先月、以下のエントリーで取り上げた
LCPの機会的適用問題の続報がありました。
「NHSは終末期パスの機会的適用で高齢患者を殺している」と英国の大物医師(2012/6/24)
この告発で
本来は緩和ケアのパスであるリヴァプール・ケア・パスウェイ(LCP)が
機械的に運用され「死のプロトコル」と化している実態が論議を呼んでいるようです。
09年に既に現場の医師からの告発があったのですが(詳細は文末にリンク)、
今回、7月8日にまたTelegraph紙に医師ら6人から書簡が送られています。
冒頭の部分を抜いてみると、
Remarks on the Liverpool Care Pathway by Professor Patrick Pullicino at a conference of the Medical Ethics Alliance (report, June 20) gave rise to controversy.
But he is not wrong to say that there is no scientific way of diagnosing imminent death. It is essentially a prediction. Other considerations may come into reaching such a decision, not excluding the availability of hospital resources.
MEAカンファでのPatrick Pullicino教授のLCPについての発言が論議を呼んでいるが、
死が差し迫っていることを診断する科学的な方法は存在しないというPullicino教授の発言は間違ってはいない。死が差し迫っているというのは基本的に予測に過ぎない。そう断定することには、病院の医療資源を使えるようにするなど、その他の配慮が混じってくるのではないか。
上のトーンからすると、
Pullicino教授の発言は批判的に受け止められているように想像されますが、
この書簡によると、
Pullicino教授の発言が公になって以降、
一般からLCPを不当に適用されたという事例が報告されているとのこと。
また、どうやら自衛手段として
事前指示書でLCPを拒む人も出てきている模様。
Deadly one-way street
The Telegraph, July 8, 2012
なお、この書簡についての Telegraph の記事はこちら ↓
http://www.telegraph.co.uk/health/healthnews/9385674/Hospitals-letting-patients-die-to-save-money.html
【関連エントリー】
“終末期”プロトコルの機会的適用で「さっさと脱水・死ぬまで鎮静」(英)(2009/9/10)
LCPの機会的適用問題の続報がありました。
「NHSは終末期パスの機会的適用で高齢患者を殺している」と英国の大物医師(2012/6/24)
この告発で
本来は緩和ケアのパスであるリヴァプール・ケア・パスウェイ(LCP)が
機械的に運用され「死のプロトコル」と化している実態が論議を呼んでいるようです。
09年に既に現場の医師からの告発があったのですが(詳細は文末にリンク)、
今回、7月8日にまたTelegraph紙に医師ら6人から書簡が送られています。
冒頭の部分を抜いてみると、
Remarks on the Liverpool Care Pathway by Professor Patrick Pullicino at a conference of the Medical Ethics Alliance (report, June 20) gave rise to controversy.
But he is not wrong to say that there is no scientific way of diagnosing imminent death. It is essentially a prediction. Other considerations may come into reaching such a decision, not excluding the availability of hospital resources.
MEAカンファでのPatrick Pullicino教授のLCPについての発言が論議を呼んでいるが、
死が差し迫っていることを診断する科学的な方法は存在しないというPullicino教授の発言は間違ってはいない。死が差し迫っているというのは基本的に予測に過ぎない。そう断定することには、病院の医療資源を使えるようにするなど、その他の配慮が混じってくるのではないか。
上のトーンからすると、
Pullicino教授の発言は批判的に受け止められているように想像されますが、
この書簡によると、
Pullicino教授の発言が公になって以降、
一般からLCPを不当に適用されたという事例が報告されているとのこと。
また、どうやら自衛手段として
事前指示書でLCPを拒む人も出てきている模様。
Deadly one-way street
The Telegraph, July 8, 2012
なお、この書簡についての Telegraph の記事はこちら ↓
http://www.telegraph.co.uk/health/healthnews/9385674/Hospitals-letting-patients-die-to-save-money.html
【関連エントリー】
“終末期”プロトコルの機会的適用で「さっさと脱水・死ぬまで鎮静」(英)(2009/9/10)
2012.07.12 / Top↑
オランダで2002年に安楽死法ができて、2005年には自殺幇助や安楽死の数が減ったことが分かっているが、その後2010年までの間にまた増加したものの、法律ができる前と同じ発生率だ、と。:てことは、法律ができる前にも非合法なままの安楽死や自殺幇助が放置されていたということ? それはともかく、積極的安楽死と消極的安楽死と自殺幇助がごっちゃに論じられているような印象もあって、ざっと読んだのではいまいちよくわからない。元論文のアブストラクトはLancet に。⇒http://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736%2812%2961034-4/abstract
