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Psychology Todayというサイトに、Eva Kittay、Edrian Aschらの“アシュリー療法”批判を逆手にとって強引に正当化するRovert Newsome論文。「彼らの主張する論点にはいずれも賛成だが、だからといって、成長抑制が常に必ず子どもの最善の利益ではないということにもならない」「まさに彼らが主張する“子どもをそのままに愛し受け入れる”ためにこそ、また彼らが主張するようにパーソン論の理性重視ではなく、重症児が世の中を感じ取っているがままに尊重するためにこそ、成長抑制は子どもの利益になるのであり、禁じるべきではない」と、字面レベルの理屈をこねくり回す。Kittayに対してはA事件とは無関係な著書「愛の労働」まで引っ張り出して来ている。:法による全面禁止を訴えた5月のNDRNの報告書を意識して、書かれている。一般化を巡って、まさに今、壮絶なバトルが行われているのだ、と思う。
http://www.psychologytoday.com/blog/the-love-wisdom/201206/the-ashley-treatment-hoyer-lifts-and-hugs

【NDRN報告書関連エントリー】
障害者人権擁護ネットから報告書「“A療法”・強制不妊・生命維持停止は人権侵害(2012/6/20)
障害者の人権を侵害する医療への痛烈な批判: NDRNの報告書「まえがき」(2012/6/22)

【KittayのA療法批判については】
Eva Kittayの成長抑制論文(2010/11/7)
「成長抑制でパンドラの箱あいた」とEva Kittay氏(2010/11/23)

【AschのA療法批判については】
Adrienne Aschの、かなり醜い言い訳(2010/2/17)

【Kittay, Ashの反論掲載のシアトルこども病院成長抑制WGによるHCR論文は以下に】
http://blogs.yahoo.co.jp/spitzibara/62625973.html
http://blogs.yahoo.co.jp/spitzibara/62626031.html
http://blogs.yahoo.co.jp/spitzibara/62636670.html(3は都合により当面非公開としています)
http://blogs.yahoo.co.jp/spitzibara/62650044.html


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オーストラリアでも「ドクター・デス」ことDr. Philip Nitschkeが「モバイル・クリニック」の導入を狙って、安楽死法案が提出されるらしい。:要はオランダが3月から始めているのと同じ「宅配安楽死」制度ですね。
http://www.abc.net.au/news/2012-06-29/plans-for-mobile-27death-clinic27-trial/4100634?section=tas

サン・ディエゴで新たな“無益な治療”事件。髄膜炎から重症の脳損傷を負ったZody Cervantes さんの主治医らが「99%の確率でQOLはないに等しいものとなる。本人の苦しみを長引かせないために」として7月6日に人工呼吸器を取り外す、と宣言。:QOLはいつのまにか「高い・低い」で語られるのではなく、「ある・ない」で語られるようになったみたい。
http://medicalfutility.blogspot.jp/2012/06/new-case-zody-cervantes-v-rady.html?utm_source=feedburner&utm_medium=feed&utm_campaign=Feed:+MedicalFutilityBlog+%28Medical+Futility+Blog%29

デンマーク議会で安楽死容認に向けた議論。
http://www.bioedge.org/index.php/bioethics/bioethics_article/10130#comments

日本。シンポ:高齢者やALS患者が安心して日常生活を送るために。東京弁護士会主催。明日です。
http://www.toben.or.jp/know/iinkai/koureisyougai/news/20120528.html

ドイツの裁判所が包皮切除を違法行為と判断したことに、イスラム教徒とユダヤ教徒から反発。
http://www.bioedge.org/index.php/bioethics/bioethics_article/10134#comments

オバマ医療制度改革の最高裁による合憲判断に、非難ごうごう。
http://www.washingtonpost.com/business/economy/supreme-court-ruling-could-boost-the-cost-of-health-care-reform-ex-cbo-chief-says/2012/06/29/gJQAMXlbBW_story.html?wpisrc=nl_cuzheads
http://www.washingtonpost.com/business/economy/for-businesses-plenty-of-question-remain-about-the-health-care-law/2012/06/29/gJQAKzhVCW_story.html?wpisrc=nl_cuzheads

介護のために離職せざるを得なかったケアラーへの支援の訴え。
http://www.guardian.co.uk/money/2012/jun/29/carers-forced-give-up-work?newsfeed=true

日本語。韓国、日本の核武装に懸念 原子力基本法改正で
http://www.asahi.com/international/update/0622/TKY201206220172.html

日本。ラブホテルで交際相手の女子高生殴る蹴る 高3男子を逮捕:オトナの世界で露骨になっていく諸々への差別意識が子どもに影響しないはずがない、といつも思う。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120701-00000539-san-soci

