オーストラリア首都特別区で
刑法訴訟制度が崩壊の危機に瀕している。
刑法訴訟制度が崩壊の危機に瀕している。
人手不足、予算不足のため、
検察の上級職員はほとんど準備をする時間がないまま大きな裁判を執り行っているし
その一方で新人は不十分な研修のまま重大事案を扱っているのが現状で
その結果、重大犯罪の被告が相次いで無罪になっている……
検察の上級職員はほとんど準備をする時間がないまま大きな裁判を執り行っているし
その一方で新人は不十分な研修のまま重大事案を扱っているのが現状で
その結果、重大犯罪の被告が相次いで無罪になっている……
早急な対策が採られなければ
来年早々にも刑事裁判は機能を失う──。
来年早々にも刑事裁判は機能を失う──。
その崩壊の様が
現在の日本の医療の崩壊の様と重なって、
現在の日本の医療の崩壊の様と重なって、
医療の次に崩壊するのは司法だと
このニュースに予言されたような気がした……。
このニュースに予言されたような気がした……。
2008.12.03 / Top↑
もう、ずいぶん前から英国メディアが毎日のように報道しているのが
虐待を行政が把握していながら救えなかったBaby P 事件。
虐待を行政が把握していながら救えなかったBaby P 事件。
当時1歳半のBaby Pが亡くなったのは去年8月なのですが、
母親とその恋人、下宿人の3人からの虐待は
Baby P に「サンドバッグにされた赤ちゃん」という別名を与えたほど凄まじく、
亡くなった時には全身のあちこちに骨折があったとのこと。
母親とその恋人、下宿人の3人からの虐待は
Baby P に「サンドバッグにされた赤ちゃん」という別名を与えたほど凄まじく、
亡くなった時には全身のあちこちに骨折があったとのこと。
しかも、その後の調査で、
亡くなる1年以上も前から病院への受診もあり、母親が逮捕されてもいて
医療関係者、地方自治体の児童福祉関係者は虐待の事実を知っていたにもかかわらず
保護手続きをとらずに母親の手元に戻していたなど
関係者の不手際、怠慢が次々に明るみに出ています。
亡くなる1年以上も前から病院への受診もあり、母親が逮捕されてもいて
医療関係者、地方自治体の児童福祉関係者は虐待の事実を知っていたにもかかわらず
保護手続きをとらずに母親の手元に戻していたなど
関係者の不手際、怠慢が次々に明るみに出ています。
最近では、医療・福祉関係者の本人との接触は60回にも及んでいた事実が判明。
救うチャンスがそれだけあったのに、なぜ救えなかったのか、と非難の声が大きくなり、
どうやら、この事件、英国児童福祉史の汚点となりそうな気配です。
救うチャンスがそれだけあったのに、なぜ救えなかったのか、と非難の声が大きくなり、
どうやら、この事件、英国児童福祉史の汚点となりそうな気配です。
昨日、いよいよ最終報告書が発表され、
地方自治体の児童保護業務の機能不全ぶりが指弾されています。
地方自治体の児童保護業務の機能不全ぶりが指弾されています。
ここ数日のうちに
Baby Pを診察しながら数箇所に及ぶ骨折を調べようともせずに帰したとして
医師が業務停止処分を受けたり、
自治体の関係幹部らが辞任したり停職処分を受けたりと
処分が相次いでいるところ。
Baby Pを診察しながら数箇所に及ぶ骨折を調べようともせずに帰したとして
医師が業務停止処分を受けたり、
自治体の関係幹部らが辞任したり停職処分を受けたりと
処分が相次いでいるところ。
またこの事件の衝撃的な事実が解明されるにつれ、
全国で児童保護の申請が急増したり、
自治体が積極的な介入を始めたり、
何かあったら責任を問われると我が身を脅かされた各地の行政関係者が
しきりに動き始めているようです。
全国で児童保護の申請が急増したり、
自治体が積極的な介入を始めたり、
何かあったら責任を問われると我が身を脅かされた各地の行政関係者が
しきりに動き始めているようです。
事件の年表はこちら
Timesのスライドはこちら
【追記:補遺からコピペ】
2009年5月13日
Baby P 事件の調査報告書がケアの質コミッションから出ている。関与した医療・福祉の専門家の誰か1人でも「ここまでやったら義務は果たしたぞ」というラインをちょっと超えていれば、Baby P は今生きていたかも知れぬ、と。(米国のIDEAをちょろっと読んだ時に感じたことがある。結局すべてが「やるべきことはやりましたよ」とアリバイ作りの書類仕事・手続き整備に過ぎないのじゃないか……と)
http://www.timesonline.co.uk/tol/life_and_style/health/child_health/article6276087.ece?&EMC-Bltn=OIZFNA
Baby P 事件の調査報告書がケアの質コミッションから出ている。関与した医療・福祉の専門家の誰か1人でも「ここまでやったら義務は果たしたぞ」というラインをちょっと超えていれば、Baby P は今生きていたかも知れぬ、と。(米国のIDEAをちょろっと読んだ時に感じたことがある。結局すべてが「やるべきことはやりましたよ」とアリバイ作りの書類仕事・手続き整備に過ぎないのじゃないか……と)
http://www.timesonline.co.uk/tol/life_and_style/health/child_health/article6276087.ece?&EMC-Bltn=OIZFNA
5月23日
英国のBaby P事件で、母親と恋人、家主が収監された。恋人はPeter君の死と2歳の女児レイプの罪で12年の懲役。母親と家主については、社会への危険とみなされなくなるまでということで今のところ未定期。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/england/london/8055340.stm
英国のBaby P事件で、母親と恋人、家主が収監された。恋人はPeter君の死と2歳の女児レイプの罪で12年の懲役。母親と家主については、社会への危険とみなされなくなるまでということで今のところ未定期。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/england/london/8055340.stm
8月11日
英国史上最悪の児童虐待 Baby Peter事件で、殺人罪に問われた母親と恋人、同居していた恋人の弟の名前が公表された。:何で今頃わざわざ? と思わないでもないけど、改めてこの長い記事で事件の概要を読むと、この恋人の男性の嗜虐性と狡猾さは普通じゃない。
http://www.timesonline.co.uk/tol/news/uk/crime/article6790819.ece?&EMC-Bltn=OLSD7B
英国史上最悪の児童虐待 Baby Peter事件で、殺人罪に問われた母親と恋人、同居していた恋人の弟の名前が公表された。:何で今頃わざわざ? と思わないでもないけど、改めてこの長い記事で事件の概要を読むと、この恋人の男性の嗜虐性と狡猾さは普通じゃない。
http://www.timesonline.co.uk/tol/news/uk/crime/article6790819.ece?&EMC-Bltn=OLSD7B
2008.12.03 / Top↑
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