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カトリックの枢機卿がマサチューセッツ州での自殺幇助合法化の住民投票に向けた署名活動を批判。
http://www.boston.com/news/local/massachusetts/articles/2011/09/19/cardinal_urges_opposition_to_assisted_suicide_ballot_petition/

無益な治療論ブログのThaddeus Mason Pope氏がCDCの事前医療計画オンライン講座を受講し、終了したらしいのだけれど、その講義の中で「事前指示書は患者の利益のためというより医療職の法的保護を目的としたもの」との説明があったらしい。
http://medicalfutility.blogspot.com/2011/09/cdc-course-on-advance-care-planning.html

さらに、上記ポストを書いた直後にPopeは、英国でもOnora O’Neill上院議員がどこかの講座で「インフォームド・コンセントは患者の自己決定権を尊重するためではなく、医療職をライアビリティから守るためのものである」と語っているのを聞いたそうな。:この説というかホンネは、私も22年前に娘の主治医との議論の中で聞いたことがある。Popeは「確かに、患者の自己決定が本当の目的だったら、患者が説明を理解することの重要性がもっと強調されてしかりだわな」と。
http://medicalfutility.blogspot.com/2011/09/informed-consent-is-for-doctors-not.html

中国とインドが製薬業界での成長・進出目覚ましく、今後は抗がん剤や糖尿病の治療薬など、これまでは米国など金持ち国の独壇場だったバイオ・テク医療の分野をも脅かし始めている。
http://www.nytimes.com/2011/09/19/health/policy/19drug.html?_r=1&nl=todaysheadlines&emc=tha22

スーパー・リッチはせめて一般の米国人と同じ税率で納税を、とObama大統領。:米国の富裕層は一般人よりも税率が低かったなんて……知らなかった……。
http://planetsave.com/2011/09/18/obama-the-richest-of-the-rich-need-to-pay-more-tax-equal-to-normal-folks/

三重県警:トイレの訴え拒み、聴取の女性がパト内で失禁:難聴の女性だったという。「配慮に欠けていた」という問題ではないと思う。「失禁後も聴取を続けた」明らかに虐待。
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110917k0000e040063000c.html

グァテマラで大きな地震たてつづけに4回。
http://www.guardian.co.uk/world/2011/sep/20/guatemala-earthquakes-leave-three-dead?CMP=EMCGT_200911&
2011.09.20 / Top↑
子育てをテーマにしたSNSと思われる babycenter. というサイトで
20日午前9時半現在、「2時間前」に立ち上げられたスレッドが成長抑制療法を扱っている。

タイトルは 「成長抑制療法についてどう思いますか?」

立ち上げた人は障害のある子どもの親。
現段階で入っているレスポンスは1つで、障害のある子どもの親からのもの。

やり取りは大まかには、以下のような感じ。

「息子のサイモンを永遠に(forever)私たちの手元に置いておけるよう、選択肢の一つとして成長抑制療法を調べ始め、時期が来たら相談してみようと思う医師の名前も2つほどゲットしました。息子は現在はまだ扱いやすい(manageable)サイズなので、すぐ急いでやりたいわけではないけど、親としては私は年を食っている方なので将来が不安なのです」

「成長抑制は将来的にもウチには関係がないけど、成長抑制に思うところはあって、サイモン君には最適、ぜんぜんOKだと思います。前にもここで話題になったことがあった記憶があるんだけど、介護者であるあなただけでなく結局はサイモン君にも利益になると思う。成長に伴って、移動させるのもお風呂に入れるのなんかも難しくなっていくし、扱いやすいサイズだと親は助かりますね。サイモン君も家族とずっと一緒にいられて家でケアしてもらえて、施設に入れられなくてもすむ。身近にやってくれる医師がいるかどうかが気になるところですね。どうもヨーロッパの方が成長抑制は許容されているとかどこかで読んだけど、まぁ、医療に関しては米国よりヨーロッパが進んでいるから」

What are your thoughts on growth-attenuation therapy?
Babycenter.com, September 19


