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”救済者兄弟”について英国では2004年に認められていることを
以前のエントリーで紹介しましたが、

(以下の記事では英国で初めて救済者兄弟が認められたのは2001年となっており、
 この点では記事の間で3年のズレが生じています。)

初めて認められた時期はともかくとして、
現在、英国でヒト受精・胚機構によって認められているのは、
子どもが死んでしまうような深刻な病気にかかっており、
完全にマッチする兄弟を生んで臓器提供を行う以外に救う手段がない場合にのみ。

実際に病気の子どもを救う目的で体外受精で作られた
“救済者兄弟”はごくわずかであり、

そこで対象となる病気をもっと軽症なものに拡げようというのが、

以前のエントリーで紹介したように
現在議会で審議中の Human Fertilization and Embryology Bill に盛り込まれた改正点の1つ、
ということのようです。

それに対して、プロ・ライフのグループからは、
完全に遺伝子がマッチしなくても治療可能な症状も多いので
臍帯血の検査と貯蔵システムを国がきちんと作れば対応できるじゃないか、
と主張している模様。


Relax Rules on Embryo Selection, Say UK Lawmakers
Cybercast News Service, August 10, 2007


なんだ、治療できるんだ……。

でも、ここでも、やっぱり
スローな医療なんか目じゃなくて、
バブリーな医療でやりたいわけですね。

なにしろ、法改正の大目的そのものが
科学研究の国際競争で遅れを取らないためなのだから。

【追記】
同法案のその後の投票で、
救済者兄弟はヒト受精・胚機構の認可だけではなく、
ヒト受精・胚法によって法律的にも認められることになりました。

2007.12.19 / Top↑
……というタイトル通りの内容の記事が
12月10日に Independentに。


ヨーロッパ系の人の大半はアフリカ系の遺伝子が1%以下というのが通例らしく、

今年の初めにJames Watson博士が自らインターネットに全公開した
同博士のゲノムを分析した deCODE Genetics社のKari Stefansson氏によると、
16%というのは曽祖父母にアフリカ人がいた場合に見られる高率なのだとか。

他にも9%の遺伝子がアジア系の先祖由来だとも。



だから、いわんこっちゃない……という話かもしれませんが、
それにしても、この論争どんどん醜くなりますね。
2007.12.19 / Top↑