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女性の選択権を認めて中絶を合法化した1973年のRoe v. Wade裁判の判断を
覆して中絶禁止を求める動きがSouth Dakota州などで先鋭化しており、

(カリフォルニア州では未成年の中絶では親への通知義務付けを求める動き)

強く中絶反対を訴えるAlaska知事Sarah Palin氏を副大統領候補に選んだことで
共和党のMcCain氏はプロライフの立場を鮮明にしたことになった、と。

これら中絶を巡る住民投票が11月に予定されており、
大統領選に中絶禁止論争がかぶってきた模様。

November Ballots Include Abortion Issues
The Washington Post, August 30, 2008


私自身は女性が社会の中でまだまだ不利な立場に置かれている以上、
ある程度まで女性の選択権というのは認められるべきだと考えているのですが、

その一方で、障害があることを理由に「産まない」という選別的中絶には
とても抵抗を感じていて、

「どのような子どもの親になりたいか」なんて
そもそも自分でどうこうできるものじゃないだろう、と思う。

「障害があるから産まない」という選択は
デザイナーベビーの是非や障害者の人権、
社会が様々な弱者をどのように遇するかという姿勢にも関っていく
女性の選択権とは別の問題だと思う。

女性の選択権と選別的中絶の問題という2つの問題が
じゃぁ、どこでどう繋がっていて、どこでどう別問題なのかということを
突き詰めて考えたり、論理的に整理してみたわけではないのですが、

おなかの子どもがダウン症だと分かって「産む」という選択をしたPalin知事が
副大統領候補となって政治的な影響力を大きくするということは

別問題であるはずの2つが
丁寧に検証されることなく情緒をまぶされて
都合よくごちゃ混ぜにされてしまいそうな……。
2008.09.01 / Top↑