2ntブログ
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- / Top↑
「『いのちの思想』を掘り起こすー生命倫理の再生に向けて」の編著者
安藤泰至先生が、宗教情報センターHPにコラムを寄稿しておられます。

「いのちへの問い」と生命倫理―宗教に問われているもの


安藤氏が生命倫理学の議論を知って感じた疑問は3つ。

哲学・倫理学系の生命倫理学者には
「自分自身の人生を棚にあげたようなかたちで
論理的なパズルを解くかのように考察するやり方」。

知的な興奮はあっても、
人生の一回性を生きる人間の問題を考察するには「不遜とも言える印象」を抱いた、と。

(ちなみに私も、シンガーの「実践の倫理」を初めて読んだ2007年に、
こんなの論理のパズルだ」という印象を受けた。
P・Singerの「知的障害者」、中身は?(2007/9/3))

安藤氏の第2の疑問は、
医療系、実践系の生命倫理学者の「医療の現場にいる専門家、医療従事者が
もっとも生命倫理への発言権を持っている、というような考え方」。

さらに法学系の生命倫理学者は、
患者の権利や人権を盛んに言う反面、
「例えば生殖医療や臓器移植のように、
ある人の生命やいのちをまもろうとすることが
必然的に別の人の生命やいのちの犠牲を伴う場合があるように、
現代の生命倫理問題が、単に欲望の充足とか機会の均等といった観点だけでは扱えない
生と死の「神秘」のようなものに関わっているという事態が十分に捉えられていない」

その他、すごく共感したのは、

現代の生命倫理学というのは
このような根本的な問いを棚上げにしてしまっているというか、
その問いを十分に問わないままで単なる利害や権利の調整や
「倫理的な問題もきちんと検討しましたよ」というお墨付きを与えるための
ある種の手続きになってしまっているように思えた.

「~~については絶対に倫理的に認められないという根拠は存在しない」といった言い方は、
既存の社会に蔓延している浅薄な価値観や死生観を問い直すことなく、
国策や産業利益と深く結びついた新しい医療技術や生命科学を推進する方向
に後押しすることになります.

「いのちへの問い」を個人に預けたまま、
専門家主導の医療文化をますます強化するような方向に与している。

上記のような現代の生命倫理(学)の議論には、
広い意味での宗教的な観点というか、人間存在、あるいは
人間の生と死の現実そのものに含まれている宗教的な次元というものが
十分にふまえられていない

何らかの宗教的教義やその世界観に基づいて
生命倫理問題への一定の「答え」を出すことではなく、むしろ、
宗教そのものの根底にある「いのちへの問い」に立ち返って、
それを徹底的に「問う」こと

一般の生命倫理学においては深く問われぬままに棚上げされている
「いのちへの問い」をきちんと問い続けること


なお、spitzibaraが「介護保険情報」に書いた
「『いのちの思想』を掘り起こす」の書評は
こちら⇒http://blogs.yahoo.co.jp/spitzibara/64559514.html

生命倫理を問い直すのは学者だけじゃない、私たちみんなの仕事のはずだ、
というメッセージを込めた、つもり。
2012.04.26 / Top↑
以下のエントリーやいくつかの補遺で追いかけてきたカナダのRasouli事件の続報。

「“治療停止”も“治療”だから同意は必要」とOntario上位裁判所(2011/5/17)
「患者に選択や同意させてて医療がやってられるか」Razouli裁判続報(2011/5/19)
カナダのRasouli事件、最高裁へ(2011/12/23)


これまで永続的植物状態だと診断されてきたRasouliさん(60)ですが、
この度、裁判所に提出された医師の供述書によると、

家族に対して意識はあるとの意志表示で
親指を上げて「サムズアップ(OKとかGoodなどの意)」のサインをすることができるなど、
ある種の行為を自発的に制御することができ、
「最少意識状態(MCS)」である、と。

