「重い障害をもつということ」の高谷清氏、広島大学のペスタロッチ―教育賞を受賞。今日、授賞式。
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201110210152.html
【関連エントリー】
高谷清著「重い障害を生きるということ」メモ 1(2011/11/22)
高谷清著「重い障害を生きるということ」メモ 2(2011/11/22)
高谷清著「重い障害を生きるということ」メモ 3(2011/11/22)
米国では、02年に最高裁が知的障害者への死刑は合衆国憲法に反するとしたものの、実際の運用は各州にゆだねられた。ジョージア州は、知的障害があることの証明責任を罪を犯した側に負わせている唯一の州。そのジョージア州の基準を、先週、米国上訴裁判所の判決が支持した。それはないだろう、とNYTの社説。
http://www.nytimes.com/2011/11/30/opinion/an-intolerable-burden-of-proof.html?nl=todaysheadlines&emc=tha211
インドで貧困地域の女性Narmadaさん(23)が妊娠合併症を起こして病院に搬送され、胎児は死亡。Narmadaさんも意識不明となり人工呼吸器をつけたが、家族が医療費を支払えないため病院が呼吸器を取り外し、Narmadaさんは死亡。妻と生まれてくるはずだった子どもを一度に失った夫は、橋から飛び降りて自殺。
http://articles.timesofindia.indiatimes.com/2011-11-25/ahmedabad/30440797_1_man-jumps-narmada-suicide-note
NYT. 米国の経済危機で親が失業したり家を失ったりして、学校で無料給食の列に並ぶ子どもが増えている。
Line Grows Long for Free Meals at U.S. Schools: Millions of students are receiving free or low-cost meals for the first time as their parents have lost jobs or homes in the economic crisis.
英国で年金カットをめぐり、大規模な公共セクターのデモ。多くの公共サービスがマヒ状態に。
http://www.guardian.co.uk/society/2011/nov/30/public-sector-workers-strike-uk?CMP=EMCNEWEML1355%%__AdditionalEmailAttribute1%%
中国の都市部で貧困層が急増。
http://www.guardian.co.uk/world/2011/nov/30/china-raises-rural-poverty-line?CMP=EMCNEWEML1355%%__AdditionalEmailAttribute1%%
オハイオ州、体重が100キロ超える小学校3年生を家族から引き離し、施設へ。母親が息子の体重管理を十分に行わないとして。
http://news.yahoo.com/ohio-puts-200-pound-third-grader-foster-care-191032515.html
DBSでアルツハイマー病の症状改善できた、と。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/238309.php
【関連エントリー】
ロボトミー被害者が手記を出版(2008/1/25)
向精神病薬はロボトミーとそれほど違わない?(2008/2/4)
DBSうつ病応用へ(2008/5/28)
へんだよ、脳研究のプライオリティ(2008/5/30)
「3歳以下の、てんかんの手術は安全かつ有効」とカナダの研究者(2009/3/26)
「てんかん手術はコスト効率がいいから途上国で広めましょう」とLancetに(2009/4/21)
2009年11月10日の補遺(DBSの権威リザイ医師へのインタビュー。日本語)
「強迫性障害、うつ病、肥満にも」DBSなど“実験的脳手術”(2009/11/29)
NHSの病院で時間外や週末に入院した患者の死亡例が多いのは何故か、その原因を調べよ、と。
http://www.guardian.co.uk/society/2011/nov/28/hospitals-higher-weekend-death-rates?CMP=EMCNEWEML1355%%__AdditionalEmailAttribute1%
介護者にとって一番ストレスが大きいのは軽度の認知症。
http://www.medicalnewstoday.com/releases/238332.php
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201110210152.html
【関連エントリー】
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米国では、02年に最高裁が知的障害者への死刑は合衆国憲法に反するとしたものの、実際の運用は各州にゆだねられた。ジョージア州は、知的障害があることの証明責任を罪を犯した側に負わせている唯一の州。そのジョージア州の基準を、先週、米国上訴裁判所の判決が支持した。それはないだろう、とNYTの社説。
http://www.nytimes.com/2011/11/30/opinion/an-intolerable-burden-of-proof.html?nl=todaysheadlines&emc=tha211
インドで貧困地域の女性Narmadaさん(23)が妊娠合併症を起こして病院に搬送され、胎児は死亡。Narmadaさんも意識不明となり人工呼吸器をつけたが、家族が医療費を支払えないため病院が呼吸器を取り外し、Narmadaさんは死亡。妻と生まれてくるはずだった子どもを一度に失った夫は、橋から飛び降りて自殺。
http://articles.timesofindia.indiatimes.com/2011-11-25/ahmedabad/30440797_1_man-jumps-narmada-suicide-note
NYT. 米国の経済危機で親が失業したり家を失ったりして、学校で無料給食の列に並ぶ子どもが増えている。
Line Grows Long for Free Meals at U.S. Schools: Millions of students are receiving free or low-cost meals for the first time as their parents have lost jobs or homes in the economic crisis.
