは40億ドルにも。
US court pays $6 million to Gardasil victims
The Washington Times, April 10, 2013
多少、偏った立場の著者による記事と思われるため、
データの個所のみ、抜きました。
なお、この記事にも、
以下のエントリーで紹介した論文が言及・引用されています。
HPVワクチンに関する論文アブストラクト 1/3(2013/4/17)
米国保健省の文書によると、
これまで米国ワクチン被害補償プログラムがHPVワクチンの被害者49人に支払った
賠償金の総額は 5,877,710ドル。
それでも、これまでに出された200件の被害の申し立ての
半分も処理されていない。
Judicial Watchの会長 Tom Fittonは、
This new information from the government shows that the serious safety concerns about the use of Gardasil have been well-founded. Public health officials should stop pushing Gardasil on children.
この政府の新情報によると、ガーダシルの使用への深刻な安全性懸念には十分な根拠があることが明らかである。保健当局はガーダシルを子どもに強要するのをやめるべき。
2010年9月1日から2011年9月1日までの間に
新たに報告された死者は26人で
その他に、
けいれん発作、マヒ、視覚障害、すい臓炎、
言語障害、短期の記憶障害、ギラン・バレー症候群が
FDAワクチン副作用事象報告システムに報告されている。
なお、ウォール・ストリートの分析によると、
ガーダシルの製造販売元のメルク社では
来年ワクチンの販売額が10億ドルに達する見込み。
今後5年間の売り上げは40億ドルにも。
US court pays $6 million to Gardasil victims
The Washington Times, April 10, 2013
多少、偏った立場の著者による記事と思われるため、
データの個所のみ、抜きました。
なお、この記事にも、
以下のエントリーで紹介した論文が言及・引用されています。
HPVワクチンに関する論文アブストラクト 1/3(2013/4/17)
2013.04.20 / Top↑
米国の学校にスクール・ポリスが常駐し、
ささいな問題行動を犯罪視されて逮捕されたり犯罪歴となったりしている、という実態は
去年、以下のエントリーで紹介しました。
授業中にケンカをすればスクール・ポリスがやってくる。そして逮捕(TX)(2012/1/12)
昨今の銃規制をめぐるライフル協会を中心とした抵抗の動きで、
頻発する学校での銃乱射事件の予防策として
学校へのスクール・ポリス増加の方向に向かっていることに
NYTの論説委員会から、批判の論説が出ています。
それによると、70年代には聞いたことのなかったスクール・ポリスは
80年代の若者の犯罪の増加によって置かれるようになり、
99年のコロンバイン高校事件から急速に広がったとのこと。
70年代には1パーセントの学校に過ぎなかったのが、
2008年には40%の学校に拡大。
しかし、2011年に発表された調査報告では
スクール・ポリスの存在は犯罪の減少には結びついていない。
むしろ、それまでなら校長が対応していた些細な問題行動まで
警察が介入して、犯罪視されることとなり、
特に黒人とヒスパニックの生徒では白人に比べて
些細な行動で逮捕される確率が4倍も高い。
授業妨害や汚い言葉を使ったとして
500ドルの罰金や、時には刑務所に入れられることも。
NY市議会ではこうした傾向を問題して、
2010年に the Student Safety Actができた。
生徒が逮捕された場合には警察に詳細な報告を義務付けるもの。
ここでも2011年から2012年年度で、黒人の学生の逮捕率、停学率が圧倒的に高い。
教育関係者の間で
「学校―刑務所パイプライン」を懸念する声が広がりつつある。
NYTの社説は、
未だスクール・ポリスを導入していないスクール・ディスとリクトに対して、
慎重を呼び掛けている。
Criminalizing Children at School
NYT, April 18, 2013
ささいな問題行動を犯罪視されて逮捕されたり犯罪歴となったりしている、という実態は
去年、以下のエントリーで紹介しました。
授業中にケンカをすればスクール・ポリスがやってくる。そして逮捕(TX)(2012/1/12)
昨今の銃規制をめぐるライフル協会を中心とした抵抗の動きで、
頻発する学校での銃乱射事件の予防策として
学校へのスクール・ポリス増加の方向に向かっていることに
NYTの論説委員会から、批判の論説が出ています。
それによると、70年代には聞いたことのなかったスクール・ポリスは
80年代の若者の犯罪の増加によって置かれるようになり、
99年のコロンバイン高校事件から急速に広がったとのこと。
70年代には1パーセントの学校に過ぎなかったのが、
2008年には40%の学校に拡大。
しかし、2011年に発表された調査報告では
スクール・ポリスの存在は犯罪の減少には結びついていない。
むしろ、それまでなら校長が対応していた些細な問題行動まで
警察が介入して、犯罪視されることとなり、
特に黒人とヒスパニックの生徒では白人に比べて
