このニュースではAshleyのケースについても触れられているのですが、
Ashleyの写真にかぶせたナレーションが
彼女には「珍しい脳障害(rare brain disorder)」があると言っているのです。
Ashleyの写真にかぶせたナレーションが
彼女には「珍しい脳障害(rare brain disorder)」があると言っているのです。
実際にはAshleyの障害はKatieとまったく同じ
「重い知的障害を伴う重度の脳性まひ」に過ぎないにも関わらず。
「重い知的障害を伴う重度の脳性まひ」に過ぎないにも関わらず。
日本でも1月の論争で
「Ashleyは珍しい病気・障害」だとか
「現代医学では治せない難病」などという
誤解が見られました。
「Ashleyは珍しい病気・障害」だとか
「現代医学では治せない難病」などという
誤解が見られました。
これらの誤解は、
当初の論文においてDiekema医師らが
static enthephalopathy with marked global developmental deficits
という“診断名”を使用し、
一部メディアが解説なしにこの表現をそのまま引用したことに起因するものと思われます。
(誤解を招かないよう、実際に意味するところを注釈したメディアもありましたが。)
当初の論文においてDiekema医師らが
static enthephalopathy with marked global developmental deficits
という“診断名”を使用し、
一部メディアが解説なしにこの表現をそのまま引用したことに起因するものと思われます。
(誤解を招かないよう、実際に意味するところを注釈したメディアもありましたが。)
この、一見ややこしげな医学用語のコケオドシには
Ashleyの状態を実際以上に重く思わせる作為があったのではないかという疑問は、
当ブログの他にもAnne McDonaldさん他、何人かが指摘しています。
Ashleyの状態を実際以上に重く思わせる作為があったのではないかという疑問は、
当ブログの他にもAnne McDonaldさん他、何人かが指摘しています。
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Ashleyのケースについては1月から非常に多くの議論がされてきました。
ところがその中には、
「Ashleyはどのような子どもなのか」
「何が行われたのか」
といった基本的な事実すら資料できちんと確認せず、
自分の中にあるスティグマに満ちた「重症障害児」のイメージだけで論じている人が
いかに多いことか。(Peter Singerを含めて。)
ところがその中には、
「Ashleyはどのような子どもなのか」
「何が行われたのか」
といった基本的な事実すら資料できちんと確認せず、
自分の中にあるスティグマに満ちた「重症障害児」のイメージだけで論じている人が
いかに多いことか。(Peter Singerを含めて。)
上記Katieのケースについてニュースを書いた記者も
ろくに原資料に当たらず書いたのでしょうか。
あまりにも障害について無知だったのでしょうか。
ろくに原資料に当たらず書いたのでしょうか。
あまりにも障害について無知だったのでしょうか。
しかし、英国で2例目が行われるかもしれないとのニュースの重大性を考えれば、
10月に至ってなおstatic encephalopathyに目をくらまされたまま
「Ashleyは珍しい脳障害」とは、
10月に至ってなおstatic encephalopathyに目をくらまされたまま
「Ashleyは珍しい脳障害」とは、
その無知も事実確認の欠落も、あまりにも無責任。
2007.12.10 / Top↑
英国の薬物誤用諮問委員会の調査で、
ボディ・ビルダーとティーンエイジャーを中心に、
アナボリック・ステロイドの濫用人口が増えており、
12歳の男児までが、遊び仲間のグループに入ったり女の子をゲットする目的で使用している、と。
ボディ・ビルダーとティーンエイジャーを中心に、
アナボリック・ステロイドの濫用人口が増えており、
12歳の男児までが、遊び仲間のグループに入ったり女の子をゲットする目的で使用している、と。
現在ステロイド剤の規制は供給サイドのみが対象で
パフォーマンス強化の目的で所持することは違法ではないため、
パフォーマンス強化の目的で所持することは違法ではないため、
副作用が軽視されていることを懸念する委員会は、
スポーツにおいて使用が違法とされている26のステロイド剤について
禁止するよう政府に求める予定とのこと。
スポーツにおいて使用が違法とされている26のステロイド剤について
禁止するよう政府に求める予定とのこと。
薬物チャリティTurning PointのVictor Adebowale 卿は
エリート・アスリートは分かってやっているからいいが、
12、13歳の使用が増えているのは極めて遺憾だと。
エリート・アスリートは分かってやっているからいいが、
12、13歳の使用が増えているのは極めて遺憾だと。
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もちろん子どもへの副作用も大きな心配ですが、
ステロイドの使用だけではなく、
ステロイドの使用だけではなく、
個々に「リスク対ベネフィット」の検討によって是非が云々されているうちに
そんな個々の判断をよそに、
こうした動きが全体として大きなうねりとなって、
そんな個々の判断をよそに、
こうした動きが全体として大きなうねりとなって、
体は思い通りに変えられるし、安易に変えてもいいのだという文化を
じわじわと広げていくことの方が、
よほど問題なのでは?
じわじわと広げていくことの方が、
よほど問題なのでは?
そういえば日本でも、
美容形成外科のコマーシャルで言っていますね。
美容形成外科のコマーシャルで言っていますね。
「自分が決めたワタシになる」
ゼニ儲けしたい人がそう思わせたいだけです。
なれません。そんなもん。
2007.12.10 / Top↑
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