英国で年金カットをめぐり、大規模な公共セクターのデモ。多くの公共サービスがマヒ状態に。
http://www.guardian.co.uk/society/2011/nov/30/public-sector-workers-strike-uk?CMP=EMCNEWEML1355%%__AdditionalEmailAttribute1%%
中国の都市部で貧困層が急増。
http://www.guardian.co.uk/world/2011/nov/30/china-raises-rural-poverty-line?CMP=EMCNEWEML1355%%__AdditionalEmailAttribute1%%
オハイオ州、体重が100キロ超える小学校3年生を家族から引き離し、施設へ。母親が息子の体重管理を十分に行わないとして。
http://news.yahoo.com/ohio-puts-200-pound-third-grader-foster-care-191032515.html
DBSでアルツハイマー病の症状改善できた、と。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/238309.php
【関連エントリー】
ロボトミー被害者が手記を出版(2008/1/25)
向精神病薬はロボトミーとそれほど違わない?(2008/2/4)
DBSうつ病応用へ(2008/5/28)
へんだよ、脳研究のプライオリティ(2008/5/30)
「3歳以下の、てんかんの手術は安全かつ有効」とカナダの研究者(2009/3/26)
「てんかん手術はコスト効率がいいから途上国で広めましょう」とLancetに(2009/4/21)
2009年11月10日の補遺(DBSの権威リザイ医師へのインタビュー。日本語)
「強迫性障害、うつ病、肥満にも」DBSなど“実験的脳手術”(2009/11/29)
NHSの病院で時間外や週末に入院した患者の死亡例が多いのは何故か、その原因を調べよ、と。
http://www.guardian.co.uk/society/2011/nov/28/hospitals-higher-weekend-death-rates?CMP=EMCNEWEML1355%%__AdditionalEmailAttribute1%
介護者にとって一番ストレスが大きいのは軽度の認知症。
http://www.medicalnewstoday.com/releases/238332.php
2011.11.30 / Top↑
The Medical Journal of AustraliaでJulian Savulescuが
医師のconscientious objection(良心的医療拒否:個人的思想信条による医療拒否)は
「危険な道徳的相対主義」であり、現代医学には無用、と主張。
それに対して、アデレイドの小児科医 Brian Conwayが
医師に良心的医療拒否の権利を尊重することは
医療における権力の濫用や過誤、搾取へのセーフガードであり、
医師と患者の関係の主要なセーフガードである、と反論しているらしい。
論争は中絶をテーマにしたものと思われ、
Savulescuは
「良心的医療拒否が正当化されるのは
患者を害してはならないという立場と捉えるからだが、
何が患者の害で何が利益かということを決めるのは
誰かの目にそう見えるからということではなく
しっかりと道徳的に正当化された最善の利益と道徳的地位の概念に
基づいた判断でなければならない」と述べつつ、
その「道徳的地位」をどのように決定するのかについては
議論していない、という。
Conwayは
良心的医療拒否を認めなければ医師はただの技術者になり下がってしまう、
患者の自己決定が全てになってしまうじゃないか、
じゃぁ医師の自己決定・自律(autonomy)はどうなるんだ、と。
Oxford ethicist attacks conscientious objection
BioEdge, November 25, 2011
なんとなく……なんだけど、
Savulescuが言っているのは
Conwayが言っているような
「患者の選択が全て」だから「医者は患者の選択の通りにしろ」ということではない、
……んじゃないのかなぁ。
たぶん、Savulescuが言っているのは
現代医学では本当のところ患者にも医師にも自己決定権なんてない、
全てを決定づけるのは患者の“道徳的地位”と、
それに基づいて判断された患者の“最善の利益”のみ、
……ということなんじゃないのかなぁ。
じゃぁ、それらを一体だれが、どのように「しっかりと道徳的に正当化」するのか、
……というのが私にはすごく疑問なところなんだけど、
たぶん、そこは「我々功利主義の生命倫理学者が」とでも?
「重い障害や病気がある胎児には道徳的地位なんて、ない」
「だから生まれてくる前に殺すことが本人の最善の利益」ついでに
「大声じゃ言えないけど、その方が社会的コストもかからないし」と
SavulescuやSingerみたいな学者がスタンダードを決めたら、
それに基づいて現代医療は粛々と行われるべきであって、
そこには
患者の自己決定権も医師の自己決定権も必要ない、ってことでは?
で、もちろん
そういう「現代医療」のスタンダードは実は中絶だけの話ではなくて、
生まれてきた新生児にも、
人生途上で病気や障害を負った人にも、
老いて死に近づいていく人にも
当てはめられていく……ってことでは?
でも、よ、
じゃぁ、あんたの、その
「現代医療は最善の利益と道徳的地位判断で決まる」という前提そのものは
一体いつ、どこで、誰によって、どのように「しっかりと道徳的に正当化」されたの?
【Savulescu関連エントリー】
Savulescuらが、今度はICUにおける一方的な「無益な治療」停止の正当化(2011/2/9)
Savulescuが今度は「“無益な治療”論なんてマヤカシやめて配給医療に」(2011/9/15)
【Savulescuによる「臓器提供安楽死」提言関連エントリー】
「生きた状態で臓器摘出する安楽死を」とSavulescuがBioethics誌で(2010/5/8)
Savulescuの「臓器提供安楽死」を読んでみた(2010/7/5)
「腎臓ペア交換」と「臓器提供安楽死」について書きました(2010/10/19)
臓器提供は安楽死の次には”無益な治療”論と繋がる……?(2010/5/9)
「“生きるに値する命”でも“与えるに値する命”なら死なせてもOK」とSavulescuの相方が(2011/3/2)
Savulescuの師匠、Peter Singerの「障害児には道徳的地位はない」論については、
以下のエントリーの末尾にリンク一覧を設けました ↓
P.シンガーの障害新生児安楽死正当化の大タワケ(2010/8/23)
それに対するDick Sobseyの反論がこちら ↓
Sobsey氏、「知的障害児に道徳的地位ない」Singer説を批判(2009/1/3)
医師のconscientious objection(良心的医療拒否:個人的思想信条による医療拒否)は
「危険な道徳的相対主義」であり、現代医学には無用、と主張。
それに対して、アデレイドの小児科医 Brian Conwayが
医師に良心的医療拒否の権利を尊重することは
医療における権力の濫用や過誤、搾取へのセーフガードであり、
医師と患者の関係の主要なセーフガードである、と反論しているらしい。
論争は中絶をテーマにしたものと思われ、
Savulescuは
「良心的医療拒否が正当化されるのは
患者を害してはならないという立場と捉えるからだが、
何が患者の害で何が利益かということを決めるのは
誰かの目にそう見えるからということではなく
しっかりと道徳的に正当化された最善の利益と道徳的地位の概念に
基づいた判断でなければならない」と述べつつ、
その「道徳的地位」をどのように決定するのかについては
議論していない、という。
Conwayは
良心的医療拒否を認めなければ医師はただの技術者になり下がってしまう、
患者の自己決定が全てになってしまうじゃないか、
じゃぁ医師の自己決定・自律(autonomy)はどうなるんだ、と。
Oxford ethicist attacks conscientious objection
BioEdge, November 25, 2011
なんとなく……なんだけど、
Savulescuが言っているのは
Conwayが言っているような
「患者の選択が全て」だから「医者は患者の選択の通りにしろ」ということではない、
……んじゃないのかなぁ。
たぶん、Savulescuが言っているのは
現代医学では本当のところ患者にも医師にも自己決定権なんてない、
全てを決定づけるのは患者の“道徳的地位”と、
それに基づいて判断された患者の“最善の利益”のみ、
……ということなんじゃないのかなぁ。
じゃぁ、それらを一体だれが、どのように「しっかりと道徳的に正当化」するのか、
……というのが私にはすごく疑問なところなんだけど、
たぶん、そこは「我々功利主義の生命倫理学者が」とでも?
