2009年のFEN事件で逮捕された4人の内の1人、Lawrence Egbert医師に2007年のArizonaでの自殺幇助事件で無罪。
http://www.foxnews.com/us/2011/04/21/ariz-jury-acquits-doctor-assisted-suicide-case/
BMJ誌上で、自殺幇助合法化が障害者に影響するかどうかを巡って論争。:BMJ自体が、最初から合法化支持だったと思ったけど。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/223107.php
NYTで、クルーグマン先生が政治家が医療を一般の商取引と同じように、「まるで車を買うのと同じことのように」語ることについて「患者は消費者ではない」というタイトルのOp-Ed を書いている。:そういえばビッグ・ファーマの研究者との癒着や情報操作に、「スニーカーを売るのとはわけが違うんだぞ」と怒った議員さんもいたっけな。
Patients Are Not Consumers: Politicians talk about the act of receiving health care as if it were no different from a commercial transaction, like buying a car.
ミトコンドリア病の遺伝を子どもに引き継ぐことを避けるために、遺伝子操作によって遺伝上の親が3人いる子どもを作る研究が行われている。いまだ安全性が確認されていないので、臨床応用するにはさらなる研究が必要と報告されたことを受けて、医療チャリティが英国政府に規制を求めている。:この話題、前にも拾った記憶があるので、ブログ内検索をかけてみたのだけど見つからなかった。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/223121.php
自閉症とてんかんの間に遺伝子繋がり?
http://www.medicalnewstoday.com/articles/223084.php
子供の頃に虐待を経験すると青年期にうつ病になりやすい。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/223062.php
不適切な向精神薬の処方は、低所得の高齢者に多い。確認し忘れたけど、たぶん米国。:そういえば昨日、近所の薬局で「最近メンタル・クリニックが増えている。まぁ流行ですから」と薬剤師のおにいさんが言っていた。「流行」ですからって。今からはワクチンも「流行」するんだろうという予感がする。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/223027.php
http://www.foxnews.com/us/2011/04/21/ariz-jury-acquits-doctor-assisted-suicide-case/
BMJ誌上で、自殺幇助合法化が障害者に影響するかどうかを巡って論争。:BMJ自体が、最初から合法化支持だったと思ったけど。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/223107.php
NYTで、クルーグマン先生が政治家が医療を一般の商取引と同じように、「まるで車を買うのと同じことのように」語ることについて「患者は消費者ではない」というタイトルのOp-Ed を書いている。:そういえばビッグ・ファーマの研究者との癒着や情報操作に、「スニーカーを売るのとはわけが違うんだぞ」と怒った議員さんもいたっけな。
Patients Are Not Consumers: Politicians talk about the act of receiving health care as if it were no different from a commercial transaction, like buying a car.
ミトコンドリア病の遺伝を子どもに引き継ぐことを避けるために、遺伝子操作によって遺伝上の親が3人いる子どもを作る研究が行われている。いまだ安全性が確認されていないので、臨床応用するにはさらなる研究が必要と報告されたことを受けて、医療チャリティが英国政府に規制を求めている。:この話題、前にも拾った記憶があるので、ブログ内検索をかけてみたのだけど見つからなかった。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/223121.php
自閉症とてんかんの間に遺伝子繋がり?