2人それぞれの子どもの写真があって、
質問者の息子サイモン君は、写真では自転車で遊んでいるように、
少なくとも自転車につかまって立っているように見えます。

この人のこれまでの投稿履歴や写真を見る限り、
自力で立って、わずかなら歩ける子どもさんのようでもあり、

「寝たきりの重症児だけが対象なのだから」を論拠に
成長抑制療法の正当化論を展開しているシアトルこども病院の成長抑制WGのメンバーに
ぜひとも、このやりとりについての意見を聞いてみたいものです。


去年の成長抑制WGの論文については、以下の4本のエントリーに ↓
http://blogs.yahoo.co.jp/spitzibara/62625973.html
http://blogs.yahoo.co.jp/spitzibara/62626031.html
http://blogs.yahoo.co.jp/spitzibara/62636670.html
http://blogs.yahoo.co.jp/spitzibara/62650044.html


【午後追記】
その後、レスが増えていますが、いずれも
「施設やグループホームに入れるよりも、親が家庭でケアするのが何よりだから
やれるならやったらいい、または、自分もいずれ考えたい」などの路線。
2011.09.20 / Top↑
何かとお騒がせのタレント牧師 Pat Robertson氏が、「誰かと一緒にいたいと願う気持ちから他の女性を求める気持ちも分かるし、アルツハイマー病になった妻を夫が捨てるのも仕方がない、生きている死人なんだから」といった趣旨の発言で物議を醸している。
http://www.slate.com/id/2303989/

オランダの医師連盟 KNMG からポジション・ペーパー、The role of the physician inthe voluntary termination of life(2911) 「自発的な生命のターミネーションにおける医師の役割」。2011年6月から施行。
http://knmg.artsennet.nl/Diensten/knmgpublicaties/KNMGpublicatie/Position-paper-The-role-of-the-physician-in-the-voluntary-termination-of-life-2011.htm

14日のエントリーでとりあげたHPVワクチンを巡るお粗末な論争関連で、テキサス州のRick Perryのメルク社との関係はともかく、2007年に知事命令を出してHPVワクチンの義務化を試みたことは、子ども達のいのちを守ろうとする適切な判断だったのだ、とNYTの社説。:………。
http://www.nytimes.com/2011/09/18/opinion/sunday/governor-perrys-vaccine-tribulations.html?_r=1&nl=todaysheadlines&emc=tha211

例えばイーライ・リリー社が Zyprexa の違法マーケッティングで有罪を認め、刑法違反の罰則金と4つの民事訴訟の和解金とで総額140億ドルを払ったケースや、Alpharma が鎮痛剤 Kadian の処方で医師にキックバックを払っていた疑いで4250万ドルを支払ったケースなど、ビッグ・ファーマが罰則を支払っている場合にも、関与した医師は無罪放免されていることの不思議を、例によってProPublicaが。
http://www.propublica.org/article/doctors-avoid-penalties-in-suits-against-medical-firms

アルメニア、アゼルバイジャン、アルバニアで男女の人口比のバランスが崩れ、妊婦に性別を告げることを禁じようとの動き。
http://www.bioedge.org/index.php/bioethics/bioethics_article/9739

米ミシシッピ州では11月に the Personhoon Amendment (人格修正条項)の住民投票が予定されており、胎児に人格を認めるかどうか、つまり中絶禁止に向かう動き。
http://www.bioedge.org/index.php/bioethics/bioethics_article/9742

遺伝子診断でアルツハイマー病のリスクが分かるようになると、差別が起きる可能性があり、対策が必要。
http://www.medicalnewstoday.com/releases/234487.php

アルツハイマー病の人と家族にとっては、ちいさなGHが望ましい。
http://www.medicalnewstoday.com/releases/234486.php

NYTに支援を受けて自立生活を目指す自閉症のある若い芸術家の話題。
Autistic and Seeking a Place in an Adult World: Justin Canha, a young artist with autism, prepares for life as an independent adult through the help of transition program. Links to special features including short video conversations, his artwork and animation can be found throughout the article.