「重い障害や病気がある胎児には道徳的地位なんて、ない」
「だから生まれてくる前に殺すことが本人の最善の利益」ついでに
「大声じゃ言えないけど、その方が社会的コストもかからないし」と
SavulescuやSingerみたいな学者がスタンダードを決めたら、
それに基づいて現代医療は粛々と行われるべきであって、
そこには
患者の自己決定権も医師の自己決定権も必要ない、ってことでは?
で、もちろん
そういう「現代医療」のスタンダードは実は中絶だけの話ではなくて、
生まれてきた新生児にも、
人生途上で病気や障害を負った人にも、
老いて死に近づいていく人にも
当てはめられていく……ってことでは?
でも、よ、
じゃぁ、あんたの、その
「現代医療は最善の利益と道徳的地位判断で決まる」という前提そのものは
一体いつ、どこで、誰によって、どのように「しっかりと道徳的に正当化」されたの?
【Savulescu関連エントリー】
Savulescuらが、今度はICUにおける一方的な「無益な治療」停止の正当化(2011/2/9)
Savulescuが今度は「“無益な治療”論なんてマヤカシやめて配給医療に」(2011/9/15)
【Savulescuによる「臓器提供安楽死」提言関連エントリー】
「生きた状態で臓器摘出する安楽死を」とSavulescuがBioethics誌で(2010/5/8)
Savulescuの「臓器提供安楽死」を読んでみた(2010/7/5)
「腎臓ペア交換」と「臓器提供安楽死」について書きました(2010/10/19)
臓器提供は安楽死の次には”無益な治療”論と繋がる……?(2010/5/9)
「“生きるに値する命”でも“与えるに値する命”なら死なせてもOK」とSavulescuの相方が(2011/3/2)
Savulescuの師匠、Peter Singerの「障害児には道徳的地位はない」論については、
以下のエントリーの末尾にリンク一覧を設けました ↓
P.シンガーの障害新生児安楽死正当化の大タワケ(2010/8/23)
それに対するDick Sobseyの反論がこちら ↓
Sobsey氏、「知的障害児に道徳的地位ない」Singer説を批判(2009/1/3)
2011.11.30 / Top↑
「いのちのバトン」。要介護者の医療情報や家族情報を筒に入れ、冷蔵庫に入れておく。緊急時に備えた「いのちのバトン」。:週末に出張先で初めて知った。じわじわと普及しているらしい。
http://www.fukushiokayama.or.jp/kasaoka/inotibaton/setumei.htm
匿名ドナーの精子で生まれた子どもたちの苦悩。約2分のビデオあり。
http://www.bioedge.org/index.php/bioethics/bioethics_article/9855#comments
自分の精子を盗んでIVFで勝手に双子を生んだとして、ヒューストンの男性が元カノを提訴。
http://www.bioedge.org/index.php/bioethics/bioethics_article/9854#comments
NEJMに掲載のCDCの報告で、米国で薬の副作用により入院する成人99628人の3分の2は糖尿病の治療薬と血液の抗凝固薬の副作用によるもの。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/238287.php
武田製薬が2剤併用の糖尿病治療法で、FDAに認可申請。
http://www.medicalnewstoday.com/releases/238280.php
オーストラリアの野党の党首が「中学まではどの子も学校に行ける制度で良いが、それ以後はそれなりの子どもだけ進学して、それ以外は職業訓練を受けるのが望ましい」と受け取れる発言をして、論争になっている。:今日のエントリー(でちょっと触れた日本の誰かさんの教育改革と?)とどこかでつながっているような気がするイヤ~な話。
http://www.canberratimes.com.au/news/national/national/education/keep-only-the-right-kids-in-school-abbott/2374096.aspx?src=enews
「エロかっこいいい」みたいに……診断メーカー。:ツイッターで拾って親子3人の名前をやってみたら、涙が出るほど笑えた。私は「エロかしこい」けど苗字と名前の間をあけると「プチあさましい」。夫は「ブサいやらしい」けど間をあけると「ウザかっこいい」。娘は「エロおめでたい」けど間をあけると「ウザむさくるしい」んだって。あははは。
http://shindanmaker.com/170369
ケアラー連盟は、今日をもって「日本ケアラー連盟」という新たな名称の法人に生まれ変わりました。
【関連エントリー】
介護者の権利を守るための「ケアラーズ連盟」、6月7日に発足へ(2010/5/18)(その後、名称変更)
「ケアラー連盟結成宣言」(2010/7/6)
日本のケアラー実態調査(2011/6/14)
ケアラー連盟設立1周年記念フォーラムに参加しました(2011/7/1)
http://www.fukushiokayama.or.jp/kasaoka/inotibaton/setumei.htm
匿名ドナーの精子で生まれた子どもたちの苦悩。約2分のビデオあり。
http://www.bioedge.org/index.php/bioethics/bioethics_article/9855#comments
自分の精子を盗んでIVFで勝手に双子を生んだとして、ヒューストンの男性が元カノを提訴。
http://www.bioedge.org/index.php/bioethics/bioethics_article/9854#comments
NEJMに掲載のCDCの報告で、米国で薬の副作用により入院する成人99628人の3分の2は糖尿病の治療薬と血液の抗凝固薬の副作用によるもの。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/238287.php
武田製薬が2剤併用の糖尿病治療法で、FDAに認可申請。
http://www.medicalnewstoday.com/releases/238280.php
オーストラリアの野党の党首が「中学まではどの子も学校に行ける制度で良いが、それ以後はそれなりの子どもだけ進学して、それ以外は職業訓練を受けるのが望ましい」と受け取れる発言をして、論争になっている。:今日のエントリー(でちょっと触れた日本の誰かさんの教育改革と?)とどこかでつながっているような気がするイヤ~な話。
http://www.canberratimes.com.au/news/national/national/education/keep-only-the-right-kids-in-school-abbott/2374096.aspx?src=enews
「エロかっこいいい」みたいに……診断メーカー。:ツイッターで拾って親子3人の名前をやってみたら、涙が出るほど笑えた。私は「エロかしこい」けど苗字と名前の間をあけると「プチあさましい」。夫は「ブサいやらしい」けど間をあけると「ウザかっこいい」。娘は「エロおめでたい」けど間をあけると「ウザむさくるしい」んだって。あははは。
http://shindanmaker.com/170369
ケアラー連盟は、今日をもって「日本ケアラー連盟」という新たな名称の法人に生まれ変わりました。
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日本のケアラー実態調査(2011/6/14)
ケアラー連盟設立1周年記念フォーラムに参加しました(2011/7/1)
2011.11.30 / Top↑
政治家がわざわざスタッフを置いて
毎日、インターネット上に流れる情報の中から
自分に関するものをチェックしている……って、ご存知でした?