些細な行動で逮捕される確率が4倍も高い。
授業妨害や汚い言葉を使ったとして
500ドルの罰金や、時には刑務所に入れられることも。
NY市議会ではこうした傾向を問題して、
2010年に the Student Safety Actができた。
生徒が逮捕された場合には警察に詳細な報告を義務付けるもの。
ここでも2011年から2012年年度で、黒人の学生の逮捕率、停学率が圧倒的に高い。
教育関係者の間で
「学校―刑務所パイプライン」を懸念する声が広がりつつある。
NYTの社説は、
未だスクール・ポリスを導入していないスクール・ディスとリクトに対して、
慎重を呼び掛けている。
Criminalizing Children at School
NYT, April 18, 2013
2013.04.20 / Top↑
特にこの話題を追いかけているというわけでもないのだけど、
気の滅入る情報ばっかり流してしまう当ブログも、
たまにはこういう風を入れて空気の入れ替えをしたいものだと、常々思っているので――。
NZ議会で同性婚を認める法案の投票が行われ、
賛成 77 vs 反対 44 で、可決。
同性婚を合法化した13番目、
アジア太平洋では最初の国に。
投票結果が分かった直後、
議場に傍聴に来ていた人たちが
マウイ族のラブ・ソングを歌い始め、
しだいに皆が加わり大きな声となって議場に広がっていく―――。
New Zealand parliament breaks into song after legalizing gay marriage ― video
The Guardian, April 18, 2013
毎日毎日毎日毎日イヤなニュースばっかり読んでいる中で、
ふっとこういう映像に出くわすと、うっかり、ウルウルさせられてしまう。
そして、やっぱり心を洗われる思いになる。
穏やかで美しいメロディと歌声です。
一つの国で、差別が一つ、終わりました。
気の滅入る情報ばっかり流してしまう当ブログも、
たまにはこういう風を入れて空気の入れ替えをしたいものだと、常々思っているので――。
NZ議会で同性婚を認める法案の投票が行われ、
賛成 77 vs 反対 44 で、可決。
同性婚を合法化した13番目、
アジア太平洋では最初の国に。
投票結果が分かった直後、
議場に傍聴に来ていた人たちが
マウイ族のラブ・ソングを歌い始め、
しだいに皆が加わり大きな声となって議場に広がっていく―――。
New Zealand parliament breaks into song after legalizing gay marriage ― video
The Guardian, April 18, 2013
毎日毎日毎日毎日イヤなニュースばっかり読んでいる中で、
ふっとこういう映像に出くわすと、うっかり、ウルウルさせられてしまう。
そして、やっぱり心を洗われる思いになる。
穏やかで美しいメロディと歌声です。
一つの国で、差別が一つ、終わりました。
2013.04.20 / Top↑
どの国のであれ、裁判制度のことは、さっぱりわからないのだけれど、
英国では誰かが始めた訴訟を、その誰かが死んだ場合には
他人が引き継ぐことができるらしい。
去年、日本でもNHKが妙な取り上げ方をしたNicklinson訴訟で、
Tony Nicklinsonさんが敗訴からの失意で食を断って死んだ後、
誰か裁判を引き継いでくれる人があるなら全面的にバックアップする、という
未亡人の呼びかけに応えて、
23年前の交通事故で四肢マヒとなった男性、Paul Lamb(57)が引き受けことになり、
3月13日に高等裁判所もLambがNicklinsonの上訴を引き継ぐことを認めた、というニュース。
Lambさんは右手がわずかに動く以外は全身がマヒしており、
肩には常時痛みがあってモルヒネを常用している。
自殺しようにも自分では自殺するすべがない、
唯一可能な方法は餓死だが、それは尊厳のある死に方ではなく、
死ぬまで見ていなければならない家族にも負担をかけるので
自分で選んだ時に選んだ場所で医師による自殺幇助を受けたい、と希望している。
裁判所に提出した理由の申立書に書かれている内容の一部は
Guardianによると、
“With my level of disability it is not feasible to avail myself of the right of suicide; a right which I have in theory but not in practice … so the law does discriminate against me by on the one hand giving me a right to end my life, but on the other hand it is not a right I can actually use because of my disabilities. This just does not make sense to me. It seems like a cruel trick on me. I could starve myself, but that does not seem a very dignified way of ending my life and it would be cruel, painful and distressing for my sister and son to witness as well as my carers.
