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今日から始まる米最高裁の裁判の焦点はワクチンの安全性。Hannah Bruesewitzさんの神経障害は幼児期のワクチンによるものだとして両親が訴えているもの。1986年にできたNational Childhood Vaccine Injury Actにより、公的に認められているワクチンの副作用が起きた場合に保障を受けられる代わりに、製薬会社を相手取って訴訟を起こしにくい制約が敷かれた。この訴訟自体は自閉症とは関係がないが、現在、自閉症とワクチンとの因果関係は否定されているため、同法の補償の対象となっておらず、多くの訴訟が起こされており、影響は必至。
http://www.nytimes.com/2010/10/12/health/12vaccine.html?_r=1&th&emc=th

俳優のMichael Caineが告白した55年も前の、しかも実際に行われたかどうかも分からない父親の安楽死が、なぜ、緩和ケアがこれだけ普及した今の時代の安楽死容認論のブースとに使われるのか、とWesley Smith。10日の補遺で拾った記事の続報。
http://www.firstthings.com/blogs/secondhandsmoke/2010/10/11/michael-caine-euthanasia-memory-actually-tells-hard-truths-against-prescribed-death/

豪の入所施設で知的障害のある女性3人を介護職員がレイプ。
http://www.abc.net.au/news/stories/2010/10/11/3034482.htm?site=melbourne

昨日、上のニュースにイヤ~な気分になっていたところ、今日はプロの介護者が外出に付き添った障害男性を帰りに道端に“捨てて”いった、と男性の父親が保健福祉当局に調査を要求。
http://www.abc.net.au/news/stories/2010/10/12/3036116.htm?section=justin

07年に児童保護サービスが児童虐待の疑いで調査した件数は300万件。しかし、同サービスが調査に入ること自体は、事態の改善に役立っていないことが明らかに。
http://www.nytimes.com/2010/10/12/science/12child.html?th&emc=th

2人の経済学者による米英その他ヨーロッパの11カ国での調査で、早く退職するとそれだけ早く記憶も鈍くなる、と。その結果が論議を呼んでいる。
http://www.nytimes.com/2010/10/12/science/12retire.html?th&emc=th

インターネットを介して繁盛している消費者直結(DTC)の遺伝子診断に、監督責任者や規制の問題。:これは私がインターネットで英語ニュースをチェックし始めた06年辺りから既に言われていたことなのだけど、今だに同じことが言われている。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/204141.php

オーストラリアのメンタル・ヘルス・ウィーク2010。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/204175.php

ブーマーズの高齢化は国家予算を崩壊させる、とWSJのレポート。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/204123.php

WA州Olymia郡の保健福祉局、予算のバランスとるため高齢者サービスを4千万ドルカット。
http://www.kxly.com/news/25360379/detail.html

中年女性が国家の介護要因として扱われ、収入も仕事の展望も健康も失って苦しんでいる。(英)
http://www.dailymail.co.uk/news/article-1319423/Plight-middle-aged-women-act-carers.html?ito=feeds-newsxml

比率から言うと、米国の黒人よりもイングランドとウェールズの黒人の方がより多く収監されている。英国は果たして公正な国なのか?
http://www.guardian.co.uk/society/2010/oct/11/black-prison-population-increase-england?CMP=EMCGT_121010&

地球温暖化で、資源を求め、アフリカを舞台に新たな冷戦の危険性。
http://www.guardian.co.uk/environment/2010/oct/11/nato-conflict-arctic-resources?CMP=EMCGT_121010&

男女平等度、日本は94位。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101012-00000059-jij-int
2010.10.12 / Top↑
哲学者のEva Kittay氏が来日するそうだ。
11月10日に京都で、12,13日に東京で講演が予定されているとのこと。

詳細はこちら

著書は以下。私はつい最近知って読まなければと思いつつ、まだ読めていません。

愛の労働あるいは依存とケアの正義論
エヴァ・フェダー・キティ著 岡野八大、牟田和恵訳 白澤社 2010


当ブログでは、Kittay氏については、
08年にStony Brook 大学(Kittay所属先)で開催されたカンファ
「認知障害:独特哲学へのチャレンジ」を企画し、
敢えてピーター・シンガーを招いた人として知りました。

以下のエントリーで触れています。

認知障害カンファレンス巡り論評シリーズがスタート:初回はSinger批判(2008/12/17)

なお、Kittay氏自身、知的障害のある娘さんがあります。

このカンファでのSingerの発言に対する、
アルベルタ大のWilson氏によるWhat Sorts of Peopleでの批判を
上記エントリーで紹介していますが、
そのWilson氏のエントリーに
Kittay氏がコメントを寄せています。

その中で
「Singerに限らず、
現実の経験的な問題から離れた哲学の世界に隔絶して
知識と理論だけで障害者の問題を考えている人たちは
現実の障害に関して呆れるほど無知である」と指摘し、

無知だからこそ、こういう場に来て学んでほしかったのだと
わざわざ招いた意図を説明しています。

あくまでも抽象的な議論で「重症障害児・者」や安楽死を云々する学者さんたちの
実際の障害についての無知・認識不足については私も同じことを何度も書いていますが、
特に先日の安楽死シンポの後でも、また全く同じ印象を受け、
先日こちらのエントリーを書きました。

もう1つ、特筆すべきこととして、Kittay氏は
シアトルこども病院Truman Katz生命倫理センターが組織した
成長抑制ワーキング・グループのメンバーでした。
2010.10.12 / Top↑