日本語。なぜ、日本の研究者は人型ロボットを作るのか。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20120629-00000302-nipponcom-pol
2012.07.05 / Top↑
自殺幇助合法化を求める“ロックト・イン症候群”の患者、
英国のNicklinsonさんについては
以下のエントリーやその他補遺で追いかけてきました。

“ロックト・イン症候群”の男性が「妻に殺してもらう権利」求め提訴(英)(2010/7/20)
自殺幇助希望の“ロックト・イン”患者Nicklinson訴訟で判決(2012/3/13)


そのニックリンソンさんが6月13日にツイッターを始め、
その後の2週間でほぼ200ツイートに。

そのニュースを拾った、以下のBioEdgeによると、
ニックリンソンさんはコンピューターに向かって瞬きする方法で
文字入力をしているとのこと。

(ご本人のツイートによると、2台のカメラが目の動きを拾ってPCで文字化されるらしい)

“Right to die” tweet debate(2012/6/30)


ニックリンソンさんのツイッターはこちら ↓
https://twitter.com/#!/TonyNicklinson

7月2日午後8時段階でフォロワ―は 40840人。

ざっと最近のツイートを見る限り、
死にたい気持ちのまま上訴裁判の行方を見守っているニックリンソンさんは
その気持を翻させようとする人たちのコメントに反論している様子だけれど、

たとえば昨日の以下のようなツイートを読むと、
この人にとってツイッターを通じて人と繋がることのできる可能性が
生きる希望にもなりえないだろうか……と、祈るような思いになる。

The t'nology is for whatever purpose suits the user. I offer nothing to people but it's up to them if they're inspired.

テクノロジーの目的は使う人によりそれぞれでしょう。私から皆さんに何かを差し上げようとするわけではありませんが、もしもインスパイアされる方があるなら、それもまたみなさんの自由です。
2012.07.05 / Top↑
日本。「原子力の憲法」こっそり変更。原子力利用の「安全確保」の目的のところに「安全保障に資する」が追加された。「閣議決定された政府の法案にはなかったが、修正協議で自民党が入れるように主張。民主党が受け入れた」:私はこのニュースを知るのと前後して、信頼できる人から、日本のドナーカードの様式が①「脳死後、移植のために臓器を提供する」から「脳死後及び心臓が停止した死後のいずれでも、移植の為に臓器を提供します」に、②「提供臓器に○をつける」から「提供しない臓器に×をつける」に、2点変更されていることを教えてもらった。それぞれ制度の根幹にかかわる、これほどの重大事が、表立った議論などないまま、こっそりと変更されている現状に、ぞっとする。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012062102000113.html

日本語。中国新聞に森岡正博先生の「幼い子供の臓器提供」批判。:子どもの体に関する親の決定権の範囲、という視点から、ということでアシュリー事件の論点に通じている。自己決定権や代理決定のデュー・プロセス、子どもの医療を巡る親の決定権の制約という生命倫理の手続き論からしても、子どもの臓器提供を親が決められるというのは妙な話だと、改めて。それが誰かの命を救うからというだけで正当化されるなら、実験利用だって可能なことになっていきそうな……?
http://www.bakubaku.org/20120626chugoku-np-.pdf

米国最高裁、オバマの医療制度改革の医療保険義務付けに合憲判断。5対4で。:イェイ!
http://www.guardian.co.uk/world/2012/jun/28/obama-supreme-court-health-ruling-victory?CMP=EMCNEWEML1355

英国医師会、自殺幇助に対するスタンスを反対から中立に転換する動議を否決。:イェイ!! 相変わらず、新聞によってタイトルの打ち方、書き方が目に見えて偏っているのはともかくとして。
http://www.independent.co.uk/life-style/health-and-families/health-news/bma-rejects-assisted-suicide-move-as-one-delegate-likens-it-to-murder-7893118.html
http://www.scotsman.com/news/health/assisted-suicide-ruled-a-breach-of-patient-trust-1-2379992

カナダの医学雑誌が「治療的殺人」に関する議論を呼びかけ。
http://www.canada.com/news/Canadian+doctors+wrestling+with+issues+around+medically+assisted+suicide/6856935/story.html

ビル・ゲイツが教育現場に導入すべきはタブレットじゃなくて、安価なPCを、と。:どっちにしてもITでイケイケの教育改革はMS社にとってはオイシイ。
http://www.macworld.co.uk/ipad-iphone/news/?newsid=3366808&pagtype=allchandate

英国の介護者週間で、目の見えない息子を自分が倒れるまで介護し続けると覚悟を決めている88歳の母親の献身に「今年の介護者」大賞。:英国の各地で展開される「今年の介護者大賞」には日本の母性賛美と同じものが見えて、正直、抵抗感が大きい。賛美するための週間ではなく、支援を訴えるための週間。
http://www.haringeyindependent.co.uk/news/9789849.Carer__88__awarded_for_caring_for_disabled_son_until_she__drops_/
2012.07.05 / Top↑