"In the last 23 years I have endured a significant amount of pain. I am in pain every single hour of every single day. I have received input from various pain specialists. I have considered having operations. I am constantly on morphine. I suffer from severe pains in the back of my head. I suffer from a pain in my shoulders where the bone has worn away.
"I consider that I have lived with these conditions for a lot of years and have given it my best shot. Now I feel worn out and I am genuinely fed up with my life. I feel that I cannot and do not want to keep living. I feel trapped by the situation and I have no way out.
"Over the past 23 years I have given it my best shot in trying to live as fully as I can, but I am now ready to go. People tell me that I must keep trying – but there is only so much that a person can take."
なお、Nicklinsonさんの未亡人、Janeさんも
夫が自殺することができないまま苦しむのを見ていなければならなかったことが
欧州人権条約の第8条のプライベートな家族生活の権利に反するとして、
別途、訴訟を起こす予定だとか。
Right-to-die: paralysed builder to carry on Tony Nicklinson’s battle
The Guardian, April 18, 2013
【関連エントリー】
“ロックト・イン症候群”の男性が「妻に殺してもらう権利」求め提訴(英)(2010/7/20)
自殺幇助希望の“ロックト・イン”患者Nicklinson訴訟で判決(2012/3/13)
自殺幇助訴訟のNicklinsonさん、ツイッターを始める(2012/7/2)
「死ぬ権利」求めるロックト・イン患者Nicklinsonさん、敗訴(2012/8/17)
Nicklinsonさん、肺炎で死去(2012/8/23)
英国では誰かが始めた訴訟を、その誰かが死んだ場合には
他人が引き継ぐことができるらしい。
去年、日本でもNHKが妙な取り上げ方をしたNicklinson訴訟で、
Tony Nicklinsonさんが敗訴からの失意で食を断って死んだ後、
誰か裁判を引き継いでくれる人があるなら全面的にバックアップする、という
未亡人の呼びかけに応えて、
23年前の交通事故で四肢マヒとなった男性、Paul Lamb(57)が引き受けことになり、
3月13日に高等裁判所もLambがNicklinsonの上訴を引き継ぐことを認めた、というニュース。
Lambさんは右手がわずかに動く以外は全身がマヒしており、
肩には常時痛みがあってモルヒネを常用している。
自殺しようにも自分では自殺するすべがない、
唯一可能な方法は餓死だが、それは尊厳のある死に方ではなく、
死ぬまで見ていなければならない家族にも負担をかけるので
自分で選んだ時に選んだ場所で医師による自殺幇助を受けたい、と希望している。
裁判所に提出した理由の申立書に書かれている内容の一部は
Guardianによると、
“With my level of disability it is not feasible to avail myself of the right of suicide; a right which I have in theory but not in practice … so the law does discriminate against me by on the one hand giving me a right to end my life, but on the other hand it is not a right I can actually use because of my disabilities. This just does not make sense to me. It seems like a cruel trick on me. I could starve myself, but that does not seem a very dignified way of ending my life and it would be cruel, painful and distressing for my sister and son to witness as well as my carers.
