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例の不可解なAPのコピペ怪現象以外にも、Ashley事件を取り上げるブログがまだあることに驚く。頭で受け止める前に、creep me out し、その感覚にこだわり続ける人がいる、ということのなかに、どこか「尊厳」と通じていくはずのものがあるような気がする。
http://community.thenest.com/cs/ks/forums/41237399/ShowThread.aspx?MsdVisit=1

障害児にその子のペースに合わせて操作を教えるロボット車椅子、ROLY。Robot-Assisted Learning for Young drivers. 通常、障害のある子供が電動車いすを使用し始める時にはセラピストがつきっきりで教えるので「 高価で労働集約的である」ため、その問題解決策として開発された。:中途障害を負い初めて電動車いすを使用することになった子どもにとって、誰か専門的な知識と経験を持った人が自分のためにそばについてくれて、これから障害と共に生きて行かなければならない自分のために必要な知識や技術を教えてくれること、きっとそれ以外にも、人だからこそ、多くの障害児の受容過程を見てきた経験があってこそ、余分な言葉や心遣いも差し出してくれることの意味は大きいはずなのに。機能とか能力といった、数値化できるものだけの物差ししか持たない“頭がいいだけのバカ”が世の中にどんどん増えていく。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/197711.php

オレゴン州の尊厳死法でセーフガードとして担保された法規制は機能していない、と、Oregon right to Life (ORTL)。具体的に第1例から4つの事例の詳細を挙げている。いずれ読んでみたい記事。
http://www.w1d.net/oregons-assisted-suicide-experience-safeguards-do-not-work.htm

乳がんの治療薬Avantinがコスト・パフォーマンスが悪いとしてFDAが認可取り下げを検討?:コスト・パフォーマンスでいけば、たいていの抗がん剤はOregonみたいに自殺幇助に負けることになるのでは?
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2010/08/15/AR2010081503466.html?wpisrc=nl_cuzhead

5月に行われたGallupの意識調査で米国人の46%がPASを支持しているものの、77%は自殺そのものについて道徳的に間違いだ、と。
http://content.usatoday.com/communities/Religion/post/2010/08/gay-homosexuality-adultery-colbert-morality-gingrich/1

米国生命倫理の歴史の中で大きな事件だった「ベビーM」事件。担当医2人が当時の事情や21年後の現在の心境を語っている。
http://www.theage.com.au/victoria/doctors-tread-ethical-minefield-21-years-on-20100813-1239b.html

英国で遺伝子診断に新しいガイドライン。
http://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736%2810%2961234-2/fulltext?elsca1=TL-140810&elsca2=email&elsca3=segment

2050年までには人造食肉で90億人を養わないと、と。:それより先に「死にたい人も、死にそうな人も、死にそうでなくても死にたくなくても生きるに値しない人も、どんどん死んでもらおう」世界の人口抑制キャンペーンが進んでいるので、それが成功すれば、人造肉なんていらなくなるんじゃないかという気もするのですが、もしかしたら人口の約1~2%のスーパーリッチ以外が、まともな肉を食べるなんて分不相応……という話なのでしょうか?
http://www.guardian.co.uk/environment/2010/aug/16/artificial-meat-food-royal-society

英国の病院で痛みどめの処方・投薬ミスで多くの人が死んでいるらしい。
http://www.guardian.co.uk/society/2010/aug/12/nhs-lethal-painkiller-dosage-deaths

性交後5日以内に飲めば避妊できる薬を米FDAが認可した。ただし医師の処方によるのみ。:先日のNY Timesのクリストフの論説との関係は?
http://www.nytimes.com/2010/08/14/health/policy/14pill.html?_r=2&th&emc=th

イラン、国際世論の高まりで、投石処刑を絞首刑に変えるかも? ただし物議をかもしている事件のみで。あまり世論の興味を呼ばない事件では、相変わらず投石処刑が続くという話も。:それに、処刑方法の問題だけじゃなく、不倫で死刑になる女性の人権侵害の問題だってある。
http://www.guardian.co.uk/world/2010/aug/12/iran-stoning-sentences-commuted-ashtiani

経済大国NO.2の座を日本が中国に明け渡した。
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2010/08/15/AR2010081503697.html?wpisrc=nl_cuzhead

日本。この前の選挙の時に、夫婦で娘の選挙権って、どういうことになるんだろう、と話になったのだけど、被後見人には選挙がないんだそうな。
http://blog.goo.ne.jp/okunagairi_2007/e/0e2c118be6fdcbb60c1270a038a519da

日本。「障害をもつ人の参政権保障連絡会」というのがあった。
http://www2.ocn.ne.jp/~senkyo/index.htm
2010.08.16 / Top↑
ここ数年、男児の包皮切除の是非を巡って米国で論争が続いている。