米国カンザス州のBrownback知事の「コミュニケーション担当」スタッフ、
Sherrinene Jones-Sonagさんは毎日ツイッターとフェイスブックで流れる情報から
知事の名前を含むものををチェックしているんだとか。
そのカンザスでの出来事――。
11月21日、
子ども達に州政治について学んでもらおうという趣旨のプログラム
the Youth in Governmentに参加して4年目になるEmma Sullivanさん(18)は
いくつかの高校の生徒たちと一緒にトピカの州庁見学ツアーに参加した。
そして、知事の挨拶を黙って聞きながら、
「Brownback知事に酷いことを言うたった。
アンタなんかダメよって面と向かって言ってやったわよ」と
ツイッターで無邪気なホラを吹いた。
そして、もちろん、そのツイートは知事名を含むため、
「コミュニケーション担当」Jones-Sontagさんのアンテナに引っかかる。
「あのツイートには敬意というものがありませんでした。
ほんとうに建設的な対話をもつためには相互に敬意がなければ」と、
Jones-Sontagさんは見学ツアーを企画した the Youth in Governmentに連絡。
「だって生徒たちがツアーについてどんなコメントをしているか
企画した組織がちゃんと把握していることは重要だし、
生徒にしても、こうしたメディアの影響力をちゃんと知っていなければ。
インターネットにあれば、その影響力は続くんですから」
それを受けてThe Youth in Governmentは即座に高校に連絡。
Sullivanさんによると、
彼女は校長室に呼ばれ、約1時間に渡って叱責された。
学校と地域に「恥をかかせた」ので知事室との「関係修復」が必要だと言われ、
校長が示した要点を盛り込んで知事室に謝罪の手紙を書くよう迫られているとのこと。
メディアの取材に校長は
「(生徒の懲罰は)校内の問題で私的な問題。公的な問題ではないので」ノー・コメント。
なんの考えもなく、しょーもないツイートを流したSullivanさんは
「流したことは後悔してない。だって誰も傷つけてないじゃん。
知事が言ったことを実際に批判したわけでもないし」
「あたしたち、みんなリベラルだから、知事の考えの大半には反対なわけ。
たかが18歳だって、ちゃんと自分の信念はあるわ。知事の信ずるところだって分かってるし、
そこが相いれないんだから、それは何があったって変わらないわよ」
さも、いっぱしのことを口走ってみせるが、
来年度アーカンソー大学に入学予定の受験生としては
高校からの内申書に余計なことを書かれずに済むためなら、
謝罪文は書いたっていいと思っているんだそうな。
Teen’s joking tweet on Topeka trip creates a capital fracas
Kansas City Star, November 23, 2011
ウィチタ大で政治家学を専攻する大学生の19歳の姉が、
「自由に意見を述べろと言われても、これでは子どもはそんな気になれない」と言うほど
中身のあるツイートじゃないだろ、調子に乗んな、こら……とは思うけれど、
「こんなにチッコイことに時間と税金を無駄遣いして大騒ぎするのは
知事にとっても学校にとっても逆に恥ずかしいことだと思う」と
姉が言っているのは、ピンポン。
「知事が女子高生に面と向かって罵倒された」という事実無根の情報が
ネットで独り歩きするのが怖かったんだろうけれど、
実際にそれが拡散されたとか大騒ぎになったというわけでもないのに
その程度のデマがネットで流れることに神経をとがらせて反応する知事室スタッフって……?
その操作性の背景にある幼児性に目を向けると、
「恥ずかしい」というより、それは、いっそ「恐ろしい」。
権力を我が手に握った喜悦を節操もなくダダ漏れに、
涎でも垂らした3歳児みたいな政治家の破顔一笑を
自分の国で見てしまった直後だけに、
「オトナの顔をしたコドモの政治家」が
なおさら生々しく、恐ろしい。
そういう人は、
オトナの顔をした冷たく汚いオトナだった「コイズミ劇場」の仕掛け人とは
また一味違うんではないか、という気がする。
オトナの顔をしたコドモは恐ろしい。
コドモは自分の思い通りにならないことがあったら暴れる。
ほんものの子どもは暴れたって大した力をもたないけれど、
オトナの顔をしたコドモが気に入らないことに暴れると犠牲者が出る。
オトナの顔をしたコドモは自分の力を確認し安定するために
常に他者をコントロールしていなければ気が済まないから、
たまたま他者コントロールの手段というオモチャを手にすると、
たちまちコドモらしい全能感の虜になってコントロールをエスカレートさせていく。
監視し、操作し、干渉し、コントロールする。
そして世の中がまた虐待的な親やDV夫のような場所になっていく……。
【監視社会関連エントリー】
従業員をパソコンで監視・管理する世界へ(2008/2/12)
スパイウエアで子どもを監視しようって?(2008/3/17)
英国
中学の成績が一生データベースに?(2008/2/13)
国民DNAデータベースめぐり論争再燃(2008/2/24)
国民の電話とEメールの全記録を国が管理って?(2008/5/24)
NHSの患者データから研究者が治験参加者を一本釣り?(2008/11/18)
「無実の人のDNAサンプル保管は人権侵害」と欧州人権裁判所(2008/12/6)
情報で国民を監視・管理する社会へ(英)(2009/1/11)
100万人以上の子どものDNA情報が国のデータベースに(英)(2009/2/27)
「英国政府のデータベース4分の1は人権侵害」と報告書(2009/3/24)
国民データベース諦めて、代わりに「ネットと電話利用歴みんな残せ」と英国政府(2009/4/28)
DNAサンプル目的で何でも逮捕、既に黒人の4分の3がデータベースに(2009/11/24)
米国
米国でも逮捕時採取のDNAサンプルを保管してデータベースに(2009/4/20)
米国でも犯罪者のDNAサンプル廃棄進まず(2009/6/10)
教育委員会が生徒にパソコンを配り、カメラでこっそり遠隔監視?(2010/2/22)
毎日、インターネット上に流れる情報の中から
自分に関するものをチェックしている……って、ご存知でした?
