http://www.heraldscotland.com/news/politics/macdonald-moves-on-right-to-die-1.1131223
Wesley Smithが「ヨーロッパで安楽死広がる」という記事で、インパクトの強いエピソードを紹介している。自殺幇助合法化反対の論客として有名なSmithがどこかで講演したところ、質疑の際に会場から精神障害があるという女性が立ちあがって、自分にも自殺する権利があると主張した。すると、会場の約半数から拍手が沸き起こったという。10年前なら、死にたいという精神障害者の自殺願望が指示されることは考えられなかったんでは? とSmith. 彼は9月の自殺予防の日にも、自殺は防ぐべきものだったはずなのに、と同じ趣旨の記事をどこかに書いていた。
http://www.nationalreview.com/articles/281303/euthanasia-spreads-europe-wesley-j-smith
今日の2つのエントリーの最後のあたりで触れた、中国とゲイツ財団が「途上国への医療と農業支援」で提携関連ニュースの追加。タイトルは「ビル・ゲイツ、中国を支援するドアを開く」で、どうやら人だけじゃなく動物向けワクチンや品種改良製品や技術を中国で開発して、それを途上国へ持って行くのにゲイツ財団の途上国支援の枠組みを中国に利用させてあげて、その見返りに中国が金を出す……というカラクリ?
http://english.peopledaily.com.cn/90778/7627762.html
これからEラーニングの時代になると、大学はもはや絶滅危惧種、デジタル教育に適用するか死滅するかしか選択の道はない、とビル・ゲイツ。
http://www.theaustralian.com.au/higher-education/universities-must-adapt-or-die-in-the-e-learning-world/story-e6frgcjx-1226176625274
日本語記事。米国の最富裕層の収入、約30年で3倍に増加。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111026-00000173-reu-bus_all
上に関連して、引っ張っておきたいのが8月1日の補遺から
ビル・ゲイツ氏の総資産、ついに米国の国庫を超える。:米国の国庫は家庭で考えてみればいわば「生活 費」でその中から軍事や経済政策や社会保障や、もろもろ賄わなければならないのに対して、ゲイツ氏の個人資産はいわば「お父さんのお小遣い」なのだから、 金額が同じ程度なら、それはゲイツの方が可処分率も自由に使える金額もはるかに大きいことになるのでは……? それに、それは、もしもゲイツ氏がその気に なれば、米軍をはるかにしのぐ私兵を持つことも可能だということでもある? あー、でも、それ、きっと、もう持ってるんじゃないのかな。軍隊という形では なく、IT技術で他国や他国民を侵害し、諜報活動を行い、コントロールする技術を持った軍団という形で。
http://www.bizjournals.com/sanjose/news/2011/07/30/now-bill-gates-has-more-cash-than-us.html
で、そのゲイツ氏、自分のマイクロソフト株をせっせとゲイツ財団に移している。:名前の異なる2つの財布。一人の人の。
http://socialbarrel.com/bill-gates-sells-5mn-microsoft-stocks/12256/
日本語記事。29日に再び世界一斉デモ、「ロビン・フッド税」導入を要求。
http://jp.reuters.com/article/financialCrisis/idJPJAPAN-23790220111025?rpc=122
ProPublicaがオキュパイ運動について書いているんだけど、読めてない。
http://www.propublica.org/article/putting-the-global-occupy-movement-in-context
NYT。中国がメディアとインターネットの規制強化へ。
China Reins in Entertainment and Blogging: Communist leaders in China are proposing new limits on media and Internet freedoms that include some of the most restrictive measures in years.