NYTに「死について語ろう」というオピニオン記事があり、ぎくりとして読んでみたら、尊厳死や死の自己決定権や無益な治療ではなく、人種差別がらみで死刑になったとされて反対運動が起こり、最後の夕食を食べた後になって処刑がとりやめになった黒人死刑囚Troy Davisさんの話が、政治利用されているという話だった。
http://opinionator.blogs.nytimes.com/2011/09/16/lets-talk-about-death/?nl=todaysheadlines&emc=thab1
http://www.nytimes.com/2011/09/17/us/supporters-rally-to-save-troy-davis-from-execution-in-georgia.html?_r=1&nl=todaysheadlines&emc=tha23
http://www.nytimes.com/2011/09/17/opinion/stay-of-execution.html?nl=todaysheadlines&emc=tha211
2011.09.20 / Top↑
カナダのCathleen Hacheyさん(20)は
英国人夫婦の代理母をしていたが、双子を妊娠して27週目に
Eメールで、離婚したので生まれた双子は引き取れないと通知された。

既に自分自身の子どもが1歳と2歳と2人いるHacheyさんは
代理母の妊娠中に、夫婦からもらう経費では医師に命じられた安静を守れず
そのストレスなどから自分も夫婦関係が崩壊しており、

6月28日に双子を出産した後、なんとか養子にもらってもらえる先を見つけたが、

依頼者夫婦とは何カ月かの間、毎日の電話で互いに理解を深めて、
去年の11月には直接会っているものの、契約書に書かれていたのは
夫婦が双子の法的両親であることと、経費として毎月200ドルを支払うことのみで、
カナダの法律ではどうにもできない立場に置かれてしまった。

専門家は、代理母も両親になる予定の人も、どちらにももっと保護が必要だ、と。

しかし、トロントの生殖補助医療を専門にする弁護士は
「若くて、美人で、人を信じやすい人なのでしょうが、
もっと自分の身を守る手を打っておくべきでしたね。
そのために法律があるのですから」と。

こんな目にあっても、Hacheyさんはまた代理母をやると言っている。
ただし、次はエージェンシーを通し、弁護士のアドバイスを受ける、とのこと。

20-year-old surrogate mother abandoned
BioEdge, September 17, 2011


詳細な元記事は以下に ↓
http://www.parentcentral.ca/parent/newsfeatures/article/1051902--surrogate-mother-s-nightmare
http://www.cbc.ca/news/health/story/2011/09/13/nb-bathurst-surrogate-parent-1245.html

トロントの弁護士のコメントって、
まるで代理母の方の自己責任みたいな言いようだなぁ……というのも
気になるところですが、

それよりも何よりも、子どもの命とか人生とかが
こんなにも安直に大人の都合で左右されることに、強い抵抗感を覚えた。

そしたら、1つだけ入っているコメントが

「この記事でショックなのは、問題にされているのが
代理母を保護するためにもっと法律の活用を、という話だけだということ。

2人の子どもが遺伝上の親と産みの母親の両方によって
搾取され、捨てられたのですよ。

関わった人たちはみんな児童虐待で刑務所行きになるべきです」

実際、ざっと読んだだけだけれど、上記の元記事の2本とも、
代理母への保護の問題として扱われており、だから
代理母はエージェンシーを通して法的な保護手続きをとれ、という論調となっており、
生まれてきた子ども達の福祉や権利についての関心は見られない。



【関連エントリー】
これが8回目という代理母(2008/3/9)
代理母と付き合い続ける依頼者一家(2008/5/26)
インドの生殖医療ツーリズム(2008/8/12)
「死んだ息子の精子で代理母たのみ孫がほしい」認められず(2009/3/5)
「死んだ息子の子どもがほしい」母に裁判所が遺体からの精子採取を認める(TX州)(2009/4/17)
「炭鉱で働こうと代理母をやろうと自分の身体なんだから勝手」とFost(2009/12/8)
グローバル化が進む“代理母ツーリズム”(2011/1/29)
生まれた子どもの引き渡し拒否の代理母に、裁判所が「育ててよい」(2011/2/13)
亡き夫の精子は妻の“財産”(2011/5/24)
ナイジェリアの“赤ちゃん工場”摘発(2011/6/2)

