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白人と黒人の患者では、受けられる終末期のケアとカウンセリングに差がある、という調査結果。:「死の自己決定権」なんてものは、こういう格差や差別が全くなくなってからにしてもらいたい。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/202998.php
http://www.medicalnewstoday.com/articles/202966.php

高齢者虐待の被害者になるのも黒人が白人よりも2倍の高率。:確か日本の統計では、女性が男性よりもはるかに高いという結果が出ていたような記憶がある。息子から母親へ、夫から妻へ。:虐待されている被介護者なら「死にたい」と望んだり、いうように操作されたっておかしくない。それでも「自己決定による自殺幇助」になるとしたら、閉鎖空間である家庭というものが恐ろしくてならない。ここでも上と同じく、そういう力の不均衡が社会の中かなくならない限り「死の自己決定」なんて絵空事だと思うのだけど。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/202869.php

GlaxoSmithKline社が治験の結果が思わしくないため、ヘルペス・ワクチンの開発をあきらめた。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/203110.php

製薬会社には株主に対する責任や義務を超えて、人権を尊重する責任があることをもっと自覚させ、もっと説明責任を問うべき、と主張する論文。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/202950.php

今年末までに予定されているメディケアの給付30%カットを止めるべく早急に行動しないと高齢者の医療アクセスが保証できない、と米国医師会その他の医療関連団体が米国下院に訴え。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/203002.php

子ども手当など、一律に給付される社会福祉の16%はそんなものを必要としない層に渡っている、とする調査を受け、各省平均25%の支出カットの方針が出ている英国で、社会保障のあり方を巡る議論に。:障害者手当は20%カットだというのだけど。
http://www.nytimes.com/2010/10/01/business/global/01welfare.html?_r=1&th&emc=th

NJ州の大学生Tyler Clementさん(18)、男性との性行為のビデオをルームメイトら2人にインターネットで流され、翌日George Washington橋から身を投げて自殺。:ざっと記事の前半を読んだ感じでは、完全に遊び半分でやったことのよう。
http://www.guardian.co.uk/world/2010/sep/30/tyler-clementi-gay-student-suicide?CMP=EMCGT_011010&
2010.10.01 / Top↑
英国のColchesterで
介護職の女性がサービス利用者のケアをしている間に路上駐車の違反切符を切られたとして、
その女性の母親がカンカンになって地元メディアに登場。

他に停めるところが全然なかったんだし、
ウチの娘はちゃんと介護職の制服を着ていたのに、
警官はそのくらいの“常識”を働かせられんのかい、
それくらい現場の警官に裁量を認めんかい、と訴えている。

取材を受け、
地元警察の担当者は不服を申し立ててくれたら対応する、と。

‘Don’t fine our carers’
The Daily Gazette, September 30, 2010


なんで本人ではなく母親が出てくるんだろう……というところが不思議で、
もしかしたら、自分の娘の個別ケースさえチャラにしてもらえば
この人はそれで引き下がるのかもしれないけど、

でも、地元警察が個別対応で済ませようとしているのは
この女性によって提起された問題を読み誤っている、
これは一般化して対応を検討すべき、もっと大きな問題ではないかと思う。


上記の問題、日本ではどうなっているんだろうと思って、検索してみたら
医療ガバナンス学会の9月23日のブログ(vol. 258)で問題になっていた。

「緑虫との闘い」-「がん対策基本法」施策と矛盾する在宅車両の取り締まりへの提言―
長尾クリニック・院長(尼崎市)
阪神ホームホスピスを考える会・世話人
長尾和宏

長尾医師が語る、24時間対応を義務付けられている在宅療養支援診療所の実情は、

私自身も毎日が、路上駐車取締員との追いかけっこです。緑色の制服を着て2人ひと組みで町中をウロウロしている彼らは通称「緑のおじさん」、な いし誰が名づけたのか「緑虫」と呼ばれています。路上で「緑虫」と口論になったり、取り締まりが気になって患者さんと十分に話せなかったり、運悪くたった 5分で捕まって落ち込んだり、ショックで辞表を出す職員の対応に追われたり・・・。もはや「緑虫」抜きで日常が語れなくなってきました。

当院は複数医師で外来診療と並行して在宅医療を行う、いわゆるミックス型診療所です。
この2年半を振り返ってみて、当院の在宅医療車両の駐車違反摘発件数は恥ずかしながら

2007年 1件、2008年 5件、2009年 7件の、計13件、でした。

職種別では医師4件、訪問看護師7件、訪問リハビリ2件でした。違反事由としては、右側駐車3件 横断歩道付近1件 駐車場出入付近2件 消火栓付近1件、 歩道乗り上げ2件 左側0.75m違反1件 その他3件でした。一番よく使う中古の軽車両は07年1件、08年2件、09年1件とすでに4回捕まり、地元 警察署からリーチを宣告されています。



こういう実態は、
在宅医療・介護を充実させ地域包括支援体制を形作ろうとの国の掛け声に応えて、
情熱を持ち地域医療・介護に携わろうとする専門職のモチベーションを下げる。


