カナダ、ケベック州でヒートアップする自殺幇助合法化議論。
http://www.cbc.ca/canada/montreal/story/2010/08/26/quebec-euthanasia-debate.html
こちらの記事によると、先日7割が合法化を支持したという世論調査の問いは「安楽死と自殺幇助を合法化することによって尊厳のある死を支援できると思いますか」だったそうな。この論考の著者は、尊厳がキーワードだったのでは、と分析する。
http://www.theglobeandmail.com/news/opinions/judging-the-value-of-a-life/article1688283/
インドが医療ツーリズムのメッカになって久しいけど、自国民の医療が犠牲にされているのでは、とのLancet論文。:これについては、06年にちょっと調べてみたことがある。
http://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736%2810%2961320-7/fulltext?elsca1=TL-270810&elsca2=email&elsca3=segment
米国で2009年の就学前の子どものワクチン接種率が上がったらしい。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/199246.php
英国で終末期医療戦略の第2回年間報告が発表されたことを受け、英国看護学会が24時間体制の地域看護の普及状況について調査を求めている。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/199181.php
アリゾナ大学の研究チームがダウン症の人の認知レベルを測定する一連のテストを開発。コンピューターを使い、言語に頼らないテスト。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/199140.php
米国で07年に比べて08年では児童虐待が減少しているという調査結果が出ている。:???
http://www.medicalnewstoday.com/articles/198894.php
80歳以上の人は記憶障害の原因となる脳の疾患を複数抱えている。:こういうの、とてもリアルに、そうなんだろうなぁ、と思える。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/199137.php
イタリアで帝王切開で生まれた子どもが脳損傷を負ったのは、2人の医師が帝王切開の必要を巡って口論をして切開が1時間ほど遅れたためだとの両親の訴えを受け、病院、警察、地域の保健所、保健省の4者が調査を開始。
http://www.guardian.co.uk/world/2010/aug/29/sicily-doctors-birth-brawl-claims?CMP=EMCGT_300810&CMP=EMCNEWEML961
高齢者に投与されるとリスクの高い薬のリスト。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/198921.php
NY州が、個々の患者の薬への感受性を調べるDNA検査を承認。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/199130.php
製薬会社が新興経済大国のマーケットを狙っている。
http://online.wsj.com/article/SB10001424052748704540904575451760938636760.html
http://www.cbc.ca/canada/montreal/story/2010/08/26/quebec-euthanasia-debate.html
こちらの記事によると、先日7割が合法化を支持したという世論調査の問いは「安楽死と自殺幇助を合法化することによって尊厳のある死を支援できると思いますか」だったそうな。この論考の著者は、尊厳がキーワードだったのでは、と分析する。
http://www.theglobeandmail.com/news/opinions/judging-the-value-of-a-life/article1688283/
インドが医療ツーリズムのメッカになって久しいけど、自国民の医療が犠牲にされているのでは、とのLancet論文。:これについては、06年にちょっと調べてみたことがある。
http://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736%2810%2961320-7/fulltext?elsca1=TL-270810&elsca2=email&elsca3=segment
米国で2009年の就学前の子どものワクチン接種率が上がったらしい。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/199246.php
英国で終末期医療戦略の第2回年間報告が発表されたことを受け、英国看護学会が24時間体制の地域看護の普及状況について調査を求めている。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/199181.php
アリゾナ大学の研究チームがダウン症の人の認知レベルを測定する一連のテストを開発。コンピューターを使い、言語に頼らないテスト。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/199140.php
米国で07年に比べて08年では児童虐待が減少しているという調査結果が出ている。:???