http://medicalxpress.com/news/2012-07-netherlands-euthanasia-suicide-legalization.html
昨日W.Smithが問題にしていたスイスの自殺幇助データ記事。
http://www.swissinfo.ch/eng/swiss_news/Finding_a_place_for_assisted_suicide_in_society.html?cid=32986262
日本。介護62年…長女刺殺の85歳母に猶予判決:タイトルは「刺殺」だけど読んでみると「絞殺」。85歳の母親は「昨年7月頃、自宅で転倒して右肩を骨折。利き手が不自由になり、自身も、家事を手伝ってもらう訪問介護が必要に」なっていた。そういう高齢の母親に介護を続けさせてきた社会の方は、あまり問われない。http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=61444
1月にこの事件のニュースを読んで書いたエントリーがこちら ↓
母に殺させるな……「介護者支援」への思い(2012/1/12)
ゲイツ財団、途上国での避妊アクセスに100万ドル単位の資金を提供する、と。
http://biz.thestar.com.my/news/story.asp?file=/2012/7/11/business/20120711081417&sec=business
メリンダ・ゲイツ、ロンドンで各国首脳が集まって開催される家族計画サミットに英国の国際開発長官と共に出席。途上国の1億2000万人の女性と少女に安全な避妊方法を提供するために、出席者で40億ドルの資金調達キャンペーンを始める。:40億ドルって、くしくもゲイツ財団が途上国の子どもたちのワクチンのために、と言って世界中から集めた資金の学と同じ。というか、WPの記事によれば、このサミットそのものを立ち上げたのがメリンダさん。
http://www.telegraph.co.uk/technology/bill-gates/9389187/How-I-got-Bill-Gates-to-give-away-his-billions.html
http://www.washingtonpost.com/blogs/under-god/post/melinda-gates-launches-family-planning-summit-says-no-controversy-around-birth-control/2012/07/10/gJQAPVwSbW_blog.html?wpisrc=nl_cuzheads
【関連エントリー】上記の会議はここで言われていた「国際会議」みたい ↓
米・英政府とゲイツ財団とUNPFにより優生施策、7月には国際会議も?(2012/6/7)
インドの貧困層への不妊プログラム、英国政府の資金で「温暖化防止のため」(2012/6/12)
ドイツの包皮切除禁止へのユダヤ教ラビからの批判。
http://www.washingtonpost.com/blogs/guest-voices/post/germanys-ban-on-circumcisions-rabbi-david-wolpe-reflects-in-verse/2012/07/10/gJQAiwNWbW_blog.html?wpisrc=nl_cuzheads
日本。新型の着床前診断で16人出産…学会指針に違反
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120710-00001629-yom-soci
日本。<最低賃金>11都道府県で生活保護給付水準下回る:それでもって生活保護受給者が増えていることが不正受給の問題に直線的にすりかえられていくのって?
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120710-00000084-mai-soci
米国人の大半は親よりも稼いでいるんだけれど、所得階層が上がっているのは3分の1だけ。特に人種間格差大。
http://www.washingtonpost.com/local/most-americans-earn-more-than-parents-but-only-a-third-rise-in-income-class-study-says/2012/07/09/gJQAOWyzYW_story.html?wpisrc=nl_cuzheads
2015年から英国で高齢者がケアホームに入る資金を政府から借りて、死後に持ち家を売って借金返済という制度を開始。:こういうの、なんだっけ、リバース・モーゲッジとかいうんじゃなかったっけ?
http://www.guardian.co.uk/society/2012/jul/11/loans-elderly-death-residential-care?CMP=EMCNEWEML1355
米国政府に国防筋から、アノニマスなどハッカーを取り締まるんじゃなくて、人材として登用して敵を探して追跡させよ、と。
http://www.guardian.co.uk/technology/2012/jul/10/us-master-hackers-al-qaida?CMP=EMCNEWEML1355
MS州で激化するプロ・ライフ運動に必死の抵抗で営業を続ける州で唯一の中絶クリニックだけど、今日、中絶の全面禁止を盛り込んだ新しい州法への裁判所の判断によっては、それまでに。
http://www.guardian.co.uk/world/2012/jul/10/mississippi-only-abortion-clinic-protest?CMP=EMCNEWEML1355
親に統合失調症や双極性障害があると子どもの自閉症リスクは高くなる?