受精卵に人格を認める憲法改正の住民投票、ミシシッピ州で11月8日に。その他、フロリダやオハイオなど6州で同様の動き。これがEUみたいなES細胞研究の規制の話としてではなくて、中絶や避妊の規制の話としてNYTに。
http://www.nytimes.com/2011/10/26/us/politics/personhood-amendments-would-ban-nearly-all-abortions.html?_r=2&nl=todaysheadlines&emc=tha23
乳がん検診のマンモグラフに「利益よりも害の方が大きい」との調査結果が出ている。
http://www.guardian.co.uk/society/2011/oct/26/breast-cancer-screening-review-launched?CMP=EMCGT_261011&
ニューヨーク市警のお巡りさん8人を銃の横流しで起訴。
http://www.nytimes.com/2011/10/26/nyregion/new-york-officers-accused-of-smuggling-guns.html?src=mv&ref=nyregion
歌手のマドンナのお兄さんって、橋の下で暮らすホームレスなんだとか。
http://news.yahoo.com/blogs/abc-blogs/madonna-brother-why-am-homeless-142358745.html
ふと目についたのが、以下のBluerose_smell さんの23日のツイート。
経団連会長は、遺伝子組み換え種子モンサントと業務提携、放射能除去薬メジフィジックス出資の住友化学会長米倉氏、経済同友会代表幹事はワクチンで有名なメルクと深い関係にある武田薬品社長長谷川氏。TPPで、医薬品緩和市場開放でボロ儲けの2大経済団体。
モンサントにメルク…… え? それって……。
まず、
① モンサントについて拙ブログで拾った情報を整理してみると、
ゲイツ財団がインドで目論んでいるのはワクチン普及だけでなくGM農業改革も(2011/4/16)
「アグリビジネス」の後ろにはワクチン推進と同じ構図が見える(2011/10/5)
“大型ハイテクGM強欲ひとでなし農業”を巡る、ゲイツ財団、モンサント、米国政府、AGRAの繋がり(2011/10/27)
② 日本メジフィジックスについては知らなったので、
ちょっと検索してみたら背景にいるのはゼネラル・エレクトリック社。
当たり前ながら、
Cascadeという個人投資会社を持っているビル・ゲイツはGEの株主さんだし、
ここ数年、ゲイツの投資の師匠をやってるウォーレン・バフェットも同様。
Bill Gates’Highest-Yielding Stocks
Stockpickr, November 9, 2008
A Sneak Peak Into the World’s Richest Portfolios(AMX, NYT, KO, GS, GE, MSFT, MCD, XOM, WFC, AXP, PG, GLD, KGC, AU, BRK.A, BRK.B)
tickerspy, March 11, 2011
2011年3月25日の補遺で拾ったように
3月にはゲイツ夫妻とバフェットは一緒に訪印している。
インドといえば、
ゲイツ財団が仕掛けるワクチンや避妊や農業のイノべージョンのグラウンド。
そこでバフェットは「慈善に回すのはヤバい金でも全然構わない」と。
バフェットは数年前に個人所有の株をごっそりゲイツ財団に差し出し、それ以後、
2人はせっせとゲイツ財団に世界中の金持ちのゼニを結集させている。
それは、つまり世界人口の1%のスーパーリッチたちと
そこに繋がる先進国の政府が、“慈善”や“途上国支援”という名目を隠れ蓑に
自分たちの国民を見殺しにし、途上国の人々を餌食にしながら、カネを回し、
さらに自分たちが肥え太るべくグローバルひとでなし経済を維持していくために
ゲイツ財団を見てくれの良い“財布”として使おうと決めた、
ということなのでは?
その“慈善団体”は、2009年段階で既に
WHOよりもおカネ持ちだったんだけど……。
③ 次にメルクと仲良しの武田製薬について。
まず、ゲイツ財団とメルクとのつながりについて
分かりやすいのは、こちら ↓
ゲイツ財団はやっぱりビッグ・ファーマの株主さん(2011/3/28)
ちょっと面倒でもよかったら、こういうところから関連リンクへ ↓
ゲイツ財団がインドで目論んでいるのはワクチン普及だけでなくGM農業改革も(2011/4/16)
HPVワクチン、男児にも定期接種が望ましい、とCDC(2011/10/26)
で、武田製薬には今年5月に、
それまでゲイツ財団のグローバル・ヘルス部門のトップだった山田氏が、役員として着任している。
すると、その前後から、日本でも
GAVIやゲイツ財団との「途上国ワクチン支援」での提携が目に見えて加速。
この辺りのことは以下のエントリーで概観している ↓
(タイトルにあるように山田氏の後任はノバルティスからの引き抜き)
