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自宅から歩いて3分のコンビニに行った時のこと。

駐車場に足を踏み入れようとした瞬間、
車道からマイクロバスが入ってきて目の前に止まった。
中には明らかにアジア系の外国人男性が10数人。

駐車場のどこかから寄ってきた男性が1人、開いたドアから早速に乗り込んでいく。
と、また1人、どこかから現われてドアに手をかける。

そういえば車で5分くらいのところに菓子メーカーの工場がある。
マイクロバスがラインで働くパート女性を拾っていくのを見たことが何度かあるので、
瞬間的に「ああ、○○食品のバスだ」と思ったのだけれど、

バスのお尻を回りこむ格好で駐車場を横切りながら見たら、
バスの横っ腹にあるはずの○○食品のロゴがない。
それどころか何も書いてない無印のバス。
よく見るとオンボロで、なんとも薄汚い──。

そういえば○○食品のバスが拾っているのはパート女性だった。
それに時間も朝だった。今は夕方の6時半──。

若いのばかり、アジア系の外国人男性を詰め込んで
バスはさっさと出て行った。

どこへ──?
何の仕事に──?

たまたま、「反貧困 ──「すべり台社会」からの脱出」という本で
10時間休憩なしという深夜の弁当工場の過酷な労働実態を
読んだばかりだったからかもしれないけど、

あのバスが向かっている場所には
無印の薄汚いバスでしか迎えにこれないような
もしかしたら私の想像の範囲を超えた“仕事”が
彼らを待っているのかもしれない……という気がして、

文化も言葉も異なった国にはるばるとやってきて、
夕方から無印のバスで拾われて仕事に出かけていく人たちの生活が
こんな田舎町の片隅の、自分の日常に隣り合って存在するということに
ちょっと足元をすくわれたような気分になった。
2008.06.04 / Top↑
特定の病気の遺伝子を先祖から受け継いでいるとの遺伝子テストの結果によって
従業員や保険加入者を差別してはならないとする遺伝子情報差別禁止法が
4月に米国議会を通過、5月21日にブッシュ大統領が署名して法律として成立。

法案を提出した保健・教育・労働・年金委員会の4月のプレス・リリースによると、
Edward Kennedy委員長は「新世紀初の市民権法だ」と語り、
また委員の一人Enzi上院議員は
「これで遺伝情報が誤用されたり濫用される心配をせずに誰もが遺伝子検査を受けられて、
 遺伝子研究が約束している、命を救い健康を増進するという目的が達成される」と。

しかし、
Enzi議員の言葉に明らかで、
以下の記事にも雰囲気が漂っているように、
この法律の目的は遺伝子検査への懸念を取り除き、
検査を受ける人を増やすことにあるようなので、

それなら遺伝子検査推進法とか遺伝子診断活用健康増進法でも名づければよく、
遺伝差別法と名づけてはいけないのではないでしょうか。

だって、
胚や胎児の遺伝子を調べて、それによって生き死にを決めるというのは
遺伝子情報の最大の濫用であり最悪の遺伝子情報差別なのでは──??????



Your genes, your privacy
Out opinion, The USA Today, May 21, 2008


【追記】
英国ではハンチントン病の遺伝子情報を保険会社が契約可否の判断材料に使うことが認められ、
それ以外の病気についても今後認める方向が打ち出されているようで、
それに関する情報をまとめてくださっているブログがあったので、TBさせていただきました。
2008.06.04 / Top↑