http://www.medicalnewstoday.com/articles/247663.php
http://medicalxpress.com/news/2012-07-netherlands-euthanasia-suicide-legalization.html
昨日W.Smithが問題にしていたスイスの自殺幇助データ記事。
http://www.swissinfo.ch/eng/swiss_news/Finding_a_place_for_assisted_suicide_in_society.html?cid=32986262
日本。介護62年…長女刺殺の85歳母に猶予判決:タイトルは「刺殺」だけど読んでみると「絞殺」。85歳の母親は「昨年7月頃、自宅で転倒して右肩を骨折。利き手が不自由になり、自身も、家事を手伝ってもらう訪問介護が必要に」なっていた。そういう高齢の母親に介護を続けさせてきた社会の方は、あまり問われない。http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=61444
1月にこの事件のニュースを読んで書いたエントリーがこちら ↓
母に殺させるな……「介護者支援」への思い(2012/1/12)
ゲイツ財団、途上国での避妊アクセスに100万ドル単位の資金を提供する、と。
http://biz.thestar.com.my/news/story.asp?file=/2012/7/11/business/20120711081417&sec=business
メリンダ・ゲイツ、ロンドンで各国首脳が集まって開催される家族計画サミットに英国の国際開発長官と共に出席。途上国の1億2000万人の女性と少女に安全な避妊方法を提供するために、出席者で40億ドルの資金調達キャンペーンを始める。:40億ドルって、くしくもゲイツ財団が途上国の子どもたちのワクチンのために、と言って世界中から集めた資金の学と同じ。というか、WPの記事によれば、このサミットそのものを立ち上げたのがメリンダさん。
http://www.telegraph.co.uk/technology/bill-gates/9389187/How-I-got-Bill-Gates-to-give-away-his-billions.html
http://www.washingtonpost.com/blogs/under-god/post/melinda-gates-launches-family-planning-summit-says-no-controversy-around-birth-control/2012/07/10/gJQAPVwSbW_blog.html?wpisrc=nl_cuzheads
【関連エントリー】上記の会議はここで言われていた「国際会議」みたい ↓
米・英政府とゲイツ財団とUNPFにより優生施策、7月には国際会議も?(2012/6/7)
インドの貧困層への不妊プログラム、英国政府の資金で「温暖化防止のため」(2012/6/12)
ドイツの包皮切除禁止へのユダヤ教ラビからの批判。
http://www.washingtonpost.com/blogs/guest-voices/post/germanys-ban-on-circumcisions-rabbi-david-wolpe-reflects-in-verse/2012/07/10/gJQAiwNWbW_blog.html?wpisrc=nl_cuzheads
日本。新型の着床前診断で16人出産…学会指針に違反
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120710-00001629-yom-soci
日本。<最低賃金>11都道府県で生活保護給付水準下回る:それでもって生活保護受給者が増えていることが不正受給の問題に直線的にすりかえられていくのって?
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120710-00000084-mai-soci
米国人の大半は親よりも稼いでいるんだけれど、所得階層が上がっているのは3分の1だけ。特に人種間格差大。
http://www.washingtonpost.com/local/most-americans-earn-more-than-parents-but-only-a-third-rise-in-income-class-study-says/2012/07/09/gJQAOWyzYW_story.html?wpisrc=nl_cuzheads
2015年から英国で高齢者がケアホームに入る資金を政府から借りて、死後に持ち家を売って借金返済という制度を開始。:こういうの、なんだっけ、リバース・モーゲッジとかいうんじゃなかったっけ?
http://www.guardian.co.uk/society/2012/jul/11/loans-elderly-death-residential-care?CMP=EMCNEWEML1355
米国政府に国防筋から、アノニマスなどハッカーを取り締まるんじゃなくて、人材として登用して敵を探して追跡させよ、と。
http://www.guardian.co.uk/technology/2012/jul/10/us-master-hackers-al-qaida?CMP=EMCNEWEML1355
MS州で激化するプロ・ライフ運動に必死の抵抗で営業を続ける州で唯一の中絶クリニックだけど、今日、中絶の全面禁止を盛り込んだ新しい州法への裁判所の判断によっては、それまでに。
http://www.guardian.co.uk/world/2012/jul/10/mississippi-only-abortion-clinic-protest?CMP=EMCNEWEML1355
親に統合失調症や双極性障害があると子どもの自閉症リスクは高くなる?