ゲイツ財団、ビッグ・ファーマ・ノバルティス役員の引き抜きへ(2011/9/12)
このエントリーの最後で私は以下のように書いた。
(実際に行ってもらうとリンクも)
ゲイツ財団が世界の科学とテクノとグローバル経済に及ぼす影響力(支配力?)は
まず、身体を巡る血液のように世界中の研究機関に浸透した研究助成のカネを通じて、
次に、上記のように世界中の国々や国際機関に送りこまれた「元職員」を通じて、
そして、ウォーレン・バフェットと2人でタグを組んでの投資行動を通じて、
またカネを通じての世界中のメディア・コントロールと、
Lancetを始めとする研究メディアのコントロール……
などなどを通じて、数年間で
あっという間に世界中に広がり強大化してきている。
それは、まるで、
世界的大不況が広がり、各国政府がカネと政治力を失っていくにつれ、
逆に、ごく少数に極端に集中していく富とその力とが
ゲイツ財団を中心に集中・強大化・組織化されていくかのようで。
これまではその戦略のキーワードは
ワクチンと母子保健を中心にした「医療」だったけど、
いまやそこに「農業」が追加され、これからのキーワードは「医療と農業」――。
今日の直前エントリーの最後に追記したように、
中国政府が途上国の医療と農業のイノベーションでゲイツ財団と提携調印とのニュースが出てきているし、
25日の補遺で拾ってたんだけど、
もう1つ、「これを聞いて驚くなよ……」ともったいぶった前置きをしたいようなニュースもある。
なんと
ゲイツとバフェット、「貧しい農民を支援した功績」により24日、
World Food Program USA’s George McGovern Leadership Awardなる賞を受賞している。
まるで来週のG20でのゲイツ演説に向け、
彼の“慈善家”ぶりに、より強力なスポットライトを当てるかのように、ね。
ビル・ゲイツは受賞の言葉として、
途上国の医療と農業の支援にゼニを投じることに
不況だからと言って金持ち国はひるんではならない……とか
「貧しい農民への支援はこれまでになく重要になっている」などと発言。
Bill Gates Accepts Hunger Award, Says Focus on Poor Farmers “More Important Than Ever”
PR Newswire, October 24, 2011
誰も言わないけど、TPPって実は、
こういう大きな構図の中の、ほんの小さな一部の話なんでは――?
これまでに以下の2つのエントリーを書いています。
ゲイツ財団がインドで目論んでいるのはワクチン普及だけでなくGM農業改革も(2011/4/16)
「アグリビジネス」の後ろにはワクチン推進と同じ構図が見える(2011/10/5)
モンサントについては、
最近みつけた、とても詳しく分かりやすいブログ記事がこちらの ↓
モンサント社は何をしようとしているのか
yamachanblog, 2011.06.22
―――――
今回とりあげる以下のTriple Punditの記事は
上の2つのエントリーの間に当たる9月16日に補遺で拾ったものです。
当時はさほど重要とは分からず補遺に放置していたのですが、
日本のTPPに関連して気になる情報に接し(それについては次のエントリーで)
いよいよこの記事の意味するところが大きいと思われるので、とりまとめてみます。
冒頭で提起されているのは以下の事実。
ゲイツ財団は最近モンサント、カーギルなどアグリ=バイオテク企業と手を組んで
例えばウイルス抵抗性を持つキャッサバ(イモの一種?)研究に1190万ドルなど、
遺伝子組み換えGM研究に資金を投じている。
GMキャッサバの研究については日本モンサントのサイトに ↓
http://www.monsanto.co.jp/news/global/crops/vegetable.html#a07
http://www.monsanto.co.jp/news/global/crops/vegetable.html#a19
この後、記事では非常に興味深い4つの指摘がされています。
① ゲイツ財団はUSAIDとも国務省とも強力に繋がっている。
(当ブログでもUNAIDのトップは元ゲイツ財団職員だとの情報を
冒頭にリンクした4月16日のエントリーで拾っています)
② 国務省がモンサントの利益推進エージェントとなっていることは
ウィキリークスに暴かれたばかり。
③ アフリカ緑の革命同盟(AGRA)の幹部の多くはモンサントからの天下り。
④ ゲイツ財団はモンサントの50万株を2300万ドルで購入。
そもそも2008年の段階でFAO(国連食糧農業機関)から
持続可能性が高くアフリカの農民にとって本当の支援になるのはオーガニック農法だとの
報告が出ているし、
最近では、モンサントのGM作物によって逆に害虫の方が強化・進化、
モンサントの大ヒット農薬であるラウンドアップにも耐性を持つ雑草も出ているなどの
指摘も相次いで、
Guardian紙は去年9月29日に
Why is the Gates foundation investing in GM giant Monsanto?