"In the last 23 years I have endured a significant amount of pain. I am in pain every single hour of every single day. I have received input from various pain specialists. I have considered having operations. I am constantly on morphine. I suffer from severe pains in the back of my head. I suffer from a pain in my shoulders where the bone has worn away.
"I consider that I have lived with these conditions for a lot of years and have given it my best shot. Now I feel worn out and I am genuinely fed up with my life. I feel that I cannot and do not want to keep living. I feel trapped by the situation and I have no way out.
"Over the past 23 years I have given it my best shot in trying to live as fully as I can, but I am now ready to go. People tell me that I must keep trying – but there is only so much that a person can take."
なお、Nicklinsonさんの未亡人、Janeさんも
夫が自殺することができないまま苦しむのを見ていなければならなかったことが
欧州人権条約の第8条のプライベートな家族生活の権利に反するとして、
別途、訴訟を起こす予定だとか。
Right-to-die: paralysed builder to carry on Tony Nicklinson’s battle
The Guardian, April 18, 2013
【関連エントリー】
“ロックト・イン症候群”の男性が「妻に殺してもらう権利」求め提訴(英)(2010/7/20)
自殺幇助希望の“ロックト・イン”患者Nicklinson訴訟で判決(2012/3/13)
自殺幇助訴訟のNicklinsonさん、ツイッターを始める(2012/7/2)
「死ぬ権利」求めるロックト・イン患者Nicklinsonさん、敗訴(2012/8/17)
Nicklinsonさん、肺炎で死去(2012/8/23)
2013.04.20 / Top↑
②
Human papillomavirus (HPV) vaccines as an option for preventing cervical malignancies: (how) effective and safe?
Tomljenovic L, Spinosa JP, Shaw CA.
Curr Pharm Des. 2013; 19(8):1466-87
We carried out a systematic review of HPV vaccine pre- and post-licensure trials to assess the evidence of their effectiveness and safety. We find that HPV vaccine clinical trials design, and data interpretation of both efficacy and safety outcomes, were largely inadequate. Additionally, we note evidence of selective reporting of results from clinical trials (i.e., exclusion of vaccine efficacy figures related to study subgroups in which efficacy might be lower or even negative from peer-reviewed publications). Given this, the widespread optimism regarding HPV vaccines long-term benefits appears to rest on a number of unproven assumptions (or such which are at odd with factual evidence) and significant misinterpretation of available data. For example, the claim that HPV vaccination will result in approximately 70% reduction of cervical cancers is made despite the fact that the clinical trials data have not demonstrated to date that the vaccines have actually prevented a single case of cervical cancer (let alone cervical cancer death), nor that the current overly optimistic surrogate marker-based extrapolations are justified. Likewise, the notion that HPV vaccines have an impressive safety profile is only supported by highly flawed design of safety trials and is contrary to accumulating evidence from vaccine safety surveillance databases and case reports which continue to link HPV vaccination to serious adverse outcomes (including death and permanent disabilities). We thus conclude that further reduction of cervical cancers might be best achieved by optimizing cervical screening (which carries no such risks) and targeting other factors of the disease rather than by the reliance on vaccines with questionable efficacy and safety profiles.