http://www.medicalnewstoday.com/articles/198894.php
80歳以上の人は記憶障害の原因となる脳の疾患を複数抱えている。:こういうの、とてもリアルに、そうなんだろうなぁ、と思える。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/199137.php
イタリアで帝王切開で生まれた子どもが脳損傷を負ったのは、2人の医師が帝王切開の必要を巡って口論をして切開が1時間ほど遅れたためだとの両親の訴えを受け、病院、警察、地域の保健所、保健省の4者が調査を開始。
http://www.guardian.co.uk/world/2010/aug/29/sicily-doctors-birth-brawl-claims?CMP=EMCGT_300810&CMP=EMCNEWEML961
高齢者に投与されるとリスクの高い薬のリスト。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/198921.php
NY州が、個々の患者の薬への感受性を調べるDNA検査を承認。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/199130.php
製薬会社が新興経済大国のマーケットを狙っている。
http://online.wsj.com/article/SB10001424052748704540904575451760938636760.html
2010.08.30 / Top↑
去年、米国のケーブル・テレビHBOが作成した
Kevorkian医師の半生記映画“You Don’t Know Jack”について
(主演、アル・パチーノ、助演、スーザン・サランドン)
去年から、いくつかのエントリーで追いかけてきましたが(文末にリンク)、
作品、主演のパチーノ共、エミー賞を受賞したようです。
Kevorkian医師も映画関係者と並んで出席していたとのこと。
脚本家がKevorkian医師に向けて言った喜びの言葉が
この日一番の大ヒットだったようで、
「君が私の友達であることに、とても感謝している。
君が私の主治医でないことに、それ以上に感謝しているがね」
Al Pacino wins Emmy for Dr. Kevorkian role
Hollywood News.com, August 29, 2010
Vignettes from the red carpet and show at Sunday’s Emmy Awards
The Canadian Press, August 29, 2010
全受賞者リストはこちら。
【関連エントリー】
アル・パチーノ主演でKevorkian医師の伝記映画作成か(2009/5/27)
Dr. Deathをヒーローに祭り上げ、シャイボさんをヘイトスピーチで笑い物にするハリウッド(2010/3/25)
FENが「Kevorkian医師の半生記映画見て“死ぬ権利”考えよう」(2010/4/22)
Kevorkian医師「PASは医療の問題。政治も法律も関係ない」(2010/4/26)
CNN、Kevorkian医師にインタビュー(2010/6/16)
Kevorkian医師の半生記映画“You Don’t Know Jack”について
(主演、アル・パチーノ、助演、スーザン・サランドン)
去年から、いくつかのエントリーで追いかけてきましたが(文末にリンク)、
作品、主演のパチーノ共、エミー賞を受賞したようです。
Kevorkian医師も映画関係者と並んで出席していたとのこと。
脚本家がKevorkian医師に向けて言った喜びの言葉が
この日一番の大ヒットだったようで、
「君が私の友達であることに、とても感謝している。
君が私の主治医でないことに、それ以上に感謝しているがね」
Al Pacino wins Emmy for Dr. Kevorkian role
Hollywood News.com, August 29, 2010
Vignettes from the red carpet and show at Sunday’s Emmy Awards
The Canadian Press, August 29, 2010
全受賞者リストはこちら。
【関連エントリー】
アル・パチーノ主演でKevorkian医師の伝記映画作成か(2009/5/27)
Dr. Deathをヒーローに祭り上げ、シャイボさんをヘイトスピーチで笑い物にするハリウッド(2010/3/25)
FENが「Kevorkian医師の半生記映画見て“死ぬ権利”考えよう」(2010/4/22)
Kevorkian医師「PASは医療の問題。政治も法律も関係ない」(2010/4/26)
CNN、Kevorkian医師にインタビュー(2010/6/16)
2010.08.30 / Top↑
お隣りから美味しそうなカボチャをいただいたので、スープを作ることにした。
子どもの頃には台所で一緒に切ったり混ぜたりコネたり、「お手伝い」が大好きだったのに、
最近は誘ってもちっともノッてくれなくなった娘が、珍しく手伝ってやってもいいという。
鍋で煮たカボチャをミキサーに入れて、
娘にスイッチを押してもらうことにする。
これは幼児期からお気に入りの「お手伝い」の一つなので
何度もやって分かってはいるはずなのだけど、
娘は、突然大きな音がすると、全身が激しく緊張することがあるので、
一応、「ぐぎゅーん、というからね」と予告しつつ、
娘の手をとり、指をスイッチの上に導く。
が、
指先には一向に力が入る気配がない……。
で、つい、言ってしまった。
「怖いことないよ。もう何度もやったじゃない」
すると、娘は目を一瞬ギラッとさせ、
ひとつ大仰なため息をついてから、指先に力を込めた。
ふん。怖いわけ、ないじゃない。
間違いなく、その瞬間、
言葉を持たないウチの娘は、全身から発するオーラで、そう言った。
そして、ミキサーの最初の第一声に本当は一瞬ひるんだくせに、
「なにさ、こんなの」的ながんばりで、手を引っ込めなかった。
ほぉ。なかなか、やるじゃん。
……そういえば、最近、こいつは、どうかした拍子に
こういう、わざとらしいタメ息をついてみせるようになった。
例えば、「寒くない?」「ここ痛くない?」みたいなことを
母親がつい小うるさく訊いてしまうような時とかに――。
ふ~ん、なるほどぉ……
で、軽い気持ちで言ってみた。
「ミュウ、あんた、お母さんに
私をもう子ども扱いしないで、と言いたいの?」
娘は「扱いしな」のところで顔を上げ、
「ハ!」と、ものすごく、きっぱりと言った。
……あは。
そっかぁ。
分かったよ、ミュウ。
お母さん、なるべく気をつけるよ。
柄の長いサラダ用の木製スプーンで
娘と一緒にミキサーからカボチャを鍋にかき出しながら、
母としては胸の内で、ちょっとした感慨にふける。
そっかぁ。あんた、大きくなったんだねぇ……。
おっと、いけない。こんな言い方をしたのでは、また叱られる。
あんた、オトナになったんだねぇ……。
なるほど、あのタメ息は、
「うっせーばばあ」なのかぁ……。そっかぁ……。
……と、
娘の背後から聞こえていたテレビの番組が変わり、
明石家さんまの声が聞こえてくる。
――お?