米国カンザス州のBrownback知事の「コミュニケーション担当」スタッフ、
Sherrinene Jones-Sonagさんは毎日ツイッターとフェイスブックで流れる情報から
知事の名前を含むものををチェックしているんだとか。
そのカンザスでの出来事――。
11月21日、
子ども達に州政治について学んでもらおうという趣旨のプログラム
the Youth in Governmentに参加して4年目になるEmma Sullivanさん(18)は
いくつかの高校の生徒たちと一緒にトピカの州庁見学ツアーに参加した。
そして、知事の挨拶を黙って聞きながら、
「Brownback知事に酷いことを言うたった。
アンタなんかダメよって面と向かって言ってやったわよ」と
ツイッターで無邪気なホラを吹いた。
そして、もちろん、そのツイートは知事名を含むため、
「コミュニケーション担当」Jones-Sontagさんのアンテナに引っかかる。
「あのツイートには敬意というものがありませんでした。
ほんとうに建設的な対話をもつためには相互に敬意がなければ」と、
Jones-Sontagさんは見学ツアーを企画した the Youth in Governmentに連絡。
「だって生徒たちがツアーについてどんなコメントをしているか
企画した組織がちゃんと把握していることは重要だし、
生徒にしても、こうしたメディアの影響力をちゃんと知っていなければ。
インターネットにあれば、その影響力は続くんですから」
それを受けてThe Youth in Governmentは即座に高校に連絡。
Sullivanさんによると、
彼女は校長室に呼ばれ、約1時間に渡って叱責された。
学校と地域に「恥をかかせた」ので知事室との「関係修復」が必要だと言われ、
校長が示した要点を盛り込んで知事室に謝罪の手紙を書くよう迫られているとのこと。
メディアの取材に校長は
「(生徒の懲罰は)校内の問題で私的な問題。公的な問題ではないので」ノー・コメント。
なんの考えもなく、しょーもないツイートを流したSullivanさんは
「流したことは後悔してない。だって誰も傷つけてないじゃん。
知事が言ったことを実際に批判したわけでもないし」
「あたしたち、みんなリベラルだから、知事の考えの大半には反対なわけ。
たかが18歳だって、ちゃんと自分の信念はあるわ。知事の信ずるところだって分かってるし、
そこが相いれないんだから、それは何があったって変わらないわよ」
さも、いっぱしのことを口走ってみせるが、
来年度アーカンソー大学に入学予定の受験生としては
高校からの内申書に余計なことを書かれずに済むためなら、
謝罪文は書いたっていいと思っているんだそうな。
Teen’s joking tweet on Topeka trip creates a capital fracas
Kansas City Star, November 23, 2011
ウィチタ大で政治家学を専攻する大学生の19歳の姉が、
「自由に意見を述べろと言われても、これでは子どもはそんな気になれない」と言うほど
中身のあるツイートじゃないだろ、調子に乗んな、こら……とは思うけれど、
「こんなにチッコイことに時間と税金を無駄遣いして大騒ぎするのは
知事にとっても学校にとっても逆に恥ずかしいことだと思う」と
姉が言っているのは、ピンポン。
「知事が女子高生に面と向かって罵倒された」という事実無根の情報が
ネットで独り歩きするのが怖かったんだろうけれど、
実際にそれが拡散されたとか大騒ぎになったというわけでもないのに
その程度のデマがネットで流れることに神経をとがらせて反応する知事室スタッフって……?
その操作性の背景にある幼児性に目を向けると、
「恥ずかしい」というより、それは、いっそ「恐ろしい」。
権力を我が手に握った喜悦を節操もなくダダ漏れに、
涎でも垂らした3歳児みたいな政治家の破顔一笑を
自分の国で見てしまった直後だけに、
「オトナの顔をしたコドモの政治家」が
なおさら生々しく、恐ろしい。
そういう人は、
オトナの顔をした冷たく汚いオトナだった「コイズミ劇場」の仕掛け人とは
また一味違うんではないか、という気がする。
オトナの顔をしたコドモは恐ろしい。
コドモは自分の思い通りにならないことがあったら暴れる。
ほんものの子どもは暴れたって大した力をもたないけれど、
オトナの顔をしたコドモが気に入らないことに暴れると犠牲者が出る。
オトナの顔をしたコドモは自分の力を確認し安定するために
常に他者をコントロールしていなければ気が済まないから、
たまたま他者コントロールの手段というオモチャを手にすると、
たちまちコドモらしい全能感の虜になってコントロールをエスカレートさせていく。
監視し、操作し、干渉し、コントロールする。
そして世の中がまた虐待的な親やDV夫のような場所になっていく……。
【監視社会関連エントリー】
従業員をパソコンで監視・管理する世界へ(2008/2/12)
スパイウエアで子どもを監視しようって?(2008/3/17)
英国
中学の成績が一生データベースに?(2008/2/13)
国民DNAデータベースめぐり論争再燃(2008/2/24)
国民の電話とEメールの全記録を国が管理って?(2008/5/24)
NHSの患者データから研究者が治験参加者を一本釣り?(2008/11/18)
「無実の人のDNAサンプル保管は人権侵害」と欧州人権裁判所(2008/12/6)
情報で国民を監視・管理する社会へ(英)(2009/1/11)
100万人以上の子どものDNA情報が国のデータベースに(英)(2009/2/27)
「英国政府のデータベース4分の1は人権侵害」と報告書(2009/3/24)
国民データベース諦めて、代わりに「ネットと電話利用歴みんな残せ」と英国政府(2009/4/28)
DNAサンプル目的で何でも逮捕、既に黒人の4分の3がデータベースに(2009/11/24)
米国
米国でも逮捕時採取のDNAサンプルを保管してデータベースに(2009/4/20)
米国でも犯罪者のDNAサンプル廃棄進まず(2009/6/10)
教育委員会が生徒にパソコンを配り、カメラでこっそり遠隔監視?(2010/2/22)
2011.11.30 / Top↑
一人でも多くの人に読んでもらいたくて、7月11日の補遺で紹介した認知症の人と家族の会顧問、三宅貴夫医師の連載「認知症の妻の介護で見えたこと」(「介護保険情報」2010年4月から2011年3月)がまとめて読めるようになったみたい。この連載は毎月ほんとうに楽しみだった。胸が痛くなりつつ読みながら「よくこそ書いてくださった」と手を合わせたいような思いになること、たびたびだった。
http://www2f.biglobe.ne.jp/~boke/dementiayoko2010.pdf