http://www.medicalnewstoday.com/articles/247663.php
2012.07.12 / Top↑
英国で高齢者介護の予算を巡って、政治論争。
http://seattletimes.nwsource.com/html/localnews/2018631466_birthcontrol08m.html
http://www.telegraph.co.uk/health/elderhealth/9383120/Well-save-in-the-future-if-we-spend-more-on-social-care-now.html
訪問ヘルパーが15分を単位になっていることには前から批判が出ているけど、新しい調査報告。
http://www.telegraph.co.uk/health/elderhealth/9379877/Care-routinely-rationed-to-15-minute-slots-to-save-cash-study-shows.html
近く出る、英国の高齢者介護白書関連。
http://www.guardian.co.uk/society/2012/jul/09/elderly-minimum-standard?newsfeed=true
スイスのExit とDignitasとで2011年に自殺させた人は560人。スイスの自殺者の3人に1人に当たる。それでも自己決定権の尊重を盾に規制に及び腰の法務大臣の発言に、Wesley Smithが「自殺予防が自己決定権の集団的制限になるなら、それは死にたい人にはみんな死んでもらうという理屈になるじゃないか」と批判。
http://www.firstthings.com/blogs/secondhandsmoke/2012/07/09/swiss-proves-no-brakes-assisted-suicide/
ウォール・ストリート・ジャーナルに、ショッキングな記事。Scott Crawfordさん(41)は09年2月心臓移植手術を受けて、移植そのものは成功したものの合併症から1年近くICUに入院。その間には胆石をとり、左足を切断し、肺の一部を切除するなどの手術を受けた。その辺りで担当医はこのままこの患者の治療を続けていいのだろうか、と悩む。看護師も患者の苦痛にジレンマを感じていた。家族と移植医は諦めず、意見は割れたが、Crowfordさんはクリスマス直前に死亡。この記事で何がショッキングかというと、WSJがCrowfordさんにかかった医療費を外来・入院とも計算して、総額で「政府はこの人の治療で210万ドルを支出した」と書いていること。それだけではなく、その金額は09年のメディケア患者のうち、大きい順に5番目だという計算までしていること。もちろん記事のテーマは「上がる一方の医療費の圧迫をどうするか」であり「特に高齢者の死ぬ前1年間に医療費が集中的にかかっている」問題。今後、年間に医療費を使った金額のランキング・リストが患者の実名と共に公表される日でも来るんだろうか……?
http://online.wsj.com/article/SB10001424052702304441404577483050976766184.html#articleTabs%3Darticle
英国でPAS合法化法案を出した(準備中かも?)Falconer上院議員がTime紙に寄稿した際に「英国医師会もスタンスを中立に変更した」と事実と違う記述をし、同医師会から訂正されている。
英国医師会は6月末に中立に変更する動議を否決したばかり⇒http://blogs.yahoo.co.jp/spitzibara/65271215.html。
同医師会は09年7月にも同じ動議を否決している⇒http://blogs.yahoo.co.jp/spitzibara/53614646.html
http://www.nationalrighttolifenews.org/news/2012/07/bma-corrects-lord-falconer-s-misrepresentation-of-its-position-on-assisted-dying/
http://pitcherblog.dailymail.co.uk/2012/07/okay-ill-say-it-lord-falconer-is-a-liar-on-assisted-suicide.html
Warren Buffettがゲイツ財団に15億2000万ドルを寄付。:あ、でも現金じゃなくて、自社株で、というところがたぶんミソ。バフェットは以前から自分の富(株式)をせっせとゲイツ財団に注ぎ込んでいるし、ゲイツとバフェットとでGiving Pledgeというキャンペーンを張って、スーパーリッチたちに「富を慈善に」と呼びかけてはゲイツ財団に金を集めている。で、慈善資本主義の資本がそこに膨れ上がっては、それら資本に有利な方向に慈善が説かれ、カネが廻り回って肥え太って戻ってくる……という仕掛け?
