欧州神経学会連盟が介護者向けマニュアルを刊行。
タイトルは “Caring in the Comfort of HomeTM: A Guide for Carers”
「家庭の寛ぎの中でのケア:介護者へのガイド」
「家庭の寛ぎの中でのケア:介護者へのガイド」
読みやすく、
お金の支援から、介護者が身体を痛める危険回避、燃え尽きの予防など
広範に介護者のライフラインとなる情報を網羅。
お金の支援から、介護者が身体を痛める危険回避、燃え尽きの予防など
広範に介護者のライフラインとなる情報を網羅。
BBCのジャーナリストでリハ医でもあるPatricia Macnair医師は
介護者には1部ずつ配っても良いくらいだ、と。
介護者には1部ずつ配っても良いくらいだ、と。
英国の介護者支援団体Carers UKのImelda Redmondさんは
「多くの介護者は助けを必要としているのに、それが得られないまま頑張っています。
このガイドは包括的で、
助けを求めるためのアドバイスや、
介護につきまとう厄介な感情をどう処理するかという問題にも
現実的なアドバイスが沢山あります。
どんな介護者にとっても、
このガイドを読むことが最初のステップとなるでしょう」
「多くの介護者は助けを必要としているのに、それが得られないまま頑張っています。
このガイドは包括的で、
助けを求めるためのアドバイスや、
介護につきまとう厄介な感情をどう処理するかという問題にも
現実的なアドバイスが沢山あります。
どんな介護者にとっても、
このガイドを読むことが最初のステップとなるでしょう」
既に米国で出ている介護者向けマニュアル
“The Comfort of Home: a Complete Guide for Caregivers”
を参考に作られたものだとか。
“The Comfort of Home: a Complete Guide for Caregivers”
を参考に作られたものだとか。
そのマニュアルも元は米国の介護者向け雑誌”The Comfort of Home”のようです。
欧州版の版元も、こちらの雑誌と同じ出版社。
欧州版の版元も、こちらの雑誌と同じ出版社。
雑誌のタイトルの商標登録がされていて
そのため欧州版のタイトルにもTMがくっついているということのようです。
そのため欧州版のタイトルにもTMがくっついているということのようです。
"Caring In The Home TM: A Guide For Carers – New Book Offers Life-Line for Those Providing Care At Home
Medical News Today, October 29, 2008
Medical News Today, October 29, 2008
2008.11.04 / Top↑
先週、病院でちょっとした検査を受けた。
途中、我慢できないほどではないものの、かなり痛みがあって
思わず身をよじって「痛い」といったら、
検査室の奥で忙しそうにしていた看護師さんが即座に駆け寄ってきて、
傍らに跪くと無言で手をとってくれた。
思わず身をよじって「痛い」といったら、
検査室の奥で忙しそうにしていた看護師さんが即座に駆け寄ってきて、
傍らに跪くと無言で手をとってくれた。
検査室に入ったときから笑顔もなく事務的で
てきぱきと指示しては必要なことだけを言い、
必要な処置だけをしては姿を消すことを繰り返していた人だったので、
その優しさは意外だったのだけれど、
てきぱきと指示しては必要なことだけを言い、
必要な処置だけをしては姿を消すことを繰り返していた人だったので、
その優しさは意外だったのだけれど、
いい年をして、
見ず知らずの人に手をとってもらって
こんなにほっとしている自分にも、ちょっとびっくりした。
見ず知らずの人に手をとってもらって
こんなにほっとしている自分にも、ちょっとびっくりした。
不思議なもので、すがることのできる手があると、
本当はそこまで耐え難い痛みなのかどうか分からないのだけど
やはり甘えてしまうもののようで、
次に痛みがきた時に思わず手に力を入れると、
無言のまま、ちょっと握り返してくれる。
本当はそこまで耐え難い痛みなのかどうか分からないのだけど
やはり甘えてしまうもののようで、
次に痛みがきた時に思わず手に力を入れると、
無言のまま、ちょっと握り返してくれる。
正直、ありがたい。
すがることのできる手があると、
その手がないまま一人で放置されているより
痛みもはるかに耐えやすいものなのだと知った。
その手がないまま一人で放置されているより
痛みもはるかに耐えやすいものなのだと知った。
検査が無事に終わり、結果もシロと出て、
緊張が解けた余裕の中であの場面を思い返して思った。
緊張が解けた余裕の中であの場面を思い返して思った。
あればっかりはロボットには代用できないよね……。
でも次の瞬間に、また考えた。
「介護にロボットを使って問題を解決しよう」と本気で考えている人たちなら
反論するかもしれないなぁ。
「介護にロボットを使って問題を解決しよう」と本気で考えている人たちなら
反論するかもしれないなぁ。
いや、しかし我々の「痛みに耐える患者の手を握って励ます人造の手ロボット」には
ちゃんと人肌の体温があって、やわらかさといい肌触りといい人間にそっくりですから
そこのところは絶対に大丈夫、自信作です……とかって。
ちゃんと人肌の体温があって、やわらかさといい肌触りといい人間にそっくりですから
そこのところは絶対に大丈夫、自信作です……とかって。
「ロボットで介護を」と考えている人たちの感覚に私が抱く違和感は、
「だから、そういう問題じゃないんだってば」と言っているのに
それ自体がどうしても通じていかないような、もどかしさ――。
「だから、そういう問題じゃないんだってば」と言っているのに
それ自体がどうしても通じていかないような、もどかしさ――。
2008.11.04 / Top↑
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