延命は無益として治療停止の許可を求めてこの訴訟を起こしたのは
トロントのSunnybrook病院の医師2人なのだけれど、

もともと植物状態と診断した同病院の脳神経科の医師は
最初の診断から11カ月後の1月に既に「症状は明らかに変わった」と述べたとのこと。

今回、意識があるとさらに確認されるならば、
延命治療についても自己決定が可能とみなされるため、
裁判の行方に影響があると見られる、とGlobe の記事。


この記事で、ちょっと興味深いと思うのは
一昨日火曜日に、ケンブリッジ大のAdrian Owen医師がRasouli氏のもとを訪れていること。

Owen医師は、ここ数年、脳画像診断によって
植物状態と診断された人に意識があることを確認したり、
そういう人とコミュニケーションをとる方法を研究している。

Owen医師の研究については、以下に。

「植物状態」5例に2例は誤診?(2008/9/15)
植物状態の人と脳スキャンでコミュニケーションが可能になった……けど?(2010/2/4))

さらに11月11日の補遺で以下

脳スキャンで植物状態の人の意識状態を確認しコミュニケートできる可能性。前からこの研究をやっているケンブリッジのAdrian Owen教授ら。
http://www.guardian.co.uk/society/2011/nov/10/brain-scanner-hope-patients-vegetative?CMP=EMCNEWEML1355


Globeの記事は、
Owen医師の診断結果については何も語っていないけれど、

この訴訟については
無益な治療ブログのPopeも歴史的な意味を持つ訴訟と指摘しており、

今後の展開に注目。


Vegetative patient now able to give “thumbs up,” fuelling debate over life support
The Globe and Mail, April 24, 2012


このところ「植物状態」や「脳死」からの回復事例が相次いでおり、
去年1年間に話題になったものだけで、以下。

またも“脳死”からの回復事例(豪)(2011/5/13):07年から10年の回復事例のリンク一覧はここに
NZで「無益な治療」論による生命維持停止からの回復例(2011/7/17)
臓器摘出直前に“脳死”診断が覆ったケース(2011/7/25)
睡眠薬で植物状態から回復する事例が相次いでいる:脳細胞は「死んで」いない?(2011/8/31)
アリゾナで、またも“脳死”からの回復事例(2011/12/24)
睡眠薬による「植物状態」からの「覚醒」続報(2011/12/7)
2012.04.26 / Top↑
UCLAで終末期の患者の死の恐怖を和らげる薬の研究が進んでいる。:幼児期から落ち着いて行動するための薬を飲み、道徳的に振る舞えるための薬を飲み、数え切れないほどのワクチンを接種し、学校に上がる頃には頭がよくなる薬を飲み、思春期前には鬱病のスクリーニングを受けて必要なら抗ウツ薬を飲み、就労後は仕事によっては24時間疲れずに働き続けられる薬を飲み、病気にならぬよう予防薬を何種類も飲み、病気になったらもちろんその治療薬を飲み(この辺まで来たら”道徳ピル”は免除になるのかな)、終末期になったら死が怖くなくなる薬が出てくる……的な、夢のような未来社会? 
http://www.nytimes.com/2012/04/22/magazine/how-psychedelic-drugs-can-help-patients-face-death.html?_r=2&nl=todaysheadlines&emc=edit_th_20120422

IVFで生まれる子どもに先天的な異常が多い。
http://www.reuters.com/article/2012/04/20/us-ivf-idUSBRE83J03M20120420?feedType=RSS&feedName=healthNews&utm_source=feedburner&utm_medium=feed&utm_campaign=Feed:+reuters/healthNews+%28Reuters+Health+News%29&utm_content=Google+Reader

患者と臨床実験とをマッチングする商売が出てきているんだけど……。
http://online.wsj.com/article/SB10001424052702303459004577361972881249382.html?mod=rss_Health

