7月13-14日のシアトル子ども病院トルーマン・カッツ小児生命倫理センター主催のカンファレンスにはFost、Fraderの他にもう一人、“アシュリー療法”論争で擁護のコメントをした医師が登場しています。シカゴ大学のカマー子ども病院・マクリーン臨床医療倫理センターassociate directorである Lainie Ross。
彼女はSeattle Post-Intelligencer(1月5日)の記事にWilfondに続いて登場して、以下のように述べています。
成長に問題のある子どもに対して10年間もホルモン投与が行われることもあり、アシュリー療法は特にユニークなものではない。成長に問題のある子どもに障害があれば、自分だったら、痛い注射をわざわざするに及ばないと親に言ってあげるだろう。生涯座ることができない子の背をいっぱいまで伸ばすのか? 本人にとっての最善を考えなければ。アシュリーの両親はほめられるべきことをしたのであって、それで裁かれるのは間違っている。
(この中の「痛い注射をわざわざするには及ばない」という箇所は、ちょっと意味不明です。まさか「ホルモン投与はパッチで可能」という意味でしょうか。「痛くてコストと手間のかかる注射を定期的にしなくても、1回限りの処置で済む」というのは担当医が論文で書いていた子宮摘出のメリットだったのですが、ここでRossが言っているのは成長抑制のこと。もしかしたら、Ross医師はアシュリーに行われたことをきちんと把握していない……? それとも主治医らの論文のように、表向きは成長抑制のみに触れつつ、そ知らぬ顔で子宮摘出もついでに合理化したつもり……?)
ちなみにシカゴ大学のサイトにあるプロフィールによると、Ross医師はアメリカ小児科学会生命倫理委員会のメンバー。かつてはNorman Fostが、現在はDiekemaが委員長を務めている委員会です。
2007.08.24 / Top↑
Scientific American.comのメール討論を読み返していたら、
これまで気がついていなかったことを発見。
これまで気がついていなかったことを発見。
討論に際して紹介されている3人の参加者の簡単なプロフィールを見ると、
Wilfond医師はトルーマン・カッツ小児生命倫理センターのディレクターである他にも、
University of Wisconsin Medicineの小児科教授であり生命倫理部門のチーフなのです。
Wilfond医師はトルーマン・カッツ小児生命倫理センターのディレクターである他にも、
University of Wisconsin Medicineの小児科教授であり生命倫理部門のチーフなのです。
Diekema医師がレジデント研修を行ったのがウィスコンシン大学医学部小児科であることから、
Norman Fost医師とのつながりがあるのではないか、
もしかしたらFost医師が恩師という可能性があるのではないか
ということは前に指摘しました。
Norman Fost医師とのつながりがあるのではないか、
もしかしたらFost医師が恩師という可能性があるのではないか
ということは前に指摘しました。
Fost医師とDiekema医師の間だけではなく、Wilfond医師も含めた3人に
“ウィスコンシン大つながり”があるのでは?
“ウィスコンシン大つながり”があるのでは?
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“アシュリー療法”論争でのFost医師の活躍を改めて整理しておくと、
1月5日にはScientific American.comのメール討論にWilfondと共に参加して過激な発言を繰り返し、
また1月12日にはDeikemaと共にCNN 「ラリー・キング・ライブ」に登場して擁護。
また1月12日にはDeikemaと共にCNN 「ラリー・キング・ライブ」に登場して擁護。
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