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toperamate という、てんかんの薬を重症のアルコール依存症患者に飲ませてみたら、
酒を飲みたいという欲求が抑えられただけじゃなくて
全身状態も改善したというアメリカの研究結果が
the Journal Archives of Internal Medicineに報告されたとのことで、

今のところアルコール依存症の治療薬としては認可されていないけど
特に使えないわけでもないという状況の英国の医師からは
「そうはいっても副作用について慎重を期した方が……」との声も出ているようですが、

これで toperamate を処方する医師が一気に増えるだろう、と。



また、「アル中は簡単に治る病気になった」とか騒いで、
わっと処方されて、テレビコマーシャルが流されて、大量に消費されて、
この薬さえあればアル中歴のある人が酒飲んでも大丈夫みたいなカン違いも出てきて、
で、何年かしたら副作用で取り返しのつかないダメージを体に受けた患者さんたちが
だんだんと報告されるようになるんだけど、
それでも最初の内はそんな話は表に出ることもなく、
やがて製薬会社が臨床実験やら政治的あれこれにかかった費用を回収できた頃に
それとなく「実はtoperamateには副作用があった」という話が出てくるのかも??

でもアルコール依存症って本来、体の病気ではないのでは?

安全性をしっかり確認することなんてそっちのけで
なんでもかんでも「薬で簡単に fix !」なんて、いいかげん、やめましょうよ。もぉぉ。
2008.06.11 / Top↑
数年前から行きがかりで外資系の保険屋さんとお付き合いがある。
客としてのお付き合いは非常に薄いのだけれど、
なぜか、この保険屋のニイチャンとはなんとなく仲良しで、
経済とかお金の問題に疎い私は、たまに彼がくると掴まえては
いろいろ教えてもらって重宝している。

先日、サブプライム問題を解説してもらって、
ドルがこの先上がるの下がるのと話をしているうちに、
相手の話をよく理解できないことも手伝って、ふと気が散って、
日ごろから抱いているとても素朴な疑問を口にしてみた。

ねぇ、それより、ドルの相場とか、そういう次元じゃないところで、
実は世界経済そのものが破綻しそうだなんてこと、ないの──?

彼は本当に口をあんぐりさせて仰天した。
しばし絶句した後、

「え? ……なっ……でも、あのっ……いや……ええぇー?
 なっ、なんでまた、そ、そんなこと考えるんですかぁ??」

体をくの字に折り曲げて、あえぐように問われても
たいした論理的な根拠があるわけではないし、

いやさ、インターネットで日英のニュースを眺めていると、なんだか知らないけど、
温暖化で地球環境がもたなくなるのと、
添加物やら薬やら科学やらテクノロジーが人間の心身を蝕み尽くすのと、
人間の倫理観がおかしくなって社会秩序も崩壊、弱肉強食の殺し合いになるのと、
世界経済が破綻するのと、
順番はどうだか知らないけど、
あちこちでいろんなモノが加速度的に崩壊に向かっているような
危うい感じがしてさっ。

ドルがいつになったら上がるとか、
アメリカの経済がどうだ日本がどうだって言ってたってよ、
世界経済そのものが破綻すりゃ、それって、どうなるのよ?

ほれ、世界人口の1%のスーパーリッチが全世界を支配して、
私らみんな彼らの社会を支える奴隷労働者……みたいな日がくるとか、
そういうことは本当にないって、思う──?

「うわーぁ、なんですか、そのものすごい想像は。
いやぁぁぁ。よくそこまで、いろんなことを想像できますねぇぇぇ」

バカにしたような目つきになりながらも
彼はいい人なので、そんなことは起こらないと保障してくれた。

「人類が考え出したこの貨幣経済、資本主義というのは、
 そりゃぁ素晴らしい仕組みなんですから。
 そう滅多なことで破綻なんか、しません。はい」

少なくとも私よりは世の中の経済の仕組みを知っている彼が
そういって保障してくれたのだから、
安心してもいいのだろうとは思うのだけど、

それからずっと引っかかっている。

外資系保険屋のニイチャンは
本当にそんなことは考えたこともないのか、
それとも本当に世界経済が崩壊するなんてことはありえないのか、
それとも本当は危ういと思っているのだけど客にそれを認めるわけにいかなかったのか、
それとも本当は危ういのだけど商売上近視眼的になってそれが分からないのか、
それとも外資だから本当にアメリカ・ドルだけは大丈夫と信じているのか、
それとも危ういことに気づかないからそんな商売を続けていられるだけなのか、
それとも所詮は無知なオバサンの妄想だから相手にしなかっただけなのか……。