(なぜゲイツ財団はGM最大手モンサントに投資するのか?)という記事の中で、
以下のように書いている。
政府レベルでも地方レベルでも出ているのは、
アフリカ諸国には適さない米国型の大規模ハイテク農法が
「世界の飢餓対策」の名のもとに世界で最も貧しい農民に押し付けられるようなことは
あってはならない、との深刻な懸念の声だ。
このTriple Pundit記事の著者が最後に誰か賢い人の言葉として
ものすごくいいことを言っている。
A really wise person once said that we cannot expect to solve the world’s problems by using the same thinking that created them.
前にだれか賢い人が言っていたように、
世界の問題は、その問題を創り出したのと同じ考え方では解決できないのだ。
GM技術は、まさにその同じ考え方で問題解決を図ろうとするもの以外の何でもない。
ただ、この人、いまいち分かってないのよね……と思うのは
それに続いて、こう書いているのね。
バイオテク農業企業は、手段を選ばず自らのテクノロジーを広く推し進めている。
ゲイツ財団のような団体がそうした企業を支援することはない。
――だから、“支援”しているんじゃないだってば。
この人、ワクチンで起こっていることを知らないのかな。
The Gates Foundation Invests in GMO Research in Africa
Triple Pundit, September 14, 2011
今日は、以下のようなニュースも出てきていて、
中国とゲイツ財団とが「途上国での新たな医療と農業のイノベーション」で提携調印 ↓
China links up with Gates to fund aid projects
AFP, October 27, 2011
ビル・ゲイツはワクチンでやれたことを農業でもやれると読んで、
いよいよ本格的に仕掛けて出ている……と、私には見えるけど……。
11歳から12歳の男児にHPVワクチン・ガーダシルの定期接種を推奨。
これまで言われてきた性器イボのみならず、
性行為によってHPV感染する恐れのある口腔、陰茎、肛門のガンが予防できるし、
男性でこれらを予防することが出来れば
間接的に女性の予防にも資することができるから。
13歳から21歳も、3回ちゃんと受けるように、と。
HPV Vaccine For 11-12 Year Old Boys Approved by CDC Advisory Committee, USA
MNT, October 25, 2011/10/26
Boys should get HPV vaccine too, panel says
AP, October 25, 2011
Routine HPV vaccination recommended for boys
WP, October 26, 2011
上にリンクした以外にも多くの記事が出てきていますが、
ちょっと面白いと思うのは、記事によって書き方が分かれていること。
それから、いくつかの記事に、
「ガーダシルはもともと女児に3回の接種が奨励されているものの
期待されたほどには接種率が伸びていないことから2年前に男児に向けても認可された」
という内容の一節が含まれていること。
09年にFDAが性器イボ予防効果で男児に向けにガーダシルを認可した際にも
自社の余りにえげつないマーケティング戦略が却って疑念を呼び、
女児への接種が伸びないことにアテが外れたメルク社が
挽回のために男児をターゲットにしているとの憶測がしきりに飛びました。
それについては、去年5月にシカゴ・トリビューンの記事を
以下のエントリーで紹介している通り。↓
HPVワクチン、今度は男児狙いときて親の警戒またアップ(2010/5/13)
その情報を含め、ガーダシルとメルク社の戦略については約1年前に
「米国のワクチン不信と、そこから見えてくるもの」の中で
以下のようにとりまとめて書いています。
HPVワクチン、ガーダシル
同様に、ここ数年、ビッグ・ファーマの動きとしてメディアが注目してきたのが、子宮がんの原因となるヒト・パピローマ・ウイルス(HPV)に有効とされる ワクチン、ガーダシルを巡る売り込みロビーの激しさである。製造元のメルク社にはブッシュ政権要人との強力なコネクションが取りざたされており、FDAの 素早い認可、治験の不十分、長期的な効果や安全性の未確認、特に認可からの2年間で30人を超える死者を出した、けいれん、マヒ、卒倒ほかの副作用に関す る情報公開などに、疑問の声が続いている。また不妊を引き起こす成分が含まれているとの指摘もある。
米国疾病予防センター(CDC)は現在、HPVワクチンを含めて17種類のワクチンを推奨しているが、義務付けの範囲は各州の判断となるため、製薬会社は 州政府に対して激しい売り込みロビーを仕掛ける。2007年にはテキサス州知事が小・中学校に通う条件としてHPVワクチン接種を義務付けようとしたが、 義務付けを提案した州政府の女性委員会にメルク社の関係者がいる事実が明らかとなり、議会によって知事の動きが封じられる事件もあった。