HPVワクチンの効果と安全性のエビデンスのアセスメントを行うべく、認可前後の治験のシステマティックな検証を行った。その結果、HPVワクチンの臨床試験のデザイン、そして効果と安全性アウトカムの双方に関するデータの解釈は非常に不適切なものだった。加えて、臨床試験の結果が選択的に報告されている(効果が低いサブ・グループに関連した効果データや、効果がないとする査読論文すら排除されている)エビデンスがある。HPVワクチンの長期的効果について広く楽観視されているがが、これらの結果から、その楽観視の根拠とは未だ証明されていない推測の数々(もしくは事実関係のエビデンスと合致しない類の推測)であると思われる。例えば、HPVワクチンは子宮頸がんを約70%削減すると主張されているが、事実は今日に至るまでHPVワクチンが子宮頸がんを(まして子宮頸がん死を)1例として実際に予防したとは臨床試験のデータで実証されてはいないし、現在の過剰に楽観的なsurrogate marker-based extrapolationsが正当化されたわけでもない。同様に、HPVワクチンは非常に安全であるとの説明についても、その根拠は非常に欠陥の多いデザインの安全性試験であり、ワクチン安全性調査データベースに集積されたエビデンスと症例報告によってHPVワクチンが重篤な反作用のアウトカム(そこには死と永続的な障害を含む)と関連付けられている事実に反している。したがって、我々は子宮頸がんのさらなる軽減は、効果と安全性に疑問のあるワクチンに頼るのではなく、子宮頸がん検診(このようなリスクを伴わない)と子宮頸がんのその他の要因と取り組むことによって達成するのが最善ではないかと結論する。
③HPV vaccines and cancer prevention, science versus activism.
Tomljenovic L, Milyman J, Vanamee E, Bark T. Shaw CA.
Infect Agent Cancer. 2013 Feb
The rationale behind current worldwide human papilloma virus (HPV) vaccination programs starts from two basic premises, 1) that HPV vaccines will prevent cervical cancers and save lives and, 2) have no risk of serious side effects. Therefore, efforts should be made to get as many pre-adolescent girls vaccinated in order to decrease the burden of cervical cancer. Careful analysis of HPV vaccine pre- and post-licensure data shows however that both of these premises are at odds with factual evidence and are largely derived from significant misinterpretation of available data.
現在世界中で行われているHPVワクチン・プログラムの背景にある論理は、1)HPVワクチンは子宮頸がんを予防し、命を救う、2)重大な副作用のリスクはない、という2つの基本的な前提から始まっている。しかし、HPVワクチンの認可前後のデータを慎重に分析したところ、この2つの前提は共に事実関係のエビデンスと合致せず、現在得られるデータに重大な誤解釈が行われたものであることが明らか。
Human papillomavirus (HPV) vaccines as an option for preventing cervical malignancies: (how) effective and safe?
Tomljenovic L, Spinosa JP, Shaw CA.
Curr Pharm Des. 2013; 19(8):1466-87
We carried out a systematic review of HPV vaccine pre- and post-licensure trials to assess the evidence of their effectiveness and safety. We find that HPV vaccine clinical trials design, and data interpretation of both efficacy and safety outcomes, were largely inadequate. Additionally, we note evidence of selective reporting of results from clinical trials (i.e., exclusion of vaccine efficacy figures related to study subgroups in which efficacy might be lower or even negative from peer-reviewed publications). Given this, the widespread optimism regarding HPV vaccines long-term benefits appears to rest on a number of unproven assumptions (or such which are at odd with factual evidence) and significant misinterpretation of available data. For example, the claim that HPV vaccination will result in approximately 70% reduction of cervical cancers is made despite the fact that the clinical trials data have not demonstrated to date that the vaccines have actually prevented a single case of cervical cancer (let alone cervical cancer death), nor that the current overly optimistic surrogate marker-based extrapolations are justified. Likewise, the notion that HPV vaccines have an impressive safety profile is only supported by highly flawed design of safety trials and is contrary to accumulating evidence from vaccine safety surveillance databases and case reports which continue to link HPV vaccination to serious adverse outcomes (including death and permanent disabilities). We thus conclude that further reduction of cervical cancers might be best achieved by optimizing cervical screening (which carries no such risks) and targeting other factors of the disease rather than by the reliance on vaccines with questionable efficacy and safety profiles.