http://www.medicalnewstoday.com/articles/223084.php
子供の頃に虐待を経験すると青年期にうつ病になりやすい。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/223062.php
不適切な向精神薬の処方は、低所得の高齢者に多い。確認し忘れたけど、たぶん米国。:そういえば昨日、近所の薬局で「最近メンタル・クリニックが増えている。まぁ流行ですから」と薬剤師のおにいさんが言っていた。「流行」ですからって。今からはワクチンも「流行」するんだろうという予感がする。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/223027.php
2011.04.22 / Top↑
昨日、暇つぶしのDVDを借りに行った際に、
「レポ・メン」というタイトルに、「おや?」と目を引かれたのは、
1985年ごろに米国で同じタイトルの映画を見たことがあったから。
たしか、車のローンを払えなくなった人から、その車をとりかえしに行く
あれこれとヤバそうな仕事を請け負っているのが reposition men 通称 repo men。
その一人の車のダッシュボードにプラスチックのキリスト像があったこと以外
何も覚えていないのだけど(なにせ字幕がないから、あまり分からなかった)
準新作の棚にタイトルを見た時にリメイクされたのかと思って、つい手に取ってみたら、
なんと臓器移植がらみの話だった。
ちょうど、週刊文春の記事について知った直後でもあって、
今これを見るのは気が重いなぁ……という思いと、
この偶然もまた何か必然みたいだなぁ……という思いとの間で
8秒間ほど葛藤した後、借りて帰った。
正式な日本語タイトルは「レポゼッション・メン」。
私は全然知らなかったけど、去年の作品。
主役のジュード・ロウのインタビューがこちらに。
このインタビューに関する記事から物語の概要を抜き出すと、
まあ、80年代に車だった「回収人」の対象物が、近未来では人工臓器に変わっただけで、
やっぱりこれは「リメイク」と言えるのかもしれない。
あ、もしも見てみようという方がおられましたら、
ちょっとスプラッター調なので、体調を勘案の上、食事時は避けられますよう。
【関連エントリー】
関節も血管も心臓もくたびれたら取り替えてアクティブに100歳まで(2009/10/21)
「レポ・メン」というタイトルに、「おや?」と目を引かれたのは、
1985年ごろに米国で同じタイトルの映画を見たことがあったから。
たしか、車のローンを払えなくなった人から、その車をとりかえしに行く
あれこれとヤバそうな仕事を請け負っているのが reposition men 通称 repo men。
その一人の車のダッシュボードにプラスチックのキリスト像があったこと以外
何も覚えていないのだけど(なにせ字幕がないから、あまり分からなかった)
準新作の棚にタイトルを見た時にリメイクされたのかと思って、つい手に取ってみたら、
なんと臓器移植がらみの話だった。
ちょうど、週刊文春の記事について知った直後でもあって、
今これを見るのは気が重いなぁ……という思いと、
この偶然もまた何か必然みたいだなぁ……という思いとの間で
8秒間ほど葛藤した後、借りて帰った。
正式な日本語タイトルは「レポゼッション・メン」。
私は全然知らなかったけど、去年の作品。
主役のジュード・ロウのインタビューがこちらに。
このインタビューに関する記事から物語の概要を抜き出すと、
本作の舞台は20年後という近い未来。政府の財政は破綻し世は荒廃。
科学の発達により、人工臓器が普及し、人々は長寿を享受する一方で、
それを手に入れる ために高額ローンを組んでいる。
返済が不可能になった時点で
“レポゼッション・メン”と呼ばれる者たちが彼らの元を訪れ、
強制的に臓器を“回収”するのだが、
ジュードはそんな回収屋、レポゼッション・メンの中でも腕利きのひとり。
だが、ある事件で自らも人工臓器を埋め込まれることになって以降、仕事ぶり異変が…。
やがて彼も自らの臓器の負債が払えなくなり、仲間たちから追われる立場に…。
まあ、80年代に車だった「回収人」の対象物が、近未来では人工臓器に変わっただけで、
やっぱりこれは「リメイク」と言えるのかもしれない。
あ、もしも見てみようという方がおられましたら、
ちょっとスプラッター調なので、体調を勘案の上、食事時は避けられますよう。
【関連エントリー】
関節も血管も心臓もくたびれたら取り替えてアクティブに100歳まで(2009/10/21)
2011.04.22 / Top↑
昨日の補遺で拾った週刊文春が1日遅れで田舎にも届いたので、読んでみた。
まず、記事は、今回の移植ネットの対応が最初から異例だったことを指摘する。
12日、最初の会見でドナー遺族のコメントが読み上げられた。
「息子は、将来は世の中の役に立つ大きな仕事をしたいと周囲に言っていましたが、
脳は回復せず、願いはかなえられませんでした。
臓器提供があれば命をつなぐことができる人たちのために
彼の身体を役に立てることができれば今、
彼の願いに沿うことだと考えました」
翌13日から始まった移植の成功を受け15日にも移植ネットは
「すべての移植手術が成功してうれしい」との遺族のコメントを発表。
(これは記事にはありませんが、提供臓器が運ばれたクーラーボックスに