警察関係者と相談した結果、見えてきたものは、「警察と厚労省の横の連携が悪いこと」「現場の緑虫には裁量権が一切ないこと」などです。大げさに言えば、「縦割り行政」や「地方分権問題」にも行きつきます。現在、なぜか医師の駐車禁止除外票は、緊急往診に限られていて定期的な訪問診療には適応されません。 緊急往診に限るのは現実的ではありません。さらに訪問看護や介護業者への駐禁除外票発行は、医師とはまた別の複雑怪奇な規則が定められ、またかなりの地域差があるようです。多職種連携を大前提とする在宅医療の現場を考えると、職種間格差を早急に是正する必要があります。「駐禁除外票」発行の基盤となる国の 認識を、在宅医療の現状に呼応した形に再検討する必要があります。

09年4月、栃木県の在宅ホスピス医の署名活動により「在宅医療車両の緊急車両扱い」が法的に認められました。しかし阪神間の私たちが望むのは 道交法優先の緩和措置です。駐禁問題は地域性が大きく関係するので、道路交通法44条、45条、47条の改定は難しいかもしれません。

しかし政治主導での、駐禁除外票の発行基準の職種によらない一元化と地域の実情と業務の公共性を勘案した「在宅関係車両の柔軟な取り扱い」の通達くらいは可 能だと思います。例えば患家周辺の状況を勘案して30分~1時間は道交法優先を免除して頂ければ大変助かります。このように市町村単位で地元警察と地元医師会との話し合いの場を持ち「地域の実情に応じた道交法優先の緩和措置」を是非、施行していただきたいと希望します。




最近、英国の介護者チャリティが介護者の経済状況を調査した報告の中に、
神経難病の夫を介護する女性が、夫が病気になって、介護のために仕事も将来も失い、
あっという間に貧困に陥り、今では食べるのにも困る、電気代を払うためにサラ金を頼る始末だと語り、

「夫を介護していることに対して、まるで政府からペナルティを課せられているみたいな気分」と
言っていた言葉が印象的だったのだけど、

これでは、
「地域で在宅患者をしっかり診ろ、支えろ」と国から言われて
しんどい思いをしながら町に出ていく日本の医療・介護職の人たちにも、
その努力に対して、文字通りのペナルティが課せられていることになる。

高齢者や障害者にとっても、
地域に医療と介護の連携による包括的な支援システムができていることが
何より有り難く大事なことなのに――。
2010.10.01 / Top↑
07年論争時のAP通信記事(「この問題を議論しよう。親のブログを読もう」と書かれているもの)のコピペがどこかのサイトにアップされる……というAshley事件の怪現象ふたたび。今度は薬物中毒リハビリ施設のサイトというから驚く。この現象が起こるサイトは、なんとなく薬臭いところが多い。
http://www.drugrehabilitationspa.com/how-will-the-following-hender-the-normal-development-of-ashley

'''米国で数種類の麻酔薬が不足し、いくつかの州で死刑の延期という事態まで招いている。バルビツール系の薬物。「一時的な不足はたまにあることだけど、ここまで深刻なのは初めて」。で、ORとWAで自殺幇助に使われているフェノバルビタールで代用しようかという話も出ている。:そういえば、米国に限らないけど、たまに、この人、どこで手に入れたの?というような致死薬で自殺する人のニュースがある。その毒物の入手経路が、また問題にならなかったりするのが私には前から不思議でならない。ベルギーでは、本人の明示的な要望なしに死なされている人が結構いるし……。なんだか、かなり不気味なニュース。(この項目は10月1日に大幅に訂正しました)
http://www.nytimes.com/2010/09/30/us/30drug.html?_r=1&th&emc=th

オーストラリアの介護者週間、10月の第3週(たぶん)。
http://www.dircsa.org.au/blog/carers-week-and-more/

著名な経済学者 George Magnusが英国で65歳以上を今後ケアしていく費用は英国GDPの3倍にも達すると試算し、多職種が垣根を越えて労働、介護、年金などの問題に包括的に協働して取り組む必要を説いた。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/202864.php

ADHDは遺伝性の神経発達障害、と。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/202997.php
http://www.guardian.co.uk/society/2010/sep/30/hyperactive-children-genetic-disorder-study?CMP=EMCGT_300910&

ES細胞研究への政府の助成を巡る裁判で、連邦上訴裁判所は判決が出るまでの間、とりあえずObama政権にES細胞研究への資金提供を認めた。良くやった、と拍手を送るNYT社説。原告の成人幹細胞研究者が、ES細胞研究にカネが回ると自分たちの研究助成が細ると考えること自体が愚かしいのだ、と。
http://www.nytimes.com/2010/09/30/opinion/30thu2.html?th&emc=th

人工ミルクの子育ては必要以上の量を与えられる赤ちゃんが食欲を肥大させて、将来の肥満につながっているという説。:でも、それなら、もっと前から肥満が増えていたはずのような気もするし……。文化圏による肥満度の違いとか、所得層による違いとかも。
http://www.guardian.co.uk/lifeandstyle/2010/sep/30/bottle-feeding-babies-adult-obesity?CMP=EMCGT_300910&

テキサスのHart Ford基地で、イラクとアフガニスタンで従軍した兵士が1週間で4人も自殺。これで同基地の今年の兵士の自殺は14人になり、これまでの最多記録(08年)に並んだ。
http://www.nytimes.com/2010/09/30/us/30hood.html?th&emc=th
2010.10.01 / Top↑