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米国のDr. Death と言えば言わずと知れた Kevorkianで、
オーストラリアのDr. Death と言えば、知る人ぞ知る Nitschkeなのだけど、

なんと、ついに英国でもDr. Deathと呼ばれる「死の自己決定権」アドボケイトが。

といっても、
去年から当ブログで追いかけてきた元GPのDr. Irwinのこと。

スイスで自殺幇助に付き添ったパートナー逮捕(英)(2009/7/19)
英国で患者の自殺を幇助した医師が「証拠出すから逮捕に来い」と(2009/7/28)
英国で、自殺幇助容疑で元GP逮捕へ(2009/9/28)
自殺幇助ガイドライン後、初の起訴か(英)(2010/4/25)
自殺幇助の元GPに英国公訴局長「証拠はそろっているけど、公益にならないから不起訴」(2010/6/26)


不起訴になったものだから俄かに勢いづいたのでしょうか。

Society for Old Age Rational Suicide (SOARS高齢合理的自殺協会?)なる団体を率いて
ターミナルでなくとも自己決定能力のある高齢者なら
医師による自殺幇助を認めてもいいじゃないか、という
主張を展開し始めたようです。

とりあえずのところは、
関節炎の進行と視力の衰えを悲観して死にたいと望み
Dignitasの会員となった高齢英国人女性の支援をしているとか。

‘Dr. Death’ calls for assisted suicide for those who are not terminally ill
The Telegraph, August 16, 2010


記事の中に、英国には既に85歳以上の高齢者が130万人もいて、
2020年までに200万人を超えるのだから、
特に死にゆく病気にかからなくても死にたいと望む人も多かろう、と
Irwin医師が主張している下りがあって、

いかにも人口問題なんですね、これは……。


【関連エントリー】
オランダで「70歳以上の高齢者には自殺幇助を」を学者・政治家ら(2010/2/10)
「高齢者がいつでも死ねるように街角ごとに“安楽死ブースを”」と英国作家(2010/2/10)
幇助自殺者が毎年1割ずつ増えるオランダで「安楽死クリニック」求める声(2010/8/12)
2010.08.16 / Top↑
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