「パリの女は産んでいる」から考えたこと(2010/2/23)

「試験管ベビーは先天異常の時限爆弾か?」とDaily Mail(2009/5/6)
生殖補助医療で先天異常が増加?(2009/11/26)
「生殖補助医療を受けるカップルには先天性奇形のリスクを警告して」と研究者(2010/6/15)
2011.09.20 / Top↑
【Lancetの日本特集】

日本の皆保険の50年について以下の3本。(一番上がLancetの論説で、全文読めます)
http://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736%2811%2961223-3/fulltext
http://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736%2811%2960828-3/abstract
http://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736%2811%2960274-2/fulltext

日本人を健康にしたのは一体何だったのか。
http://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736%2811%2961055-6/abstract

「渋谷健司:日本におけるグローバル・ヘルスの推進」:私が個人的に一番興味を引かれるのはこの論文。渋谷氏はハーバード大学でChristopher Murray氏のもとで働き、その後は一緒にWHOに移っている。Murray氏は当ブログでもおなじみ、現在はゲイツ財団の私設WHOといわれるWA大学IHMEのトップ。DALYの考案者でもある。渋谷氏は最近になって日本にJapan Institute for Grobal Health (JIGH)なる組織を立ち上げたのだとか。東大にもthe Global Health Leadership Programなるものを作っており、そこに5月にゲイツ財団から日本の武田製薬にお越しになった山田氏なんかが絡んでいる模様。
http://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736%2811%2961388-3/fulltext

上記、渋谷氏が立ち上げたというJIGHのサイト。トップ・ページを開くと目に飛び込んでくるのはアフリカの子ども達の写真と、その横にデカい文字で「わたしたち日本の力でポリオを地球上から3年で根絶します」。トップ・ページの記事をざっと見るだけでも「ポリオ撲滅」と「ゲイツ財団」一色ではないか……とほとんど茫然とし、とその時、気づいたのは、大きなタイトルの下に、ごく小さな文字で「JIGHはビル&メリンダ・ゲイツ財団の支援を受けて運営されています」。
http://jigh.org/

同じく渋谷氏が立ち上げたという東大のGHLPのサイト。5月に武田製薬にお越しになった山田氏は、6月25日にここで講演したことがニュースとして挙げられている。:こういうプログラムは世界中の名だたる大学に設けられているのだろうから、これからグローバル政府のために働く”リーダー”たちは、このようにゲイツイズムに染められつつ育成・養成されていくということなんだな、と。
http://www.ghlp.m.u-tokyo.ac.jp/

まぁ、そもそもLancetそのものがゲイツ財団に買収されたに等しいんだけれども。そういうことを考えると、この特集、いろんなことが、ぐるっと回って繋がって、話が出来過ぎている……というくらい見事に繋がっている。

            ―――――

ゲイツ財団が Monsanto や Cargill といった農業バイオ企業と組んで、途上国でのGMO(遺伝子組み換え作物)研究に巨額の資金を投資していることについて。
http://www.triplepundit.com/2011/09/gates-foundation-invests-gmo-research-africa-correct/

【関連エントリー】
ゲイツ財団がインドで目論んでいるのはワクチン普及だけでなくGM農業改革も(2011/4/16)

メイヨ―・クリニックにHealthy Aging And Independent Living Lab開設。:どこでそういう印象を拾ったのだったか、これまたどこかのエントリーにあるはずなのだけど、ここは確か「科学とテクノで簡単解決バンザイ文化」の牙城の一つ?
http://www.medicalnewstoday.com/releases/234267.php

米国で入院を経験した高齢者の内、多くが、痛みのケアを中心に必要な外来ケアを受けることが出来ていない。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/234408.php

女性にとって中年期に一日一杯のお酒がのちのちの健康の秘訣なんだとか。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/234023.php

インシュリンを鼻スプレーで使うと、アルツハイマー病の進行を遅らせることが出来るかも。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/234293.php

2011.09.20 / Top↑