家族から成功を祈る言葉と共に折りヅルが添えられていたことは、
何度も映像と共にニュースで報じられていました)
また、虐待のチェックについても、12日の会見で移植ネットが
非常に無責任な発言をしていたことを記事は指摘している。
この点について、このニュースを12日の補遺に拾った際、
私は以下のように書いた。
自殺では? との疑惑は「ある移植関係者」の証言によるもの。
少年は「新潟県内に住む男子中学生。
この中学生は六日午後五時ごろ、居住する町でJRのホームから列車に飛び込んだ、という」
昨日の補遺で2チャンネルから拾って来た三條新聞の記事が報じているのが
この事件である可能性が非常に高いのではないかと思われます。
救急搬送されたのが6日。
「搬送先は臓器提供の経験を持つ病院」で
6日の時点で両親には問診票により提供意思を確認。
回復は難しいと両親が告げられたのは2日後の8日。
その日の内に移植コーディネーターが来て説明した。
9日にも移植ネットのスタッフがきて、2度に渡って説明。
両親が決めたのは11日。
事故から、わずか5日後のことだ。
自殺だった可能性を暴露した移植関係者は
「新潟県警は、中学生が自殺だったのでは、と疑いながら
遺体を詳しく調べることができなかったようです。
教育委員会に至っては、自殺がいじめによるものかどうかの調査にすら及び腰で、
記者の取材にも“ドナーが特定されてしまうから、学校名も言えない”と、
腫れ物に触るような扱いだったそうです」
「今回の強引な運びには、なかなか小児移植が進まないことへの焦りが感じられます。
しかし、自殺の疑いが濃厚なケースにもかかわらず、移植ありきで突き進んでしまったことは
これからの小児移植に大きな禍根を残すのではないでしょうか」
なお、厚労省の研究班が作った脳死判定マニュアルでは
「死因に不審な点が見つかれば、提供病院側は学校や警察のみならず
児童相談所や保健所などと連携して調査にあたる。
虐待の痕跡などがあれば、ただちに脳死判定を中止し、
臓器摘出はしないと定めている」とのこと。
なお、臓器移植法を問いなおす市民ネットワークは4月20日付で
「15歳未満の法的脳死判定・臓器移植」に関する声明を出し、以下のように求めている。
まず、「ある移植関係者」の勇気に敬意を表したいと思う。
まだ事実が確認されたわけではないのだから、
このケースがそうだというつもりは毛頭なく、
あくまでも一般論だけれど、
我が子の自殺という、辛く受け入れがたい事実に直面した親が、
まず最初に、その事実を否認したい心理に陥るだろうことは十分に想像できる。
親による虐待があったケースでは、臓器提供への同意を求めることが、そのまま
虐待が我が子を自殺に追いやった事実の隠ぺい手段を親に提供することになってしまう可能性もある。
学校が時にイジメの事実を隠ぺいしようとすることも
既にいくつもの事件で感じられてきたことだ。
私たちの社会には、多くの子どもたちが虐待や、
一見すると虐待に見えない隠微なコントロールの犠牲になっている痛ましい現実がある。
そういう子どもたちが、周りの大人たちから救いの手を差し伸べられることがないままに、
ついに追い詰められて自殺を図り、脳死状態に陥った時にまで、
早く1例でも多くの移植をやりたいとか、
家庭内や学校内の事情を詮索されることを避けたいなどの、大人たちの利害によって、
その子の苦しみが、まるでなかったことにされてしまうばかりか、
美談にまで仕立て上げられてしまうとしたら、それは、あまりにもむごい。
そんなことは、あってはならない、と思う。
もしも、このケースで、臓器移植が優先されたことによって、
一人の少年の死に自殺の疑いがあっても、その確認もされず、
仮に自殺だった場合の原因が探られる必要にも目がつぶられてしまったのだとしたら、
そして万が一にも、敢えてその事実を隠ぺいしようとの自覚的な意図によって
「電車への飛び込み」が「交通事故」に化けた……などということがあったのだとすれば、
この第一例は、小児脳死臓器移植における「和田心臓移植」とされるべきなのでは?
【関連エントリー】
米国小児科学会が「子どもの突然の死にも親が臓器提供を忘れぬよう働きかけを」(2010/3/31)
まず、記事は、今回の移植ネットの対応が最初から異例だったことを指摘する。
12日、最初の会見でドナー遺族のコメントが読み上げられた。
「息子は、将来は世の中の役に立つ大きな仕事をしたいと周囲に言っていましたが、
脳は回復せず、願いはかなえられませんでした。
臓器提供があれば命をつなぐことができる人たちのために
彼の身体を役に立てることができれば今、
彼の願いに沿うことだと考えました」
翌13日から始まった移植の成功を受け15日にも移植ネットは
「すべての移植手術が成功してうれしい」との遺族のコメントを発表。
(これは記事にはありませんが、提供臓器が運ばれたクーラーボックスに
家族から成功を祈る言葉と共に折りヅルが添えられていたことは、
何度も映像と共にニュースで報じられていました)
また、虐待のチェックについても、12日の会見で移植ネットが
非常に無責任な発言をしていたことを記事は指摘している。
この点について、このニュースを12日の補遺に拾った際、
私は以下のように書いた。
「各提供病院が(虐待の有無を調べるなど15歳未満からの臓器提供のための)体制を
整える必要があるが、すぐにできることではない」とは、
「だから、整わなくても見切り発進してよい」という意味?