http://www.huffingtonpost.com/2012/07/09/warren-buffett-bill-gates-foundation_n_1659734.html?utm_hp_ref=impact
【関連エントリー】
2011年5月8日の補遺(この段階でGiving Pledgeで集まった69人が上記2人の呼びかけで会合を持っている)
ビル・ゲイツの音頭で米国の長者たちが各国政府の頭越しに世界人口抑制に取り組もうと合意(2010/6/9)
上の記事と合わせて読むと興味深い掲示板のコメントで「ビル・ゲイツがそんなに貧困を案じているなら、まずはMS社の低賃金労働と奴隷労働をやめたらどうだ」。この人、最後に「でもガーディアンはそんな指摘はしない。だってゲイツ財団の金もらってるからね」と言っているけど、今や、ゲイツ財団の金が流れているのはガーディアンやランセットだけじゃない。⇒ゲイツ財団のメディア・コントロール(2010/10/21)
http://www.democraticunderground.com/1002919921
ゲイツ財団の産児制限キャンペーンに批判。
http://seattletimes.nwsource.com/html/localnews/2018631466_birthcontrol08m.html
包皮切除をやっていない男児は尿路感染のリスクが高い。
http://www.medicalnewstoday.com/releases/247532.php
普通の風邪のウィルスから髄膜炎ワクチンを開発中。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/247547.php
カンボジアで謎の病気で子ども56人が死亡。手足口病のウイルスが突然変異か?
http://www.medicalnewstoday.com/articles/247577.php
http://www.medicalnewstoday.com/articles/247589.php
母親の血液サンプルから胎児のゲノム読解可能に?
http://www.medicalnewstoday.com/articles/247501.php
一方、こちらは出生前遺伝子スクリーニングは正確とは限らない、とも。
http://www.bioedge.org/index.php/bioethics/bioethics_article/10145
認知症患者の終末期に行われる治療は医師によってバラバラ。認知症の治療薬と一緒に効果のエビデンスもないのにスタチンと抗生剤が使われていたりする。:ふむ。ここでもスタチンね。
http://www.medicalnewstoday.com/releases/247540.php
ビタミンDサプリが高齢者の骨折予防に効果的。:スタチン、ビタミンDにアスピリンよ。やっぱ「なんでもこい」の予防医学の稼ぎ頭は。
http://www.medicalnewstoday.com/releases/247525.php
米国の裁判所が、骨髄ドナーへの金銭支払いを合法と認める。3000ドルが相当だとか。
http://www.bioedge.org/index.php/bioethics/bioethics_article/10147#comments
米国ミネソタ大の生命倫理学者Carl Elliottがニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディスンとブログで、実験の被験者の保護が不十分であることを告発。
http://www.bioedge.org/index.php/bioethics/bioethics_article/10137#comments
プロ・ライフの中絶バッシングに対抗すべく、米国の写真家が自身の中絶体験を隠しカメラで撮影した写真を含め、ブログで公開。
http://www.guardian.co.uk/commentisfree/2012/jul/09/photos-abortion-educate-empower-women?CMP=EMCNEWEML1355
http://seattletimes.nwsource.com/html/localnews/2018631466_birthcontrol08m.html
http://www.telegraph.co.uk/health/elderhealth/9383120/Well-save-in-the-future-if-we-spend-more-on-social-care-now.html
訪問ヘルパーが15分を単位になっていることには前から批判が出ているけど、新しい調査報告。
http://www.telegraph.co.uk/health/elderhealth/9379877/Care-routinely-rationed-to-15-minute-slots-to-save-cash-study-shows.html
近く出る、英国の高齢者介護白書関連。
http://www.guardian.co.uk/society/2012/jul/09/elderly-minimum-standard?newsfeed=true
スイスのExit とDignitasとで2011年に自殺させた人は560人。スイスの自殺者の3人に1人に当たる。それでも自己決定権の尊重を盾に規制に及び腰の法務大臣の発言に、Wesley Smithが「自殺予防が自己決定権の集団的制限になるなら、それは死にたい人にはみんな死んでもらうという理屈になるじゃないか」と批判。
http://www.firstthings.com/blogs/secondhandsmoke/2012/07/09/swiss-proves-no-brakes-assisted-suicide/
ウォール・ストリート・ジャーナルに、ショッキングな記事。Scott Crawfordさん(41)は09年2月心臓移植手術を受けて、移植そのものは成功したものの合併症から1年近くICUに入院。その間には胆石をとり、左足を切断し、肺の一部を切除するなどの手術を受けた。その辺りで担当医はこのままこの患者の治療を続けていいのだろうか、と悩む。看護師も患者の苦痛にジレンマを感じていた。家族と移植医は諦めず、意見は割れたが、Crowfordさんはクリスマス直前に死亡。この記事で何がショッキングかというと、WSJがCrowfordさんにかかった医療費を外来・入院とも計算して、総額で「政府はこの人の治療で210万ドルを支出した」と書いていること。それだけではなく、その金額は09年のメディケア患者のうち、大きい順に5番目だという計算までしていること。もちろん記事のテーマは「上がる一方の医療費の圧迫をどうするか」であり「特に高齢者の死ぬ前1年間に医療費が集中的にかかっている」問題。今後、年間に医療費を使った金額のランキング・リストが患者の実名と共に公表される日でも来るんだろうか……?
