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病院や施設から避難していた高齢者15人が避難所で亡くなった。寝たきりの人も。その後、亡くなったのは27人との報道も:ハリケーン・カトリーナの時に相次いだ「避難死」と同じだ……。これ以上繰り返されませんように。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110317-00000015-mai-soci
http://www.asahi.com/national/update/0317/TKY201103170134.html

米国のアフラックのコマーシャルでアヒルの声を演じてきたコメディアンGilbert Gottfried氏が日本の地震と津波について無神経なジョークをツイッターで次々に流し、アヒル役をクビに。
http://www.usatoday.com/life/television/news/2011-03-14-aflac-dumps-duck_n.htm?csp=obnetwork

アフラックは顧客の7割近くが日本人世帯だとかで、それを考慮したとのことだけれど、コメディアンはジョークが仕事だと弁護する人たちも現れている。
http://www.usatoday.com/life/television/news/2011-03-14-aflac-dumps-duck_n.htm?csp=obnetwork

その他、米国で日本の災害についてのジョークでひんしゅくを買っている人とその発言一覧。不快なので詳細は省くけど、シャイボさんを心ないジョークのネタにし、ダウン症をコケにして笑いのめしたFamily Guyの作家 Alec Sulkinが、パールハーバーがらみのジョークを飛ばしている。ラッパーの50 Cent が同様のジョークを流し、「僕のツイッターの中には、過激さで受けようとするバカなのがある」と謝罪。あと、やっぱり「天罰」系の発言もいくつか。そういうのは、外見的には強がっているけど実はすごく脆弱で未成熟な人格が行きつきやすいジタバタの典型反応なのかもしれない。
http://www.usatoday.com/life/people/2011-03-16-sickjokes16_ST_N.htm?csp=Dailybriefing

NASAの計測で、今回の東北関東地震で地球軸が6.5インチずれ、一日が1.8マイクロ秒、縮まったらしい。
http://content.usatoday.com/communities/sciencefair/post/2011/03/japan-earthquake-shifted-earth-axis-shorter-day-nasa/1?csp=Dailybriefing

英国のGPの3分の2は認知症を正しく診断する能力を欠いている。:去年、取材先で若年性の人たちの支援者の方から、日本の医師についても同様の指摘があった。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/219240.php

公共住宅に住んでいる高齢者は、それ以外の住宅に住んでいる人に比べて健康度が低い。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/219283.php

中国でナーシング・ホームが爆発的に増加。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/219239.php

マイクロRNAによる新薬が、ついに臨床現場にデビューか。こういうのをPotential drug targets というんだろうな。
http://genengnews.com/gen-articles/mirna-drugs-close-in-on-clinical-debut/3600/

パーキンソン病への遺伝子治療の有効性がダブル・ブラインドのランダム実験で確認された、という論文がLancet Neurologyに発表されたらしいのだけど、その治療法とはGADという遺伝子を直接脳に埋め込む手術のこと。で、ダブル・ブラインドというのは施術者と患者の両方が、誰が実際の治療を受け誰がsham surgery(恰好だけの手術)を受けたか分からない状態で実験することなので、じゃぁ、この実験でプラシーボ・グループにランダムに振り入れられたパーキンソン病の患者さんたちは、自らに何の利益もない手術のリスクを負わされたということじゃないかと思うのだけど、そんな実験が倫理的に許されるものなんだろうか。研究者らはNYの研究機関に所属だけど、被験者についての情報は少なくともMNTには出ていない。Lancetのサマリーを見ても、米国の7か所の病院で行われたと場所は言及されているけど、被験者の詳細はない。論文本文にはあるのかもしれないけど。途上国がビッグ・ファーマの人体実験場となっているという話を読んだばかりなので、引っかかる。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/219212.php
http://www.thelancet.com/journals/laneur/article/PIIS1474-4422%2811%2970039-4/abstract

患者が医療に関する倫理問題に直面した場合には、看護師が大きな影響力を持つ、との調査結果。:ある方向への誘導に利用したい人たちがいそうですね。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/219182.php

子どもに楽器を弾かせるのは知能向上に役立つけど、そこで中古の楽器を使わせると健康リスクがあるんだと。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/219164.php

Nature誌の記者が「福島原発はもう制御不能だから退避者対策に集中せよ」とコラム。それに対して日本の誰からかコメントで「今の時代に、こんな原始的な対応しかできないのか、と唖然。リモコンのヘリやロボットで対応できないなんて」というのが興味深かった。育児や介護でのロボット応用開発より、確かに、そういう分野が先じゃないのか、という気がする。産業創出のウマミの差が問題なのだろうとも思うけど。
http://www.nature.com/news/2011/110316/full/news.2011.164.html
2011.03.17 / Top↑
呼吸器取り外しが命じられたカナダから
米国のプロ・ライフ団体の支援により特別機でセントルイスの病院に転院がかなった
Joseph Maraachli君(1歳1カ月)の続報があり(事件詳細は文末にリンク)、

セントルイスの病院はJoseph君に気管切開を行ったうえで
ナーシング・ホームに送る、との見込み。

しかし、カナダで訴訟を起こしてまで彼の呼吸器をはずそうとした病院は
あくまでも自分たちの判断は正しかった、と。

Baby Joseph mored to U. S. after Canadian court rules docs can remove breathing tube
The Toronto Star, March 15, 2011


ところで、この記事には、とても気になる人物が登場して、
とても気になるコメントをしています。

Washington大学セント・ルイス校の
法学・医療倫理学の教授、Rebecca Dresserが
米国の裁判所はこのような訴訟では、たいていの場合、
明らかに救うことのできない症例であっても、
愛する者の治療を続けてほしいと望む家族の側に立つものだ、

これからは、こういう終末期医療を巡る類似の訴訟が増えていくだろう、

「コストを巡る懸念が大きくなっているので、
こういう訴訟は増えていくでしょうね」と。

なんとも Norman Fost 的な物言いの Rebecca Dresser、
シアトルこども病院が組織した成長抑制ワーキング・グループの
メンバーの一人でもありますが、

それ以上に当ブログで注目してきたのは、
以下のエントリーで読んだChristian Ryanの論文で何度も引用されていること。

憲法が保障する“基本的権利”をパーソン論で否定する“Ashley療法”論文(2009/10/8)
憲法が保障する“基本的権利”をパーソン論で否定する“Ashley療法”論文(後半)(2009/10/8)

Ryanの論文によれば、Rebecca Dresserは
重症障害児は我々とは別の世界に住んでいるのだとして、
重症障害児には通常の最善の利益の考え方とは別の
「改定最善の利益」基準を設けるべきだと主張している人物です。


【Maraachli事件関連エントリー】
1歳児の「無益な治療」で両親が敗訴(カナダ)(2011/2/24)
2011年3月1日の補遺(2011/3/1)
2011年3月5日の補遺(2011/3/5)
呼吸器取り外し命じられたカナダのJoseph君、セントルイスの病院へ(2011/3/15)
2011.03.17 / Top↑