その「よい」とは「倫理的に問題がない」という意味?
「すぐにできることではない」というのは
「やらないでもよい」とすることの正当化になりうるのか?
自殺では? との疑惑は「ある移植関係者」の証言によるもの。
少年は「新潟県内に住む男子中学生。
この中学生は六日午後五時ごろ、居住する町でJRのホームから列車に飛び込んだ、という」
昨日の補遺で2チャンネルから拾って来た三條新聞の記事が報じているのが
この事件である可能性が非常に高いのではないかと思われます。
救急搬送されたのが6日。
「搬送先は臓器提供の経験を持つ病院」で
6日の時点で両親には問診票により提供意思を確認。
回復は難しいと両親が告げられたのは2日後の8日。
その日の内に移植コーディネーターが来て説明した。
9日にも移植ネットのスタッフがきて、2度に渡って説明。
両親が決めたのは11日。
事故から、わずか5日後のことだ。
自殺だった可能性を暴露した移植関係者は
「新潟県警は、中学生が自殺だったのでは、と疑いながら
遺体を詳しく調べることができなかったようです。
教育委員会に至っては、自殺がいじめによるものかどうかの調査にすら及び腰で、
記者の取材にも“ドナーが特定されてしまうから、学校名も言えない”と、
腫れ物に触るような扱いだったそうです」
「今回の強引な運びには、なかなか小児移植が進まないことへの焦りが感じられます。
しかし、自殺の疑いが濃厚なケースにもかかわらず、移植ありきで突き進んでしまったことは
これからの小児移植に大きな禍根を残すのではないでしょうか」
なお、厚労省の研究班が作った脳死判定マニュアルでは
「死因に不審な点が見つかれば、提供病院側は学校や警察のみならず
児童相談所や保健所などと連携して調査にあたる。
虐待の痕跡などがあれば、ただちに脳死判定を中止し、
臓器摘出はしないと定めている」とのこと。
なお、臓器移植法を問いなおす市民ネットワークは4月20日付で
「15歳未満の法的脳死判定・臓器移植」に関する声明を出し、以下のように求めている。
「交通外傷」と呼ばれる事故から家族が提供を決断するまでの経緯と行われた救命医療の内容について、提供病院は記者会見を行って詳しい経過を発表するべきです。
さらにこの度の臓器提供では、本人の拒否の意思の確認や虐待を受けていなかったことの確認の手続きや方法が明らかにされなければなりません。
提供者とその家族のプライバシーを守るという理由で、最低限公表するべき情報も一切開示しないなら、「移植医療の透明性」は到底確保されません。
まず、「ある移植関係者」の勇気に敬意を表したいと思う。
まだ事実が確認されたわけではないのだから、
このケースがそうだというつもりは毛頭なく、
あくまでも一般論だけれど、
我が子の自殺という、辛く受け入れがたい事実に直面した親が、
まず最初に、その事実を否認したい心理に陥るだろうことは十分に想像できる。
親による虐待があったケースでは、臓器提供への同意を求めることが、そのまま
虐待が我が子を自殺に追いやった事実の隠ぺい手段を親に提供することになってしまう可能性もある。
学校が時にイジメの事実を隠ぺいしようとすることも
既にいくつもの事件で感じられてきたことだ。
私たちの社会には、多くの子どもたちが虐待や、
一見すると虐待に見えない隠微なコントロールの犠牲になっている痛ましい現実がある。
そういう子どもたちが、周りの大人たちから救いの手を差し伸べられることがないままに、
ついに追い詰められて自殺を図り、脳死状態に陥った時にまで、
早く1例でも多くの移植をやりたいとか、
家庭内や学校内の事情を詮索されることを避けたいなどの、大人たちの利害によって、
その子の苦しみが、まるでなかったことにされてしまうばかりか、
美談にまで仕立て上げられてしまうとしたら、それは、あまりにもむごい。
そんなことは、あってはならない、と思う。
もしも、このケースで、臓器移植が優先されたことによって、
一人の少年の死に自殺の疑いがあっても、その確認もされず、
仮に自殺だった場合の原因が探られる必要にも目がつぶられてしまったのだとしたら、
そして万が一にも、敢えてその事実を隠ぺいしようとの自覚的な意図によって
「電車への飛び込み」が「交通事故」に化けた……などということがあったのだとすれば、
この第一例は、小児脳死臓器移植における「和田心臓移植」とされるべきなのでは?
【関連エントリー】
米国小児科学会が「子どもの突然の死にも親が臓器提供を忘れぬよう働きかけを」(2010/3/31)
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