結局、通学条件にするよう州に強引に働きかけるメルク社のロビー戦略は却って親の不信を深める結果となり、同社は戦略を変更。しかし当初の見込みほど女児 へのガーダシル接種率は伸びなかった。メルク社は、男性の性器イボにも有効だとして、08年12月にFDAに男児対象のガーダシル認可を申請し、去年10 月に認められた。
(中略)
ちなみに、HPVワクチンでライバル社に押され気味のメルク社が、今年1月、50億ドル規模のワクチン部門責任者として迎えたのは、ブッシュ政権の終焉と共に職を辞したCDCの前所長、ジュリー・ガーバディング氏――。
メルク社のガーダシルはグラクソ・スミス・クライン社のサーバリクスに負けたと
当初はもっぱら言われていたのですが、
やはり去年1月のガーバディング氏の天下りあたりから
俄然、猛烈な勢いの巻き返しが始まったものでしょうか。
日本でも09年に認可されたのはサーバリクスでしたが、
つい先ごろ、なんとも杜撰な議論によってガーダシルが追加導入されました ↓
日本でもガーダシル導入へ、厚労省当該部会の議論の怪 1(2011/8/5)
日本でもガーダシル導入へ、厚労省当該部会の議論の怪 2(2011/8/5)
この勢いで行くと、日本でも間もなく
「男児にもHPVを、全額助成で」キャンペーンが始まるかも?
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なお、メルク社が
HPVワクチンをウガンダに持っていこうとしていることについては、こちらに ↓
Lancet最新号はゲイツ特集か:HIVに死産にHPVワクチン、それからこれはコワいぞ「グローバル治験条件緩和」(2011/5/9)
途上国にワクチンを届けるとなると、
そこは「途上国支援」の話になるわけですが、
そういう話で見逃してはならない情報が、こちらに ↓
ゲイツ財団はやっぱりビッグ・ファーマの株主さん(2011/3/28)
やっぱり不思議な「ワクチン債」、ますます怪しい「途上国へワクチンを」(2011/9/4)
【HIVワクチン関連エントリー】
CDCが11,12歳に髄膜炎、百日咳、子宮がんのワクチン接種を呼びかけ(2008/9/2)
英国でHPVワクチン義務化、親の反発必至(2008/9/5)
今度は乳がん予防のワクチンだと(2008/9/15)
ノーベル賞選考過程にHPVワクチン特許持つアストラゼネカ関与の疑惑(2008/12/18)
CA州で女児4人に1人がHPVワクチンを接種(2009/2/21)
HPVワクチン普及目的で保健当局が学校に女児の個人情報を要求(NZ)(2009/4/3)
3医学会がHPVワクチン製造元の資金で学会員にワクチンを推奨(2009/8/19)
2009年8月21日の補遺(Washington DCの学校で事実上義務化との情報あり)
HPVワクチン接種後に13歳女児が死亡(英)(2009/9/29)
2009年12月24日の補遺(CDC前センター長がMerk社のワクチン部門責任者として天下り)
米国で「ワクチン打たないなら診てやらない」と医師ら(2011/7/6)
米国のHPVワクチンを巡る州ごとの法制化実態(2011/9/14)
【日本のHPVワクチン施策関連エントリー】
「HPVワクチン」検索結果の怪(2008/9/2)
朝日のワクチン記事にも「米国では」の印籠(2009/8/8)
日本の「ワクチン産業ビジョンの要点」の怪(2011/3/8)
子宮頸がんワクチンでの失神は「ドキドキするから」?(2011/8/5)
日本初、HPVワクチン接種後に14歳の中学生が死亡(2011/9/21)
http://www.winnipegfreepress.com/canada/breakingnews/committee-on-assisted-suicide-likely-to-recommend-more-palliative-care-132495373.html
【関連エントリー】
カナダの議会でも自殺幇助合法化法案、9月に審議(2009/7/10)
カナダ・ケベック州医師会が自殺幇助合法化を提言(2009/7/17)
図書館がDr. Death ワークショップへの場所提供を拒否(カナダ)(2009/9/24)
カナダの議会で自殺幇助合法化法案が審議入り(2009/10/2)
自殺幇助合法化法案が出ているカナダで「終末期の意思決定」検討する専門家委員会(2009/11/7)
カナダ議会、自殺幇助合法化法案を否決(2010/4/22)
カナダの法学者「自殺幇助合法化は緩和ケアが平等に保障されてから」(2011/2/5)
カナダで自殺幇助合法化を求め市民団体が訴訟(2011/4/27)
ブラジルで25年も前に、公立病院でまだ脳死になっていない4人の患者から腎臓をとりだして富裕層を対象にした民間病院に運び、移植に使ったとして、3人の医師に有罪判決。17年半の禁固刑。ただし医師の1人は既に死亡。
http://www.npr.org/templates/story/story.php?storyId=141605181
10代の頃から定期的に献血をしていて、25歳の時に誰かの命を救えるものならと考えて腎臓ドナーになったという人の手記がGuardianに。記事の末尾にドナー希望の人に向けたNHSの連絡先が記されている。
http://www.guardian.co.uk/lifeandstyle/2011/oct/24/i-gave-stranger-my-kidney?CMP=EMCGT_251011&