http://online.wsj.com/article/SB10001424052702304441404577483050976766184.html#articleTabs%3Darticle
英国でPAS合法化法案を出した(準備中かも?)Falconer上院議員がTime紙に寄稿した際に「英国医師会もスタンスを中立に変更した」と事実と違う記述をし、同医師会から訂正されている。
英国医師会は6月末に中立に変更する動議を否決したばかり⇒http://blogs.yahoo.co.jp/spitzibara/65271215.html。
同医師会は09年7月にも同じ動議を否決している⇒http://blogs.yahoo.co.jp/spitzibara/53614646.html
http://www.nationalrighttolifenews.org/news/2012/07/bma-corrects-lord-falconer-s-misrepresentation-of-its-position-on-assisted-dying/
http://pitcherblog.dailymail.co.uk/2012/07/okay-ill-say-it-lord-falconer-is-a-liar-on-assisted-suicide.html
Warren Buffettがゲイツ財団に15億2000万ドルを寄付。:あ、でも現金じゃなくて、自社株で、というところがたぶんミソ。バフェットは以前から自分の富(株式)をせっせとゲイツ財団に注ぎ込んでいるし、ゲイツとバフェットとでGiving Pledgeというキャンペーンを張って、スーパーリッチたちに「富を慈善に」と呼びかけてはゲイツ財団に金を集めている。で、慈善資本主義の資本がそこに膨れ上がっては、それら資本に有利な方向に慈善が説かれ、カネが廻り回って肥え太って戻ってくる……という仕掛け?
http://www.huffingtonpost.com/2012/07/09/warren-buffett-bill-gates-foundation_n_1659734.html?utm_hp_ref=impact
【関連エントリー】
2011年5月8日の補遺(この段階でGiving Pledgeで集まった69人が上記2人の呼びかけで会合を持っている)
ビル・ゲイツの音頭で米国の長者たちが各国政府の頭越しに世界人口抑制に取り組もうと合意(2010/6/9)
上の記事と合わせて読むと興味深い掲示板のコメントで「ビル・ゲイツがそんなに貧困を案じているなら、まずはMS社の低賃金労働と奴隷労働をやめたらどうだ」。この人、最後に「でもガーディアンはそんな指摘はしない。だってゲイツ財団の金もらってるからね」と言っているけど、今や、ゲイツ財団の金が流れているのはガーディアンやランセットだけじゃない。⇒ゲイツ財団のメディア・コントロール(2010/10/21)
http://www.democraticunderground.com/1002919921
ゲイツ財団の産児制限キャンペーンに批判。
http://seattletimes.nwsource.com/html/localnews/2018631466_birthcontrol08m.html
包皮切除をやっていない男児は尿路感染のリスクが高い。
http://www.medicalnewstoday.com/releases/247532.php
普通の風邪のウィルスから髄膜炎ワクチンを開発中。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/247547.php
カンボジアで謎の病気で子ども56人が死亡。手足口病のウイルスが突然変異か?
http://www.medicalnewstoday.com/articles/247577.php
http://www.medicalnewstoday.com/articles/247589.php
母親の血液サンプルから胎児のゲノム読解可能に?