糖尿病患者の急増がNHSを破産させる、と。
http://www.guardian.co.uk/society/2012/apr/25/diabetes-treatment-bankrupt-nhs-generation?CMP=EMCNEWEML1355

英国は今年最初の4半期のデータで、また不況に。
http://www.bbc.co.uk/news/business-17836624

ジャーナルの購読料が高すぎるとして、ハーバード大が所属研究者らに、購読料を設けているジャーナルではなく、オープンアクセスのメディアで業績公開を、と呼び掛け。
http://www.guardian.co.uk/science/2012/apr/24/harvard-university-journal-publishers-prices?CMP=EMCNEWEML1355

米国の子どもの肥満の蔓延にちょっとブレーキがかかってきた? 
http://www.medicalnewstoday.com/articles/244531.php

日本語ビデオ「慢性疲労症候群と呼ばないで」
http://www.tv-tokyo.co.jp/mv/newsanswer/lives/post_17646

アマゾンの密林がムチャクチャな伐採で裸にされつつあり、300人強の小さな部族が危機に陥っている。
http://www.guardian.co.uk/world/2012/apr/22/brazil-rainforest-awa-endangered-tribe?CMP=EMCNEWEML1355
2012.04.26 / Top↑
最近、こういう話題を拾っていませんでしたが、
米国小児科学会誌に興味深い論文。

アブストラクトから結論のみを以下に。

Meta-analysis of the published literature suggests a small but significant effect of SRI in the treatment of repetitive behaviors in ASD. This effect may be attributable to selective publication of trial results. Without timely, transparent, and complete disclosure of trial results, it remains difficult to determine the efficacy of available medications.

発表された文献のメタ分析によると、ASDの反復行動には小さいが有意な効果があるとされるが、この効果は治験結果の選択的な発表によるものである可能性がある。治験結果がタイムリーに、透明性を持って、完全にディスクローズされない限り、利用可能な薬の効果を見極めることは難しいままである。


Pharmacologic Treatment of Repetitive Behaviors in Autism Spectrum Disorders: Evidence of Publication Bias
Melias Carrasco, PhD, Fred R. Volkmar, MD, and Michael H. Bloch, MD, MS
Pediatrics, April 23, 2012


ずいぶん以前のものが多いですが、
関連情報の一部をざっと以下に――。


【Biedermanスキャンダル関連】
著名児童精神科医にスキャンダル
著名精神科医ら製薬会社からのコンサル料を過少報告
Biederman医師に更なる製薬会社との癒着スキャンダル
Biederman医師、治験前にJ&J社に結果を約束
Biederman医師らに連邦検察局から召喚状
BiedermanスキャンダルでADHDの治療ガイドライン案が没に(豪)(2009/11/23)

【その他、08年のGrassley議員の調査関連】
抗ウツ剤めぐる研究者と製薬会社の癒着スキャンダル報告書(米国)(2008/11/17)
抗ウツ剤めぐる研究者と製薬会社の癒着スキャンダル報告書 Part2(2008/11/23)
今度はラジオの人気ドクターにスキャンダル(2008/11/23)

【その他、09年の製薬会社のマーケティングやスキャンダル関連エントリー】
FDAの科学者ら「認可審査あまりにも杜撰」と内部告発(2009/1/15)
ファイザー製薬ナイジェリアの子どもに違法な治験、11人が死亡(2009/2/1)
インターネットの医薬品情報、その陰にいるのは?(2009/2/14)
Harvardの医学生が医療倫理改革を起こそうとしている(2009/3/4)
FDAと製薬会社の訴訟つぶしに待った(2009/3/5)
ICなしの外傷患者臨床実験、死亡者増で中止に(2009/3/30)
HPVワクチン普及目的で保健当局が学校に女児の個人情報を要求(NZ)(2009/4/3)
マラリアやエイズ撲滅キャンペーンの影で子どもの死因第1位の肺炎が無視されてきた不思議(2009/5/10)
抗ウツ薬の自殺リスクを警告したら、処方だけじゃなくて診断そのものが激減?(2009/6/4)
FDA委員会を前に精神障害当事者らから声明(2009/6/9)
製薬会社がゴーストライターに書かせた論文でエビデンス作り(2009/8/8)
巨大ファーマがかつてのゼネコンなのだとしたら・・・・・・(2009/9/29)
英米の医療スタッフから豚インフル・ワクチン接種に抵抗が出ている(2009/10/13)
中流の子なら行動療法、メディケアの子は抗精神病薬・・・・・・?(2009/12/13)