ビル・ゲイツがG20を前に、金持ち国は途上国の医療と農業支援にゼニを投じることをやめてはならない、と。:「医療」と「農業」というところがミソだね。
http://www.publicbroadcasting.net/wamc/news.newsmain/article/0/0/1867063/World.News/Bill.Gates.to.urge.G20.not.turn.backs.on.poor
ビル・ゲイツが途上国の飢餓と貧困に苦しむ貧しい農夫への支援で、なんとかいう賞を受賞。「貧しい農夫への支援、これまで以上に重要に」だと。:よー言うよ、ったく。モンサントと組んでインドの貧しい農夫を自殺に追い込んではボロ儲けしているくせに。(詳細は上の記事のリンクに)
http://www.prnewswire.com/news-releases/bill-gates-accepts-hunger-award-says-focus-on-poor-farmers-more-important-than-ever-132474768.html
NYTの社説が最近何かと話題になっているマラリア・ワクチン研究を取り上げている。
Two Cheers for the Malaria Vaccine: A vaccine to protect children against malaria has shown promising results in a clinical trial. But there are big hurdles still to surmount.
豪首相がポリオ撲滅でゲイツ財団と提携する、と。
http://www.abc.net.au/worldtoday/content/2011/s3346425.htm
バイオ・テロへの備えとしての炭素菌ワクチンの子どもへの接種の安全性研究を巡り、米国で論争。
http://www.washingtonpost.com/national/health-science/possible-study-of-anthrax-vaccines-effectiveness-in-children-stirs-debate/2011/10/13/gIQAFWLdDM_story.html?wpisrc=nl_cuzheads
Occupy Chicagoに集結した人たちが公園からの退去命令に従わず、130人の逮捕者。Cincinnatiでも11人。
http://www.washingtonpost.com/national/at-least-100-arrests-as-occupy-chicago-protesters-remain-in-park-defying-order-to-leave/2011/10/23/gIQA2A8p8L_story.html?wpisrc=nl_cuzheads
車いす客を乗車拒否 草津のバス会社「安全確保できぬ」:ミュウが小さい頃、中華料理店に連れて行って「ウチは熱いものを運ぶので危ないから車いすはお断り。どうしても来たかったら、平日の3時から5時の間に来い。正月と盆はダメだよ」と言われ、憤怒に我を忘れたのが、私が障害児の親としての最初の「闘い」となった。その時のことを思い出した。あれから時代も変わったはずだったのに、時代がまた逆行している気配がどんどん濃厚になる。
http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20111022000014
ダウン症の男子生徒が高校のホームカミング・キングに。
http://www.washingtonpost.com/blogs/maryland-schools-insider/post/student-with-down-syndrome-crowned-homecoming-king/2011/10/23/gIQAbdEe9L_blog.html?wpisrc=nl_cuzheads
日本。職場のメンタルヘルス対策義務化=臨時国会で法改正へ―厚労省:まともな精神状態ではいられないような働き方をする以外に生きていくすべがなく、そういう働き方を社員に強いるしか企業だって生き残ることができない社会をそのままに、メンタルヘルスが企業の責任に押しかぶされていくのも変な話。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111024-00000139-jij-pol
日本語記事。米国の学校の食い物にされる中国富裕家庭の子女たち―米メディア。
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=55378
英国Wales議会で、子どものお尻叩きなどに法廷で「合法的な体罰」とするディフェンスを禁じる法案。
http://www.guardian.co.uk/uk/2011/oct/19/smacking-children-ban-closer-wales?CMP=EMCGT_201011&
日本。後見人ついた人の財産、銀行で管理の制度開始へ。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20111024-OYT1T00972.htm
妊娠中に環境ホルモンに晒された女児では幼児期に問題行動が起こりやすい?
