Guardianといえば2年前の秋にCraig Venterが人造生命を作るのに成功!……とフライング記事を流したところですが、今回はちょっと慎重なトーンながら「Venterの研究が成功すれば人類の未来に新たな希望」だそうです。
http://www.guardian.co.uk/commentisfree/2009/aug/23/venter-artificial-life-genetics
http://www.guardian.co.uk/commentisfree/2009/aug/23/venter-artificial-life-genetics
老年医学の人気薄への対策として、医学生に10日間のナーシング・ホーム入所体験を、という、ちょっと面白い企画。
http://www.nytimes.com/2009/08/24/health/24nursing.html?_r=1&th&emc=th
http://www.nytimes.com/2009/08/24/health/24nursing.html?_r=1&th&emc=th
レーガノミクスは謳い文句どおりの結果を出せなかったのにも関わらず、まだ政府の介入は悪と考える人が多いのは……どこかで聞いたような話だと思ったら、やっぱりクルーグマン先生だった。
http://www.nytimes.com/2009/08/24/opinion/24krugman.html?th&emc=th
http://www.nytimes.com/2009/08/24/opinion/24krugman.html?th&emc=th
インドで日本脳炎流行。子どもが200人死亡。官僚主義が邪魔をしてワクチン制度ができず、毎年モンスーン時期になると流行するとのこと。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/south_asia/8217453.stm
http://news.bbc.co.uk/2/hi/south_asia/8217453.stm
日本語情報。バイアグラ効果で年金制度が危機。ブラジル。:高齢者が増えてゼニがかかって困るといっては、自分から死んでくれるように仕向けている一方で、不老不死の研究に血道をあげるというのは、全く矛盾している。THニストの言うことには、その点が最初から大きな疑問の1つだった。
http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2632015/4470577
http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2632015/4470577
こちらも日本語情報で、自立支援法の見直しで、またも知的障害者は取り残されるのか、と、早稲田大学の岡部耕典氏の問題提起。「問われているのは、自立生活運動や介護保障運動の真価でもあろう」。
http://www.eft.gr.jp/enough/resource/090601DPI-okabe.html
http://www.eft.gr.jp/enough/resource/090601DPI-okabe.html
こちらも日本語情報で、NZの世論調査で9割近くが親の体罰容認せよ、と。:子どもの医療判断における親の決定権の扱われ方を見ても、英語圏では子どもがどんどん親の所有物とみなされていく……という気がする。
http://sankei.jp.msn.com/world/asia/090822/asi0908221029000-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/world/asia/090822/asi0908221029000-n1.htm
2009.08.24 / Top↑
オーストラリアの首都特別地区で起きている事態。
先月、Tuggeranongで学齢期の少女が3人の年上の少年たちにレイプされたとされる事件で、
被害者である女児への嫌がらせがエスカレートし、
被害者である女児への嫌がらせがエスカレートし、
「おたくのアバズレと話がしたい」という電話が自宅にかかったり
「法廷に出かけて嫌がさらせをしてやる」と脅す内容のメールが女児に届いたり、
「法廷に出かけて嫌がさらせをしてやる」と脅す内容のメールが女児に届いたり、
また、女児のボーイフレンドが殴られたり、
彼の車のタイヤが切り裂かれ、また、その翌日には車にガソリンをかけて燃やされた。
彼の車のタイヤが切り裂かれ、また、その翌日には車にガソリンをかけて燃やされた。
インターネット上でのさらなる嫌がらせ予告も2人に届いている。
レイプ犯とされる3人の少年は今のところ
