2008年段階のものですが、
以下の記事にゲイツ財団の保有株一覧があります。
Bill and Melinda Gates Foundation Holdings Outperforming S&P 500 Handily
Seeking Alpha, February 26, 2008
ざっと見で私にもわかるビッグ・ファーマだけでも、
Baxter
Pfizer
Eli Lilly
Johnson&Johnson
そして、やっぱり、ありましたね、
強引な子宮頸がん(HIV)ワクチン売り込みで反発を買ってライバルに負けたけど、
その後、CDCの前センター長をワクチン部門の責任者に天下りさせて
このところゲイツ財団が力を入れている5価ワクチンPentvalentで盛り返そうとしている、
Merck。
他に、ちょっと目を引かれたところでは、
いわゆる「革新的な医療」を目指している分野として、
Seattle Genetics
Abbott Labs
それから、なんとなく象牙海岸の悲劇を連想してしまう、
廃棄物処理会社Waste Management。
さらに、
前に指摘したコークのほかに、
なにかとグローバル・ネオリベ経済の象徴的なWal-Mart。
それに、これは、あくまでもゲイツ財団の方の保有株の話。
ビル・ゲイツ氏個人はCascadeという投資会社を通じて
財団とは別途、投資をしておられるわけで、もちろん、
そこは奥様をはじめ、ご一族の皆々様も……。
【関連エントリー】
リスクの“リ”の字もなく“黄金時代”に沸くワクチン開発記事(2009/11/19)
「これからはワクチンが儲かりまっせぇ」の陰には、やっぱりゲイツ財団が……(2009/11/20)
「米国のワクチン不信と、そこから見えてくるもの」を書きました(2010/7/5)
ゲイツ財団のメディア・コントロール(2010/10/21)
シアトルこども病院・ワシントン大学とゲイツ財団の密接な関係:グローバルな功利主義・優生主義医療の動き(2011/2/9)
以下の記事にゲイツ財団の保有株一覧があります。
Bill and Melinda Gates Foundation Holdings Outperforming S&P 500 Handily
Seeking Alpha, February 26, 2008
ざっと見で私にもわかるビッグ・ファーマだけでも、
Baxter
Pfizer
Eli Lilly
Johnson&Johnson
そして、やっぱり、ありましたね、
強引な子宮頸がん(HIV)ワクチン売り込みで反発を買ってライバルに負けたけど、
その後、CDCの前センター長をワクチン部門の責任者に天下りさせて
このところゲイツ財団が力を入れている5価ワクチンPentvalentで盛り返そうとしている、
Merck。
他に、ちょっと目を引かれたところでは、
いわゆる「革新的な医療」を目指している分野として、
Seattle Genetics
Abbott Labs
それから、なんとなく象牙海岸の悲劇を連想してしまう、
廃棄物処理会社Waste Management。
さらに、
前に指摘したコークのほかに、
なにかとグローバル・ネオリベ経済の象徴的なWal-Mart。
それに、これは、あくまでもゲイツ財団の方の保有株の話。
ビル・ゲイツ氏個人はCascadeという投資会社を通じて
財団とは別途、投資をしておられるわけで、もちろん、
そこは奥様をはじめ、ご一族の皆々様も……。
【関連エントリー】
リスクの“リ”の字もなく“黄金時代”に沸くワクチン開発記事(2009/11/19)
「これからはワクチンが儲かりまっせぇ」の陰には、やっぱりゲイツ財団が……(2009/11/20)
「米国のワクチン不信と、そこから見えてくるもの」を書きました(2010/7/5)
ゲイツ財団のメディア・コントロール(2010/10/21)
シアトルこども病院・ワシントン大学とゲイツ財団の密接な関係:グローバルな功利主義・優生主義医療の動き(2011/2/9)
2011.03.28 / Top↑
法の明確化を求めて裁判を起こし、
ここ数年の英国での急激な「死の自己決定権」議論の高まりと
09年の公訴局長のガイドライン制定のきっかけを作り、
その後もすっかり合法化ロビーの広告塔として存在が定着した
MS患者のDebbie Purdyさんが興味深い方向転換の様子を見せている。
NICE(医療技術評価機構)が治療ガイドラインを2003年から更新していないため、
英国NHSでMS患者が使える薬の種類は地方によって格差があり、
国際的に見てもMS治療薬へのアクセスでは英国は最下位に近い。
英国MS協会はこの状況に改善を求めて運動を始めているが、