http://www.medicalnewstoday.com/articles/247501.php
一方、こちらは出生前遺伝子スクリーニングは正確とは限らない、とも。
http://www.bioedge.org/index.php/bioethics/bioethics_article/10145
認知症患者の終末期に行われる治療は医師によってバラバラ。認知症の治療薬と一緒に効果のエビデンスもないのにスタチンと抗生剤が使われていたりする。:ふむ。ここでもスタチンね。
http://www.medicalnewstoday.com/releases/247540.php
ビタミンDサプリが高齢者の骨折予防に効果的。:スタチン、ビタミンDにアスピリンよ。やっぱ「なんでもこい」の予防医学の稼ぎ頭は。
http://www.medicalnewstoday.com/releases/247525.php
米国の裁判所が、骨髄ドナーへの金銭支払いを合法と認める。3000ドルが相当だとか。
http://www.bioedge.org/index.php/bioethics/bioethics_article/10147#comments
米国ミネソタ大の生命倫理学者Carl Elliottがニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディスンとブログで、実験の被験者の保護が不十分であることを告発。
http://www.bioedge.org/index.php/bioethics/bioethics_article/10137#comments
プロ・ライフの中絶バッシングに対抗すべく、米国の写真家が自身の中絶体験を隠しカメラで撮影した写真を含め、ブログで公開。
http://www.guardian.co.uk/commentisfree/2012/jul/09/photos-abortion-educate-empower-women?CMP=EMCNEWEML1355
2012.07.12 / Top↑
7月5日のエントリー
DNRN報告書:概要で触れただけで終わった
ウィスコンシン州の事例2つを、同報告書P.17から
概要を取りまとめて、以下に。
① グループホームで暮らす13歳の子どもが
風邪の治療を中止されて死んだケース。
その男児には発達障害と身体障害があったが、
ターミナルな状態でも植物状態でもなかった。
風邪をひいたのでGHの職員らが病院に連れて行き、
医師から抗生剤を処方された。
しかし、それを知った両親は
次に風邪をひいたら治療せずに肺炎にして、肺炎の治療はせずに死なせると
子どもの主治医との間で取り決めていると主張。
GH側はそれに従うことを拒否し、抗生剤を飲ませ続けた。
すると両親は子どもをGHから地元の大学病院へ移し
抗生剤だけでなく栄養と水分まで引き上げた。
少年は数日後に死亡。
② 同じ大学病院で
72歳の発達障害のある患者の生命維持治療を拒否するよう
医師が不当に家族に働きかけたことが疑われているケース。
家族からの報告では、
患者は助かってもQOLが非常に低くなるため
生命維持治療はこれ以上用いるべきではないと医師は説明した、とのこと。
その説明を聞いた当初、家族は医師に同意するが、
翌朝になって目を覚ました患者が食べたいと言ったので、
家族の気持ちが変わる。
そこで治療と栄養を再開してくれるよう求めたところ、
当初は医師が抵抗を示したが、後に最終的に意向に沿って治療を再開してくれた。
その後、患者は回復期を送れるようナーシングホームに送られた。
【注】
この報告書での「発達障害」は
日本で自閉症などを意味して使われている発達障害とは異なり、
広義の「発達障害」として使われているように思います。
というか、Ashley事件の議論では
アシュリーの障害像も何度も「発達障害」と形容されていたので
米国の用法としては広義の「発達障害」が一般的なのかもしれません。
【その他の、NDRN報告書関連エントリー】
障害者人権擁護ネットから報告書「“A療法”・強制不妊・生命維持停止は人権侵害(2012/6/20)
障害者の人権を侵害する医療への痛烈な批判: NDRNの報告書「まえがき」(2012/6/22)
障害者への医療の切り捨て実態 7例(米)(2012/6/26)
DNRN報告書:概要で触れただけで終わった
ウィスコンシン州の事例2つを、同報告書P.17から
概要を取りまとめて、以下に。
① グループホームで暮らす13歳の子どもが
風邪の治療を中止されて死んだケース。
その男児には発達障害と身体障害があったが、
ターミナルな状態でも植物状態でもなかった。
風邪をひいたのでGHの職員らが病院に連れて行き、
医師から抗生剤を処方された。
しかし、それを知った両親は
次に風邪をひいたら治療せずに肺炎にして、肺炎の治療はせずに死なせると