娘が耳と目をそばだてる。
「お? あの声は……」と、その目が言っている。
次いで「あれは、さんま!」。喜んでしまった。
次の瞬間、無責任にも握っていたスプーンを放し、
「あたし、テレビ見にいく。ねー、おかーさん、テレビ、テレビ」
「……で、カボチャのスープはどーすんの?」
「さんまっ、さんまっ、テレビっ、テレビっ」
「じゃぁ、スープはお母さんが一人で作るんですか」
「ハ」
なんじゃ、それは。
車椅子をテレビの前までお運び申し上げ、
ひゃあひゃあ喜ぶ声を背に、母は台所に戻り、鍋のカボチャをかきまぜる。
カボチャのオレンジ色と牛乳の白が混じり合うマーブル模様を眺めていると、
下を向いたまま、顔が、ひとりでに、にまにましてくる。
ったく。な~にが、「うっせーばばあ」なんだか……。
子どもの頃には台所で一緒に切ったり混ぜたりコネたり、「お手伝い」が大好きだったのに、
最近は誘ってもちっともノッてくれなくなった娘が、珍しく手伝ってやってもいいという。
鍋で煮たカボチャをミキサーに入れて、
娘にスイッチを押してもらうことにする。
これは幼児期からお気に入りの「お手伝い」の一つなので
何度もやって分かってはいるはずなのだけど、
娘は、突然大きな音がすると、全身が激しく緊張することがあるので、
一応、「ぐぎゅーん、というからね」と予告しつつ、
娘の手をとり、指をスイッチの上に導く。
が、
指先には一向に力が入る気配がない……。
で、つい、言ってしまった。
「怖いことないよ。もう何度もやったじゃない」
すると、娘は目を一瞬ギラッとさせ、
ひとつ大仰なため息をついてから、指先に力を込めた。
ふん。怖いわけ、ないじゃない。
間違いなく、その瞬間、
言葉を持たないウチの娘は、全身から発するオーラで、そう言った。
そして、ミキサーの最初の第一声に本当は一瞬ひるんだくせに、
「なにさ、こんなの」的ながんばりで、手を引っ込めなかった。
ほぉ。なかなか、やるじゃん。
……そういえば、最近、こいつは、どうかした拍子に
こういう、わざとらしいタメ息をついてみせるようになった。
例えば、「寒くない?」「ここ痛くない?」みたいなことを
母親がつい小うるさく訊いてしまうような時とかに――。
ふ~ん、なるほどぉ……
で、軽い気持ちで言ってみた。
「ミュウ、あんた、お母さんに
私をもう子ども扱いしないで、と言いたいの?」
娘は「扱いしな」のところで顔を上げ、
「ハ!」と、ものすごく、きっぱりと言った。
……あは。
そっかぁ。
分かったよ、ミュウ。
お母さん、なるべく気をつけるよ。
柄の長いサラダ用の木製スプーンで
娘と一緒にミキサーからカボチャを鍋にかき出しながら、
母としては胸の内で、ちょっとした感慨にふける。
そっかぁ。あんた、大きくなったんだねぇ……。
おっと、いけない。こんな言い方をしたのでは、また叱られる。
あんた、オトナになったんだねぇ……。
なるほど、あのタメ息は、
「うっせーばばあ」なのかぁ……。そっかぁ……。
……と、
娘の背後から聞こえていたテレビの番組が変わり、
明石家さんまの声が聞こえてくる。
――お?
娘が耳と目をそばだてる。
「お? あの声は……」と、その目が言っている。
次いで「あれは、さんま!」。喜んでしまった。
次の瞬間、無責任にも握っていたスプーンを放し、
「あたし、テレビ見にいく。ねー、おかーさん、テレビ、テレビ」
「……で、カボチャのスープはどーすんの?」
「さんまっ、さんまっ、テレビっ、テレビっ」
「じゃぁ、スープはお母さんが一人で作るんですか」
「ハ」
なんじゃ、それは。
車椅子をテレビの前までお運び申し上げ、
ひゃあひゃあ喜ぶ声を背に、母は台所に戻り、鍋のカボチャをかきまぜる。
カボチャのオレンジ色と牛乳の白が混じり合うマーブル模様を眺めていると、
下を向いたまま、顔が、ひとりでに、にまにましてくる。
ったく。な~にが、「うっせーばばあ」なんだか……。
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