そこにPurdyさんも行動を共にして議会に訴えることに。
で、以下のGuardianでの彼女の発言は、
MSの人たちの自殺率は高すぎます。
必要な薬とサービスを得るために彼らはたいへんな思いをしているのです。
それらがあれば生活は改善できるというのに。
多くの人が誤解していますが、
MSは克服不能な障害ではありません。
正しい手助けと支援があれば何年も生きることが可能です。
選択肢がないからという理由で酷い選択をせざるを得ないとしたら
それは間違っています。
――――
生きることが耐え難くなったら自分で終わらせる
権利を求めるMS患者として私は知られています。
私が生きることを耐えられるものにしてください。
Debbie Purdy presses MPs to improve access to multiple sclerosis drugs
The Guardian, March 28, 2011
Access to MS treatment criticised
Press Association, March 2, 2011
だ・か・ら、
あなたが今言っている、そのことをこそ
自殺幇助合法化に反対する人たちは
あなたが自分と自分の夫のことだけを念頭に
せっせと死ぬ権利を求めて広告塔をやっていた間も、
ずっと主張し続けてきたんですけど……?
それにしても、まったく、この人らしいと思うのは、
自分が使いたい薬があって、
でも、それは他の薬が効かなくなった際の最後の手段とされている薬なので、
自分が住んでいる自治体のトラストが認めてくれるかどうか分からないという
個人的な問題に直面して初めて、
こういうことを考え、言い始めたらしいこと。
自分の病気以外の病気や障害には相変わらず想像力が及ばず、
一般化して問題を考えることは相変わらずできないらしいこと。
まぁ、理由はともかく、
転換してくれるのならありがたいですが、
あなたが転換したら、
メディアはこれまで通りには、もてはやさなくなりますよ。きっと。
あ、もう1つの「権力が批判を抑える場合によく使う姑息な手段」で
あなたの求めている薬だけは、もしくは、あなただけは使えるようにしてもらえれば、
転換するのは引っ込める……なんてことは、あなた、まさか、しませんよね?
【Purdyさん関連エントリー】
MS女性、自殺幇助に法の明確化求める(2008/6/27)
親族の自殺協力に裁判所は法の明確化を拒む(2008/10/29)
自殺幇助希望のMS女性が求めた法の明確化、裁判所が却下(2009/2/20)
Debby PurdyさんのBBCインタビュー(2009/6/2)
自殺法改正案提出 Falconer議員 Timesに(2009/6/3)
MSの教育学者がヘリウム自殺、協力者を逮捕(英)(2009/6/26)
作家 Terry Pratchett ”自殺幇助法案”を支持(2009/7/1)
英国医師会、自殺幇助に関する法改正案支持動議を否決(2009/7/2)
英国上院、自殺幇助に関する改正法案を否決(2009/7/8)
Purdyさんの訴え認め、最高裁が自殺幇助で法の明確化を求める(2009/7/31)
Purdy判決受け、医師らも身を守るために方の明確化を求める(2009/8/15)
法曹関係者らの自殺幇助ガイダンス批判にDebbie Purdyさんが反論(2009/11/17)
Debbie Purdyさんが本を出版(2010/3/22)
ここ数年の英国での急激な「死の自己決定権」議論の高まりと
09年の公訴局長のガイドライン制定のきっかけを作り、
その後もすっかり合法化ロビーの広告塔として存在が定着した
MS患者のDebbie Purdyさんが興味深い方向転換の様子を見せている。
NICE(医療技術評価機構)が治療ガイドラインを2003年から更新していないため、
英国NHSでMS患者が使える薬の種類は地方によって格差があり、
国際的に見てもMS治療薬へのアクセスでは英国は最下位に近い。
英国MS協会はこの状況に改善を求めて運動を始めているが、
そこにPurdyさんも行動を共にして議会に訴えることに。
で、以下のGuardianでの彼女の発言は、
MSの人たちの自殺率は高すぎます。
必要な薬とサービスを得るために彼らはたいへんな思いをしているのです。
それらがあれば生活は改善できるというのに。
多くの人が誤解していますが、
MSは克服不能な障害ではありません。
正しい手助けと支援があれば何年も生きることが可能です。
選択肢がないからという理由で酷い選択をせざるを得ないとしたら
それは間違っています。
――――
生きることが耐え難くなったら自分で終わらせる