子どもの主治医との間で取り決めていると主張。
GH側はそれに従うことを拒否し、抗生剤を飲ませ続けた。
すると両親は子どもをGHから地元の大学病院へ移し
抗生剤だけでなく栄養と水分まで引き上げた。
少年は数日後に死亡。
② 同じ大学病院で
72歳の発達障害のある患者の生命維持治療を拒否するよう
医師が不当に家族に働きかけたことが疑われているケース。
家族からの報告では、
患者は助かってもQOLが非常に低くなるため
生命維持治療はこれ以上用いるべきではないと医師は説明した、とのこと。
その説明を聞いた当初、家族は医師に同意するが、
翌朝になって目を覚ました患者が食べたいと言ったので、
家族の気持ちが変わる。
そこで治療と栄養を再開してくれるよう求めたところ、
当初は医師が抵抗を示したが、後に最終的に意向に沿って治療を再開してくれた。
その後、患者は回復期を送れるようナーシングホームに送られた。
【注】
この報告書での「発達障害」は
日本で自閉症などを意味して使われている発達障害とは異なり、
広義の「発達障害」として使われているように思います。
というか、Ashley事件の議論では
アシュリーの障害像も何度も「発達障害」と形容されていたので
米国の用法としては広義の「発達障害」が一般的なのかもしれません。
【その他の、NDRN報告書関連エントリー】
障害者人権擁護ネットから報告書「“A療法”・強制不妊・生命維持停止は人権侵害(2012/6/20)
障害者の人権を侵害する医療への痛烈な批判: NDRNの報告書「まえがき」(2012/6/22)
障害者への医療の切り捨て実態 7例(米)(2012/6/26)
2012.07.12 / Top↑
先週のミュウ
(園との連絡ノートより)
入浴後、テレビ中継でカープの試合を見ました。
始めはあまりノリ気ではなかったようで、
「誰かビデオにしてくれないかな~」と、
周囲をきょろきょろ。
でも、すぐに選手たちの動きに「くぎづけ」になってました。
ホームランを打った時など、それはスゴイ喜びようでした。
今週のミュウ
(園との連絡ノートより)
熱が出ました。
39.2度まで上昇し、
アンヒバ座薬を使用しました。
徐々に下がって、それ以後は
36.5~37.2℃でずっと過ごしています。
TV, DVD, CDを一人占めして
楽しそうに過ごされています。
アデノウィルスやヨウレン菌はマイナスでした。
めでたく元気になったミュウは
目の前の道路が見えなくなるほどの豪雨の中を
「おかあさんといっしょ」のCDを聞きながら帰ってきて、
(まるでホラー映画のクライマックスみたいな豪雨とカミナリで
CDの音なんかほとんど聞こえないのに、それでもなぜか、
ちゃんと盛り上がるべきところで盛り上がるから不思議)
「ぴったんこカンカン」を大騒ぎしながら見た後、
現在、我が家で眠りこけております。
明日は2日遅れの父親の誕生祝--。
先週、「来週はお父さんのお誕生日祝いだから
ミュウとお母さんとでケーキを買ってあげよっか?」と持ちかけたら、
「私もお金、出すのぉ……?」みたいな釈然としない顔で、ちょっと考えたのち、
いつもの3分の1くらいの口の開け方で、
「はー」と、ちょいと力の足りぬ返事をしたミュウでした。
(園との連絡ノートより)
入浴後、テレビ中継でカープの試合を見ました。
始めはあまりノリ気ではなかったようで、
「誰かビデオにしてくれないかな~」と、
周囲をきょろきょろ。
でも、すぐに選手たちの動きに「くぎづけ」になってました。
ホームランを打った時など、それはスゴイ喜びようでした。
今週のミュウ
(園との連絡ノートより)
熱が出ました。
39.2度まで上昇し、
アンヒバ座薬を使用しました。
徐々に下がって、それ以後は
36.5~37.2℃でずっと過ごしています。
TV, DVD, CDを一人占めして
楽しそうに過ごされています。
アデノウィルスやヨウレン菌はマイナスでした。
めでたく元気になったミュウは
目の前の道路が見えなくなるほどの豪雨の中を
「おかあさんといっしょ」のCDを聞きながら帰ってきて、
(まるでホラー映画のクライマックスみたいな豪雨とカミナリで
CDの音なんかほとんど聞こえないのに、それでもなぜか、
ちゃんと盛り上がるべきところで盛り上がるから不思議)
「ぴったんこカンカン」を大騒ぎしながら見た後、
現在、我が家で眠りこけております。
明日は2日遅れの父親の誕生祝--。
先週、「来週はお父さんのお誕生日祝いだから
ミュウとお母さんとでケーキを買ってあげよっか?」と持ちかけたら、
「私もお金、出すのぉ……?」みたいな釈然としない顔で、ちょっと考えたのち、
いつもの3分の1くらいの口の開け方で、
「はー」と、ちょいと力の足りぬ返事をしたミュウでした。
2012.07.12 / Top↑
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