こうした嫌がらせ行為との繋がりを否定しているが、
こうした嫌がらせ行為との繋がりを否定しているが、
レイプ被害を訴え出た被害者が集団暴力に晒される事態に、警察署長が法廷で、
被害者の女児に対して子どもたちがこれほどのハラスメントをするなど、
あきれ果てて、ものも言えない。司法制度をナメるにもほどがある。
関わっている人間が判明し次第、そいつらには延々と豚箱に入ってもらう。
あきれ果てて、ものも言えない。司法制度をナメるにもほどがある。
関わっている人間が判明し次第、そいつらには延々と豚箱に入ってもらう。
「Canberraの首都特別区の若者たちがこういう行動をとるというのでは
この町の将来が思いやられる」と。
この町の将来が思いやられる」と。
これに近いことが日本の大学生の集団レイプ事件でも起こったのは記憶に新しいところ。
この事件では、大学側の人権感覚まで希薄であることが露呈しました。
―――――――
Ashleyの父親やDiekema医師らは、子どもたちを含む世界中の人々の前で
「どうせ何も分からない重症児の体に尊厳など考える必要はない」と言い放ったのだし、
「どうせ何も分からない重症児の体に尊厳など考える必要はない」と言い放ったのだし、
先の日本の脳死・臓器移植法改正議論では、多くの人が
「脳死の子どもたちは死んでいるわけではないかもしれないけど、どうせ死ぬんだから
もっとQOLの高い生を生きることのできる子どもに臓器をあげるために
親さえ承知すれば、早めに死んだことになってもらえばいい」と
日本中の子どもや若者の前で言い放った。
「脳死の子どもたちは死んでいるわけではないかもしれないけど、どうせ死ぬんだから
もっとQOLの高い生を生きることのできる子どもに臓器をあげるために
親さえ承知すれば、早めに死んだことになってもらえばいい」と
日本中の子どもや若者の前で言い放った。
どうせ脳死……どうせ障害者……どうせ貧乏人……どうせ無能……どうせ女・子ども……
表向きだけはきれいな屁理屈で飾られていたとしても、
力の強い者が、力の弱い者を、その弱さに付け込んで力任せに踏みつけ、
利用し、食い物にし、切り捨てる社会を
大人たちがせっせと作ろうとしているのだとしたら、
力の強い者が、力の弱い者を、その弱さに付け込んで力任せに踏みつけ、
利用し、食い物にし、切り捨てる社会を
大人たちがせっせと作ろうとしているのだとしたら、
その屁理屈の行間にある「どうせ」から滲み出る匂いが
腐臭のように世の中の空気の中にじわりじわりと漂い出て、
若者たちの心を侵していったとしても、ちっとも不思議ではないと思う。
腐臭のように世の中の空気の中にじわりじわりと漂い出て、
若者たちの心を侵していったとしても、ちっとも不思議ではないと思う。
2009.08.24 / Top↑
やっぱり出てきました。
といっても、
NBCニュースのDatelineという番組のキャスターChris Hansen氏のブログに引用されているというだけで、
NBCニュースのDatelineという番組のキャスターChris Hansen氏のブログに引用されているというだけで、
しかも、マスコミ人にはあるまじきことだと思うのだけど、
ご丁寧にもFostの顔写真つきで発言を引用しておきながら
Hansen氏は出所を明らかにしていないので、
一体いつの発言かすら分からないのですが、
ご丁寧にもFostの顔写真つきで発言を引用しておきながら
Hansen氏は出所を明らかにしていないので、
一体いつの発言かすら分からないのですが、
ともあれ、明らかに終末期医療に関連したFostの発言とは
それは消極的安楽死と呼ばれているものです。
誰が関わるのかとか、本当に同意が取れているのかなどの問題はありますが、
これらが計画された死(planned death)であるということには疑いはありません。
どの患者が死ぬだろうということは医師には分かっています。
ベッドに行ってみたら患者が死んでいた、ということはありません。
誰が関わるのかとか、本当に同意が取れているのかなどの問題はありますが、
これらが計画された死(planned death)であるということには疑いはありません。
どの患者が死ぬだろうということは医師には分かっています。
ベッドに行ってみたら患者が死んでいた、ということはありません。
Hansen氏は
「気がつきました? “計画的な死”という文言に?
治療停止は意図的に決められるのですね。
コスト削減のために、誰かを死なせよう、とね」
コスト削減のために、誰かを死なせよう、とね」
ちなみに、このエントリーのタイトルは「ちまちまと小銭をケチる」。
2009.08.24 / Top↑
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