権利を求めるMS患者として私は知られています。
私が生きることを耐えられるものにしてください。
Debbie Purdy presses MPs to improve access to multiple sclerosis drugs
The Guardian, March 28, 2011
Access to MS treatment criticised
Press Association, March 2, 2011
だ・か・ら、
あなたが今言っている、そのことをこそ
自殺幇助合法化に反対する人たちは
あなたが自分と自分の夫のことだけを念頭に
せっせと死ぬ権利を求めて広告塔をやっていた間も、
ずっと主張し続けてきたんですけど……?
それにしても、まったく、この人らしいと思うのは、
自分が使いたい薬があって、
でも、それは他の薬が効かなくなった際の最後の手段とされている薬なので、
自分が住んでいる自治体のトラストが認めてくれるかどうか分からないという
個人的な問題に直面して初めて、
こういうことを考え、言い始めたらしいこと。
自分の病気以外の病気や障害には相変わらず想像力が及ばず、
一般化して問題を考えることは相変わらずできないらしいこと。
まぁ、理由はともかく、
転換してくれるのならありがたいですが、
あなたが転換したら、
メディアはこれまで通りには、もてはやさなくなりますよ。きっと。
あ、もう1つの「権力が批判を抑える場合によく使う姑息な手段」で
あなたの求めている薬だけは、もしくは、あなただけは使えるようにしてもらえれば、
転換するのは引っ込める……なんてことは、あなた、まさか、しませんよね?
【Purdyさん関連エントリー】
MS女性、自殺幇助に法の明確化求める(2008/6/27)
親族の自殺協力に裁判所は法の明確化を拒む(2008/10/29)
自殺幇助希望のMS女性が求めた法の明確化、裁判所が却下(2009/2/20)
Debby PurdyさんのBBCインタビュー(2009/6/2)
自殺法改正案提出 Falconer議員 Timesに(2009/6/3)
MSの教育学者がヘリウム自殺、協力者を逮捕(英)(2009/6/26)
作家 Terry Pratchett ”自殺幇助法案”を支持(2009/7/1)
英国医師会、自殺幇助に関する法改正案支持動議を否決(2009/7/2)
英国上院、自殺幇助に関する改正法案を否決(2009/7/8)
Purdyさんの訴え認め、最高裁が自殺幇助で法の明確化を求める(2009/7/31)
Purdy判決受け、医師らも身を守るために方の明確化を求める(2009/8/15)
法曹関係者らの自殺幇助ガイダンス批判にDebbie Purdyさんが反論(2009/11/17)
Debbie Purdyさんが本を出版(2010/3/22)
2011.03.28 / Top↑
世界の結核患者の5分の1を抱えるインドで、ビル・ゲイツ氏が「結核の薬は40年も前のもので、なかなか効かない。自分は安上がりな治療の方がいい。もっともマジカルなのはワクチンがあるということ。若い科学者たちよ、支援するから、インドでもワクチン開発にイノベーションの気運を」。
http://ibnlive.in.com/generalnewsfeed/news/gates-favours-cheaper-treatment-for-tb/621705.html
http://www.thehindu.com/health/medicine-and-research/article1568387.ece
上の記事を読んだ時にたまたま目に付いた去年8月のインド関連のスライド記事なんだけど、タイトル「臓器提供を運動に」。どうやらインドにはthe Multi Organ Harvesting Aid Network (MOHAN)財団なる組織があるんだそうな。直訳すると「多臓器採取支援ネットワーク」財団。
http://www.thehindu.com/news/article568285.ece
Gates夫妻と一緒にインドを訪れているウォーレン・バフェット氏、ビジネスマンを対象にしたトークで「ヤバい金を慈善に回したって全然構わない。途上国でワクチンを打ってもらう子どもたちは、その金の出所なんか気にしないさ」と。
http://blogs.wsj.com/indiarealtime/2011/03/25/black-money-give-it-to-charity/
ずっと当ブログで追いかけてきた問題。英国のNICEがアルツハイマー病の治療薬に関する最終ガイドラインを出し、4種の薬がいずれも初期から使えるようになった。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/220045.php