【三宅貴夫医師からの引用を含むエントリー】
英国著名哲学者、認知症患者に「死ぬ義務」(2008/9/29)
意思決定が出来にくい患者の医療決定について、もうちょっと(2009/9/3)
リスクの“リ”の字もなく“黄金時代”に沸くワクチン開発記事(2009/11/19)
日本の成年後見人制度は国連障害者人権条約に抵触(2010/9/2)
遺伝子組み換えをされた動物は病気になりやすい。そういう動物を自然界に放つには、制御不能な増え方をして自然のままの動物を駆逐していくことがないようにする工夫が大前提、と科学者。:この前「もうダマ」の遺伝子組み換え技術に関する章を読んで、いくつか疑問に思ったことを思い出した。そのうちの1つが、GM技術に対する不安とか懸念をいうのは科学の分かっていない素人だけで、科学者の中からは出ていないのかなぁ、ということ。もう1つは、科学者や専門家の専門性とか学者的良心(?)が、それから行政も、今のグローバル経済や肥大化する利権と全く独立・中立に機能できるんだろうか? 遺伝子組み換えで書かれている同じことが、例えば向精神薬やワクチン、その他の予防医学で起こっていることについても言えるんだろうか。他にも、米にワクチンを仕込もうという操作的な発想そのものを疑わなくていいのか、みたいなこととか、いくつかあったんだけど自分の理解にもイマイチ自信がないから、もう一回読んで整理してみようと思って、そのままになっている。
http://www.medicalnewstoday.com/releases/238071.php
クルーグマン先生が「1%じゃない。本当は0.1%だ」とNYTで。
We Are the 99.9%:The 99 percent slogan is great, but it actually aims too low. A big chunk of the top 1 percent’s gains has gone to an even smaller group, the top 0.1%.
http://www2f.biglobe.ne.jp/~boke/dementiayoko2010.pdf
【三宅貴夫医師からの引用を含むエントリー】
英国著名哲学者、認知症患者に「死ぬ義務」(2008/9/29)
意思決定が出来にくい患者の医療決定について、もうちょっと(2009/9/3)
リスクの“リ”の字もなく“黄金時代”に沸くワクチン開発記事(2009/11/19)
日本の成年後見人制度は国連障害者人権条約に抵触(2010/9/2)
遺伝子組み換えをされた動物は病気になりやすい。そういう動物を自然界に放つには、制御不能な増え方をして自然のままの動物を駆逐していくことがないようにする工夫が大前提、と科学者。:この前「もうダマ」の遺伝子組み換え技術に関する章を読んで、いくつか疑問に思ったことを思い出した。そのうちの1つが、GM技術に対する不安とか懸念をいうのは科学の分かっていない素人だけで、科学者の中からは出ていないのかなぁ、ということ。もう1つは、科学者や専門家の専門性とか学者的良心(?)が、それから行政も、今のグローバル経済や肥大化する利権と全く独立・中立に機能できるんだろうか? 遺伝子組み換えで書かれている同じことが、例えば向精神薬やワクチン、その他の予防医学で起こっていることについても言えるんだろうか。他にも、米にワクチンを仕込もうという操作的な発想そのものを疑わなくていいのか、みたいなこととか、いくつかあったんだけど自分の理解にもイマイチ自信がないから、もう一回読んで整理してみようと思って、そのままになっている。
http://www.medicalnewstoday.com/releases/238071.php
クルーグマン先生が「1%じゃない。本当は0.1%だ」とNYTで。
We Are the 99.9%:The 99 percent slogan is great, but it actually aims too low. A big chunk of the top 1 percent’s gains has gone to an even smaller group, the top 0.1%.
2011.11.30 / Top↑
平等と人権コミッションは今年すでに
施設での高齢者ケアのお粗末について指摘したらしいのだけど、
今度は1200人の高齢者と友人、家族に在宅ケア体験について調査するなどしたところ、
半数は現在の在宅ケアに満足していると答えたものの、
地方自治体からの委託事業者から派遣されるヘルパーによる
身体的、精神的、経済的虐待など人権侵害の実態が明らかに。
食事も水分も十分に与えられなかったり、
排泄に失敗して汚した衣類や寝具のままで翌日まで放置されていたり、
素っ裸にしたまま清拭する、酷い言葉を投げつける、金銭を盗む、など。
例えば、飲食の介助が十分に行われていないことの内には
① 自治体によって15分とか30分しかヘルパー派遣を認めないために
食事を作っても介助する時間がなく、
自分で食べられない人の目の前に食事を置いたまま去っていく。
② 「健康と安全のため」のルールの機械的運用で、
a. 不自由な高齢者がキッチンまで移動して自分でレンジで温めるのを
ヘルパーは立って見ている。
b. 認知症の高齢者に「食事は冷蔵庫に入れておきました」と言って
帰っていくので、言われた方は忘れて食べられないでいる。
③ できた食事を、わざと手の届かないところに置いたり、
視覚障害にある人に食事ある場所を教えないなどのイジメをする、など悪質なものも。
要因としては、
政府の緊縮方針で各自治体ともソーシャル・ケア予算をカットしているため
ケア支給時間が減っていること、
もともとヘルパーは最低賃金程度で雇われており
十分な研修も行われていない、
地方自治体による事業所の監督が不十分、
英国社会全体に高齢者に対する差別意識がある、など。
(「座ってて」と言う代わりに乱暴に身体を突いて椅子に押し戻す、
トイレに行きたいと訴えると「うるさい。今新聞を読んでるのに」と返す、など)
コミッションの報告書は「制度的欠陥がある」とし、改善を求めている。
報告書を受け、
政府は早速に在宅ケアの事業所への監査を命じたとのこと。
ただ問題として指摘されていることとして、
高齢者虐待防止法の対象となる介護職員による虐待は
入所施設でのものに限定されており、
在宅ケアにおける介護職員の虐待は対象になっていない、とも。
http://www.guardian.co.uk/society/2011/nov/23/elderly-care-failures-human-rights?CMP=EMCNEWEML1355