【2010年の関連エントリー】
「次世代ワクチン・カンファ」の露骨(2010/5/28)
「米国のワクチン不信と、そこから見えてくるもの」を書きました(2010/7/5)
ProPublicaが暴く「ビッグ・ファーマのプロモ医師軍団の実態」(2010/11/2)

【Rebecca事件関連エントリー】
双極性障害で抗精神病薬を処方される2―5歳児が倍増(2010/1/16)
2歳で双極性障害診断され3種類もの薬を処方されたRebeccaちゃん死亡事件・続報(2010/2/22)

【2011年のビッグ・ファーマ・医療機器会社関連エントリー】
「製薬会社に踊らされて子どもの問題行動に薬飲ませ過ぎ」と英国の教育心理学者(2011/1/18)
学会が関連企業相手にショーバイする米国の医療界(2011/5/11)
1つの病院で141人に無用な心臓ステント、500人に入れた医師も(2011/5/15)
“プロザック時代”の終焉からグローバル慈善ネオリベ資本主義を考える(2011/6/15)
ProPublicaの製薬会社・医療機器会社と医師との金銭関係調査アップデート(2011/9/9)
ジェネリック薬を売らせないビッグ・ファーマの「あの手この手」が医療費に上乗せられていく(2011/
2012.04.26 / Top↑
12日の補遺で拾った
ルイジアナ州の自殺幇助の規制強化を盛り込んだ法案が
昨日月曜日に全会一致で下院を通過している。

医療について同意する決定権を持つ代理人には
自殺幇助と考えられる医療行為に同意することを禁じるほか、

自己決定できない発達障害のある人またはナーシング・ホーム入所者への
外科医療を含む医療の行為への同意も同様に禁じるもの。

LA州は既に刑法で安楽と自殺幇助を禁じているが、
さらに医療同意法でもその禁止を明確にしたいと提出された。

Notes and quotes from the Louisiana Legislature
NECN.com, April 23, 2012

         ――――――


ルイジアナ州と言えば
ハリケーン・カトリーナの際にメモリアル病院で“安楽死”事件が起こったところ。

4人の患者に致死薬を注射して殺したとして逮捕されたポウ医師は
結局は無罪となったけれど、その後、緊急時の医療行為で医師を免責するとか
DNR指定の患者の避難は最後にすることなどを提言し、
それらの法制化に尽力しているとも言われ、

そういう意味で
私はとても気になっている場所でもある。

以下の記事にあるように
「医師は患者本人の同意なしにDNR指定してもよいか」Bernat論文(2012/4/11)


DNR指定は基本的には医師の権限で決められるというのが共通認識らしいし、
入院時に担当医が蘇生の対象とするかDNR指定にするかを決めさせられる、という
話もあるのですが、

私はその辺が、実際にはどういうことになるのか
整理がイマイチできていません。


【関連エントリー】
ハリケーン・カトリーナ:メモリアル病院での“安楽死”事件 1/5: 概要(2010/10/25)
ハリケーン・カトリーナ:メモリアル病院での“安楽死”事件 2/5: Day 1 とDay 2(2010/10/25)
ハリケーン・カトリーナ:メモリアル病院での“安楽死”事件 3/5 : Day 3(2010/10/25)
ハリケーン・カトリーナ:メモリアル病院での“安楽死”事件 4/5 : Day 4(2010/10/25)
ハリケーン・カトリーナ:メモリアル病院での“安楽死”事件 5/5 : その後・考察(2010/10/25)
2012.04.26 / Top↑
ウズベキスタンで
本人に無断で子宮摘出や卵管結紮などの不妊措置が行われている。