HPVワクチンの効果と安全性のエビデンスのアセスメントを行うべく、認可前後の治験のシステマティックな検証を行った。その結果、HPVワクチンの臨床試験のデザイン、そして効果と安全性アウトカムの双方に関するデータの解釈は非常に不適切なものだった。加えて、臨床試験の結果が選択的に報告されている(効果が低いサブ・グループに関連した効果データや、効果がないとする査読論文すら排除されている)エビデンスがある。HPVワクチンの長期的効果について広く楽観視されているがが、これらの結果から、その楽観視の根拠とは未だ証明されていない推測の数々(もしくは事実関係のエビデンスと合致しない類の推測)であると思われる。例えば、HPVワクチンは子宮頸がんを約70%削減すると主張されているが、事実は今日に至るまでHPVワクチンが子宮頸がんを(まして子宮頸がん死を)1例として実際に予防したとは臨床試験のデータで実証されてはいないし、現在の過剰に楽観的なsurrogate marker-based extrapolationsが正当化されたわけでもない。同様に、HPVワクチンは非常に安全であるとの説明についても、その根拠は非常に欠陥の多いデザインの安全性試験であり、ワクチン安全性調査データベースに集積されたエビデンスと症例報告によってHPVワクチンが重篤な反作用のアウトカム(そこには死と永続的な障害を含む)と関連付けられている事実に反している。したがって、我々は子宮頸がんのさらなる軽減は、効果と安全性に疑問のあるワクチンに頼るのではなく、子宮頸がん検診(このようなリスクを伴わない)と子宮頸がんのその他の要因と取り組むことによって達成するのが最善ではないかと結論する。
③HPV vaccines and cancer prevention, science versus activism.
Tomljenovic L, Milyman J, Vanamee E, Bark T. Shaw CA.
Infect Agent Cancer. 2013 Feb
The rationale behind current worldwide human papilloma virus (HPV) vaccination programs starts from two basic premises, 1) that HPV vaccines will prevent cervical cancers and save lives and, 2) have no risk of serious side effects. Therefore, efforts should be made to get as many pre-adolescent girls vaccinated in order to decrease the burden of cervical cancer. Careful analysis of HPV vaccine pre- and post-licensure data shows however that both of these premises are at odds with factual evidence and are largely derived from significant misinterpretation of available data.
現在世界中で行われているHPVワクチン・プログラムの背景にある論理は、1)HPVワクチンは子宮頸がんを予防し、命を救う、2)重大な副作用のリスクはない、という2つの基本的な前提から始まっている。しかし、HPVワクチンの認可前後のデータを慎重に分析したところ、この2つの前提は共に事実関係のエビデンスと合致せず、現在得られるデータに重大な誤解釈が行われたものであることが明らか。
2013.04.20 / Top↑
カナダ、ブリティッシュ・コロンビア大学の研究者らによる論文のアブストラクトを
このエントリーで1本、この後のエントリーで2本、計3本、全訳で。
ただ翻訳は、
とり急ぎ、ざっとやってみたものに過ぎません。
ご了解ください。
①
Human papillomavirus (HPV) vaccine policy and evidence-based medicine: are they at odds?
Tomljenovic L, Shaw CA.
Ann Med. 2013 Mar; 45(2)
All drugs are associated with some risks of adverse reactions. Because vaccines represent a special category of drugs, generally given to healthy individuals, uncertain benefits mean that only a small level of risk for adverse reactions is acceptable. Furthermore, medical ethics demand that vaccination should be carried out with the participant's full and informed consent. This necessitates an objective disclosure of the known or foreseeable vaccination benefits and risks. The way in which HPV vaccines are often promoted to women indicates that such disclosure is not always given from the basis of the best available knowledge. For example, while the world's leading medical authorities state that HPV vaccines are an important cervical cancer prevention tool, clinical trials show no evidence that HPV vaccination can protect against cervical cancer. Similarly, contrary to claims that cervical cancer is the second most common cancer in women worldwide, existing data show that this only applies to developing countries. In the Western world cervical cancer is a rare disease with mortality rates that are several times lower than the rate of reported serious adverse reactions (including deaths) from HPV vaccination. Future vaccination policies should adhere more rigorously to evidence-based medicine and ethical guidelines for informed consent.