http://www.guardian.co.uk/society/2011/nov/23/plight-older-people-home-care
http://www.telegraph.co.uk/health/elderhealth/8910296/A-catalogue-of-neglect.html
http://www.independent.co.uk/life-style/health-and-families/health-news/scandal-of-elderly-facing-abuse-and-neglect-in-own-homes-6266363.html
施設での高齢者ケアのお粗末について指摘したらしいのだけど、
今度は1200人の高齢者と友人、家族に在宅ケア体験について調査するなどしたところ、
半数は現在の在宅ケアに満足していると答えたものの、
地方自治体からの委託事業者から派遣されるヘルパーによる
身体的、精神的、経済的虐待など人権侵害の実態が明らかに。
食事も水分も十分に与えられなかったり、
排泄に失敗して汚した衣類や寝具のままで翌日まで放置されていたり、
素っ裸にしたまま清拭する、酷い言葉を投げつける、金銭を盗む、など。
例えば、飲食の介助が十分に行われていないことの内には
① 自治体によって15分とか30分しかヘルパー派遣を認めないために
食事を作っても介助する時間がなく、
自分で食べられない人の目の前に食事を置いたまま去っていく。
② 「健康と安全のため」のルールの機械的運用で、
a. 不自由な高齢者がキッチンまで移動して自分でレンジで温めるのを
ヘルパーは立って見ている。
b. 認知症の高齢者に「食事は冷蔵庫に入れておきました」と言って
帰っていくので、言われた方は忘れて食べられないでいる。
③ できた食事を、わざと手の届かないところに置いたり、
視覚障害にある人に食事ある場所を教えないなどのイジメをする、など悪質なものも。
要因としては、
政府の緊縮方針で各自治体ともソーシャル・ケア予算をカットしているため
ケア支給時間が減っていること、
もともとヘルパーは最低賃金程度で雇われており
十分な研修も行われていない、
地方自治体による事業所の監督が不十分、
英国社会全体に高齢者に対する差別意識がある、など。
(「座ってて」と言う代わりに乱暴に身体を突いて椅子に押し戻す、
トイレに行きたいと訴えると「うるさい。今新聞を読んでるのに」と返す、など)
コミッションの報告書は「制度的欠陥がある」とし、改善を求めている。
報告書を受け、
政府は早速に在宅ケアの事業所への監査を命じたとのこと。
ただ問題として指摘されていることとして、
高齢者虐待防止法の対象となる介護職員による虐待は
入所施設でのものに限定されており、
在宅ケアにおける介護職員の虐待は対象になっていない、とも。
http://www.guardian.co.uk/society/2011/nov/23/elderly-care-failures-human-rights?CMP=EMCNEWEML1355
http://www.guardian.co.uk/society/2011/nov/23/plight-older-people-home-care
http://www.telegraph.co.uk/health/elderhealth/8910296/A-catalogue-of-neglect.html
http://www.independent.co.uk/life-style/health-and-families/health-news/scandal-of-elderly-facing-abuse-and-neglect-in-own-homes-6266363.html
2011.11.30 / Top↑
日本でも当初のサーバリクスにガーダシルが追加され、
いつのまにか「子宮頸がんワクチン」→「子宮頸がん予防ワクチン」と
名称を進化させていくHPVワクチンですが、
英国では「性器イボ予防ワクチン」なる別名もゲット?
余りにもエゲツナイ売り込み戦略が警戒感を煽って
ガーダシルが思ったほどに売れず敗北を喫したメルクが
CDCの前センター長をワクチン責任者に天下りさせるなど、
陣容を立て直して巻き返しを図っているのかなぁ……と思っていたら、
これまでガーダシルは高価であるとか副作用リスクが大きいとされて
08年からサーバリクスを使っていた英国でも、俄かに形勢が逆転。
来年度からガーダシルに転換し、
学校で12歳から13歳の女児全員に無料接種するそうな。
サーバリクスは2価で子宮頸がんの原因となるHPV2種類にしか効かないけど、
ガーダシルは4価で子宮頸がんだけでなくて性器イボも予防するから、コスト効率がよい、との判断。
オーストラリアから新しいデータが出て来て、
ガーダシルにサーバリクスと同じ子宮頸がん予防効果があり、
同時に男女児いずれにも性器イボ予防効果があったとのエビデンスに基づいた
中立の諮問機関 the Joint Committee on Vaccination の提言を受け、
英国政府が決定したもの。
現在、12歳と13歳の女児の77%、14歳と15歳の84%が
自発的に3回のサーバリスク接種を受けており、
これは世界でも最も高い接種率だとのこと。
ここでガーダシルに転換すれば、
20年以内に異性愛者の性器イボは根絶できる、と専門家は歓迎。
記事でコメントしているのは
政府のワクチン関係者、性病HIV学会関係者、
エイズ関連チャリティ関係者、それから英国医師会関係者。
みんな大歓迎・大絶賛――
Genital warts vaccination to be offered to schoolgirls
The Guardian, November 24, 2011
「20年で異性愛者の性器イボが根絶できる」ガーダシルには、 11月17日の補遺で拾ったところでは
「男性同性愛者の肛門上皮内腫瘍も予防」というデータも出てきているし、
米国では以下のようなニュースもあったばかりだし ↓
HPVワクチン、男児にも定期接種が望ましい、とCDC(2011/10/26)
上記記事にあるオーストラリアのデータでは「男女児とも」
性器イボ予防効果があったとのことだし、
英国で「男児にもガーダシルを」という話になるのも時間の問題……でしょうか。
genital warts、なんのころやら良く分からなかったし、
そもそも私はこのワクチンそのものがこんなに怪しげな問題になるなんて
夢にも思っていなかったので(それをいえばゲイツ財団だってそうなんだけど)
genital wartsのことは、これまでお気楽に「性器イボ」と訳してきましたが、