ある女性は2人目を生んだ後で身体の不調が続くので
受診してみると、子宮が摘出されているので驚いたが
無断で摘出した医師らは「もう要らないでしょ、2人も子どもがいるんだから」と。

もともとウズベキスタンには、
子沢山の大家族をよしとする文化があるようなのだけど、

外国人ジャーナリストが歓迎されない同国関係者への
あの手この手でのBBCの取材によると、

ここ2年ほど政府の施策として、
本人に無断の不妊治療が行われており、

年ごとに実施計画が出され、
地域によっては医師当たりのノルマが課せられることもあり、
特に田舎では産科医に週当たり8人というノルマも。

出産の際に本人が知らない内にやられていたというケースもあれば、
クリニックの看護師らが「今ならタダだけど、そのうちカネがかかるようになるから」と
進めて歩くという話も。

保健省のソースは
人口抑制策としてやっていることだと明かしたらしいけれど、
一方で人口動態の専門家は人口増加の要因の一つは移民の流入だという。

最初に報告されたのは2005年。
法医学者が若い女性の遺体に子宮がないものが多すぎることに気付いて
それらの女性の背景を調査し、結果を公表した。そしてクビになった。
07年には投獄された。

07年には国連の拷問禁止委員会が同国の不妊手術の実態を報告し、
その後、件数は減少したが、その後また上昇しているエビデンスがある。

書類上は自発的なものとされるが
貧しい女性を誘導・操作することは簡単だ。

出産時に帝王切開になるケースがここ2年で急増している。
不妊手術を行いやすくするためと思われる。

不妊手術の目的は人口抑制だけではなく、
母子死亡率を引き下げる目的でも行われている、と同国の医療関係者。

出産件数が減れば、それだけ周産期の死亡件数も減る、という単純な話。
そして、母子保健の国際ランキングが上がる。

そんなヤリクチを使って実態を偽ってでも
ランキングをあげることに政府は必死になっている。

というのも、最近になって米国とEUの経済制裁が解かれ、
その背景には米国とパキスタンとの関係悪化、
NATOがアフガニスタンに軍や物資を送るために
ウズベキスタンを通過する必要があるため。

特にここ数カ月は西側要人が頻々と同国を訪れており、
それら要人は人権問題には触れようとはしない。

BBCに対してウズベキスタン政府は
強制不妊手術プログラムなど事実無根である、と反発し、

同国の母子保健は優秀で
他国のモデルとされるべきである、と。

Uzbekistan’s policy of secretly sterilizing women
BBC, April 12, 2012


アフリカの途上国について
しきりに母子保健を説き、死亡率を下げようとのキャンペーンを行って
各国政府や世界中の富裕層から金を集めている人たちが

同時に“革新的な避妊方法”を云々していることを
つい考えてしまう。


ちなみに、去年9月に世界医師会が
以下のような宣言を出しています。

世界医師会が「強制不妊は医療の誤用、医療倫理違反、人権侵害(2011/9/12)

それ以前の関連エントリーも多数ありますが、
上記エントリーにリンクしています。
2012.04.26 / Top↑
ここ数年、PAS合法化法案が提出されては流れているハワイ州で、ターミナルな患者に致死薬を出そうと言っている医師グループがいる。:掲載は、なんと米国医師会新聞。このO'reilly記者はA事件で実に奇怪な記事を書いた。
http://www.ama-assn.org/amednews/2012/04/16/prsd0417.htm 

上記グループは医師5人らしい。
http://www.nydailynews.com/life-style/health/hawaii-doctors-ll-offer-assisted-suicide-terminally-ill-patients-article-1.1063092