http://www.washingtonpost.com/business/economy/study-links-bpa-exposure-in-womb-to-behavior-problems-in-toddler-girls/2011/10/24/gIQA6ihRDM_story.html?wpisrc=nl_cuzheads
商業的搾取が道徳に反する、特に“ヒト胚を産業または商業目的に利用した”ものには
特許は認められない、と規定する一方で、
当時はまだ技術そのものが開発されていなかったために
ヒト胚の定義はない。
また欧州議会も2005年に決議において以下のように明記し、
胚性幹細胞を創り出すことにはその廃棄が前提されている以上、
ヒト胚を利用した研究に特許は認められないとしている。
"the creation of human embryonic stem cells implies the destruction of human embryos and... therefore the patenting of procedures involving human embryonic stem cells or cells that are grown from human embryonic stem cells is a violation".
それに対して、ドイツの科学者 Oliver Brustle が訴訟を起こし、
受胎から14日後からのものが胚であると定義したうえで
自分が研究に用いる胚は受胎から5ないし6日後のものなので
これらの規定の対象外である、と主張していた。
この度、欧州司法裁判所は
ヒトに発達していくプロセスが開始される以上、
受胎した瞬間からヒト胚とみなされるべきである、とヒト胚を定義し、
98年の指針から以下の部分を引用して、
人体試料( human biological material)は尊厳を持って扱われるべきである、と判断した。
Although it seeks to promote investment in the field of biotechnology, use of biological material originating from humans must be consistent with regard for fundamental rights and, in particular, the dignity of the person.
バイオテクノロジーの分野への投資を推進する必要はあるものの、
ヒトに由来する身体試料には基本的権利と、特に人としての尊厳の尊重が必要である。
この判決によって、EUでの研究が出来なくなるわけではないが、
EU内では特許が取れないため、研究者らは成果を商業ベースに載せることができない。
科学者らからは、
せっせと基礎研究ばかりをやっては成果を外国に持っていかれ、
EUは外国での成果を逆輸入するしかないじゃないか、と怒りの声が上がる一方で、
ドイツ医師会会長は
生命を商業的思惑から守るものとして、この判決を歓迎。
成人幹細胞と万能幹細胞なら倫理的に許容範囲だ、と。
European Court of Justice bans embryo patents
BioEdge, October 22, 2011
英米の手段を問わない「科学とテクノの簡単解決バンザイ文化」と
その背景にへばりついた巨大利権をめぐる熾烈な国際科学研究競争がある以上、
こういう判決は「国際競争力を損ない」「国益を損なう」ものだ、
という見方があるのは十分に想像できるし、
それだけにEUって面白いなぁ……と。
で、英国はこの判決を受けてどうするんだろう……?
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この件について、BioEdgeがOxfordのAnscombe Bioethics Centerのディレクター
Dr. David Albert Jonesにインタビューしている ↓
(私は読めていません)
http://www.bioedge.org/index.php/bioethics/bioethics_article/9801?utm_source=twitterfeed&utm_medium=twitter
ざっと自分のブログ内を検索してみたら、
去年8月24日の補遺に、米国でも以下のような話があった。
これは特許ではなくて、ブッシュ時代に散々モメた連邦政府の研究助成の話だけど。
連邦裁判所が、ヒト胚を壊す研究への政府の助成は法律違反、と判断。どうする、Obama政権?
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2010/08/23/AR2010082303448.html?wpisrc=nl_cuzhead
http://www.nytimes.com/2010/08/24/health/policy/24stem.html?_r=1&th&emc=th
【関連エントリー】
NHKの山中教授インタビューを機に、英国のキメラ胚解禁について再掲(2010/9/18)
早くも米国で胚性幹細胞による脊髄治療実験にGO(2009/1/24)
ES細胞治療受けた少年に脳腫瘍(2009/2/18)
Savulescuの相方Wilkinsonは2007年に「ヒト・クローン胚作れ」と(2011/4/28)
【”たぶん同じ路線”の話エントリー】
科学とテクノは法の束縛から自由になろうと、駄々をこね始めている?(2009/7/11)
事業仕分けの科学研究予算問題から考えること(2009/12/12)
「遺伝子に特許やるな」という米国の訴訟(2010/2/8)