すべての薬物は何らかの副作用のリスクが伴う。
ワクチンは一般に健康な人に打たれる特殊なカテゴリーの薬物である以上、
利益が不透明であるなら副作用のリスクは小さなもの以外は認められない。
さらに、医療倫理ではワクチンは参加者にすべてが説明され、
インフォームド・コンセントが得られた後に実施すべきこととされている。
そのためには、現在分かっている、または予測されるワクチンの利益とリスクについて、
具体的なディスクロージャーが必要である。
しかしHPVワクチンが女性に勧められる際の説明では、
現在得ることのできる最善の知見が必ずしもそのようにディスクローズされていない。
例えば、世界の権威ある医療者らがHPVワクチンは子宮頸がん予防の重要な手段であると言っているが、
臨床試験からはHPVワクチンで子宮頸がん予防できるというエビデンスは得られていない。
同様に、子宮頸がんが世界中の女性に2番目に多い癌であるとの主張も、
それが当てはまるのは途上国のみであるとの現在のデータに反している。
西洋世界では子宮頸がんは稀な病気であり、
死亡率は報告されたHPVワクチンの重篤な副作用(死を含む)の発生率よりも何倍も低い。
今後のワクチン施策は
EBM(エビデンスに基づいた医療)とインフォームドコンセントの倫理ガイドラインを
もっと厳密に遵守すべきである。
ちなみに、フルテキストにコラムで挙げられている「キー・メッセージ」を
こちらは、ちょっと力尽きたので英文のまま。
●To date, the effi cacy of HPV vaccines in preventing cervical cancer has not been demonstrated, while vaccine risks remain to be fully evaluated.
●Current worldwide HPV immunization practices with either of the two HPV vaccines appear to be neither justifi ed by long-term health benefi ts nor economically viable, nor is there any evidence that HPV vaccination (even if proven eff ective against cervical cancer) would reduce the rate of cervical cancer beyond what Pap screening has already achieved.
●Cumulatively, the list of serious adverse reactions related to HPV vaccination worldwide includes deaths, convulsions, paraesthesia, paralysis, Guillain–Barre syndrome (GBS), transverse myelitis, facial palsy, chronic fatigue syndrome, anaphylaxis, autoimmune disorders, deep vein thrombosis, pulmonary embolisms, and cervical cancers.
●Because the HPV vaccination programme has global coverage, the long-term health of many women may be at risk against still unknown vaccine benefits.
●Physicians should adopt a more rigorous evidence-based medicine approach, in order to provide a balanced and objective evaluation of vaccine risks and benefits to their patients.
ちょっとよく分からないのですが、
私の手元にあるフルテキストは2011年に early online として出たもので、
上記のアブストラクトの情報では以下のようになっています。
誌面で出たのは今年3月ということでしょうか。
Ann Med. 2013 Mar;45(2):182-93. doi: 10.3109/07853890.2011.645353. Epub 2011 Dec 22.
次のエントリーにある③の論文が出たのは今年2月なので、
日本で定期接種が検討された際には、
①のオンライン版と③の論文は既に出ていたことになる……?
このエントリーで1本、この後のエントリーで2本、計3本、全訳で。
ただ翻訳は、
とり急ぎ、ざっとやってみたものに過ぎません。
ご了解ください。
①
Human papillomavirus (HPV) vaccine policy and evidence-based medicine: are they at odds?
Tomljenovic L, Shaw CA.