NZでMSの妻の自殺を幇助した男性の裁判始まり、議論が再燃。他にも報道多々。
http://www.newstalkzb.co.nz/auckland/news/regak/1168357081-Case-may-ignite-assisted-suicide-debate

Why we need a Commission on Global Governance for Health :the Global Health and Foreign Policy Initiativeって、知らなかった。ブラジル、フランス、インドネシア、ノルウェイ、セネガル、それからタイ。これって、どういう……? 直接関係あるかどうか分からないけど、グローバル・ヘルスと外交と言われれば、これを思い出す。⇒ ゲイツ氏、今度は世界の外交施策にも口を出すつもり?
http://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736%2811%2961854-0/fulltext?elsca1=ETOC-LANCET&elsca2=email&elsca3=Other

「モンサントとワクチンに多大に投資しているビル・ゲイツが、経口ポリオ・ワクチン・キャンペーンに、インドでもっとも人気のある俳優を起用」
http://www.salem-news.com/articles/april182012/gates-vaccines-js.php

つるたさんのブログ・エントリー「『肥満と飢餓』メモ」 。「消費者が不健康な食べ物を半ば強制されるのと同様に農民もまた持続不可能な農業を半ば強制される現実がある」:とても、大変に、興味深い。
http://tu-ta.at.webry.info/201112/article_12.html

【関連エントリー】
ゲイツ財団がコークとマックに投資することの怪、そこから見えてくるもの


10代の子どもたちの大ウツを診断する、世界初の血液検査ができましたとさ。
http://www.medicalnewstoday.com/releases/244235.php

原因不明の知的障害のある人のDNAサンプルをたくさん集めて、知的障害の遺伝子を見つけよう、との試み。
http://www.nature.com/news/gene-hunt-is-on-for-mental-disability-1.10463

DNA alternative created by scientists :代替えDNA? 人造DNAとか、前にクレイグ・ヴェンターがなんや言ってた、あれ?
http://www.guardian.co.uk/science/2012/apr/19/dna-alternative-xnas-science-genetics?CMP=EMCNEWEML1355 

“道徳ピル”によるモラル・エンハンスメントって、既にOxford大学は子どもで実験しているみたい? :”道徳ピル”と”モラル・エンハンスメント”については、こちらのエントリーから3つで⇒SavulescuとSingerが「犯罪者は脳が決める。科学とテクノで犯罪予防を」 1。シンガーの”道徳ピル”への反論が、こちらの補遺の3つめに。
http://www.ise.ox.ac.uk/__data/assets/pdf_file/0008/25793/TT12_1.pdf

米国:祖母からもらった結婚式のドレスを着るために栄養チューブダイエットで15キロほど痩せた女性。:そのうち「胃ろうダイエット」とかも?
http://bioethics.com/?p=11260&utm_source=feedburner&utm_medium=feed&utm_campaign=Feed%3A+bioethicscom+%28bioethics.com%29&utm_content=Google+Reader

身体を動かしエクササイズは認知症予防になります。今から始めたってOKよ~。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/244315.php

ソーホーのビルの地下から、男児の遺骨がごろごろ? 79件の男児行方不明事件が解決するか? って???
 http://www.nytimes.com/2012/04/20/nyregion/in-etan-patz-case-police-begin-new-search-for-remains.html?_r=1&nl=todaysheadlines&emc=edit_th_20120420 
2012.04.26 / Top↑
自分が乳ガンと診断された時の、友人とのやり取りの体験から、
Debora Orr さんが、Guardianに。

10 things not to say to someone when they’re ill
The Guardian, April 18, 2012


病気の人に向かって言ってはいけない言葉 トップ10
(spitzibaraが乗り移った Orrさんの言葉として)


1.「まぁ、かわいそうにぃー(お気の毒にぃー)」

他人から憐れまれて喜ぶ人はいません。


2.「だいじょうぶ。あなたなら病気にだって勝てるわ」

病気は人格テストではありません。
治るのは、闘って打ち勝った人だけがもらえるご褒美?