17日の補遺の記事にあった「上皮内腫瘍」というのが日本語の定訳なのかな。
えらく印象が違うな……。
今日のGuardianの記事では
「みんな、まずはgenital wartsができることから始まるんだ」と
いかにも前がん状態のように匂わせている人もいるので、
気になって、ちょっと検索してみた。
尖圭コンジローマ または 性器疣贅(どう読むのか分かりません)というらしい。
当のメルク社の解説があったので、訳がちょっと変だけど、こちらに ↓
http://merckmanual.jp/mmpej/print/sec14/ch194/ch194d.html
比べ物にならないくらい、もっとグーグルの訳はヘンだけど、こんなものも出てきた。
ガーダシル接種によって逆に性器イボができちゃったケースがこんなにも報告されているらしい ↓
http://web177.net/index.php?VAERS%20Gardasil%20%28Genital%20warts%29
もっとも、上記サイトは非常に偏っているところなので、
その点は予めお断りしておきますが、
ただ、ガーダシル接種によって「尖圭コンジローマ」ができる可能性は
日本でも、当ブログがたまたま読んだ厚労省の部会で指摘されている。
その可能性だけではなく、
そうなった時にワクチンを打ったことの証明が残らないじゃないか、と
制度上の大問題が指摘されたにもかかわらず、
「この部会で議論することではありません。ほかにどうぞ」と
スル―されて終わっている。
詳細はこちらに ↓
日本でもガーダシル導入へ、厚労省当該部会の議論の怪 1(2011/8/5)
日本でもガーダシル導入へ、厚労省当該部会の議論の怪 2(2011/8/5)
HPVワクチンについてのこれまでのエントリーは
上にリンクした10月26日の米国CDCが男児にも推奨とのエントリーにだいたいあります。
いつのまにか「子宮頸がんワクチン」→「子宮頸がん予防ワクチン」と
名称を進化させていくHPVワクチンですが、
英国では「性器イボ予防ワクチン」なる別名もゲット?
余りにもエゲツナイ売り込み戦略が警戒感を煽って
ガーダシルが思ったほどに売れず敗北を喫したメルクが
CDCの前センター長をワクチン責任者に天下りさせるなど、
陣容を立て直して巻き返しを図っているのかなぁ……と思っていたら、
これまでガーダシルは高価であるとか副作用リスクが大きいとされて
08年からサーバリクスを使っていた英国でも、俄かに形勢が逆転。
来年度からガーダシルに転換し、
学校で12歳から13歳の女児全員に無料接種するそうな。
サーバリクスは2価で子宮頸がんの原因となるHPV2種類にしか効かないけど、
ガーダシルは4価で子宮頸がんだけでなくて性器イボも予防するから、コスト効率がよい、との判断。
オーストラリアから新しいデータが出て来て、
ガーダシルにサーバリクスと同じ子宮頸がん予防効果があり、
同時に男女児いずれにも性器イボ予防効果があったとのエビデンスに基づいた
中立の諮問機関 the Joint Committee on Vaccination の提言を受け、
英国政府が決定したもの。
現在、12歳と13歳の女児の77%、14歳と15歳の84%が
自発的に3回のサーバリスク接種を受けており、
これは世界でも最も高い接種率だとのこと。
ここでガーダシルに転換すれば、
20年以内に異性愛者の性器イボは根絶できる、と専門家は歓迎。
記事でコメントしているのは
政府のワクチン関係者、性病HIV学会関係者、
エイズ関連チャリティ関係者、それから英国医師会関係者。
みんな大歓迎・大絶賛――
Genital warts vaccination to be offered to schoolgirls
The Guardian, November 24, 2011
「20年で異性愛者の性器イボが根絶できる」ガーダシルには、 11月17日の補遺で拾ったところでは
「男性同性愛者の肛門上皮内腫瘍も予防」というデータも出てきているし、
米国では以下のようなニュースもあったばかりだし ↓
HPVワクチン、男児にも定期接種が望ましい、とCDC(2011/10/26)
上記記事にあるオーストラリアのデータでは「男女児とも」
性器イボ予防効果があったとのことだし、
英国で「男児にもガーダシルを」という話になるのも時間の問題……でしょうか。
genital warts、なんのころやら良く分からなかったし、
そもそも私はこのワクチンそのものがこんなに怪しげな問題になるなんて
夢にも思っていなかったので(それをいえばゲイツ財団だってそうなんだけど)
genital wartsのことは、これまでお気楽に「性器イボ」と訳してきましたが、
17日の補遺の記事にあった「上皮内腫瘍」というのが日本語の定訳なのかな。
えらく印象が違うな……。
今日のGuardianの記事では
「みんな、まずはgenital wartsができることから始まるんだ」と
いかにも前がん状態のように匂わせている人もいるので、
気になって、ちょっと検索してみた。
尖圭コンジローマ または 性器疣贅(どう読むのか分かりません)というらしい。
当のメルク社の解説があったので、訳がちょっと変だけど、こちらに ↓
http://merckmanual.jp/mmpej/print/sec14/ch194/ch194d.html
比べ物にならないくらい、もっとグーグルの訳はヘンだけど、こんなものも出てきた。
ガーダシル接種によって逆に性器イボができちゃったケースがこんなにも報告されているらしい ↓
http://web177.net/index.php?VAERS%20Gardasil%20%28Genital%20warts%29
もっとも、上記サイトは非常に偏っているところなので、
その点は予めお断りしておきますが、
ただ、ガーダシル接種によって「尖圭コンジローマ」ができる可能性は
日本でも、当ブログがたまたま読んだ厚労省の部会で指摘されている。
その可能性だけではなく、
そうなった時にワクチンを打ったことの証明が残らないじゃないか、と
制度上の大問題が指摘されたにもかかわらず、
「この部会で議論することではありません。ほかにどうぞ」と
スル―されて終わっている。
詳細はこちらに ↓
日本でもガーダシル導入へ、厚労省当該部会の議論の怪 1(2011/8/5)
日本でもガーダシル導入へ、厚労省当該部会の議論の怪 2(2011/8/5)
HPVワクチンについてのこれまでのエントリーは
上にリンクした10月26日の米国CDCが男児にも推奨とのエントリーにだいたいあります。
2011.11.30 / Top↑
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