Ann Med. 2013 Mar; 45(2)
All drugs are associated with some risks of adverse reactions. Because vaccines represent a special category of drugs, generally given to healthy individuals, uncertain benefits mean that only a small level of risk for adverse reactions is acceptable. Furthermore, medical ethics demand that vaccination should be carried out with the participant's full and informed consent. This necessitates an objective disclosure of the known or foreseeable vaccination benefits and risks. The way in which HPV vaccines are often promoted to women indicates that such disclosure is not always given from the basis of the best available knowledge. For example, while the world's leading medical authorities state that HPV vaccines are an important cervical cancer prevention tool, clinical trials show no evidence that HPV vaccination can protect against cervical cancer. Similarly, contrary to claims that cervical cancer is the second most common cancer in women worldwide, existing data show that this only applies to developing countries. In the Western world cervical cancer is a rare disease with mortality rates that are several times lower than the rate of reported serious adverse reactions (including deaths) from HPV vaccination. Future vaccination policies should adhere more rigorously to evidence-based medicine and ethical guidelines for informed consent.
すべての薬物は何らかの副作用のリスクが伴う。
ワクチンは一般に健康な人に打たれる特殊なカテゴリーの薬物である以上、
利益が不透明であるなら副作用のリスクは小さなもの以外は認められない。
さらに、医療倫理ではワクチンは参加者にすべてが説明され、
インフォームド・コンセントが得られた後に実施すべきこととされている。
そのためには、現在分かっている、または予測されるワクチンの利益とリスクについて、
具体的なディスクロージャーが必要である。
しかしHPVワクチンが女性に勧められる際の説明では、
現在得ることのできる最善の知見が必ずしもそのようにディスクローズされていない。
例えば、世界の権威ある医療者らがHPVワクチンは子宮頸がん予防の重要な手段であると言っているが、
臨床試験からはHPVワクチンで子宮頸がん予防できるというエビデンスは得られていない。
同様に、子宮頸がんが世界中の女性に2番目に多い癌であるとの主張も、
それが当てはまるのは途上国のみであるとの現在のデータに反している。
西洋世界では子宮頸がんは稀な病気であり、
死亡率は報告されたHPVワクチンの重篤な副作用(死を含む)の発生率よりも何倍も低い。
今後のワクチン施策は
EBM(エビデンスに基づいた医療)とインフォームドコンセントの倫理ガイドラインを
もっと厳密に遵守すべきである。
ちなみに、フルテキストにコラムで挙げられている「キー・メッセージ」を
こちらは、ちょっと力尽きたので英文のまま。
●To date, the effi cacy of HPV vaccines in preventing cervical cancer has not been demonstrated, while vaccine risks remain to be fully evaluated.
●Current worldwide HPV immunization practices with either of the two HPV vaccines appear to be neither justifi ed by long-term health benefi ts nor economically viable, nor is there any evidence that HPV vaccination (even if proven eff ective against cervical cancer) would reduce the rate of cervical cancer beyond what Pap screening has already achieved.
●Cumulatively, the list of serious adverse reactions related to HPV vaccination worldwide includes deaths, convulsions, paraesthesia, paralysis, Guillain–Barre syndrome (GBS), transverse myelitis, facial palsy, chronic fatigue syndrome, anaphylaxis, autoimmune disorders, deep vein thrombosis, pulmonary embolisms, and cervical cancers.
●Because the HPV vaccination programme has global coverage, the long-term health of many women may be at risk against still unknown vaccine benefits.
●Physicians should adopt a more rigorous evidence-based medicine approach, in order to provide a balanced and objective evaluation of vaccine risks and benefits to their patients.
ちょっとよく分からないのですが、
私の手元にあるフルテキストは2011年に early online として出たもので、
上記のアブストラクトの情報では以下のようになっています。
誌面で出たのは今年3月ということでしょうか。
Ann Med. 2013 Mar;45(2):182-93. doi: 10.3109/07853890.2011.645353. Epub 2011 Dec 22.
次のエントリーにある③の論文が出たのは今年2月なので、
日本で定期接種が検討された際には、
①のオンライン版と③の論文は既に出ていたことになる……?
2013.04.20 / Top↑
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