もし言うなら、ウソでもいいから
「母も20年前にやったけど、今はサーカス団でアクロバットやってるわ」


3.「あらぁ、元気そうじゃない」

ウソはつかなくてよろしい。
言った方も言われた方もバツが悪いだけ。


4.「やつれちゃったのねぇ」「ひどい顔になって」

本当に言う人がいるんです。
わざわざ教えてくれなくてもいいのに。

でも自分で「ひどい有様でしょ?」なんて言いたい時もある。
そういう時は一緒にギャグにして笑ってね。

(一緒に写真をとってはしゃいでくれた友人のエピソードがあるけど
これは病気の人との関係性とか両者の気分、その時の“場”の作用もあるので、
ちょっと難しいと思う。その人だって誰にでも言えるわけではないと思うし)


5.「検査結果が出たら、教えてね」

心配してくれてるのは分かるけど、
辛い検査を受けた挙句に、悪い結果が出て、
また苦しい治療を受けるのかって落ち込んでいる時に
みんなに知らせて回らなくちゃ、なんて気分にはなれないし。

よかったら本人じゃなくて、
身内の人とか親友とかに聞いてみて。


6.「私にできることがあったら何でも」

これ、みんな言うけど、つまんない。
自分で何ができるか考えて、具体的に提案してよ。

「子どもの迎え、引き受けようか?」
「美味しいお刺身と、それから
『寅さん』シリーズ持っていこっか?」みたいに。

逆に、これを言われた人は、
「これして」「じゃあ、あれして」厚かましくガンガン要求すべし。


7.「大丈夫よ、そんな心配しなくたって」

いえいえ。
そんな心配があるから心が騒いでいるのです。
そうじゃなかったら、そんな不安を口になどしません。

不安だから、その気持ちを分かってほしいだけ。
それなのに、口にした途端に否定しないで。


8.「ねぇ。抗がん剤って、どんな感じ?」

好奇心を抑えられないで、これを聞く人って結構いる。

でも、なんだって症状や治療に関する質疑応答をせにゃならん?
お見舞いに来てもらったら、楽しい時を共に過ごしたいものですわ。


9.「どうしても顔を見ないと気が済まないから」

こんなことを言う奴に限って、
自分がいかに忙しいかを言い訳しながら、
いついつしか行けないとか、この日はダメなんだけど、この日はどうかとか、
うだらうだらと、邪魔くさい。そういうの、やめて。

「今晩、仕事帰りに寄ってもいい?」とか
「20日のコンサート、チケット取ったわよ。当日の体調で決めてOK」

こんなふうにスマートに。


10.「あなたが病気になるなんて、あたし、辛くて辛くて」

乳がんになったと打ち明けたら、
「ええーっ。あなたがいないと私、やっていけな~い!」と、わめいたバカは、
そのままトイレに駆け込んだかと思うと、目を真っ赤に腫らして出てきやがった。

病人の方は、こうしてバーで、あんたと楽しく酒飲もうとしてんだよっ。

病気になったのも、死ぬんじゃないかと考えてるのも、あ・た・し。

あんたが主人公になって、
自分の気持ちを病人に世話させるんじゃねーよ。


         ------
          

……とはいえ、自分が重病の友人を目の前にすると、
誰だって、こういうことを言ったりしたりしてしまうもの。

私だって、
自分が言われる立場になるまでは分からなかったし。

でも私ががんになって分かった、いちばん大事なことは、

ついマズイことを言ってしまって「しまったな」と思う場面が少々あったって、
その人が苦しい時に、友として、そこにいてあげる……ということ。

その人なりの表現方法で、相手を思う気持ちを届けること。
2012.04.26 / Top↑