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これまで2歳児以上が対象だったバクテリア性髄膜炎ワクチンを、米国FDAが生後9カ月以上にも認可。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/223244.php

インド、5価ワクチン Pentavalentを導入。:先頃のゲイツ夫妻の訪印は、これが主要な目的だったわけだから。エイズ撲滅運動から資金を引き揚げたのは、こっちに回すためだったのか?
http://timesofindia.indiatimes.com/india/Five-in-one-vaccine-to-be-introduced-soon/articleshow/8085931.cms

Bill Gates、カナダ国立鉄道の筆頭株主なんだそうな。保有率は約1割。Buffettとブリッジでもやってる時にアドヴァイスされたんじゃない?って誰かが。
http://www.theglobeandmail.com/report-on-business/bill-gates-largest-shareholder-in-canadian-national/article1997052/

4月17日の補遺で拾ったBBCの自殺幇助ドキュメンタリー番組に関する続報。Pratchettがプレゼンターを務めるシリーズではALS患者のDignitas氏を放送することになっているが、それに続くシリーズでは84歳のガン患者がケントのホスピスで死ぬ場面を流すらしい。
http://www.telegraph.co.uk/health/healthnews/8472195/BBC-to-show-mans-death-on-television.html
http://www.dailymail.co.uk/news/article-1380555/Is-just-ratings-Now-BBC-moment-cancer-victim-dies.html?ito=feeds-newsxml

ななせたろうさんのブログ。東日本大震災の被災地で、倫理指針に違反したメンタル・ヘルスの聞き取り調査などが行われているらしい。日本精神神経学会から緊急声明文が出ている。
http://blogs.yahoo.co.jp/taronanase/60450271.html

生徒とFacebookしてはいけませんよ、と英国の先生たちに警告。
http://www.guardian.co.uk/education/2011/apr/24/pupils-facebook-friends-net-privacy-teachers?CMP=EMCGT_250411&

スマートフォンはWiFiを使うため、ID盗難のリスクが大きいらしい。
http://www.guardian.co.uk/technology/2011/apr/25/wifi-security-flaw-smartphones-risk?CMP=EMCGT_260411&
2011.04.26 / Top↑
Current Oncology誌の最新号に
安楽死合法化ではセーフガードもコントロールも効いていない、と
指摘する論文が掲載されています。

全文が以下から読めます。

Legalizing euthanasia or assisted suicide: the illusion of safeguards and controls
J. Pereira MBChB MSc,
Current Oncology, Volume 18, Number 2


アブストラクトは

Euthanasia or assisted suicide―and sometimes both―have been legalized in a small number of countries and states. In all jurisdictions, laws and safeguards were put in place to prevent abuse and misuse of these practices. Prevention measures have included, among others, explicit consent by the person requesting euthanasia, mandatory reporting of all cases, administration only by physicians (with the exception of Switzerland), and consultation by a second physician.

The present paper provides evidence that these laws and safeguards are regularly ignored and transgressed in all the jurisdictions and that transgressions are not prosecuted. For example, about 900 people annually are administered lethal substances without having given explicit consent, and in one jurisdiction, almost 50% of cases of euthanasia are not reported. Increased tolerance of transgressions in societies with such laws represents a social “slippery slope,” as do changes to the laws and criteria that followed legalization.

Although the initial intent was to limit euthanasia and assisted suicide to a last resort option for a very small number of terminally ill people, some jurisdictions now extend the practice to newborns, children, and people with dementia. A terminal illness is no longer a prerequisite. In the Netherlands, euthanasia for anyone over the age of 70 who is “tired of living” is now being considered.

Legalizing euthanasia and assisted suicide therefore places many people at risk, affects the values of society over time, and does not provide controls and safeguards.

現在ごくわずかな国や州で合法化されている安楽死または自殺幇助(時としてその両方)には、
法的規制がかけられており、特に本人の明示的な意思表示や、全件報告、
スイス以外は実行者を医師に限定、2人目の医師への相談など、
濫用の防止策が設けられている。

この論文では、その、いずれの国や州においても、
それらの法律やセーフガードへの違反が起きていること、
また、それらの違反が罰せられていないことのエビデンスを提示する。

例えば明示的な意思表示なしに致死薬を処方されている人が年間900人もいるし、
ある地域では、安楽死の半数は報告されないままになっている。

こうした法律のある国や州において、違反がこのように容認されていくことは
合法化によって法律や規制が変わるだけでなく、社会的な「すべり坂」が起こっている証である。

当初は、ターミナルな患者というごく一部の人を対象にした
最後の手段に限定されていたはずなのに、中には
新生児や小児、認知症患者へと対象を拡大しているところもある。
ターミナルな病気はもはや要件ではなくなり、オランダでは
70歳以上で生きるのが嫌になった人の安楽死まで検討されている。

したがって安楽死や自殺幇助の合法化は多くの人を危険にさらし、
長期的には社会の価値意識に影響する。また、合法化によって
コントロールやセーフガードが提供されることはない。



この中のオランダに関する話題については当ブログもこちらで拾っています。↓

オランダで「70以上の高齢者には自殺幇助を」と学者・政治家ら(2010/2/10)


その他、オランダでセーフガードが機能していないことについては、↓
オランダで安楽死が増加し保健相が調査。緩和ケアの崩壊も(2010/6/21)
幇助自殺者が毎年1割ずつ増えるオランダで「安楽死クリニック」求める声(2010/8/12)

ベルギーに関しては ↓
ベルギーでは2002年の合法化以来2700人が幇助自殺(2009/4/4)
幇助自殺が急増し全死者数の2%にも(ベルギー)(2009/9/11)
23年間“植物状態”とされた男性が「叫んでいたのに」(2009/11/24)
ベルギーにおける安楽死、自殺幇助の実態調査(2010/5/19)
英国の医療教育機関が自殺幇助合法化反対を確認(2010/7/7):ベルギーの実態調査情報あり

米国OR州については ↓
OR州の「尊厳死」:97%にC&Cが関与、たった20人の医師がせっせと処方(2010/3/11)
オレゴン州の尊厳死法、セーフガードは機能せず(2010/8/17)

米国WA州については ↓
WA州の尊厳死法、殺人の可能性あっても「問わず語らず」で(2010/9/16)
WA州尊厳死法の「すべり坂」、エビデンスがまた1つ(2010/11/2)

総じて、この州の話題は去年相次いで出てきたので、こちらに全体をまとめました ↓
2010年のまとめ:安楽死・自殺幇助関連のデータ・資料(2010/12/27)
2011.04.26 / Top↑