この問題でよく発言しているDiekema医師は、今年2月には、
Diekema医師は 「医学的な利益もリスクも曖昧である」とコメントしていた。

しかし、その後、7月のエイズ会議で
Bill Gates氏が安価なエイズ対策として包皮切除を推進しようと発言したのを知り、
これはDiekemaも近く2月の発言を撤回するだろうなと踏んでいたところ、

案の定……。

なんでもアフリカで3つも臨床実験をやって
包皮切除にはエイズ予防だけでなくHPV感染やヘルペス予防効果があるとの
科学的なエビデンスが出てきたのだとか。

2005年に改定された米国小児科学会(AAP)のガイドラインも
CDCのガイドラインも医学的な必要性が認められないとして
ルーティーンとしての包皮切除は勧めないとの立場をとっているものの、
今回のアフリカでの調査結果を踏まえて、
両者とも見直しを検討中なのだとか。

DiekemaはもちろんAAPの包皮切除検討班のメンバーで

「過去10年間の文献を調べると、効果は明らかで、
医学的な利益があると認められてきました。

どの子どもにもルーティーンとしてやるだけのエビデンスがあるかどうかは
分かりませんが、AAPからは今までよりも少し強く推奨する勧告が出るかもしれません」

もちろん、こうなってくると包皮切除の実施率が、
米国の平均56%であるのに対してWA州では23%と、
ゲイツ財団のおひざ元のWA州での実施率の低さは、
やはり大問題なのでしょう。

このSeattle Timesの記事のタイトルは
WA州がエビデンスを受けて包皮切除を進めそうだ、というもので、

一応、義務付けではなくあくまでも親の選択だとはしながらも、
ワシントン大学グローバル・ヘルス(これまた、いかにも)の教授が
「親は子どもに最善の利益を望むものですが、
それでも生まれたばかりと言う時に、子どもが17歳から19歳になった頃の
エイズや性病予防のことまで考えられる人はそうそういません」と発言。

そのココロは、やっぱり、
親は息子が生まれたばかりの時にそこまで先を見通せないのだから
生まれた直後にやっておいたほうがいいですよ、と専門家がちゃんと勧めましょうね、
という含みとしか思えず……。

State may see push for circumcision after evidence shows health benefits
The Seattle Times, August 15, 2010


Bill Gatesが「安上がりなエイズ対策として包皮切除を」と考え付いたら、
それを施策として世界中で推し進めるために、
まずエビデンスが用意され、

それを待ってAAPもCDCもWHOも足並みをそろえて動き出す。

米国内で率先するのは、もちろんWA州で――。
もちろんシアトルこども病院、WA大学医学部が旗振り役で――。
2010.08.16 / Top↑
米国のDr. Death と言えば言わずと知れた Kevorkianで、
オーストラリアのDr. Death と言えば、知る人ぞ知る Nitschkeなのだけど、

なんと、ついに英国でもDr. Deathと呼ばれる「死の自己決定権」アドボケイトが。

といっても、
去年から当ブログで追いかけてきた元GPのDr. Irwinのこと。

スイスで自殺幇助に付き添ったパートナー逮捕(英)(2009/7/19)
英国で患者の自殺を幇助した医師が「証拠出すから逮捕に来い」と(2009/7/28)
英国で、自殺幇助容疑で元GP逮捕へ(2009/9/28)
自殺幇助ガイドライン後、初の起訴か(英)(2010/4/25)
自殺幇助の元GPに英国公訴局長「証拠はそろっているけど、公益にならないから不起訴」(2010/6/26)


不起訴になったものだから俄かに勢いづいたのでしょうか。

Society for Old Age Rational Suicide (SOARS高齢合理的自殺協会?)なる団体を率いて
ターミナルでなくとも自己決定能力のある高齢者なら
医師による自殺幇助を認めてもいいじゃないか、という
主張を展開し始めたようです。

とりあえずのところは、
関節炎の進行と視力の衰えを悲観して死にたいと望み
Dignitasの会員となった高齢英国人女性の支援をしているとか。

‘Dr. Death’ calls for assisted suicide for those who are not terminally ill
The Telegraph, August 16, 2010


記事の中に、英国には既に85歳以上の高齢者が130万人もいて、
2020年までに200万人を超えるのだから、
特に死にゆく病気にかからなくても死にたいと望む人も多かろう、と
Irwin医師が主張している下りがあって、

いかにも人口問題なんですね、これは……。


【関連エントリー】
オランダで「70歳以上の高齢者には自殺幇助を」を学者・政治家ら(2010/2/10)
「高齢者がいつでも死ねるように街角ごとに“安楽死ブースを”」と英国作家(2010/2/10)
幇助自殺者が毎年1割ずつ増えるオランダで「安楽死クリニック」求める声(2010/8/12)
2010.08.16 / Top↑