その後あまり寄り付かなくなったところを見ると、
やっぱり頭のおかしいオバサンだと思ったのかもしれない。
2008.06.11 / Top↑
数年前から行きがかりで外資系の保険屋さんとお付き合いがある。
客としてのお付き合いは非常に薄いのだけれど、
なぜか、この保険屋のニイチャンとはなんとなく仲良しで、
経済とかお金の問題に疎い私は、たまに彼がくると掴まえては
いろいろ教えてもらって重宝している。

先日、サブプライム問題を解説してもらって、
ドルがこの先上がるの下がるのと話をしているうちに、
相手の話をよく理解できないことも手伝って、ふと気が散って、
日ごろから抱いているとても素朴な疑問を口にしてみた。

ねぇ、それより、ドルの相場とか、そういう次元じゃないところで、
実は世界経済そのものが破綻しそうだなんてこと、ないの──?

彼は本当に口をあんぐりさせて仰天した。
しばし絶句した後、

「え? ……なっ……でも、あのっ……いや……ええぇー?
 なっ、なんでまた、そ、そんなこと考えるんですかぁ??」

体をくの字に折り曲げて、あえぐように問われても
たいした論理的な根拠があるわけではないし、

いやさ、インターネットで日英のニュースを眺めていると、なんだか知らないけど、
温暖化で地球環境がもたなくなるのと、
添加物やら薬やら科学やらテクノロジーが人間の心身を蝕み尽くすのと、
人間の倫理観がおかしくなって社会秩序も崩壊、弱肉強食の殺し合いになるのと、
世界経済が破綻するのと、
順番はどうだか知らないけど、
あちこちでいろんなモノが加速度的に崩壊に向かっているような
危うい感じがしてさっ。

ドルがいつになったら上がるとか、
アメリカの経済がどうだ日本がどうだって言ってたってよ、
世界経済そのものが破綻すりゃ、それって、どうなるのよ?

ほれ、世界人口の1%のスーパーリッチが全世界を支配して、
私らみんな彼らの社会を支える奴隷労働者……みたいな日がくるとか、
そういうことは本当にないって、思う──?

「うわーぁ、なんですか、そのものすごい想像は。
いやぁぁぁ。よくそこまで、いろんなことを想像できますねぇぇぇ」

バカにしたような目つきになりながらも
彼はいい人なので、そんなことは起こらないと保障してくれた。

「人類が考え出したこの貨幣経済、資本主義というのは、
 そりゃぁ素晴らしい仕組みなんですから。
 そう滅多なことで破綻なんか、しません。はい」

少なくとも私よりは世の中の経済の仕組みを知っている彼が
そういって保障してくれたのだから、
安心してもいいのだろうとは思うのだけど、

それからずっと引っかかっている。

外資系保険屋のニイチャンは
本当にそんなことは考えたこともないのか、
それとも本当に世界経済が崩壊するなんてことはありえないのか、
それとも本当は危ういと思っているのだけど客にそれを認めるわけにいかなかったのか、
それとも本当は危ういのだけど商売上近視眼的になってそれが分からないのか、
それとも外資だから本当にアメリカ・ドルだけは大丈夫と信じているのか、
それとも危ういことに気づかないからそんな商売を続けていられるだけなのか、
それとも所詮は無知なオバサンの妄想だから相手にしなかっただけなのか……。

その後あまり寄り付かなくなったところを見ると、
やっぱり頭のおかしいオバサンだと思ったのかもしれない。
2008.06.11 / Top↑