遺伝子組み換え作物を栽培している農場の近くではオーガニック農場の作物が汚染被害にあうとの争いで、ついに米国政府はオーガニック農場を犠牲にしてGM農場の側につくとの姿勢を見せたみたい。
http://www.washingtonpost.com/politics/genetically_modified_crops_get_boost_over_organics_with_recent_usda_rulings/2011/03/10/ABAAWNLB_story.html?wpisrc=nl_cuzheads
アフガニスタンで手慰みに市民を殺して、記念に指を持ちかえっていた兵士たち。
http://www.guardian.co.uk/world/2010/sep/09/us-soldiers-afghan-civilians-fingers?CMP=EMCGT_250311&
たしか3日ほど前のGuardianに、福島第一原発では定期点検を怠っていたために使用済み燃料棒が溜まってしまっていた、という記事があったんだけど、このニュース、日本でも出てましたっけ?
http://www.guardian.co.uk/world/2011/mar/22/japan-nuclear-power-plant-checks-missed?CMP=EMCGT_230311&
http://ibnlive.in.com/generalnewsfeed/news/gates-favours-cheaper-treatment-for-tb/621705.html
http://www.thehindu.com/health/medicine-and-research/article1568387.ece
上の記事を読んだ時にたまたま目に付いた去年8月のインド関連のスライド記事なんだけど、タイトル「臓器提供を運動に」。どうやらインドにはthe Multi Organ Harvesting Aid Network (MOHAN)財団なる組織があるんだそうな。直訳すると「多臓器採取支援ネットワーク」財団。
http://www.thehindu.com/news/article568285.ece
Gates夫妻と一緒にインドを訪れているウォーレン・バフェット氏、ビジネスマンを対象にしたトークで「ヤバい金を慈善に回したって全然構わない。途上国でワクチンを打ってもらう子どもたちは、その金の出所なんか気にしないさ」と。
http://blogs.wsj.com/indiarealtime/2011/03/25/black-money-give-it-to-charity/
ずっと当ブログで追いかけてきた問題。英国のNICEがアルツハイマー病の治療薬に関する最終ガイドラインを出し、4種の薬がいずれも初期から使えるようになった。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/220045.php
遺伝子組み換え作物を栽培している農場の近くではオーガニック農場の作物が汚染被害にあうとの争いで、ついに米国政府はオーガニック農場を犠牲にしてGM農場の側につくとの姿勢を見せたみたい。
http://www.washingtonpost.com/politics/genetically_modified_crops_get_boost_over_organics_with_recent_usda_rulings/2011/03/10/ABAAWNLB_story.html?wpisrc=nl_cuzheads
アフガニスタンで手慰みに市民を殺して、記念に指を持ちかえっていた兵士たち。
http://www.guardian.co.uk/world/2010/sep/09/us-soldiers-afghan-civilians-fingers?CMP=EMCGT_250311&
たしか3日ほど前のGuardianに、福島第一原発では定期点検を怠っていたために使用済み燃料棒が溜まってしまっていた、という記事があったんだけど、このニュース、日本でも出てましたっけ?
http://www.guardian.co.uk/world/2011/mar/22/japan-nuclear-power-plant-checks-missed?CMP=EMCGT_230311&
2011.03.28 / Top↑
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